2024/05/08 - 2024/05/23
43位(同エリア110件中)
youさん
円安や紛争などにより遠くなっているヨーロッパですが、時間は待ってはくれないので、4年ぶりにドイツに行ってきました。ドイツは、過去に主だった都市は訪れているので、今回は中央部にある世界遺産の街を列車で巡ることにしました。
日程は下記。
5月8日 羽田→フランクフルト(泊)
5月9日 フランクフルト→ケルン(泊)
5月10日 ケルン→トリーア(泊)
5月11日 トリーア→コブレンツ→フランクフルト(泊)
5月12日 フランクフルト→ニュルンベルク(泊)
5月13日 ニュルンベルク(泊)
5月14日 ニュルンベルク→レーゲンスブルク→ニュルンベルク(泊)
5月15日 ニュルンベルク→バンベルク(泊)
5月16日 バンベルク→エアフルト(泊)
5月17日 エアフルト→アイゼナッハ(泊)
5月18日 アイゼナッハ→クヴェードリンブルク(泊)
5月19日 クヴェードリンブルク→ヴェルニゲローデ(泊)
■5月20日 ヴェルニゲローデ→ゴスラー(泊)
■5月21日 ゴスラー→フランクフルト(泊)
5月22日 フランクフルト→
5月23日 羽田
この旅行記は、上記日程の■を付けた日にちで、ゴスラー街歩きを掲載します。
表紙の写真は、マルクト教会尖塔上から見るゴスラーの市街地眺望。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
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5月20日 ヴェルニゲローデ11時21分発RE4ローカル列車でゴスラー駅に来ました(7.3ユーロ)。約30分で到着です。
ゴスラーは、人口約50,000人、 ハルツ地方の中心的な都市で、ランメルスベルク鉱山の麓にあって、かっては鉱山の町として栄えていて、木組みの家が並ぶ旧市街は、ランメルスベルグ鉱山と共に世界遺産に登録されています。 -
駅前にあった街の案内地図です。
ゴスラー駅は地図上6番の所、点線に沿って観光ポイントが示され、4番がマルクト広場、2番が皇帝居城、地図下の点線先1番に世界遺産のランメルスベルク鉱山があります。 -
今宵の宿は、駅から数分の所に建つ Hotel Der Achtermann、旧市街へのゲートを取り込んだ造りです(室内温泉プール付き、朝食込み85ユーロ)。水着を持参していませんので温泉プールは利用しませんでした。
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部屋はこんな感じで、清潔で快適です。
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部屋からの風景。蔦の絡まるホテルの宿泊棟が見えています。
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12時過ぎ フロントに荷を預け、カウンタ上の篭にあったバナナとリンゴを頂いて街歩きに出ます。
城壁で囲まれていた旧市街の入口に、太めのカップル像が立っています。 -
旧市街に入って少し進むと、右手の塀越しに二つの尖塔を持つ11世紀に創建された聖ヤコブ教会が見えます。
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中の礼拝堂は割とシンプルな造りです。
こちらはパイプオルガンで、左右に祭壇画が並んでいます。またその下には、銅製の洗礼盤が設置されています。 -
礼拝堂に並ぶ椅子の両サイドは、ホタテ貝がデザインされています。ここゴスラーからもスペイン・サンチャゴ巡礼路が延びていると思います。
貸し切り状態の教会に来たときはいつものことですが、椅子に座って、ここに来られたことに感謝し、その他もろもろを祈ります。 -
木組みの家と花壇・・・美しい中世の街です。
道路脇のボックスは、街角図書館みたい。我が町にもバトンボックスと称する同じようなボックスが設置されていて、書籍だけでなく、再利用可能な品物を供出し、必要な人はそれを無償で持ち帰りできるシステムがあって、とても好評です。世界的に広がってほしいシステムですネ。 -
出窓が特徴的な木組みの家。
ゴスラー近郊の銀鉱山が繁栄していた1500年ごろに建てられた建物です。 -
こちらも。
装飾が華麗な建物。 -
上の階がだんだんせり出した家。
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こちらの家も。
税金が1階の床面積で決められるための対策ですって。 -
こちらは、狭い道路を挟んだお隣さん同士で税対策した結果、上層階の屋根が重なってしまいました・・・税政策を誤ると快適な街が維持されません。。。
余計なことですが、日本の都会にボロイ空き家が増えているのも、土地税制に問題があるからだと思います。 -
ゴスラーの中心となるマルクト広場に来ました。
広場に面して、15世紀に建てられたゴシック様式の市庁舎や、現在はホテルとして営業しているかってのギルドハウス等壮麗な歴史的建物が並んでいます。 -
こちらも。
広場の中心に噴水があり、そこから放射状模様の石畳が広がっています。 -
オレンジ色の派手な建物がかってのギルドハウス、その右側が市庁舎です。
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かってのギルドハウスの壁面にユニークな彫刻像が見られます。
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こちらはお尻丸出しのオジさん像・・・あら~恥ずかしい~
ドイツ在住のbeachさんの旅行記で知りました。 -
こちらは蛇に巻かれているみたいな裸のオバさん像・・・
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マルクト広場から延びる通りを歩きます。
道路脇に天然の石などに手を加えたフレーム付のアート作品が設置されています。アートなのか単なる石ころ・・・なのか素人には分かりませんけど。。。。 -
こちらは素人にも分かる横顔を表現したような鉄製のアート作品です。
