天空の花畑「くじゅう花公園」小田温泉「草太郎庵」宿泊～阿蘇・九重　初夏の花紀行④～

2025/05/13 - 2025/05/15

ミヤマキリシマは、九州各地の高山に分布する低木のツツジです。満開のころには、斜面をいっぱいに埋め尽くすように咲いて見事な景観になります。

今回の旅の目的は阿蘇の仙酔峡にミヤマキリシマを見に行くこと。せっかく阿蘇まで足をのばすので、２泊して阿蘇・九重の花の綺麗ところも周ることにしました。

初日、仙酔峡でミヤマキリシマの絶景を堪能した後、二日目の旅行記です。

１日　　仙酔峡のミヤマキリシマ・・・旅行記①
　　　　白川水源・竹の倉山荘泊・・・旅行記②
２日　　草千里・はな阿蘇美のバラ・・・旅行記③

エリア 黒川温泉・杖立温泉(熊本)

１３時、くじゅう花公園到着。久住高原に広がる春から秋にかけて約５００種、５００万本の花が咲き誇るフラワーパークです。

ここの入場料は花の開花状況で変化します。今日の入場料はMAXの１３００円。
「花の状態はすごくいいです」とのこと。

園内は小川を挟んで東のエリアと西のエリアに分かれます。順路では最後に「高原の彩り」という西エリアのメイン花壇に行くことになります。

黒字が今回の私たちの散策ルート。

まずは、久住ガーデンエリア。

余談ですが、九重も久住もくじゅうエリアにあります。九重は大分県九重町(ここのえまち)、久住は熊本県竹田市にあります。ややこしいです。

ホワイトガーデンのコーナーが可愛いかった。

白い花木や花がたくさん植栽されていましたが、主役はビバーナム。

この通路の植栽はよく見ると左右で違います。

左、ビバーナム。ボリューミー。

右、オオデマリ。

よく似ていますが、違う花です。オオデマリの方が他所ではよく見ますね。

可愛く飾られた橋を通って、東の花畑エリアにむかいます。

今年の見晴らしの丘の植栽は、

「春彩の畑」と名付けられた寄せ植え。

ネモフィラやナデシコなど５色。１０種類の花がパッチワークのように植えられています。

この公園は、標高８５０ｍのところにあります。

近隣のフラワーパークはゴールデンウィークが見頃になるように開花時期を調整していると思うのですが、ここはそれが難しいようで、いつもゴールデンウィークの後がピークになるように思います。

