2024/06/09 - 2024/06/09
778位(同エリア2816件中)
kirinbxxさん
- kirinbxxさんTOP
- 旅行記415冊
- クチコミ111件
- Q&A回答67件
- 272,914アクセス
- フォロワー34人
マドリード観光2日目、そして最終日です。
元々、マドリード滞在そのものは目的ではなかったので、この日も見学先の予約などは一切なし。そしてレストランの予約もなし。もちろん、スペインの首都マドリードのこと、三つ星レストランが一軒、二つ星が五軒あるのですが。
幸い、多少の行列なら耐えられそうな気温とお天気だったので、開館時間をめがけてプラド美術館、ソフィア王妃芸術センターに行ってみることにしました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
-
この日の朝も簡素な朝食を摂ってからぶらぶらと街へ。泊まっているホテルが中心部近くにあると、こんなものを見かけることもあります。Teatro Coliseum Madrid、グランビア通りの端にある劇場です。1931-33年にかけて建てられた10階建て、1階が演劇と映画の両方に使える劇場、上階は住宅として建設され、1936年から1939年の陥落まで続いたマドリード防衛戦でも破壊を免れました。
-
バレンシアに本拠を置き、イベリア半島のあちらこちらにある雑貨店チェーンALE-HOP、牛さんグッズを集めている私たち夫婦にとって、店内から乗り出している牛さんはできれば持って帰りたいもの。シャッターもちゃんと牛さんでした。
-
前日に見たシベーレス広場からプラド通りを南に500mほど行った場所にあるこの噴水はFuente de Neptuno、日本ではネプチューンという英語名で良く知られているローマ神話の水の神を表現した彫刻があります。ベントゥラ・ロドリゲスというアランフェスの王宮建設にも関わった建築家が設計し、1786年10月に完成した新古典主義の噴水です。アトレティコ・マドリードというサッカーチームが優勝するとこのあたりはこんなことになるそうです。
https://as.com/futbol/2021/05/22/primera/1621706960_867536.html -
さらに南に行くとあるのがプラド美術館。世界有数の美術館の一つです。到着したのが9時43分。
プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
美術大好き、マドリードではここが最大の目的、「絶対に行きたい憧れのスポット」というのなら、公式サイトからオンライン予約するのがいいのでしょうが、我が家はそうではないので当日入館券を購入しました。
-
いろんなサイトでは混む、混むと強調されてますが少なくともこの日はそんなことはなく、ごく簡単に買えました。2枚購入しましたが絵柄が違うのはいいですね。
-
購入時刻は9時50分25秒(細かい!)ですから、所要時間はたったの7分です。一般入場なら大人15ユーロ、私たちはシニアで半額になるので7.5ユーロ。日本語もあるオーディオガイドは5ユーロ、公式ガイド付き(もちろん日本語なんてありません)なら10ユーロ追加になります。常時無料となる対象も18歳未満、25歳までの学生、スペインで芸術系学部・大学院で学ぶ学生(年齢制限なし)、現役教員その他幅広いですし、閉館時刻前の2時間は完全無料と行き届いています。
-
おなじみのカルロス三世の建築計画の一環として、ファン・デ・ビジャヌエバの設計に基づき建設され、半島戦争による中断のあと1819年に完成しました。戦争中はナポレオン軍の騎兵隊司令部も置かれていました。所蔵品の中心はもちろんスペイン王室コレクション、その中にはベラスケスが選んだイタリア絵画が多数含まれています。(イタリア国外にあるイタリア美術としては最大級のコレクションの一つです)
-
