![お正月明けの週末の、台湾1人旅。<br /> これまで路面電車がなかった台湾では、高雄を皮切りに、次々とLRTが開業しています。3番手となった安坑軽軌は半分が高架、半分が路面電車という構成。ニュータウンの足だけでない顔がありました。<br />](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/11/95/64/650x_11956439.jpg?updated_at=1737809938)
2025/01/11 - 2025/01/11
606位(同エリア1066件中)
ちゃんさん
お正月明けの週末の、台湾1人旅。
これまで路面電車がなかった台湾では、高雄を皮切りに、次々とLRTが開業しています。3番手となった安坑軽軌は半分が高架、半分が路面電車という構成。ニュータウンの足だけでない顔がありました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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桃園から乗った空港バスを、景安駅前で降りました。捷運(MRT)の中和新蘆線と、環状線の接続駅です。
安坑軽軌の始発駅・十四張に向かうため、まずは黄色いラインカラーの環状線に乗ります。景安駅 駅
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環状線の乗り場までは改札から距離があり、オープンエアの乗り換え通路を歩きます。眼下には、昔ながらの街並み。
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階段を上がったところにあるのは反対方向のホームで、十四張方面へはさらに線路を跨線橋で渡らねばなりません。なかなかなアップダウンです。
環状線の電車は小型で、韓国なら「軽電鉄」と称しそうなスタイル。https://youtu.be/TJ2ZubxXdpI
地下鉄 (MRT) 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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無人運転を行っており、先頭まで座席があるあたりも、「軽電鉄」の雰囲気です。4両編成なので、それなりの輸送力も備えています。
韓国の鉄道情報は現地のYouTube動画で随時追っていますが、台湾の鉄道は知らないことだらけで新鮮です。 -
無人運転の鉄道なので、駅間で緊急停車した際にも乗客だけで避難できるよう、上下線の間には非常通路が設けられています。
日本や韓国の同種の設備だと、転落しないよう手すりも設けられていますが、台湾にはなし。滅多に使われるものでもないからと、割り切っているのでしょうか。https://youtu.be/i4v-oRYbdqA
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十四張駅の直前では、立派な斜張橋を渡るLRTの電車の姿が見えました。道路との併用橋ではなく、LRTの専用橋です。
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環状線を降りて、さっそくLRTの乗り場に行ってみたところ、次の電車は15分後。LRTというと頻繁運行を想像してしまいますが、土休日の6~9時台は20分毎と、かなり間隔が開きます。
平日昼間や土休日も15分毎と、富山のLRT並みの本数です。 -
というわけでちょっと時間が空いたので、環状線の駅にあるファミマへバック。
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朝ごはん代わりの、おやつを調達しました。
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イートインコーナーでパクパク。コーヒーはMでこのサイズです。逆に台湾の人が日本のコンビニでMサイズを頼んだら、騙されたような気になるかも。
とても10分では飲み切れず、泣く泣く破棄。捷運の車内は飲食禁止なのです。 -
改めて、安坑軽軌の乗り場へ。流線形のスマートなLRT車両が待っていました。
ICカード利用者は、ホーム入口にある簡易改札機にカードをタッチ。現金利用者は、ホーム上の券売機で切符を購入します。 -
運転室は客席と完全に区切られていて、運転士は運賃収受も案内も行わず、運転業務に専念します。
カードや切符のチェックは行われない、ヨーロッパと同様の「信用乗車」方式です。全ドアから乗降できるので、運行時間の短縮につながります。 -
車内はクロスシートが主体。座席が多い分、通路の幅は日本のLRT車両より狭めです。
狭い通路を実現できるのも、車内での移動が少なくて済む、信用乗車方式だからこそ。 -
LRTの車両は、台湾の国産車です。
こんなに立派な電車を作れるのだから、高速鉄道や特急電車なんかも国産化できそうですが、日本や韓国の電車が活躍しているのが不思議です。 -
十四張駅を出発するや、大きな鉄橋をゆっくり渡ります。
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高架線に出ると、「路面電車」とは思えぬスピードで走り始めました。
