2024/08/09 - 2024/08/09
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bajicoさん
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8月9日、ドレスデンの街を離れて、郊外まで鉄道旅です。
ドレスデンには連邦軍の軍事史博物館があります。博物館のことをネットで調べていたら、チェコとの国境近くに、ケーニヒシュタインという要塞があって、そこにも博物館の別館があることがわかりました。ドレスデンからは鉄道で1時間弱、ぜひ行こうということになりました。
さらに調べていたら、ザクセンスイスの景勝地、バスタイ橋もすく近くです。ついでに寄らなくちゃ。
旅の日程
7月29日 羽田からANAでフランクフルトへ
30日 鉄道でベルリンへ移動
30日~8月6日 ベルリンに7泊
シャルロッテンブルク宮殿、ゲメルデガレリー、ティーアガルテン、ブランデンブルク門、ポツダム、旧ナショナルギャラリー、地下社会ツアー、DDR博物館、空軍博物館、シュパンダウ要塞
6日 鉄道でドレスデンへ移動
6日~11日 ドレスデンに5泊
マイセン、アルベルティーヌム、レジデンツ、旧絵画館、陶磁器コレクション、ケーニヒシュタイン要塞、バスタイ橋、ドイツ連邦軍軍事史博物館
11日 鉄道でフランクフルトへ移動 フランクフルト泊
12日 ルフトハンザ機で羽田へ(翌日着)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
本日は朝早くから出発
ノイシュタット駅からSバーンの1号線で、ケーニヒシュタイン要塞の最寄り駅「Köngstein」に向かう。マイセン行きとは逆方向で、「Schöna」か「Bad Schandau」行きに乗る。乗車したのは8時頃の列車だったと思う。運行間隔は大体30分に1本。
切符は、駅前のトラムの券売機で、郊外まで行ける1日券を買った。DBの券売機では1日券が見つからなかった。捜し方が甘いのかな。前にも書いたが、車内検札に来た車掌さんに、ファミリーの1日券の方が安いよ とアドバイスされた。
では、打刻機でちゃんと日付を打とう。 -
朝早かったので、ホテルでは朝食抜き、車内でパンをかじった。
ケーニヒシュタインの駅には8時40分頃到着した。
駅からも山の上の要塞がよく見える。さあ、登ろう。 -
駅は街はずれにあるので、街の中心部まで5,6分ある。
私たちは、要塞まで歩いちゃお、と決めていたが、街の広場からは要塞までの有料シャトルバスが出ているようだ。
街を歩いて行くと、慣れ慣れな猫ちゃんがごあいさつ、ミャーゴ! -
グーグルマップを頼りに、街の案内板を見ながら、進んでいく。
こういう初めての所も何とか登って行けるのは、グーグルマップのおかげだ。感謝。
「Festung Köngstein」の矢印が、ケーニヒシュタイン要塞の方向だ。 -
この写真は帰りに撮影したものだが、この坂を登って行った。
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街の中から、森に入って行くと、こんな感じ
ちゃんとした登山道があるので、ハイキングも安心だ。 -
途中に開けたところがあり、ロッジの牧草地のようだった。
「Festung」の矢印あり。
ちょっと迷いながらも、案内板はあるので、のんびり歩いて1時間弱、9時40分頃にケーニヒシュタイン要塞に到着した。 -
ケーニヒシュタイン要塞の入場料は大人一人15ユーロ(2475円)
チケット売り場は要塞直下の崖下にあり、そこから要塞まではエレベーターで上がれる。普通のエレベーターと展望エレベーターがあるようだ。
エレベーターを降りると、すぐに素晴らしい展望が広がる。ケーニヒシュタイン城塞 城・宮殿
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ここは台地上の要塞なので、特に星形ではないが、下に馬出しみたいな出っ張った角が見える。
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要塞の中には幾つも建物が建っていて、それぞれの建物で、いろいろな展示が見られる。
この建物が軍事史博物館の別館だ。軍事史博物館を調べていて、要塞の事を知ったのだから、まずはここに入ろう。 -
おや、古めかしい建物の中に、意外にも近代的な兵器が置いてある。
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ターミネーターと鎧の騎士の決闘かな。
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ケーニヒシュタイン要塞の全景
ここは標高350mの台地の上に築かれた要塞だ。台地はザクセンスイス独特の形で、周囲が全て切り立った崖になっているので、難攻不落と言っていいだろう。