エル・グレコは嫌い、ベラスケスはどうでもいい、という私にとってここに来る理由はやはりこの方です。フランシスコ・ゴヤ。1971年、絵画39点他156点という大規模な「ゴヤ展」が日本で開かれ、毎日新聞の営業さんからチケットを貰って母と弟と京都まで見に行った、それが私の「美術館見学初体験」でした。当時、2枚のマハ像の宣伝効果がすさまじく、「立ち止まらないでください」という叫びの中、ものすごい数の大人達に押されながら歩いたことを憶えています。
-
館内は非常に広いのですが、当然ながら無料のマップもありますし、部屋ごとに展示されている作家の名前を書いた案内板もあります。
ルーブル美術館などもそうですが、美術ファンなら丸一日をここで過ごすことも可能でしょう。また、ヨーロッパの美術館が初めてで好みがはっきりしてない方なら、公式Webサイトにある、1、2、3時間の滞在時間にあわせて作られたプラド美術館おすすめコースを回るのがいいと思います。
好みがすでにハッキリしているシニア2人は、見たいものがある部屋をめがけ、途中に展示されている絵を横目でみながら早歩き。53年ぶりにマハをはじめゴヤの名作と再会することができました。
長居をしたい人も安心、食料調達はこちらで。展示室近くにも随所にソファなどが用意されているので休憩も簡単です。 -
カフェは開館と同時に開き、閉館30分前まで営業していますし、しっかりした3皿コースまで食べられるようになっています。丸一日いても問題ないですね。
-
携帯電話の充電ができるロッカーのようです。
-
1時間半弱の滞在で見たいものを見終え、外を見るとこんな感じ。
-
11時30分ごろの入り口の様子です。さすがにちょっと行列ができてます。
-
San Jerónimo el Real、聖ヘロニモ王立教会です。アルムデナ教会が1993年まで完成しなかったため、この教会は1528年以来、王家との深い繋がりを持ち続けました。今回は素通りですが、次回マドリードに来たときは中も見てみたいものです。
-
次の目的地に向かって歩いていると、こんな看板を発見。異世界からの植物、エクアドル産カカオを巡る旅、なかなか魅力的なコピーです。
-
そう、ここは王立植物園です。
-
なかなかの人気のようです。でも我が家はここも次回回しですね。この日はかなり暑く、真っ昼間に植物園を見学する気にはなれませんでした。
-
振り返って見るプラド美術館。
-
誰の像だろう、と見てみるとバルトロメ・エステバン・ムリーリョでした。セビリア出身の画家で、宗教心に大きく影響を受け教会や修道院からの重要な依頼を受けた宗教画家として有名ですが、子どもを題材にした風俗画も多く残しています。プラド美術館で最も人気の高い絵の一つは彼の『小鳥のいる聖家族』だそう。
-
プラド通りをぶらぶらと歩きます。パトカーや警官がちらほらと見え、通りはのどかな雰囲気です。昔、まだ日本にいた頃にマドリードの治安についてはいろんな噂を聞いたものですが。
-
賑やかな標識。
-
もうひとつ美術館に行ってみます。ソフィア王妃芸術センター。
ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
-
時刻は11時50分、日曜日は12時30分から2時間無料となあっているため、それを待っている人達が大勢いました。
-
しかし私たちは2人とも65歳のシニア。プラド美術館は半額でしたが、ここは半額ではなくて無料です。もちろん、プラドで無料対象となっている人達はここでも無料。感謝の気持ちを抱きつつ、入場しました。
-
まずはこれを見なければ。
私が最初に見たピカソの作品、中学校の美術の教科書に出ていました。 -
ピカソの大作ゲルニカの本物です。ゲルニカの街でレプリカを見てきましたが(https://4travel.jp/travelogue/11941949)、マドリードに来たからにはやはり見ておきたい。さすがに間近に近づくことはできず、この美術館で唯一、絵のすぐ両側に2人のスタッフがいて、しっかりと見張っています。
-
