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2024年6月24日から7月11日までのスペイン旅行。カスティーリャ・レオン州のアビラ県を除く8県とリオハ、アストゥリアス、カンタブリア、バスクの5自治州にある主に西ゴート、モサラベ様式のロマネスク教会を巡る旅になります。

2024年スペインロマネスクの旅 ソリア編3 ゴルマス(Gormaz)

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2024/06/24 - 2024/07/12

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旅行記グループ 2024年スペイン旅行1

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2024年6月24日から7月11日までのスペイン旅行。カスティーリャ・レオン州のアビラ県を除く8県とリオハ、アストゥリアス、カンタブリア、バスクの5自治州にある主に西ゴート、モサラベ様式のロマネスク教会を巡る旅になります。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
レンタカー
旅行の手配内容
個別手配
  • ベルランガ・デ・ドゥエロから西に16km。 ゴルマス(Gormaz)は人口20人に満たない小村という事です。村を抜けてさらに西に600mの距離にある聖ミカエルの庵(Ermita de San Miguel)。建設年代は11世紀末から12世紀の初頭といわれています。

    ベルランガ・デ・ドゥエロから西に16km。 ゴルマス(Gormaz)は人口20人に満たない小村という事です。村を抜けてさらに西に600mの距離にある聖ミカエルの庵(Ermita de San Miguel)。建設年代は11世紀末から12世紀の初頭といわれています。

  • 丘の頂に見えるのはゴルマス城(Castillo de Gormaz)。この付近を通る道路からは遠方からでもよく見えるお城です。965年イスラム勢力の城塞として建造されました。建設当初はヨーロッパでも最大規模のお城だったといわれています。南にドゥエロ川を望むこの地域は、アルアンダルスの北の国境にあたりこの地を守る重要拠点として存在していたようです。

    丘の頂に見えるのはゴルマス城(Castillo de Gormaz)。この付近を通る道路からは遠方からでもよく見えるお城です。965年イスラム勢力の城塞として建造されました。建設当初はヨーロッパでも最大規模のお城だったといわれています。南にドゥエロ川を望むこの地域は、アルアンダルスの北の国境にあたりこの地を守る重要拠点として存在していたようです。

  • 一般的な観光名所、歴史的遺産としてはこのお城の方が重要かと思います。<br />975年にキリスト教徒がこのお城を奪還、983年にイスラム勢力が再奪還しフェルナンド1世が1059年に占拠しカステーリャ王国の支配が確立します。この攻防の歴史はソリアの戦史として有名であり、またエル・シドが城主を務めた時代もありました。これらの歴史を知ると見てみたい思いはありますが、この山道を見ると登る気力はありません。

    一般的な観光名所、歴史的遺産としてはこのお城の方が重要かと思います。
    975年にキリスト教徒がこのお城を奪還、983年にイスラム勢力が再奪還しフェルナンド1世が1059年に占拠しカステーリャ王国の支配が確立します。この攻防の歴史はソリアの戦史として有名であり、またエル・シドが城主を務めた時代もありました。これらの歴史を知ると見てみたい思いはありますが、この山道を見ると登る気力はありません。

  • 聖ミカエルの庵は、夏時間は月曜以外見学出来るようですが、私の訪問した6月は週末のみで6月28日(金曜日)は閉まっている日でした。役場に連絡してお願いした所、30ユーロで見学を受付してくれました。その約束が13時でしたので、ベルランガ・デ・ドゥエロは時間調整しながらで後半は急ぐ必要があった訳です。<br />

    聖ミカエルの庵は、夏時間は月曜以外見学出来るようですが、私の訪問した6月は週末のみで6月28日(金曜日)は閉まっている日でした。役場に連絡してお願いした所、30ユーロで見学を受付してくれました。その約束が13時でしたので、ベルランガ・デ・ドゥエロは時間調整しながらで後半は急ぐ必要があった訳です。

  • 到着は、ほぼ時間通りでしたが、外観の写真はガイドが到着するまでの待ち時間に撮影したものです。

    到着は、ほぼ時間通りでしたが、外観の写真はガイドが到着するまでの待ち時間に撮影したものです。

  • 教会は、ゴルマス要塞を征服しキリスト教徒がその場所に再居住した1060年以降に始まり11世紀の後半から12世紀の初頭の建設と考えられています。

    教会は、ゴルマス要塞を征服しキリスト教徒がその場所に再居住した1060年以降に始まり11世紀の後半から12世紀の初頭の建設と考えられています。

  • 長方形の身廊と小さな正方形の後陣のシンプルな構成で外観に装飾はありません。

    長方形の身廊と小さな正方形の後陣のシンプルな構成で外観に装飾はありません。

  • 南側に追加された柱廊玄関が存在します。

    南側に追加された柱廊玄関が存在します。

  • 道路の先にドゥエロ川の白い川岸が写っています。

    道路の先にドゥエロ川の白い川岸が写っています。

  • 柱廊玄関の東端の扉口は納屋になっているのでしょうか、玄関にはつながっておらず閉まっています。

    柱廊玄関の東端の扉口は納屋になっているのでしょうか、玄関にはつながっておらず閉まっています。

  • この教会はソリアでは近年まで最も無名だった教会と言われています。長年、家畜を飼うために使用されていましたが、剥離した漆喰の中からロマネスク様式の壁画が発見され、1996年歴史的記念碑に認定されました。修復完了後の2009年にベルランガ・デ・ドゥエロで開催された展覧会「人類の時代(Las Edades del Hombre)」の会場となり、この教会が知られるようになったとの事です。

