2025ひとり台北の旅＋　～3日目・中華に浸る～

2025/03/13 - 2025/03/13

この日は天気予報では雨が降るらしいので故宮博物院へ。
博物院では人も多く見るべき文物も多く、午前中だけでギブアップ。
夕方には念願の三民書店を訪ねることができました。

エリア 台北(台湾)

3月13日木曜日

早安。
天気予報では雨模様のこの日、目覚めた時はまだ晴れ。

ホテルサンルート台北 ホテル

そういえば、履いてきていたスニーカーが古さのあまりにとうとう破れてしまい、念のため持ってきていたサンダルでしのいでいましたが、雨降りに備えてようやく昨夜新調しています。

台北駅のABCマートへ行き、若い男性店員と相談しつつ1番お安そうなものを選びました。
サイズを日本よりワンサイズ大きいものしか勧めてくれず不安に思いながらもいただいてきましたが、2日ほど歩いた結果ピッタリサイズでした。
お兄さん疑ってすみませんでした。

という新しい靴を雨予報の日におろして、バスで朝食に行きましょう。

ホテルサンルート台北 ホテル

阜杭豆漿に並ぶかーと身構えてきたら、この日はこんな具合の人出で、6時55分に到着してほんの5分での注文完了でした。

阜杭豆漿 地元の料理

見せる厨房は楽しそうなのにさくさく列が進んでしまい残念。

阜杭豆漿 地元の料理

鹹豆漿と薄餅夾蛋をいただくことに。

阜杭豆漿 地元の料理

善導寺を望みながらいただきましょう。

阜杭豆漿 地元の料理

鹹豆漿は期待以上に美味しくて、これは朝にぴったり。
小さな眼が見えたので、ちりめんじゃこだか干しエビだか。
あっさり味なのに深い。

薄餅夾蛋はおねぎが入ったたまご焼の香ばしい塩気と薄餅のうっすらした甘味が絶妙です。
とはいえ、そもそも朝はそんなに食べられない性分なので、薄餅は3分の2ほど持ち帰りました。
いつ食べよう。

食事を終えて下に降りると列はここまで伸びていました。
7時25分です。
ここからだと30分ほどは並ぶのかしら。
何事もタイミングのようですね。

阜杭豆漿 地元の料理

ホテルのお部屋に戻り休憩してから、それでは故宮博物院へ向かいましょう。

MRTで士林駅まで行きバスに乗り換えるルートでいきますが、ここのバス停には同じ考えの人で溢れ、その上ちょうどバスが来ない時間帯だったようで、人の多さに辟易しひとつ手前のバス停まで移動してゆっくり待ちました。

ポツポツと雨が落ち始めてはきたものの傘を開けるほどではなかったのですが、バスに乗り込んだ途端にザーッと降り出して、これは山の方へ向かっているからなのかタイミングだったのか。
とりあえず濡れずに済んで良かったです。

士林駅 駅

紅30のバスに乗ったので博物院エントランスに横付け。

故宮博物院は昔一度だけ来たことがあって、その時は出張先の仲の良い方に案内してもらってました。
九份にも車で連れて行ってもらいましたが、当時から人気の観光地ですごい人を縫って坂道を登った思い出。
今はそれよりもさらに混み合っているようなので、今回はもうパスします。

とりあえず着いたらここを登れと言われたエントランスすぐの階段。
宝塚ごっこがしたくなります。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

玉佛手。
仏さまの慈悲の手だそうです。
こんなきのこもありますね。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

指甲套。
清代の貴族女性の象徴。
気に入らないことがあるとこれで引っかかれそう…。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

転心瓶。
中の金魚模様が回転して泳いでいるようなのですって。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

花挿。
アラビア文字？
異国趣味？

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

定窯白瓷嬰兒枕。
夏向きですね。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

灰釉瓷梟形罐。
漢代の副葬品の壺。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

牡蠣の殻に茶器。
なんで埋めるかなー。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

唐代の三彩雙魚瓶。
鯵の開き…。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

肉形石。
この時期は翠玉白菜がないのでこちらがいちばんの珍宝でしょうか。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

明朝玉製天地人。
よく見ると表面にも細かい模様が。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

魏代の武器。
ボルトやん。
機械やん。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

ふと下を見下ろすと絶え間ない来訪客。
さすがです。

が、国民党はよくこれだけのものを担いで逃げてきたものです。
きっと途中で壊れたり手放したものもあっただろうにこれだけの量。
中華王朝の正当性とかお金の問題とか、かしら。

おかげで北京の故宮は本当に空っぽで、舶来時計とか壁に埋め込まれた花瓶とか、装飾品はそれくらいしかないのでは…？
まあ、あの建物自体が素晴らしいですし、逆に国民党のおかげでこれらの文物を文革時に失わなくて良かったのかも。

国立故宮博物院 ギフトショップ (本館地下１階) お土産店

西周時代の毛公鼎。
故宮三宝のひとつで、内に彫られている銘文は金文という甲骨文字の後の文字になるそうで、考古学的に大変貴重なもののようです。

夷曰匜。
西周時代の水器。
虎のようです。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

人足獸鋬匜。
こちらも西周時代の水差しで、人が支える器に獸が水を飲もうとしている姿ですって。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