1936年に起こした内乱が膠着状態に陥ったため、フランコはバスク侵攻を計画、北上するバスクの政府軍の退路を断つためと称しドイツに協力を要請、ハインケル爆撃機、メッサーシュミット戦闘機という最新鋭機のテストにちょうどいいとナチスドイツ、それにイタリア空軍も便乗してゲルニカを1937年4月26日に空爆しました。実際には爆撃されたのは市街地であり橋も道路も残されました。ナチスドイツにとってはスペイン内戦は格好の実験・実戦訓練場だったのです。
-
3日後4月29日の報道で爆撃を知ったピカソは5月1日に制作を開始、6月初旬に完成したこの絵が、7月12日開幕のパリ博覧会でスペイン館正面に展示されました。ピカソはこの作品をスペイン政府に寄贈しましたが、「スペインに民主主義が回復されるまでは戻さない」と言ったそうです。その言葉は守られ、1981年9月10日、フランコの死後6年目にスペインに返却されるまで、この絵はニューヨーク近代美術館にありました。
-
ゲルニカがある関係からか、スペイン内戦時にプロパガンダに使われたポスターも数多く展示されていました。フランコによる反乱が勃発して8日後には、共和国側の街の至る所には大量のポスターが貼られ街全体の光景は一変したといいます。初期のポスターの多くは、誰から依頼されたのでもなく、デザイナーやリトグラフ工房が自発的に制作したものでした。
-
こちらは、内戦終結後、フランコ側の人達が作った作品。La victoria de Franco、フランコの勝利と題された地図です。内戦を「スペイン解放戦争」とし、反乱軍が勢力を拡大していく様子を見事に描いています。ちょうどこのポスターのあるところで、教師らしき人が大学生風の若者に熱弁を振るっていました。スペイン内戦は、私の世代の日本人だと民主的な政府に対してファシズム政党と軍部が起こした大規模な反乱、ファシズムVS民主主義、みたいな教わり方をした人も多いはず。でも、スペインではそう単純な教え方をしているわけはなく、ちょっと興味をひかれました。まぁ、スペイン語が判らないのでどうしようもないのですが。
-
もちろん、ピカソの他の作品、ダリやミロの作品も沢山展示されています。教科書や、美術史の本、日本で開かれた展覧会で見たことのある有名な絵が沢山。まぁそういうのはさらっと見ておしまいに。そんな中、ふと気になったのがこの作品。
えーと・・・シュルレアリスムですね、これは。そのくらいは判る。この絵の作者はアンヘル・プラネルズ、某美術評論家によると「恥ずかしがり屋で内向的な性格からルネ・マグリットやサルバドール・ダリなどの親交があったアーティストの影に隠れてしまったシュルレアリスムのアーティスト」だそうです。タイトルはDona i cap d’home・・・なんだかお辛そうですが大丈夫でしょうか。
エル・グレコのようなくどい宗教画は嫌いですが、現代美術はよく判りません。それでも、シュルレアリスムの絵は面白い。 -
ガラス張りなので、よく分からない絵を見たあとは外を眺めてほっとできます。
-
ガラス越しに見ていると、大きな時計がある建物を発見。あんな時計があるのは駅と相場が決まっています。手前に重機などがあるので、あれがアトーチャ駅の旧駅舎でしょう。1992年まで使用され、今も内部は乗客サービス・商業施設・カフェテラス・待合室等に利用されて新駅舎の一部に組み込まれています。これまた次回来たらゆっくり見にいかなくては。
-
12時26分、無料入場の列が恐ろしいことになっていました。あと数分でこの人達がどっとやってくるのですね。これは早々に退散しなくては。
-
地下鉄に乗ろうと駅にいくとこんなものが。これは携帯電話などの充電器。目になっているところがUSBの差し込みになってました。使っている人がいればよかったのですが、結局一度も目撃できず。
-
とても広い改札口があるモンクロア駅で下車。
-
Arco de Moncloa、スペインのファシスト建築の一つ、フランコの命令で建設された凱旋門を後ろから。
-
なんと立派な建物。Ejército del Aire y del Espacioとあります。スペイン航空宇宙軍総司令部?なんとなんと。
-
この記念碑は、Plus Ultra号(ラテン語で「もっと先へ」「さらなる前進」のような意味を持つスペインの標語)と名付けた水上機ドルニエDo Jで1926年に大西洋横断飛行を行った操縦士達を讃えたものです。
