2024/06/01 - 2024/06/16
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j-ryuさん
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★福島の四季折々の花や自然風景を紹介している
“福島・四季・彩々”は回を重ね丁度Part,122になりました。
単独ネタにするには写真が少なかったり
あまり脈絡がないネタだったりですが、
それらを強引につなぎ合わせたのが“福島・四季・彩々”で
福島県の自然のネタと言う事以外にはあまり共通点はありませんが
今回は我が家を挟んで東西の村の滝や野の花をご紹介します。
西隣りの天栄村は奥羽山系の村で、東の玉川村は阿武隈山系の村です。
両村は距離的にやたら離れているわけではありませんが
植生は阿武隈川を挟んで、おおまかですが日本海系と太平洋系に分れます。
当地は有名な観光地も名所旧跡もありませんが
車で30分も走れば東西それぞれの植生が見られる
山野草好きには嬉しい土地柄です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
★福島県天栄村 秘湯二岐温泉の滝めぐりルートMap
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2838531,140.1122988,9937m/data=!3m1!1e3 -
★福島県天栄村 秘湯二岐温泉の滝めぐり拡大ルートMap
※地理院地図に加筆。
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#12/37.266130/140.060234
5,6軒ある二岐温泉郷の最奥の先にある二岐橋を渡り二岐林道に入ると、
すぐ左に小白森山登山口と右手に観光案内板&駐車場があります。
そこから先はデコボコの御鍋林道を道なりに進み
ら約2.2km先の奥二岐橋を渡り少し進むと
大きな右カーブがあり、その左手が「桔梗清水」で
その少し先から入渓し100mほど上流が『二岐川大滝』です。
御鍋林道をさらにクネクネ登っていくと御鍋渓谷駐車場と
御鍋神社&御鍋小滝への駐車場があります。
御鍋渓谷駐車場はかなり広い駐車場ですが
御鍋神社&御鍋小滝へは御鍋渓谷駐車場より少し先にある
御鍋神社&御鍋小滝が便利です。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~桔梗清水
国道118号から二岐温泉へ左折し、
二岐温泉郷の最奥の先にある二岐橋を渡り二岐林道に入ると、
すぐ左に小白森山登山口と右手に観光案内板&駐車場があります。
そこから先はデコボコの御鍋林道を道なりに進み
ら約2.2km先の奥二岐橋を渡り少し進むと
大きな右カーブがあり、その左手が「桔梗清水」で
清水の前には車2,3台が止められます。
桔梗清水は『源義経の側室の桔梗姫が使用した清水』とか、
『平将門の孫、桔梗の姫の隠し清水』などの伝説がありますが、
源義経と平将門では年代的には180年も違うし
御鍋神社の由来からすると『平将門の孫、桔梗の姫の隠し清水』の方が
もっともらしいかも。
でも御鍋神社の由来記では桔梗姫は将門の妻のようだし
桔梗姫には諸説あり、う~ん、ようわからん(^_^;)。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~二岐川大滝
「桔梗清水」が流れ込んでいるのが二岐川で
桔梗清水の少し先から二岐川に入渓し
100mほど川原を上流に遡上すると『二岐川大滝』です。
川原を遡上するには胴長着用がお薦めです。
二岐川大滝は上流の御鍋小滝と下流の桔梗清水の中間くらいにあり、
落差は10m、滝幅も10mほどです。
川のレベルから見ると直瀑ですが、
直瀑の直ぐ上にも落差5mほどの分岐瀑があるので、
2つ合わせれば落差15mほどの段瀑とも言えます。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝遊歩道
桔梗清水と二岐川大滝を見た後は御鍋林道をさらにさか登ります。
桔梗清水から5分ほどで左手に御鍋渓谷遊歩道の広い駐車場が見えてきますが、
そこはやり過ごしさらに50mほど進むと御鍋神社の駐車場があります。
二つの駐車場は遊歩道で繋がっているのでどちらに駐車してもOKですが、
御鍋神社や御鍋小滝に近いのは御鍋神社の駐車場です。
御鍋神社の駐車場から森へ続く山道を下ると
御鍋小滝への分岐道がありますが、
まずは御鍋神社に参拝してから御鍋小滝に向かいます。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋神社
駐車場から山道を7,8分下ると素朴な御鍋神社が見えてきます。
でも素朴な神社より目立つのは神社の前に聳える2本の巨木です。
寄り添うような2本の巨木はサワラ(=青森ヒバ)
樹齢は約530年、樹高は42m、幹回りは38m。
天を突くようなサワラの巨木2本は
林野庁の巨木巨樹保護中央議会が選定する
『森の巨人たち100選』に選ばれています。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋神社
御鍋神社前にある由来記看板を要約すると
言い伝えによれば平安時代中ごろ平将門が戦いに敗れ、
一族が密かに奥州清原氏を頼って逃れて来た。
苦難の中ではあったが身重の桔梗御前は将門の一子(平九郎)を無事出産し、
一族は大いに指揮を高めたが
追っ手を逃れ山また山の逃亡は女性にはあまりに厳しく、
桔梗御前は一族の足手まといぬならぬよう自害し果てた。
一族は御前の遺言通り平九郎を守護しさらに逃亡したがこれ以上の逃亡は無理と悟り二岐山のわずかな平地(御鍋平)に隠れ住み御鍋神社を祀り再起を計ったが
あまりに自然厳しく食うに事欠きやがて一族は散り散りになってしまったそうな。
現在の御鍋神社はその御鍋平から遷社されたと伝えられています。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋神社
御鍋神社は朝延から賜った鍋(鼎)が御神体とされ
鈴(本坪)の代わりに大きな鍋(釜?)が吊り下げられています。