最初に記録に登場するのは13世紀、当時はボヘミア王国に属していたようだ。その後15世紀にはザクセン公国のものとなり、堅固な石垣や城壁、様々な建造物が造られて、ザクセン最強の要塞となった。
ただ、実際の戦場となったことはあまりなく、どちらかというと、イザという時の王様の避難場所、お宝の隠し場所、或いは刑務所とか捕虜収容所として機能していたようだ。
確かに難攻不落過ぎて、誰も攻める気にはならないね。
一度、例のアウグスト強王とプロイセンのフリードリッヒ大王が戦って、アウグスト強王がここに籠城したことがあった。その時もフリードリヒは要塞を直接攻撃せず、兵糧攻めで降伏させたそうだ。 -
要塞とは関係ないけど、第2次世界大戦時、ドレスデンのレジデンツ前に進軍した赤軍部隊の写真
空襲で容赦なく破壊されたレジデンツが痛ましい。現在の姿との落差に驚く。 -
「壁」とは何か、の説明かな。
イングランド北部に築かれた「ハドリアヌスの長城」と、ベルリンの「壁」
「ハドリアヌスの長城」は見てみたいと思っている。 -
博物館を出て、城壁の下に降りていくと、砲台があった。
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草むらにはキキョウの仲間が咲いている。
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エルベ川の向こうに見える特徴的な山、テーブルマウンテンだね。
あそこがバスタイ橋かと思ったのだけど、それは間違いで、リリエンシュタインという名前の山だった。 -
木陰でひと休み、風が心地よい。
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要塞の端の方にあったよ、オープンカフェだ。
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私はビールとソーセージとドイツ風ポテサラ
この組み合わせは最強に旨い。 -
狭間みたいな窓、鉄砲で下を狙うの?
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自然の崖と人工的な城壁をうまく組み合わせている。
断崖絶壁の向こうには、エルベ川沿いにケーニヒシュタインの街が見える。 -
チコリも咲いてるね。
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大砲を展示している武器庫。
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これは井戸
水がないと要塞はやっていけないからね。
井戸が掘られたのは16世紀中頃 -
井戸の深さは152mでドイツで2番目に深い。
ちなみに1番はチューリンゲンにあるキフハウゼン城の井戸で、176mだそうだ。 -
要塞には兵隊が駐屯していたので、住居や教会がある。
夏休み中ということもあるのか、要塞には多くの人が訪れていた。バラが植えられた庭園では、家族連れがのんびり寛いでいた。 -
要塞の真ん中の大きな建物は、長い歴史の中で様々な用途で使われてきた。
その一つがワインの貯蔵所
1627年から1723年の間に、王様の命令で、ワインを15万リットル以上入れられる巨大な樽が、3回も作られたそうだ。もちろん、そんな大樽はすでに腐ってなくなり、今展示されている樽はもっと可愛いサイズだ。 -
教会もちゃんとある。
全部ではなく、一部だけだが、この要塞で一番古い建物らしい。
教会として全体が再建されたのは、2000年代に入ってからだ。 -
要塞の歴史と景色を十分堪能したので、出発しよう。
帰りは、エレベーターは使わず、要塞の正門を通る。
さすが、難攻不落の要塞だけのことはある。ここを突破して城内に攻め入るのは難しいかな。 -
すごい頑丈な扉だ。
第2次世界大戦時、ドレスデンの宝物や絵画はここに疎開していたというが、ごもっともという感じだ。ドレスデンのお宝を戦火から守ってくれてありがとう。 -
絶対登れない石垣を仰ぎ見て、街へ下りる。
登りに使ったルートとは別の道を辿る。 -
こちらの道の方が正式ルートみたい。
すれ違う人が多少いる。行きの道ではだれにも会わなかった。 -
ケーニヒシュタインの街に戻ってきた。
こちらの登り口の方が間違いない気がする。
午後2時半ごろの列車で、ひと駅戻って「Kurort Rathen(クアオルト・ラーテン)」で降りる。バスタイ橋の最寄り駅だ。駅から数分でエルベ川に出られるので、渡し船で向こう岸に渡る。 -
渡し船の料金はいくらか忘れたが、往復3ユーロ(495円)のような気がする。
対岸はそこそこの観光地で、ペンション、レストラン、土産物屋が数件あった。
メインストリートっぽい道を進み、何となく人の流れに従ったら、バスタイ橋への登山路に着いた。この時は夏休み中だったので、何となくでも迷子にならなかったが、他の季節はちゃんと調べた方が良いかな。