ゴールデンウィークに訪問することが多い私は、ピークの畑に出会ったことがありません。

今回はドンピシャリ。まさにピークの寄せ植え畑に出会うことができました。

同じ色の花が隣り合わないように植栽されているそうです。

可愛いですね。

一昨年訪問したときは一面のネモフィラ畑でした。今年の方が私はいいな。

色彩の丘のチューリップ畑は終了していました。

そよ風の丘の「リナリア・マロッカ混合」の畑はややピークは過ぎているかな。

でも、奥の

ネモフィラは満開でした。。

この公園はともかく広いです。

午前の「草千里」「はな阿蘇美」で遊びすぎて、残りHPがやや心もとない状態のおばちゃん夫婦。

力をふりしぼって、西の花畑エリアに向かいます。

「高原の彩り」と呼ばれる西の花畑。ここが「くじゅう花公園」のメイン花壇。

中央にはシンボルの「ジャック・スパロウ船長」

初めて見たときは、回りの花畑の植栽はネモフィラでした。

ネモフィラの海とスパロウ船長の組み合わせがグッドでしたが・・・・。花畑の植栽は変わります。

ここはしばらく寄せ植えエリアでしたが、今年、寄せ植えは東エリアに移動して

鮮やかなリビングストーンデージーの花畑に変わっていました。

こんなにたくさんのリビングストーンデージーをみたのは初めてです。

リビングストーンデージーは日が当たると一斉に大きく開花します。

雨や曇りの日など、日差しが弱いときは花を閉じる性質があります。

花はマツバギクに似ていますが、より華やかな印象を受けますね。

訪問したのが快晴の日だったので満開のリビングデージーを見ることができました。

最近流行の「ネモフィラ」や「芝桜」のように背が低くて絨毯のように咲く花です。ピカピカと艶のある花弁がともかくカラフル。

ただ曇りの日は開花しないのがちょっと残念。この広い畑に来て、花が閉じていたらショックだろうな。

最後に撮影スポットで九重連山とパチリ。

お隣の彩の丘はネモフィラ。

東西どちらのエリアも、人気のネモフィラ畑があります。ここでHPほぼ使い果たしました。

開花前のバラ園を通って、出口に向かいます。

今回はとってもよい時期に訪問できてラッキーでした

私たちはやや駆け足の訪問でしたが、ここは一日ゆっくり遊べます。最近は、インバウンドの訪問もとても多くて賑わっています。

その後、２０分ほど車を走らせて、

１５時本日のお宿「そば処　草太郎庵」さんに到着。

お宿のある小国郷は、清らかな水が豊富なこともあり蕎麦の名所として知られています。有名なお店がいくつもありますが、ここもその一つ。

本業はお蕎麦屋さんですが、日帰り入浴や宿泊もできます。

ただし、宿泊できるのは４組のみ。今回の旅行でお宿を探していたとき、偶然キャンセルがあったようで空き室発見！運よく予約できました。

駐車場に停車していると、すぐにお店から男性が出てきてくれて、案内されたのが「忘菜草」という部屋です。

お部屋はごくシンプル。民宿のような簡素な造りです。

玄関スペースの横に洗面台。横のトイレは、自動開閉・洗浄の最新式でした。

すぐに、おはぎの部屋菓子とそば茶が運ばれてきました。

４部屋しかない小さなお宿ですが、家族風呂が５つあります。

各部屋に一枚「入浴中」の札が渡され、札を風呂の扉に掛けて使用するシステム。入浴したいときは、どこかの風呂に必ず入浴できます。

そば店の横の内風呂と露天が大きく、部屋の近くのお風呂は小さいと説明を受けました。

荷物の整理をしてまずは、大きいお風呂へGO！

残念ながら、露天は先客があったので内風呂へ。

「こげらの湯」

日が差し込んで、良い雰囲気。柔らかい泉質を楽しみながらゆっくりお湯につかりました。

夕食はお蕎麦屋さんのお店で。

開始時間は６時と６時３０分から選べましたが、４組の宿泊客はみな６時を選んでいました。

個室ではありませんが、広い店内に４組だけ。つい立てが配されていて、他のお客様の姿を見ることなく食事ができました。

私たちは窓際の席に案内されました。

食前酒　香茶酒
先付　　蒸し鶏胡麻酢かけ
前菜　　スナップエンドウ　生麩田楽　海老マリネ　貝ずんだ和え　豚角奉書巻き
　　　　ワカサギ有馬煮　桜海老袱紗

ここまでが先出し。この後、一品、一品、運ばれてきます。

お造りは馬刺し

「馬刺し」は阿蘇名物で阿蘇のお宿ではお馴染みメニュー。白いのは「たてがみ」。馬刺しは生姜とともにいただきます。

清まし仕立ての吸い物。

じゅんさいが入っていました。私の好物。久しぶりに食せて喜びました。

煮物は季節の炊き合わせ。

鮎の塩焼き(写真は二人前)

焼きたてでアツアツでした。レモンを絞ってフーフーしながら食べました。

メインは赤牛と天草大王(鶏肉)の石焼きでした。

「モチモチですよ」と運ばれた、みたらし餡の鳥万十

〆はやっぱり「草太朗蕎麦」

本わさびを擦って、いただきました。本格的なお蕎麦。旨し。

デザートはりんごゼリーとフルーツ。

主人はりんごゼリーが美味といってました。西瓜が今季初。甘かったです。

お腹いっぱいになって部屋に戻り、布団の上にごろりとすると不覚にも朝まで爆睡してました。食後、部屋近くのお風呂を利用するつもりでしたが、行けませんでした。ちょっと、遊びすぎてHP切れでした。(汗)