ホントに煮炊き用の鍋釜がご神体だったら笑っちゃいますよね(^^ゞ。
一般的な鍋釜をご神体にするとは考えにくいので
ご神体は朝延から賜った“鼎”だったのかなと想像します。
やがて、鍋も鼎も釜もごっちゃになり
五右衛門釜を社にぶら下げたのかも(^_^;)。
◎鼎(かなえ、てい)
※鼎(かなえ、てい)は鍋型の青銅器で胴体に中空の足三本がある。
鼎はもともとは肉、魚、穀物を煮炊きする土器として出現したが、
同時に宗廟において祖先神を祀る際にいけにえの肉を煮るために用いられたことから礼器の地位に高められ、精巧に作られた青銅器の鼎は国家の君主や大臣などの
権力の象徴として用いられた。(※写真はWikipediaより) -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
さて次は今回の主役の御鍋小滝に向かいます。
御鍋神社から駐車場方面に10mほど戻ると
右側に御鍋小滝へ向かう遊歩道があります。(上記遊歩道写真を参照)
以前は整備された立派なボードウォークでしたが
今はかなり老朽化しています。
遊歩道を道なりに30mほど進むと谷に突き当たり
その崖下に御鍋小滝が見えます。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
ほぼ毎年、この時期に訪れるのは滝に迫り出したフォトジェニックな
ヤマツツジが咲くからですが、今年も見頃の予想が外れてしまいました(--〆)。
元々花の裏年で花数が少なかった感じもしますが
やはり訪れるのが1週間ほど遅かったようです。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
昨年は見頃に早すぎて、後日改めて出直したので
今年も例年より訪問を遅くしたのですが
逆に花はほぼ散っている有様です(一一")。
野の花は見頃を予想するのは全般的に難しいのですが
ここのヤマツツジは見頃の振れ幅が大きく
なかなか、ドンピシャのタイミングで訪れるのは超難しいです。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
(※2016/6/7 撮影)
2016年は花には陽が射し込み、滝は日陰状態だったので
一番撮影しやすい条件でしたし花付きも素晴らしかったです。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
上記の写真は遊歩道のある観瀑台から見下ろした構図ですが
崖に下へ降りる踏跡があるので崖の中段まで降りて撮影します。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
御鍋小滝は2段になって流れ落ちる段瀑で
1段目と2段目には大きな滝壺(釜)があります。
(この写真手前の黒い部分) -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
現在の滝そのものは右岸側に片寄っていますが
中段の滝壺はなぜか右岸側にあります。
昔は左岸の方に多く流れ落ちていたのかも。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
御鍋小滝の中段から本流二岐川の小滝を望んだ構図です。
落差は知れたものですが水流が美しく
手前に迫り出しているヤマツツジが絵になります。
ただ、今回は花が殆ど無いので寂しい写真になってしまいました(--〆)。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
こちらは二岐川本流の小滝です。
小ぶりな滝ですが水流が美しいので
私好みの滝です。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
こちらの小滝は名無しの滝です。
ツツジが咲いていればもっと映えるだけに
今回は残念でした。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
滝の岩盤は恐らく火山灰などが堆積して岩になった
凝灰岩か溶結凝灰岩ではないかと思い割れます。
凝灰岩は岩石の中では比較的柔らかいので
水流で滑らかな岩肌になりやすいです。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
凝灰岩(ぎょうかいがん)は火山が噴火したときの噴出物が
陸上や水中に堆積してできる岩石。
凝灰岩はもともとマグマ由来の噴出物が堆積してできた岩石であるため、
あるときは火成岩に分類され、あるときは堆積岩として扱われます。
凝灰岩の中には火山の山体を作っていた岩石片が混じることがあります。
また、粒度は細粒のものから粗粒のものまで様々です。
そのため、見た目や質感などは凝灰岩の産出する場所によって異なっています。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
栃木県最北部から福島県南部にかけて分布する 白河火砕流があります。
白河火砕流は100万年前前後に噴火した大規模なデイサイト 質火砕流堆積物で,
4ないし5枚の溶結凝灰岩からなります。
福島県白河市から栃木県 芦野町に分布する溶結凝灰岩は石材として
利用されており,白河石あるいは芦野石な どとよばれています。
この白河火砕流の噴出源は,西方の福島県田島町周辺であると 推定され
地形的なカルデラは認められていませんが,
地質調査によって供 給源とみられる複数の陥没カルデラ構造がみつかっています。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
二岐川本流側から見た御鍋小滝です。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
御鍋小滝は落差10mほど、滝幅も10mほどありますが
水量が多くなければやや右岸に片寄って流れ落ちています。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋小滝
(※2016/6/7 撮影)
二岐川本流側からもツツジが咲いていれば
御鍋小滝とのコラボレーションが美しいのですが