-
見学などは予約が必要でしょうが、ファサードの前にこんなものが置かれていました。CASA C-101EB Aviojet(E.25-01 / 79-01)練習機、スペイン航空宇宙軍のアクロバットチームPatrulla Águilaに所属していた機体です。
-
この日の観光はこれで終了。この日もEl Corte Inglésの地下へ。ちょうど、職人さんが生ハムを手切りにしていました。JAMON BELLOTA 5JOTAS、というもののようです。ベジョータとはどんぐり、イベリコ豚がドングリを食べて育つというのは実は半分正解で半分不正解だそうで、このBELLOTAの有無が大切なんだとか。そして5Jは「最高級のイベリコ豚後ろ足の生ハム『ハモンイベリコ・ベジョータ』にのみ与えられる称号」だそうで・・・・そこまで同じなのに95ユーロと199ユーロと倍以上値段がちがいます。
職人さんが脂身だらけの部位を切り取って味見させてくれました。う・・・旨い。旨すぎる。思わず2人で唸ってしまいました。
それにしても、同じハムで1キロあたり95ユーロと199ユーロ、とは・・・ -
買ってしまいました、1キロ199ユーロの生ハム。(別の売場には250ユーロというのもありましたが)人生で一番高級な生ハムです。そして間違いなく、人生最高の生ハムでした。ア・コルーニャの専門店で買った生ハムも凄かったけど、これはちょっと桁違い。
199ユーロというとちょっと怯みますが、100gを2人で食べきったらもう満足。一緒に買ってきたサラダと赤ワインで大満足でした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2024年 イベリア半島紀行 第四部 スペイン中央部編
-
前の旅行記
2024年イベリア半島紀行 マドリードとその近郊編(7)マドリード市内観光
2024/06/08~
マドリード
-
次の旅行記
2024年イベリア半島紀行 マドリードとその近郊編 (9)やっぱりね、イベリア航空
2024/06/10~
マドリード
-
2024年イベリア半島紀行 マドリードとその近郊編 (1) Fiat500と行く城壁都市アビラ
2024/06/06~
アビラ
-
2024年イベリア半島紀行 マドリードとその近郊編 (2) トレドのパラドールにて
2024/06/06~
トレド
-
2024年イベリア半島紀行 マドリードとその近郊編(3)トレド国立軍事博物館とタベラ施療院
2024/06/07~
トレド
-
2024年イベリア半島紀行 マドリードとその近郊編(4)世界帝国スペインの墓所 エル・エスコリアル
2024/06/07~
エル・エスコリアル
-
2024年イベリア半島紀行 マドリードとその近郊編(5)大都会マドリード
2024/06/07~
マドリード
-
2024年イベリア半島紀行 マドリードとその近郊編(6)マドリード王宮見学記
2024/06/08~
マドリード
-
2024年イベリア半島紀行 マドリードとその近郊編(7)マドリード市内観光
2024/06/08~
マドリード
-
2024年イベリア半島紀行 マドリードとその近郊編 (8) 美術館巡りと人生最高の生ハムと
2024/06/09~
マドリード
-
2024年イベリア半島紀行 マドリードとその近郊編 (9)やっぱりね、イベリア航空
2024/06/10~
マドリード
-
2024年イベリア半島紀行(最終回)日本で思わぬ買い物をする羽目に
2024/06/11~
ロンドン
-
2024年イベリア半島紀行外伝 広島・東京で食い倒れ+JALご飯
2024/06/13~
四ツ谷
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
マドリード(スペイン) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2024年 イベリア半島紀行 第四部 スペイン中央部編
0
43