    この教会はソリアでは近年まで最も無名だった教会と言われています。長年、家畜を飼うために使用されていましたが、剥離した漆喰の中からロマネスク様式の壁画が発見され、1996年歴史的記念碑に認定されました。修復完了後の2009年にベルランガ・デ・ドゥエロで開催された展覧会「人類の時代(Las Edades del Hombre)」の会場となり、この教会が知られるようになったとの事です。

  • 南正面、中央のアーチから中に入ります。

    南正面、中央のアーチから中に入ります。

  • 役場から来た職員が鍵をあけてくれました。

    役場から来た職員が鍵をあけてくれました。

  • 元々はモサラベ様式の扉口が存在していたようですが、写真の物は、年代ははっきりしませんが近くの廃寺となった教会のロマネスク様式のポータルを移設した物だそうです。

    元々はモサラベ様式の扉口が存在していたようですが、写真の物は、年代ははっきりしませんが近くの廃寺となった教会のロマネスク様式のポータルを移設した物だそうです。

  • 移設には不都合があったようで欠損した箇所も見受けられます。木材があてがわれた側柱があります。

    移設には不都合があったようで欠損した箇所も見受けられます。木材があてがわれた側柱があります。

  • 碑文が刻まれています。西ゴートやローマ時代の切り石が再利用されたようです。

    碑文が刻まれています。西ゴートやローマ時代の切り石が再利用されたようです。

  • 西隅に置かれた洗礼盤。

    西隅に置かれた洗礼盤。

  • 西側あるもう一つのポータル。西ゴートの馬蹄形アーチが見られます。

    西側あるもう一つのポータル。西ゴートの馬蹄形アーチが見られます。

  • この扉口は修復前は閉ざされていたそうです。

    この扉口は修復前は閉ざされていたそうです。

  • 身廊の床は土台となる岩盤を直接利用しているそうです。岩をくり抜いたこの穴は洗礼に使用したという話です。

    身廊の床は土台となる岩盤を直接利用しているそうです。岩をくり抜いたこの穴は洗礼に使用したという話です。

  • 中に入ると最初にビデオによる説明が行われます。撮影はビデオが終わったあとに行いました。

    中に入ると最初にビデオによる説明が行われます。撮影はビデオが終わったあとに行いました。

  • 身廊の北側の壁画。壁画は部分的に残されています。

    身廊の北側の壁画。壁画は部分的に残されています。

  • 上部はキリスト誕生に受胎告知から始まる纏わるストーリが描かれています。

    上部はキリスト誕生に受胎告知から始まる纏わるストーリが描かれています。

  • 下部には騎士の戦闘場面。

    下部には騎士の戦闘場面。

  • 戦闘場面の横には三人のマリア。

    戦闘場面の横には三人のマリア。

  • 墓に向かうマリア・マグダレナ、マリア・デ・サンティアゴ、マリア・サロメが描かれているそうです。

    墓に向かうマリア・マグダレナ、マリア・デ・サンティアゴ、マリア・サロメが描かれているそうです。

  • 南側の壁画。

    南側の壁画。

  • 上部はヘロデ王に纏わる物語。下部は量りを持つ聖ミカエルと天上と地獄の図となるようです。

    上部はヘロデ王に纏わる物語。下部は量りを持つ聖ミカエルと天上と地獄の図となるようです。

  • 左に天秤を持つ聖ミカエル、右に悪魔が手を伸ばしています。

    左に天秤を持つ聖ミカエル、右に悪魔が手を伸ばしています。

  • その左は地獄の場面。

    その左は地獄の場面。

  • 天界に善者を迎える聖アブラハムやヤコブ。袋に魂を抱いている構図です。

    天界に善者を迎える聖アブラハムやヤコブ。袋に魂を抱いている構図です。

  • 身廊と内陣を繋ぐ凱旋門(Arco Triunfal)。

    身廊と内陣を繋ぐ凱旋門(Arco Triunfal)。

  • 東の祭室。後陣部分になります。底部に少し装飾壁画が残されています。

    東の祭室。後陣部分になります。底部に少し装飾壁画が残されています。

  • 上部に描かれた栄光のキリスト。

    上部に描かれた栄光のキリスト。

  • 周囲には4人の福音史家や天使が描かれています。

    周囲には4人の福音史家や天使が描かれています。

  • 西側の壁には壁画はありません。消失されたと考えられています。

    西側の壁には壁画はありません。消失されたと考えられています。

  • 柱頭が2つ残されています。

    柱頭が2つ残されています。

  • 壁面に残された十字架。同じものがこの近郊の教会にいくつか残されているようです。

    壁面に残された十字架。同じものがこの近郊の教会にいくつか残されているようです。

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