ツツジが咲いていないと”並”の滝かな(^-^;。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋渓谷
御鍋小滝を含め二岐川大滝の少し上流までは
御鍋渓谷と呼ばれ、小滝や甌穴が連なっています。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋渓谷
丸く窪んだ部分は甌穴(おうけつ)と呼ばれます。
小さな窪みや割れ目に固い小石が入り込み
水流で回転しながら岩盤を丸く削っていきます。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋渓谷
-
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋渓谷
甌穴が段々と連なり渓流瀑のような形を造り出しています。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋渓谷
この日は甌穴(滝壺)にまだ陽が当たっていないので
滝壺は翡翠色に見えますが、
陽が当たるとシャンパンブルーの見えます(下記写真) -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋渓谷
渓流瀑で水に細かい気泡ができ
一番下の小滝&滝壺で気泡がMax状態になり
陽が当たるととても美しいシャンパンブルーに見えます。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋渓谷
-
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋渓谷
御鍋渓谷駐車場から遊歩道を二岐川の谷底に向かって下ってくると
この甌穴の渓流瀑横に到ります。
二岐川に遊歩道はありませんが左岸は岩盤になっているので
上流の御鍋小滝や下流の甌穴瀑手前まで行くことができます。
ただ一部は渡渉する必要があるので
胴長か濡れてもOKなマリンシシューズ着用がお薦めです。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋渓谷
-
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋渓谷
いつもはそう水量の多い川ではありませんが
上流の雷雨などで急激に増水することがあるので
常に逃げ道を考慮しながら渓流遊びを心掛けて下さい。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋渓谷
上記の渓流瀑からさらに下流側に70~80m進むと
岩山を鉈で割ったような小滝があります。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~御鍋渓谷
鉈で割ったような小滝からさらに下流に30mほど下ると
大きな甌穴が連続する甌穴瀑があります。
ただ、ここから下流は両岸に歩くスペースが全く無く
大きく深い甌穴が連続するので、
特別な装備がないと行くことできません。
この甌穴瀑の少し下流に二岐川大滝があります。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~タマガワホトトギス
御鍋渓谷ではタマガワホトトギスが咲き始めていました。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~タマガワホトトギス
◎タマガワホトトギス(玉川杜鵑/ユリ科ホトトギス属)は
本州、四国、九州. 山地の谷沿いや湿り気のある岩場や崖、林縁に自生します。
ホトトギスの仲間の多くは初秋に咲きますが
タマガワホトトギスは一番早く初夏に咲き始めます。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~タマガワホトトギス
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◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~タマガワホトトギス
タマガワと言うと東京西部の多摩川を思い浮かべる人が多いと思いますが
玉川杜鵑草の玉川は京都府南部の井手の玉川のことで
古来この地は黄色い山吹の名所だそうで
黄色⇒玉川ってことでタマガワホトギスなんだそうです。
なんか強引な命名ですね(ーー)〆。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~タマガワホトトギス
-
◆初夏の羽鳥湖高原~秘湯二岐温泉の滝巡り~タマガワホトトギス
タマガワホトトギスは茶花としても人気がありますが
一つの花は3日ほどしか咲かない儚い命です。
禅や詫び寂びにはその儚さも魅力なのかも知れませんね。 -
◆初夏の羽鳥湖高原湿地~ケブカツルカコソウ
御鍋小滝の帰り道に羽鳥湖高原の湿地に
ケブカツルカコソウ(毛深蔓夏枯草)を見に立ち寄ってみました。 -
◆初夏の羽鳥湖高原湿地~ケブカツルカコソウ
◎ケブカツルカコソウ(毛深蔓夏枯草/ シソ科キランソウ属)
ケブカツルカコソウは多くの資料では
関東~中部地域の山地の明るい草地などに自生するとありますが
福島県でもわずかですが隔離分布しています。
私が確認できたのはこの羽鳥湖の湿地と
同じ天栄村の小さな沼畔の草地のわずか2か所だけです。 -
◆初夏の羽鳥湖高原湿地~ケブカツルカコソウ
ここは羽鳥湖南部のとある湿地に隣接する草地に自生している
ケブカツルカコソウです。
羽鳥湖高原には湿地がいくつも点在していますが
ケブカツルカコソウの自生が確認できたのはここだけです。 -
◆初夏の羽鳥湖高原湿地~ケブカツルカコソウ
草丈(花茎)は10~25cmほど、名前の通り全草うぶ毛に覆われ
まるで寒冷地か高山植物のようです。
花の形はジュウニヒトエやキランソウ、西洋ジュウニヒトエとそっくりですが
花付きはやや疎らで花色はやや渋めの淡いブルーで白花もありました。 -
◆初夏の羽鳥湖高原湿地~ケブカツルカコソウ
華やかとは言えないかも知れませんが
ブルーグレーの花はシックで玄人好みのだと思います。
ただ、毛深と言う命名がイマイチではないでしょうか?