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この街で一番高い尖塔を持つ1151年に造られたとされるマルクト教会に来ました。
右側の高さ66mの尖塔に上ります。 -
塔の中に入って来ました(2ユーロ)。
木製の階段が建物周囲に設けられています。 -
階段を上る途中階に仕掛け時計のメカニックが設置されています。時間が来ると最上階の鐘が鳴るような仕組みのようです。
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最上階の展望台に来ました。
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展望台からのゴスラー市街地の眺望です。
眼下に広がるオレンジ色の屋根の家々、ドイツの街デス。
中央右手に縞模様のあるところが先ほど訪れたマルクト広場です。 -
イチオシ
ゴスラー市街地の眺望 その2。
右側の屋根は、マルクト教会のもう一方の塔のもの。 -
ゴスラー市街地の眺望 その3。
正面の緑の中に建つ立派な建物は皇帝居城です。後で訪れます。 -
ゴスラー市街地の眺望 その4。
こちら側は、オレンジ色の屋根に混じってグレーの屋根も見られます。 -
絶景を楽しんでいると、突然頭上でカ~ン~鐘が鳴りだしました。展望台の上には複数の鐘が下がっています。
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塔から降りて礼拝堂に入ります。古い教会ですが礼拝堂は割とシンプルです。
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教会を出て街歩きを再開します。
教会前の通りの角に建つこの建物は、1501年に建てられたギルドハウス。上層階は1557年に増築されています。現在は商工会議所の本部として使われています(建物付属の銘板)。 -
1520年に建てられた木組みの建物。現在はインド料理店になっています。
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木組みの建物が並ぶ石畳の道路を歩きます。建物沿いには歩行者用の一段上がった歩道が付いています。500年変わらない街並みです。
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こちらも。
木組みの家々は、窓にカーテンがかかっていたり、窓辺に花が飾られたりしており、今も人々が生活しています。 -
イチオシ
こちらも。
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こちらも。。
入口扉前にワンコの置物が置かれています。このお宅の住人は犬がお好きな方と思います。 -
左側のお宅は、外壁がグレーの薄板を張り付けたうろこ壁になっています。
ゴスラー近郊でこれらの石材も採れるようで、屋根材にもなっています。 -
豪華な木組みの家が並ぶ四つ角に来ました。
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こちらも。
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こちらも。
1573年に造られた金属店創設者のマングヌスカルステンの家。 -
この四つ角に建つ建物の説明版です。
住居の内部を示す図が右側に示されています。暖房付きの2階建てのバウアーと呼ばれる住居は、居住エリアと廊下とが機能的に組み合わさった構造でした。 -
こちらはジーメンス創設者が1693年に建てた豪邸です。
ジーメンス家は、その後4人の方がゴスラーの町長をされていたとのことで、地元にも貢献しているようです。 -
ジーメンス家の玄関扉。1693年に建てられたことが刻印されています。
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窓が開き窓辺に花が飾られている部屋が見えています。今も末柄のご家族がここに住んでいるのかも知れません。
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イチオシ
木組みの家並み・・・ドイツらしい風景が続きます。
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ゴスラーの旧市街の端、小高い丘に建つフランケンベルクに来ました。12世紀にバロック様式で建てられた古い教会です。入口は閉まっていて中には入れませんでした。
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旧市街のはずれにある、12世紀に建てられたクラウス礼拝堂に来ました。礼拝堂の建物の一部は市壁の門を取り込んだ造りとなっています。ランメルスベルクの鉱山労働者らが礼拝に訪れた場所でもあります(現地説明版)。
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クラウス礼拝堂の裏手小道を上って行くと、小川(アプツヒト川)に架かる水車小屋がありました。当時はこの川の水を利用した水車が沢山あつた様です。
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川沿いの広場で見つけた親亀--子亀--孫亀の行列。。。長い歴史がこれからも受け継がれて行くように・・・・ゆっくり進んでいるみたい。
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裏庭を抜けて行くと皇帝居城の裏側に出てきました。
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皇帝居城前のテラスから広大な芝生広場が広がっています。
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テラスから振り返って見る皇帝居城、豪華な建物です。
この皇帝居城は、1050年に神聖ローマ皇帝ハインリヒ3世が建設。11~13世紀にかけて、ゴスラーのこの居城で帝国議会が開かれていました。 -
