四国八十八ヶ所霊場 ホンキの歩き遍路 ＜高知区切り打ち＞ 25日目 下ノ加江～有岡駅

2024/11/02 - 2024/11/02

けんいちの1人旅です。

四国八十八ヶ所霊場区切り打ち歩き遍路を2023年秋に始めました。初回は昨年10月に8日間で徳島の全23寺を巡りました。2回目は今年のゴールデンウィークに9日間で36番札所まで巡り、最終的にJR須崎駅まで歩いています。

歩き遍路は、だいたい45日間・歩行距離1,300キロと言われています。サラリーマンをしている私にとって通し打ちすることはできませんが、少しずつ区切って歩きたいと思います。今回の遍路では9日間歩きますが、お寺はたったの2もしくは3か所です。四国遍路のお寺間最長距離である岩本寺→金剛福寺の試練が待っています。

2024年秋 8日目（トータル25日目）です。[2024年11月2日]

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〈2024年秋 8日目のお遍路歩行距離・歩数〉
29.2km・42,053歩

〈JR須崎駅からの歩行距離・歩数〉
8日間　187.4km・266,370歩

〈1番札所霊山寺からのお遍路トータル歩行距離と歩数〉
25日間　627.0km ・896,962歩

エリア 中村・四万十川周辺(高知)

今回の区切り打ちは、前回歩き終えたJR須崎駅から始まります。今回のハイライトは、四国最南端の足摺岬にある38番金剛福寺まで、37番岩本寺からの94kmの道のりです。これは、四国遍路の寺間で最大の距離です。また、そこから折り返して39番延光寺までの74kmもあります。今年5月に歩いた寺間40kmでもとても辛かったのに、無事に行って戻ってこられるのでしょうか・・・

おはようございます( ^ω^ )　8日目です。

2024年の秋、歩き遍路も残すところあと2日となりました。今日は昨日にも増して雨が強く降りそうです。

本日のゴールは中村のホテルを予定しています。昨日の歩き貯金もあるので、今日は15キロ程度と距離は短めです。ただ、天候次第ではさらに先まで歩く予定です。

民宿前にある小浜バス停から7時15分発の路線バスに乗ります。今回もジャストタイムでバスがやってきました。

下ノ加江下浦バス停で降ります。

7時24分

昨日のゴール地点である[たこ焼きぽろぽろ]からスタートです。

7時29分

時々ポツポツ雨は降ってきますが、すぐ止みます。

4日前はあんなに綺麗だった川も、今は見る影もありません。

2日前にお昼ご飯を食べたお店を通り過ぎます。

往路は左の道の伊豆田遍路道を通ってきましたが、今日はとにかく雨が来る前に目的地へ到着したいので、国道トンネルルート（国道321号線）を進みます。

全長1,620mの新伊豆田トンネルに入ります。

長過ぎて出口が見えません。トンネルの中で四万十市に入ります。

トンネルを抜けるのに20分も掛かりました。

今大師寺

9時10分

伊豆田遍路道との合流地点です。3日前に往路で伊豆田遍路道を歩いた際は1時間40分も掛かったのに、国道トンネルルートでは40分しか掛かりませんでした。国道って楽ですね(^-^;

伊豆田トンネルを抜けたあたりから、雨が降り続くようになってきました。

ヘロン小屋　第54号　四万十

雨、風ともに強くなってきました。

9時58分

スマートフォンで雨雲レーダーを確認すると、この先しばらくは強い雨が降りそうです。

休憩していると、みるみるうちに風が強くなり横殴りの雨になります。横に壁がない東屋ですので雨が吹き込んできます。結局1時間半ほど足止めとなりました。それでも屋根のあるところでこの嵐をやり過ごせたのは幸運でした。これまでの行程で雨宿りできるところはトンネルしかありませんでしたから。

雨がピタリと止んで突然青空が見えたとき、その美しさに鳥肌が立ちました。さあ出発しましょう。

11時32分

四万十川を北上します。

四万十川に流れ込む水路は濁流になっています。

今日はまず中村のホテルへ向かい、体力や時間に余裕があれば、荷物を置いて宿毛(すくも)方面に歩こうと思っていました。しかし2キロほど遠回りになるので、そのまま宿毛方面に向かうことにします。