シロタエカコソウ(白妙夏枯草)とかウナジノカコソウ(項夏枯草)なんかは
いかがでしょう? -
◆初夏の羽鳥湖高原湿地~ケブカツルカコソウ
ケブカツルカコソウはシソ科キランソウ属ですが
キランソウ属を良く知っている人は少ないと思うので
比較的身近で見られるキランソウ属を紹介します(下記)。 -
★シソ科キランソウ属
左から
◎ツクバキンモンソウ(筑波金紋草)
◎キランソウ(金瘡小草)
◎ジュウニヒトエ(ジュウニヒトエ)
ケブカツルカコソウに一番似ているのは同属のジュウニヒトエかも。
ジュウニヒトエは本州と四国の明るくやや湿り気のある山すそなどに
自生する日本の固有種です。
一般的にはジュウニヒトエと言うと欧州原産で青紫のアジュカが有名ですが
日本原産、野生のジュウニヒトエは花が重なるように咲くので
十二単と名付けられました。
しかし名前とは裏腹にグレーピンクの花はかなり地味な印象です(^-^;。 -
☆ウツボグサ(靫草/シソ科ウツボグサ属) (※2023/6/25撮影)
キランゾウ属ではありませんが
ケブカツルカコソウの名前の由来の一つがこのウツボグサです。
花穂の形が弓矢を入れる円筒状の容器ウツボ(靫)に似ているので
付けられた名前で、花が咲き終わると葉は緑色なのに花穂だけが
茶色くカサカサに枯れることから夏枯草(カコソウ)の別名があります。
漢方薬として リンパ腺炎や甲状腺腫、結膜炎、乳腺炎など
抗腫瘍の治療に利用するそうです
なんとなく全体の姿はケブカツルカコソウは似ているところもありますが
そっくりでは無いですね(^^;)。 -
◆初夏の羽鳥湖高原湿地~トキソウ
上記、ケブカツルカコソウ咲く湿地ではトキソウも
見頃を迎えていました。
ただこの湿地は鉄分が多いのか背後の水辺が
赤茶色で写真的に見栄えが良くないので
別の湿地に移動することにしました。 -
◆初夏の羽鳥湖高原湿地~トキソウ
◎トキソウ(朱鷺草/ラン科トキソウ属)
トキソウは全国の明るい低層湿地~高層湿地にまで自生し、
草丈は10cm~15cmほどの小さなランです。
トキソウの名前の由来は花色が朱鷺色に似るからで
花の姿そのものも朱鷺が優雅に飛ぶ姿にも見えてきます 。 -
◆初夏の羽鳥湖高原湿地~トキソウ
トキソウは湿地の減少や美しさ故の盗掘などが原因で
45都道府県で絶滅危惧種や希少種に指定されまさに風前の灯状態です。
嬉しいことに羽鳥湖高原には小さな湿地がたくさんあり
たくさんのトキソウを見ることができますが、
しかしその湿地の多くが民間の別荘地などに隣接していて
さらなる開発が心配の種です。 -
◆初夏の羽鳥湖高原湿地~サワラン
トキソウと同じような場所に自生し花の形も良く似たランに
サワランがあります。
◎サワラン(沢蘭/ラン科サワラン属)
日本の特産属の種で、本州中部以北、北海道、南千島に分布し、
高地の湿原のミズゴケの中に自生します。
外観はトキソウと良く似ていますが
トキソウの花色はピンクですがサワランは赤紫色なので
同じ場所に生えていても直ぐ区別が付きます。
羽鳥湖高原の湿地にはトキソウはたくさん自生していますが
サワランは残念ながら極稀にしか自生していません。 -
◆初夏の羽鳥湖高原の沢沿い~ウリノキの花
羽鳥湖高原の名も無い沢沿いでウリノキの花が花盛りでした。
◎ウリノキ(瓜の木/ミズキ科ウリノキ属)は
北海道~西南諸島、東アジアに広く分布し
山あいの谷筋などに自生し珍しい花ではありませんが
大きな葉っぱの下に隠れるように咲くので、
気付かず見過ごされやすい花です。 -
◆初夏の羽鳥湖高原の沢沿い~ウリノキの花
ウリノキの葉です。
瓜の葉に似ています??