同じく西周時代の酒器。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

清代の髪飾り。
時代が近いだけあって清代の文物が多く、こういった装飾品が山ほど。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

雕象牙透花人物套球。
ひとつの玉から多層構造のものを掘り出すというこの発想。
わりと中華のお金持ちの人にはこれと似たものが家にあると聞くような。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

こういうちまちまとしたものが好きですよね、大陸の人は。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

四方圓多寶格匣。

大きい国の人は小さなものに惹かれていくのか。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

青銅鎏金坐佛蓮花壇城。
花弁は開閉し仏様はそれぞれ回転されるそう。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

掐絲琺瑯大香爐。
清代のいわばストーブ。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

ざっと館内を見るだけでも3時間近く。
疲れ果てたので帰ることにします。

帰りのバスは時間的に麓のバス停にしかないのでてくてく。
待っている間にまた雨が降り出して、屋根付きで助かりました。

国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー

士林でMRTに乗り換え、せっかくだし時間もまだ間に合いそうだったので、雙連駅で下車して香満園に行きましょう。

まだ少し並んでいる人がいて、ここは内用外用ともに同じ列だったので思ったよりは早く、10分ほどで順番がきました。

魯肉飯と魚丸湯です。
八角が入っていないのか、苦手な人でも大丈夫そうなクセのない美味しさでした。

香満園 地元の料理

一旦ホテルへ戻り休憩。
空はどんより曇っていて、時折雨粒が落ちてくるかな程度で、気温も下がって過ごしやすい。

ホテルサンルート台北 ホテル

夕方台北駅へ。

台北駅 駅

黒いタイルの上にしか座り込まないという噂の巨大空間。
でも3階より上は台鉄のオフィスだとか。
チケット売り場や改札は地下なのよね。

台北駅 駅

明日少し遠出をしたいので、高鉄の行きの切符を有人カウンターで手配したところ、お目当ての便は売り切れで早めの便を購入することに。
帰りの分はどうするのかと聞かれまだ考慮中と答えたところ週末の便は取りにくいわよと。

もともと復路は台鉄の特急を使おうかと考えていたので、自動券売機で検索したところ、どれもこれも満席。
かろうじて考えていたよりも少し早くて乗車時間の長くなる自強号に空きがあったのでそれを手配。

ちなみにこの自動券売機は各国語対応でもちろん日本語もあり、手配はとても簡単でした。

台北駅 駅

噂の魔境台北駅地下ダンジョン。
簡単そうに見えてさっぱり役に立たない地図です。
なので再び地上に戻り、地上を歩く方がよほど私には分かりやすかったです。

台北駅 駅

明日の手配も終わったことだし、このまま歩いて三民書局へ行きましょう。

それにしても、特に台北駅の周辺には道端で座る人寝てる人を多く見受けました。

三民書局 専門店

そもそも本が好きなので、海外ではどこに行っても書店を探してしまいます。

三民書局 専門店

いろいろと立ち読みしてきましたが、この本がマイベスト、重くなるのでいただきませんでしたが、ちょっと後悔。
古代中国の眉毛ってすごい変遷があってとても興味深いです。

三民書局 専門店

で、幼児向けのボポモフォの練習帳と、ちいかわのコミックをいただきますw
4階の児童向け図書のコーナーで探したのですが、店員の方に相談すると3階の外国語教材のコーナーまで探してくださり、外国人学習者向けのテキストなどもいろいろと見せてくれました。
結局重くなると困るので薄さで選択。

コミック本は2階だったかの一角にありました。
師父～って吹き出し、お師匠～ってことだわw

三民書局 専門店

購入したものはこんな素敵な袋に入れてくださいます。
老舗の正統派って感じ。

三民書局 専門店

時間は17時半頃。
劉山東に向かうとまだ入れました。

劉山東牛肉麺 地元の料理

ここもミシュラン貼ってある。
もう終業時間近いのにお客さんがたくさん。

劉山東牛肉麺 地元の料理

紅焼牛肉麺をいただきました。
おうどんみたいな太めの麺にお肉がゴロゴロ入っていて、この一皿で満腹です。
旅に出ると、特にひとり旅だとあれこれ注文できない分野菜の摂取が少なくなり、この丼の中のおねぎの一粒も逃さぬよう頑張りました。

劉山東牛肉麺 地元の料理

今夜は洗濯デー。
今日まで着ていた服など4日分を綺麗にします。

ホテルでは特にアナウンスはされていないのですが、お尋ねすると洗濯室の鍵を貸してくださるので、3時間の時間制限で洗濯&乾燥。
洗濯機に1時間以上かかり、乾燥も含めると確かに3時間くらい要りそうです。

洗剤は備え付けでしたが、もうひとつある洗濯室には洗剤がなかったそうで、ちょうど部屋を出る時にそちらを使われる方と出会ったので、こちらの方のをお渡ししました。

ホテルサンルート台北 ホテル

お風呂に入ってテレビなどを見ていると、何やら硬派だけど面白そうなドラマが今春始まりそうです。
見たすぎ。

という、今日も盛り沢山な1日でした。
スマホの万歩計アプリを見ると、18,000歩を超えています。
昨日なんかは29,989歩だったので、もうちょっと頑張って3万歩を超えておけばよかった。

では、晩安。

ホテルサンルート台北 ホテル