四万十川の堤防道を歩いていると、鰻や川魚のお店を見かけました。確かこのお店はレンタカー遍路の際に行きたいと思いながら、結局行けなかった場所です。

四万十屋

12時35分

四万十川が見えるテラス席に案内してもらいました。

ここでしか飲めない！

そんなこと言われたら飲むしかないですよね(^-^;

店員さんに注文したところ、「アルコールが少し入っていますが、大丈夫ですか？」と確認されました。やはりお遍路の途中でアルコールはダメですかね？？

いや！煩悩を捨て去ることや、我慢することだけが修行じゃないんです！やっぱり楽しくなきゃダメなんです！(≧∀≦)

と自分に言い聞かせて美味しくいただきます(^-^;

贅沢をして、うな重をいただきます。

香ばしい香りがたまりません。美味しかったです(^-^)

ご飯を食べ終えるころ、再び土砂降りになりました。すぐそばの四万十川も雨でほとんど見えなくなってしまいました。

雨雲レーダーを見ると、雨の強い場所が線のように繋がって高知を襲っています。この雨雲が抜けるまでこちらのお店で待機させてもらいます。

雨が上がると、すぐに青空が広がりました。とても綺麗な空にテンションが上がります。今回のお遍路はずっと悪い天気だったので、やっと太陽が顔をしっかり見せてくれて嬉しいです。

土佐くろしお鉄道が付かず離れず走る国道56号線を西に歩きます。

国見駅（無人駅）

土佐くろしお鉄道は1時間に1本程度の運行です。16時台の列車で中村まで戻ろうと思います。あと1時間ほどあるので、もう一駅歩こうと思います。
国見駅では、見回りに来ていた土佐くろしお鉄道の職員さんとお話ししました。歩き遍路をする人は凄いと何度も言っていただきました。

歩いている側からすると、交通機関があるおかげで安心して歩けます。［行けるところまで行く作戦］ができるのも、鉄道やバスのおかげなのです。ありがとうございます(^-^)

国道歩きですので、特に見るべきものはありません。よって時々走ってくる土佐くろしお鉄道の列車を見るのが唯一のイベントです。

本日のゴールとした有岡駅まであと1キロほどです。太陽がもうそろそろ沈みます。田んぼの水に雲が映っていて、とても綺麗です。

土佐くろしお鉄道の高架と田んぼに挟まれた道を歩きます。夕陽が眩しいです。

沈みそうな太陽とまっすぐな道路があると、これをやりたくなります(^-^;

有岡駅に到着しました。今日は今回の遍路で最長の29キロを歩きました。途中で2回足止めがあったものの良い休憩にもなったため、それほど疲れも感じていません。

16時57分

国見～有岡駅間の距離が結構あり、16時台の列車には乗れず、17時25分の列車となりました。しかし、綺麗な夕陽が見られたので良かったです。

中村駅まで戻ってきました。

17時44分

中村駅前

4日前にも泊まったホテルです。

ホテルサンリバー四万十

ホテルのランドリーコーナーには洗濯乾燥機があるので、洗濯が終わった後に乾燥機に入れ替える手間がありません。お遍路での毎日の洗濯は、他の人に気を使いながら終わるタイミングを見計らうのが毎回ストレスでしたが、ここでは入れ替えの手間がないばかりか、部屋のモニターで空き状況や残り時間が分かるので、とても助かります。

洗濯乾燥機を動かした後、前回同様に夕ご飯を食べに、同敷地内の飲食店に入ります。

いちもんや

これまで、カツオをはじめずっとお魚や惣菜が多かったため、ジャンキーな食べ物を欲しています(^-^;

土佐タタキ風　鶏唐揚

四万十名産　ぶしゅかんのぶ酎ハイ

そしてこのお店の〆の定番と言えば、土佐ジロールです。いつ食べても美味しい(≧∀≦)

今日は嵐に2回も遭いましたが、その後の澄んだ綺麗な青空には感動しました。明日はついに最終日です。高知最後のお寺・39番延光寺を打ち、最終ゴールを土佐くろしお鉄道の終着駅・宿毛駅に定めます。無事に到達できるように頑張ります。(^-^)

26日目に続く → → →