似てないこともないけど、そっくりでもないかな(^-^;。
通常、花は葉の影に隠れるように咲いていますが
この写真は花が分かりやすいように撮影の時だけ
表に引き出しました。 -
◆初夏の羽鳥湖高原の沢沿い~ウリノキの花
ウリノキの蕾は細長いヘチマのような形なので
当初はこの実の形からウリノキと呼ばれるようになったのかと思いました。 -
◆初夏の羽鳥湖高原の沢沿い~ウリノキの花
-
◆初夏の羽鳥湖高原の沢沿い~ウリノキの花
細長い蕾が熟すと先端が6つに割れて
ハナビラとなりくるくるとカールしていきます。
黄色いのがオシベで細長いバネのようなものがメシベです。 -
◆初夏の羽鳥湖高原の沢沿い~ウリノキの花
けして珍しい花ではありませんが
目にする機会が少ない花だと思います。
一度見たら個性的な花なので直ぐウリノキだと分かります。 -
◆初夏の羽鳥湖高原の沢沿い~ウリノキの花
ウリノキは日本全土の山間部に広く自生し
他には葉の切れ込みが深いものをモミジウリノキといい、西日本に多い。
また、葉が全縁のものはシマウリノキといい、九州南部~沖縄に分布します。
モミジウリノキは東日本にも自生するそうですが
私はまだ見たことがありません。 -
◆初夏の羽鳥湖高原の沢沿い~ウリノキの花
-
◆初夏の羽鳥湖高原~トモエソウ
羽鳥湖高原の明るい草地ではトモエソウも花盛りでした。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~トモエソウ
◎トモエソウ(巴草/オトギリソウ科オトギリソウ属)は
全国の山や野原に広く分布し明るくやや湿った場所に自生します。
草丈は50~100cm、花は4~5cmと大振りで
金色に輝くシベがとても美しい花です。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~トモエソウ
同じ仲間で中国原産のキンシバイ(金糸梅)やビョウヤナギ(未央柳)などと
良く似ますがキンシバイやビョウヤナギが潅木であるのに対し
トモエソウは草で花ビラがやや巴型にねじれるので
トモエソウの名があります。
一つの花は2日くらいしか咲かず、蕾が順繰り開花します。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~トモエソウ
開花したばかりのハナビラはやや巴形にねじれているので
トモエソウと呼ばれています。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~トモエソウ
この株は一番花が開花したばかりなので美しい状態ですが
咲き終わった花は落花せず萎れたまま残るので
見た目が悪くなるのが残念です。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~トモエソウ
-
◆初夏の羽鳥湖高原~オトギリソウ
◎オトギリソウ(弟切草/オトギリソウ科オトギリソウ属)
トモエソウの近くではオトギリソウも咲いていました。
花はトモエソウと良く似ますがトモエソウの花が4~5cmの大きさに対し
オトギリソウは草丈80cmほど、花は8mmと小ぶりで
花がかたまって密に咲くので見間違うことありません。
オトギリソウは全国に分布する多年草で、
ススキ生える明るい草原や林縁などに自生します。
けして珍しい花ではありませんが名前の由来がとても印象的です。
「弟切草」は、鷹匠が秘伝の薬草の名前を他人に漏らしてしまった弟を
兄が切り殺した時の返り血が葉っぱの黒点になったと言う
ちょっと恐ろしくも悲しい云われがあります。
菜っ葉を透かしてみると、黒い点々が良く見えます。
全草を乾燥させ焼酎で漬け込みと
切り傷や痒みに効く民間薬になります。 -
★我が家のキンシバイ(錦糸梅)
◎キンシバイ(金糸梅/オトギリソウ科オトギリソウ属)
キンシバイは中国中部原産の半落葉低木。公園や庭園などに植栽されています。
花はトモエソウに良く似ますがハナビラはねじれません。 -
★我が家のヒベリカム
◎ヒベリカム・アンドロサエマム(オトギリソウ科オトギリソウ属)
キンシバイやビョウヤナギを含めオトギリソウ属の園芸種は
ヒベリカムと呼ばれています。
園芸店で通常「ヒペリカム」の名で販売されるものは常緑で
花や斑入り葉を楽しむヒペリカム・カリシヌムと
その交雑種のヒペリカム・モゼリアヌム、
落葉~半落葉樹で主に実を楽しむヒペリカム・アンドロサエマムは
ごらんの写真のように花も可愛らしく花後は赤い実をたくさんつけるので
2度楽しめるヒベリカムです。
日本のトモエソウやオトギリソウの実は残念ながら赤くなりません。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~トリアシショウマ
羽鳥湖高原の林縁ではトリアシショウマも咲き始めていました。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~トリアシショウマ
◎トリアシショウマ(鳥脚升麻/ユキノシタ科チダケサシ属)は
主に中部以北~北海道の夏緑広葉樹林域の林縁・草原などに自生します。
芽出しの頃、芽が鳥の脚のような形をしているので付いた名前のようですが