宇都宮のLRTも、ところどころで立派な高架区間がありながら、軌道法にしばられスピードが出せないのが泣き所。日本でも、こんな走りのLRTを早く見たいです。 -
高架を降り、トンネルをくぐれば景文科大駅。この先は地上区間となり、電停も道路上になります。
とはいえ、大きな屋根や風よけが付いた立派なもので、駅と呼べるレベルの施設です。 -
台湾LRTでは1つ先輩に当たる淡海軽軌と同様、駅ごとにかわいいモニュメントが。時間があれば、1駅ごとに巡ってみるのも楽しそうです。
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路面区間では速度が上がらず、交通信号で止まる時間がかなり長い印象を受けました。高架区間での走りが爽快なだけに、なおさらそう感じるのかも。
LRTの本数はそんなに多くもないのだし、LRTの接近に合わせて信号が変わる優先信号にしても、道路交通に与える影響は小さいのではないかと思います。 -
土曜の朝7時台の逆方向の電車とあって、終始車内には余裕が。派手な衣装のハイキング客も途中で降りてしまい、ガラガラになりました。
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芝生軌道を快走。
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十四張から21分で、終点・双城に到着です。線路はさらに先に延びており、電車は引き上げ線で引き返してきました。
わざわざトンネルまで掘って引き上げ線を作るとは思えず、この先まで延伸する気は満々とお見受けします。https://youtu.be/q7XTiNRjK4k -
双城電停付近には何も建物がなく、中間駅のような雰囲気からも、延伸の意思を感じられました。地図を見れば、少し歩くと集落があるようです。
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電車の時間が近づくと乗客が集まり始めました。
ニュータウンではない既存集落でも、それなりに人口がある街のようです。 -
折り返し電車で、十四張に戻ります。
景文科大駅には、明るく輝くホタルのモニュメントが。LRTが走りながらも、自然環境は豊かな土地のようです。https://youtu.be/iKyqArlhVxY
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再び高架線へ。快走っぷりは環状線と変わらず、郊外では路面電車としての乗降のしやすさと、都心部では道路交通に支障されない速達性の、双方を兼ね備えた乗り物です。
ただ環状線では実施できる無人運転も、安坑軽軌ではかなわないのが辛いところ。https://youtu.be/TInb20In3o8
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せっかくなので、日本ではほとんど見られない「高架のLRT」駅を見るため、陽光運動公園駅で降りてみました。
上下ホームは「踏切」で行き来できるので、エレベータが1基で済むところは、工事費・維持費の削減につながります。 -
駅にトイレがない代わりに、近隣のガソリンスタンドのトイレを借りられるようになっているのはユニークな取り組み。
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駅名にもなっている陽光運動公園までは、徒歩10分弱。歩道がない道路もあって、アクセス良好とは言い難いです。
その名の通りスポーツ施設が充実した公園。子ども向けの遊具広場も、インクルーシブ遊具が揃っていて、我が子を連れて来たくなりました。 -
そうだよなぁ、台湾の暑さなら、砂場にテントも必須だよなぁ…
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小さなコンテナを並べたトイレがユニーク。当たり前のようにジェンダーレストイレが2基あったのは、さすが多様性の国・台湾だと感心しました。
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公園は新店川の対岸まで続いており、シンボリックな歩行者・自転車専用橋が結びます。
陽光橋 観光名所
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対岸にはマンションが林立。よい居住環境だと思います。
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公園からは、高架橋を快走するLRTの姿も見えました。
こんな風景、日本でも当たり前に見られるようになってほしいものです。https://youtu.be/gNM6bJ9_0Pc
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運動公園駅に来た道を戻ってもつまらないので、1つ先の新和小学校駅まで歩いてみました。
既存の市街地にLRTの高架が覆いかぶさってしまったため、周辺は少し薄暗い雰囲気に。駅前は新しい公共施設が整備され、開けた雰囲気でした。 -
同じLRTの高架駅でも、デザインには個性があって面白いです。
日本のLRTの進化に期待しつつ、次の目的地に向かいます。https://youtu.be/LGv-2GJvous
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