広い芝生広場を下り、再び旧市街を歩きます。
石造りの豪邸も見かけます。オールド・スクール・レジデンスと入口に書かれていますので、かっては学校だった建物かも。 -
豪邸の前に掲げられた写真です。
紳士淑女らの集合写真ですが、かっての学校の先生方かもしれません。。このような写真を見ると、ゴスラーの街を造ってきた人達の歴史を感じます。 -
ゴスラーの夕暮れ時です。地元の人達の散歩風景が見られます。
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5月21日 ゴスラーの朝です。この日は、ゴスラー11時発の列車でフランクフルトに戻る予定なので、それまでの時間、再度ゴスラーの街歩きをします。
教会前の広場では、花屋さんが開店準備を終えて、お客さんを待っています。 -
青空に伸びた尖塔が冴えるマルクト教会。
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誰も見当たらない木組みの街並みを歩きます。
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街中を流れている小川です。かってはここを流れる水が水車を廻し、街の産業発展に貢献していました。今は橋の欄干に愛の印のカギが取り付けられています。
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皇帝居城前の芝生広場の一角にあるゴスラー大聖堂の玄関ホール教会(聖サイモンとユダの帝国議会教会)です。1040年~1050年に建造されたもの。
本体のゴスラー大聖堂は、かってこの教会裏手に建っており、現在はその遺構だけが残っています。 -
教会前に転がっている大きな頭部彫刻像。
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昨日も訪れた皇帝居城を正面から見ています。
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こちらも。
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皇帝居城前のテラスからゴスラーの旧市街を眺めます。ここからだとオレンジ屋根とグレーの屋根とが融合する中世の街で、大きな家や豪邸はかって金鉱山等の産業で栄えた面影を今に伝えている感じです。
ドイツのこの地に、このような歴史ある美しい街があるとは・・・実際に旅して来て、自分の目で確認して良く分かりました。 -
皇帝居城の土手に紫の花が咲いていました。これらの花達も、ゴスラーの街の歴史を人知れずに見続けて行くのでしょう。。。
ゴスラー・・・・山々の木が紅葉する頃、再訪したくなる素敵な街でした。
列車で巡るドイツ・世界遺産のある街--おわり。
最後までご覧いただき有難うございました。
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この旅行記へのコメント (4)
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- パルファンさん 2024/08/14 22:51:09
- え!インドに!
- 驚きました~
たっぷり中世ドイツを回られたと思ったら又お出かけとは!
登山はあるかな?と思いましたが・・まさかインドまで。
さぞ、ダイナミックな北インドが紹介されることでしょう。楽しみです。
ドイツではスケッチもされたとか・・
木組みの町並みを絵に描くのは難しいですよね。
正確に描くのは大変だし、でもそのイメージは壊したくないし・・
いつか拝見するのを楽しみにしてます。
パルファン
- youさん からの返信 2024/08/15 22:38:45
- Re: え!インドに!
- パルファンさん
ハイ、北インドの旅は安心・安全を考えて、ツアーで行きまして、4000mの高地に建てられているチベット寺院(ゴンパ)などを巡ってきました。テント泊とトレッキングなども一部体験しました。
このツアーでも、絶景を目の当たりにしてスケッチを楽しみました。youのスケッチは、現地で風や匂いを感じながら描いていること自体が至福の時間なので、完成度にはこだわらないのです。
こちらの旅行記やスケッチも、ぼちぼち作成しますので、宜しくお願いします。
you
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- パルファンさん 2024/08/14 12:25:38
- 見たことの無い町を目にして・・
- you さん、こんにちは~
この夏は静かに日本に滞在?でも、どこか山登りでも行っているかしら?
ゴスラーの街素晴らしかった!
全然知らなかった町(一般にドイツは知らない所がたくさん)
戦争にも破壊されず15世紀から続いている豪邸。皇帝居城。
見応えあります。スケッチしたくなりませんでしたか?
オレンジ色とグレーの屋根が織りなす様もいい!
ありがとうございました。
パルファン
- youさん からの返信 2024/08/14 21:31:40
- Re: 見たことの無い町を目にして・・
- パルファンさん
こんばんは。
連日お暑い日が続きますが、ご自愛くださいまし。
この夏は、静かに日本に・・・と思っていましたが、満を持して、北インドの標高4000m高地のラダックとザンスカールに行ってきました。高度順応のため、デリーから陸路で徐々に高度を上げて北上して行きましたので、心配していた高山病にもならずに、何とか雄大な風景を堪能することができました。
ドイツの今回訪れた街は、いずれも世界遺産の切り口で探した場所で、ニュルンベルクを除いて初めて行きました。なのでこれまで見聞きしたこともない、歴史ある中世の美しい街並みに出会って感動
ものでした。また、どの街も絵になる風景ばかりで、スケッチを楽しんできました。しかし木組みの家のスケッチは手が込んで未完成のままなんです。人様にお見せするには時間が必要で完成はいつになるのやら。。。。です。
you
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