他の仲間も似たような芽出しなので、この形状だけで判別は難しいです。
「升麻(しょうま)」は元々葉が麻に似ているので付けられた中国の薬用名です。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~トリアシショウマ
花色は基本的には白ですが薄紅タイプもあります。
チダケザシ属の仲間はどれも良く似ていて見極めが難しいく
中には交雑種ではないかと思われるものもあり、
様々な見分け方が紹介されていますが正直見分け辛いです。(-"-)。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~トリアシショウマ
葉の付き方はトリアシショウマもアカショウマも基本的には3回3出葉ですが
アカショウマの葉先が細くなると言う見分け方も紹介されていますが
トリアシショウマも細くなるのでこの説はやや怪しいです。
また、アカショウマの葉はクサビ形でトリアシショウマは
心形という説もありますがこれも完璧には当てはまらない気がします。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~トリアシショウマ
チダケサシの花序は横に分岐した花序はあまり分岐しませんが
トリアシショウマは横に分岐した花序がさらに細かく分岐します。 -
◆初夏の羽鳥湖高原~トリアシショウマ
一番分かりやすいのは総状花序だと思います。
アカショウマは1本の花茎から何本かが枝分かれ、
その枝に花を咲かせますがトリアシは1本の花茎が何本かに枝分かれし、
その枝がまた小さく枝分かれして花を咲かせます。
アカショウマも枝の枝が少し枝分かれすることもありますが
トリアシショウマのように細かく枝分かれすることはありません。
なので遠目の印象だとトリアシショウマの総状花序の方が
少しゴチャゴチャに見えます。 -
★町内里山のアカショウマ
アカショウマ(赤升麻/ユキノシタ科チダケザシ属)
町郊外の里山林縁で咲くアカショウマ
◎アカショウマ(赤升麻/ユキノシタ科チダケザシ属)は
チダケサシ科の中では一番早く咲き出します。
芽だしの頃が赤いからアカショウマですがトリアシショウマも赤いので
あまり当てにならない名前です(^^;)。 -
★町内田んぼ土手のチダケサシ
◎チダケザシ(乳茸刺し/ユキノシタ科チダケサシ属)は
トリアシソウマやアカショウマと似ますが
トリアシヨウマやアカショウマが里山~亜高山の林縁などに自生するのに対し、
チダケサシは里地の田んぼの土手や谷地に自生することが多いので
判別はしやすいと思います。
草丈は同じくらいですが総状花序(花穂)がチダケサシは全体にスリムで
枝分かれした花序がやや上向きなのも見分けのポイントです。
ただチダケサシ属は地域異変や交雑種と思われるような個体も多いので
悩ましいこともあります。 -
★羽鳥湖高原のヤマブキショウマ
◎ヤマブキショウマ(山吹升麻/バラ科ヤマブキショウマ属)は
葉がヤマブキに、花がショウマ(升麻)の仲間に似ているので
ヤマブキショウマです。
ほぼ全国の山地~高山帯の林縁や草地に自生し、雌雄異株です。
草丈は1mほどあり(花序を含めれば2m)、
他のショウマ類よりかなり大型の株です。
しかし、他のショウマ類の多くがユキノシタ科なのに対し、
ヤマブキショウマはバラ科であるのが決定的な違いです。 -
☆ショウマ(升麻)色々
アカショウマ、トリアシショウマ、チダケザシ、ヤマブキショウマ、
それぞれ遠目では似ていますがクローズUPで見ると
微妙に違いがあるのが分かります。 -
★羽鳥湖高原のコウリンカ
羽鳥湖高原の明るい草原でコウリンカが咲いていました。 -
★羽鳥湖高原のコウリンカ
◎コウリンカ(赤輪花/キク科オカオグルマ属)は
本州の温帯域や朝鮮半島に分布し、山地の日当たりの良い、
湿り気のある草原に自生します。 -
★羽鳥湖高原のコウリンカ
草丈は50~60cmほど、茎は中部以下ではあまり分枝しません。
根生葉は花期になくなり、茎葉は10~16cmの広披針形~披針形、
先は鈍頭、基部はやや茎を抱き、両面に少しクモ毛が見られます。
葉の縁は鋸歯でごく小さい。
頭花はやや散房状に6~13個付き、花径3~4cm、
舌状花は異様に長く、やや反り返ります。
野生化でオレンジ色の花は少ないので咲いていれば
すぐ気が付きますが自生数はあまり多くありません。 -
★羽鳥湖高原のコウリンカ
-
★羽鳥湖高原のコウリンカ
コウリンカは日本では本州にしか自生していませんが、
その内16府県で絶滅危惧種に指定され
我が福島を始め、群馬、茨城、埼玉、東京、神奈川、静岡、
京都、兵庫、岡山、広島、鳥取では絶滅危惧種1類に指定されています。
自生が確認されていない県も多くあるので
実質的には殆どの県で絶滅危惧種になっている貴重な花です。 -
★羽鳥湖高原のコウリンカ
疎らな舌状花がだらりと垂れている独特の花なので
まず見間違うことが無い個性的な花です。 -
★天栄村里山林縁のスズサイコ
となり村の里山の林縁でスズサイコが咲き始めました。 -
★天栄村里山林縁のスズサイコ
◎スズサイコ(鈴柴胡/キョウチクトウ科(旧・ガガイモ科)カモメヅル属)は
北海道、本州、四国、九州の山地や平地の草原に分布自生しますが、