エルベ川から離れるように小川に沿って奥に進む。2,3分歩いたら、ロータリーがあるので、そこを左折する。曲がってすぐの階段がある坂道が、バスタイ橋への登り口だ。案外細い。 -
登り始めれば、きちんと整備された散策路だ。
ただし、そこそこの傾斜はある。 -
ゆっくり登って20分ちょっとで、最初の展望台に着いた。
エルベ川を望む絶景だ。ごつごつの断崖がすごい。 -
左手前のテーブルマウンテンがリリエンシュタインかな。間に一つ挟んで、中央右寄りに見える台地が、さっきまでいたケーニヒシュタイン要塞だ。
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展望台からさらに10分位登って、いよいよバスタイ橋に到着した。
奇岩がにょきにょきだ。このあたりは標高300メートル位、そんなに高くはない。 -
確かに絶景
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バスタイ橋がある一帯は、18世紀頃からすでに景勝地として人気があり、バスタイ橋も最初から観光目的に作られた。最初は木の橋だったが、1851年に石の橋に置き換えられ、現在に至っている。
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橋を渡って右に折れると、バスタイ橋と奇岩を一緒に眺められる展望台がある。
バスタイ橋 建造物
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エリカの花が其処此処で満開だった。
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背景にリリエンシュタインのテーブルマウンテンが入ると、ますます不思議な世界だ。
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バスタイ橋からまっすぐに進むと、車道と駐車場に出る。多くの人はそこに車を駐車してバスタイ橋に来ているようだ。また、そこにはバス停もあるらしいが、私たちは利用しなかったので詳細は不明だ。
駐車場に出る手前にはガラス張りの展望台もあった。 -
巨岩だ。
ドイツは紅葉があるのかな、紅葉のシーズンに来たいね。日本で言えば、昇仙峡ってところかな。 -
もちろんエルベ川もよく見える。
あそこは渡し船かな。 -
私たちは、再びバスタイ橋を渡り、クアオルト・ラーテンに戻る。
橋から絶景をもう一度 -
エルベ川の渡しまで戻ってきた。
この船にはエンジンがない。岸とロープで繋がっていて、舵でうまく方向を取りながら、対岸に渡るみたい。川の流れに身を任せ……。 -
クアオルト・ラーテンの駅で、ドレスデン行きの列車を待っていると、貨物列車が通っていく。ケーニヒシュタイン要塞やバスタイ橋でも、線路を眺めていると何度も貨物列車が通過した。この路線はかなり重要な物流動脈のようだ。
午後5時半頃の列車に乗り、ドレスデンに戻った。 -
ホテル近くのチェコ料理酒場で一杯。今日はたくさん歩いたからビールが旨い。
息子はバドワイザーを注文。息子によると、アメリカのバドワイザーとは別に、チェコにもバドワイザーがあり、世界中でバドワイザー本家争いの裁判をしたらしい。その結果、ヨーロッパでバドワイザーを名乗れるのはチェコ製のみ。アメリカは別の商標で売っているそうだ。従ってこれはチェコ製、さっぱり飲みやすい味で、美味しかった。 -
私は久しぶりに魚料理、サーモングリルを頼んだ。付け合わせの野菜も含めて、塩加減が絶妙だ。
ケーニヒ通りの「Winzel」というレストランだったと思う。 -
夕食後、ドレスデンの街を散歩した。
アウグストゥス橋を渡る。この橋、自動車は通れないので、散歩にもってこいだ。
トラムは渡れるよ。トラム (ドレスデン) 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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橋を渡った先に見えるのが、カトリック旧宮廷教会とレジデンツ。
9時過ぎやっと暗くなってきた。街灯と建物のライトアップが良い感じ。カトリック旧宮廷教会 (三位一体大聖堂) 寺院・教会
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君主の行列も昼間とはちょっと感じが違うかな。
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10時近くになり、やっと暗闇が下りて来た。
おやすみなさい。
明日はドレスデン最後の日、軍事史博物館に行くよ。アウグストゥス橋 建造物
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