自生数は少なく兵庫県を除く45都道府県で絶滅危惧種に指定され
我が福島県でも絶滅危惧種Ⅱ類になっています。
富山県では絶滅種で、群馬、埼玉、東京、徳島は絶滅危惧種Ⅰ類です。 -
★天栄村里山林縁のスズサイコ
-
★天栄村里山林縁のスズサイコ
自生数が少ないので見る機会が少なく
さらに花は早朝に開花し、昼前には花を閉じてしまうし、
花色も緑色かわずかに小豆色が混じる程度で
草原で他に植物にまじって咲いていても
中々見つけにくい花です。 -
★天栄村里山林縁のスズサイコ
名前の由来は蕾や閉花後の花が鈴のような形で
全草がミシマサイコに似るところによります。
ただ、葉はミシマサイコに似ますが花は全く似ていません(^-^;。 -
★天栄村里山林縁のスズサイコ
-
★天栄村里山林縁のスズサイコ
こちらは開花後の閉鎖花です。
蕾も同じ形なのでぱっと見では蕾なのか閉鎖花なのか
見分け辛いです。
閉鎖花は受粉していると紡錘状の細長い莢(実)になります。 -
★天栄村里山林縁のスズサイコ
-
★天栄村里山林縁のムラサキ
スズサイコ咲く草原の近くでは
これまた貴重なムラサキの花が咲いていました。 -
★天栄村里山林縁のムラサキ
◎ムラサキ(紫/ムラサキ科ムラサキ属)は
北海道・本州・四国・九州に分布し、冷涼な山地の草原に自生します。
野生では自生地の環境悪化などによって激減しており、
多くの都府県で絶滅危惧種になっています。 -
★天栄村里山林縁のムラサキ
ムラサキは38都道府県で絶滅危惧種に指定されていて、
福島県では絶滅危惧種Ⅰ類で、
埼玉、千葉、愛知、三重、奈良、和歌山、大阪、熊本、宮崎、
長崎、鹿児島、沖縄では絶滅種です。
東京、滋賀、徳島、大分は指定こそされていませんが
自生情報が無いので実質絶滅種だと思います。 -
★天栄村里山林縁のムラサキ
ムラサキは上記で紹介したススサイコ以上に地味で小さな花(花径5mm)
なので、例え自生していたとしても草むらで発見するのは
容易ではありません。
さらにスズサイコもムラサキも里山型の植物なので
下刈りされやすいのも激減している要因だと思います。 -
★我が家のワスレナグサ
野生のムラサキは地味な色ですが、園芸種のワスレナグサの仲間なので
花の形は良く似ています。 -
★福島県に自生しているムラサキ科の花
◎左上(ホタルカズラ) ◎右上(キュウリグサ)
◎左下(ハナイバナ) ◎右下(オニルリソウ) -
★福島県に自生しているムラサキ科の花
◎左上(ルリソウ) ◎右上(ヤマルリソウ)
◎左下(タチカメバソウ)◎右下(ミズタビラコ) -
★町内里山林床のサイハイラン
町内の里山(雑木林)の林床でサイハイランが見頃になりました。 -
★町内里山林床のサイハイラン
◎サイハイラン(采配蘭/ラン科サイハイラン属)は
全国に広く分布し、主に山林のやや薄暗い林床に自生します。
名前の通り武将が戦いの時に振るう采配に似ているので付いた名前です。 -
★町内里山林床のサイハイラン
当地でサイハイランは里で見かけるランの仲間ではネジバナに次いで
よく見られるポピュラーなランです。 -
★町内里山林床のサイハイラン
-
★町内里山林床のサイハイラン
観葉植物のハランのような大振りな葉が1株に1枚つき、冬は枯れずに
花後に次第に枯れます。
花はなぜかやや下向きに咲きます。
でも、どうしてわざわざ下向きに咲くんでしょうね?
常識的には雨の影響を受けにくくするためだと思いますが
では花弁はなぜ細長いのでしょう?
真相は?・・・・・ -
★町内里山林床のサイハイラン
サイハイランは長期栽培や移植が難しい植物で
採集・移植直後は偽鱗茎に蓄積された養分で順調に発育し、開花もする。
しかし新しい偽鱗茎が肥大不良となり、
多くの場合は数年で養分の蓄積が枯渇し衰弱枯死します。
これは、サイハイランが生育に必要な養分を光合成以外に
菌類からも得て生育する部分的菌従属栄養植物だからだと言われています。 -
★町内里山林床のサイハイラン
サイハイランは園芸店や山野草店などで売られることもありますが、
種からの栽培は現代の技術では困難で
販売品はすべて野生採集個体と思われ、盗掘に加担しないためにも
購入は控えてもらいたいです。 -
★町内里山林床のサイハイラン
福島県では里山や雑木林で普通に見られるランですが
埼玉県・千葉県で絶滅危惧II類、群馬・山梨・奈良・鹿児島の各県で
準絶滅危惧種に指定れていて、
福島県でもけして安泰とは言い切れないかも。 -
★玉川村で咲く北限のヤマアジサイ
隣り村の川沿いの林縁で北限のヤマアジサイが見頃になってきました。
◎ヤマアジサイ(山紫陽花/アジサイ科orユキノシタ科アジサイ属)は
主に福島県以西、本州・四国・九州に分布する落葉低木で
落葉広葉樹林の谷筋など湿度の高い場所に自生しサワアジサイとも呼ばれます。 -
★玉川村で咲く北限のヤマアジサイ
樹高は1~2m、葉はやや細め小ぶりで対性し園芸種のような光沢はありません。
花期は6月~7月、中心部に多数の細かい両性花を咲かせ周囲に3~4枚の花弁状の装飾花をもちます。 -
★玉川村で咲く北限のヤマアジサイ
装飾花の縁は基本的には滑らかで丸みがありますが
中には細かいギザギザのあるタイプもあります。 -
★玉川村で咲く北限のヤマアジサイ
西日本のヤマアジサイの花色(装飾花)は薄紅色から白色、紫色を帯びるもの
青色のものなど多様なようです。
私の地域で見られるヤマアジサイの装飾花はほぼ白花でかなり地味ですが
中心部に咲く実際の小花は微妙な色彩変化があります。
特に蕾の頃はオレンジ色や水色、青、青紫など様々で興味深いです。 -
★玉川村で咲く北限のヤマアジサイ
こちらは中心部の真の花(両性花)の蕾はオレンジ色です。 -
★玉川村で咲く北限のヤマアジサイ
真の花は蕾の時はオレンジ色や青みを帯びていても
全開してしまうとほぼ白でそのハナビラも
すぐ落花してしまいます。 -
★玉川村で咲く北限のヤマアジサイ
アジサイの装飾花(この写真で言えば、大きな花)を見て、
アジサイが咲いたと言う人が多いですが、
実際の開花は中心部の小さな花が開花して本当の開花です。
気象庁のアジサイの開花発表も、
この小花(真の花)の開花をもって発表しています。 -
★奥羽山地で咲くエゾアジサイ
ヤマアジサイは阿武隈山系の南部にしか自生していませんが、
奥羽山系や会津では青い装飾花が爽やかな
エゾアジサイ(蝦夷紫陽花)が見られます。
◎エゾアジサイ(蝦夷紫陽花/アジサイ科アジサイ属)は
主に北海道~本州の日本海側(京都以北)に分布し
湿気のある山の斜面や沢沿いに生えます。
福島県では会津地方など日本海水系の地域はもとより
分水嶺を越えた太平洋水系の山にも自生しています。
しかし何故か県中央を流れる阿武隈川を境に
阿武隈山系~太平洋側ではまだ見たことがありません。
エゾアジサイの装飾花は青系がほとんどですが
稀に薄紅や白もあります。 -
★玉川村の里山林床で咲くウメガサソウ
玉川村の里山林床でウメガソウが見頃になりました。
ウメガサソウは当町の里山にも自生していますが
群生はせずポツン、ポツンと咲いています。 -
★玉川村の里山林床で咲くウメガサソウ
-
★玉川村の里山林床で咲くウメガサソウ
◎ウメガサソウ((梅笠草/イチヤクソウ科ウメガサソウ属)は
北海道~九州の山あいのやや乾き気味の林床に広く分布しますが、
数はそう多くないようです。 -
★玉川村の里山林床で咲くウメガサソウ
樹高は5~8cmと小さく、梅の花に似て笠のように下向きにさくので
梅笠草と呼ばれます。 -
★玉川村の里山林床で咲くウメガサソウ
-
★玉川村の里山林床で咲くウメガサソウ
樹高5~8cm?これって野草じゃないの?と思いでしょう。
でも、これでも立派な常緑の小低木なんです。
根毛が発達せず、菌類と共生して栄養を得ているので人的栽培は困難なようで
関西や九州では絶滅危惧種に指定している県が多いようです -
★玉川村の里山林床で咲くウメガサソウ
ウメガサソウじたいはそう珍しい訳ではありませんが
これだけ群生しているのは貴重です。 -
★玉川村の里山林床で咲くイチヤクソウ
ウメガサソウ咲く里山林床ではイチヤクソウも花盛りでした。
◎イチヤクソウ(一薬草/イチヤクソウ科イチヤクソウ属)は全国の山林内に自生。
常緑の草本で草丈は10~18cmほど。
花期は通常6月下旬です。
名前の由来は漢字の通り、民間薬や漢方薬として利用されたからで、
日本では汁液を切り傷や虫さされ毒蛇咬まれに使い
漢方では鹿蹄草(ろくていそう)と言い慢性関節リューマチなどに
使われるそうです。
花色は白ですが、ごく近い仲間にベニバナイチヤクソウ (下記)があります。 -
★中山風穴地特殊植物群落 ベニバナイチヤクソウ (※2018/5/29 撮影)
◎ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草/イチヤクソウ科イチヤクソウ属)は
中部以北~北海道の山地~亜高山帯の林床などに生え、
茎の高さが10~20センチになる常緑多年草。
花序に、直径12~15ミリの桃色の花を下向きに多数つける。
花冠は5深裂し、雌しべの先端が少し曲がる。萼は5個で、
裂片は細長くとがる。
葉は根元に2~5個つけ、卵状楕円形~広楕円形で
長柄があり、表に光沢があります。 -
★玉川村の川沿い土手で咲くウマノスズクサ
玉川村の川沿い土手ではウマノスズクサが咲き始めていました。 -
★玉川村の川沿い土手で咲くウマノスズクサ
◎ウマノスズクサ(馬の鈴草/ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属)は
本州、四国、九州、中国中南部に分布する多年生の蔓植物です。 -
★玉川村の川沿い土手で咲くウマノスズクサ
全体は無毛、葉は三角状狭卵形、葉腋に筒状でやや湾曲した花を1個ずつつ
咲かせます。 -
★玉川村の川沿い土手で咲くウマノスズクサ
根や果実は生薬とされていましたが、含有成分であるアリストロキア酸が
腎障害を引き起こすため、2022年現在では薬用とはされません。
種名の由来は、基部から6裂して垂下する果実が、馬鈴に似ているため。 -
★玉川村の川沿い土手で咲くウマノスズクサ
ウマノスズクサは、ジャコウアゲハやホソオチョウなどの幼虫の食草で
運が良ければ周辺でジャコアゲハの成蝶が見られることもあります。
これで◆福島・四季・彩々・Part122~向暑の候はお仕舞です。
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