2024/05/08 - 2024/05/23
146位(同エリア748件中)
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youさん
円安や紛争などにより遠くなっているヨーロッパですが、時間は待ってはくれないので、4年ぶりにドイツに行ってきました。ドイツは、過去に主だった都市は訪れているので、今回は中央部にある世界遺産の街を列車で巡ることにしました。
日程は下記。
5月8日 羽田→フランクフルト(泊)
5月9日 フランクフルト→ケルン(泊)
5月10日 ケルン→トリーア(泊)
5月11日 トリーア→コブレンツ→フランクフルト(泊)
■5月12日 フランクフルト→ニュルンベルク(泊)
■5月13日 ニュルンベルク(泊)
■5月14日 ニュルンベルク→レーゲンスブルク→ニュルンベルク(泊)
5月15日 ニュルンベルク→バンベルク(泊)
5月16日 バンベルク→エアフルト(泊)
5月17日 エアフルト→アイゼナッハ(泊)
5月18日 アイゼナッハ→クヴェードリンブルク(泊)
5月19日 クヴェードリンブルク→ヴェルニゲローデ(泊)
5月20日 ヴェルニゲローデ→ゴスラー(泊)
5月21日 ゴスラー→フランクフルト(泊)
5月22日 フランクフルト→
5月23日 羽田
この旅行記は、上記日程の■を付けた日にちで、主としてニュルンベルク観光を掲載します。
表紙の写真は、市街地を囲んでいる城壁通路からの風景。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
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5月12日8時前 フランクフルト駅6番線ホームにて、ニュルンベルクを通る8時21分発のウィーン行きの列車ICE23を待っています。
電光掲示板によれば、列車は1分遅れの様です。乗場は進行方向前側のD,E,Fとなります(後方の車両には、×印が表示されています)。 -
10時30分 ニュルンベルク駅に到着。中世の建物の様な駅舎です。
フランクフルトとニュルンベルクとの間に、世界遺産のあるヴュルツブルクがありますが、この町は以前に訪れていますので、今回はパスしました。 -
駅前からはニュルンベルクの旧市街を囲んでいる城壁や監視塔が見えています。
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城壁沿いを歩いてニュルンベルクでのホテル B&B Hotel Nurunberg に向かいます。
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こちらがB&B Hotel Nurunberg-Cityの部屋。フロントでもらった部屋のキーの番号で入退出します(朝食込み95ユーロ)。ここに3泊します。
チェックイン時間前なので、荷をフロントに預けて街歩きに出ます。 -
街中にあったニュルンベルク旧市街の地図です。
街を東西にベグニッツ川が流れていおり、周囲を全長約5Kmの城壁が囲んでいます。
駅前から見えるゲートと監視塔は、下側(南)の角にあり、川を越えた上側(北)の城壁沿いにお城(カイザーブルク)が建っています。
ニュルンベルクの街歩きは、この日と翌日の2日間を予定しており、初めは地図を見ないで気の向くままぶらぶら歩きます。知らない場所は何の先入観がない分、路地裏に迷い込んだりして旅の醍醐味を味わえ、自分にはいいのです。 -
ホテルから出た通りの城門から、城壁に囲まれた市街地に入ります。
おお~どこも破壊されたような形跡の無い、完璧な城壁が続いています。ニュルンベルクは、第2次世界大戦で多くの建物が破壊されたようですが、それらが修復されて元の姿が見られるのは凄いことだと感心してしまいます。 -
中世の街を少し歩くと広場に出てきました。
左のドーム屋根のギリシャの神殿風の建物は、カトリック教会、正面のとんがり屋根は時計塔、右は聖ジャコブ教会です。聖ヤコブ教会の中に入ったところ、スペイン・サンチャゴ巡礼の地図などが掲示されていました。。巡礼路はドイツからも延びているのです。 -
時計塔(White Tower)前の広場に来ました。時計塔の入口は地下鉄駅への入口にもなっています。
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時計塔の裏手には、結婚メリーゴーランドと称するブロンズ彫刻像と噴水があります。一回りして見ると、何かリアルな人生のいろいろな場面があって、面白くてニヤニヤしてしまいます。。。
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電線や広告や看板などが目につかない。。。。中世の街をぶらぶら。。。。
ここに住んでいる人達らが協力して、この景観を維持しているのだと思います。 -
街中を流れているベグニッツ川沿いに出てきました。川幅は結構ありますが、流れは緩やかなようで、周りの風景が川面に鏡面反射しています。。。
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イチオシ
こちらも。
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イチオシ
こちらも。
中世の街の水辺の風景。。。。心が洗われるような絶景です。 -
屋根の付いた木造の橋が架かっています。何ていう橋なのかな・・・Google Mapで見ると、ハングマンズ橋、1595年とあり、古い橋の様です。
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屋根付き木造のハングマンズ橋を渡ります。
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橋上から多分上流側の風景です。左側の緑豊かな場所は、ベグニッツ川の中州になっています。
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こちらは下流側の風景です。川に架かっている石橋は1457年に造られたというマックス橋。
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橋を渡り、この石畳の広場に出てきました。
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ベグニッツ川に架かる石橋を渡ります。これで川の南側に再び戻ってきたようです。
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橋を渡り街角を曲がったりした先に、2本の高い尖塔が空に伸びている聖ローレンツ教会が見えてきました。
手前のピーナッツの様な形の彫刻は、ヘンリームーア・1968年作のものです(銘板)。 -
聖ローレンツ教会の正面まで来ました。
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ファサードのタンバンには、キリスト磔刑が微細彫刻で施されています。。。
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中に入ります。天井が高く外観に比べて割とシンプルな造りです。
天蓋から受胎告知のレリーフが下がり、その左側柱に沿って聖体安置塔が見えています。 -
こちらは受胎告知レリーフのズームです。
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こちらは、聖体安置塔の台座部分で、彫刻家のアダム・クラフト自身が台座を背負っているように映ります。
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東方三博士の礼拝の祭壇画。
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先の世界第2次大戦でこの聖ローレンツ教会も連合軍からの爆撃で破壊されました。瓦礫の一部と当時の写真が展示されています。ニュルンベルクは、当時ナチスの聖地でもあったために、連合軍側の標的になっていたのです。因みに、ナチス・ドイツ敗北後にその戦争犯罪を裁く国際裁判は、この地で開催されました。
戦争の悲惨さや無意味なことを、こうして次世代に伝えて行くことは大事なことだと思います。 -
教会前の広い通り。この通りの奥(北側)にお城が見えています。この通りを直進します。
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ベグニッツ川に架かる橋を渡ります。こちらは上流側の眺めです。
川を跨ぐ形で素敵な建物がありますが、何だと思いますか。
NHKの世界ふれあい街歩きの番組で、ニュルンベルクが紹介されましたが、その際あの建物を訪れ、そこが老人ホームだったこと、ドイツのシニアは優雅な老後を過ごしていること等を思い出しました。
でも川の上に建てられた家、川が増水しり氾濫したりしたら怖そうですが・・・ -
愚か者の船・・・と題した彫刻像です。少しグロテスクな感じ。。。
この町には意味ありげなブロンズ像が各所に配置されています。 -
通りを更に進むと中央広場に出てきます。
こちらは広場に面して建つブラウエン教会。 -
広場に建つ美しの泉。
泉を囲んでいるフェンスの上方に金色の輪が付いています。これを3回廻して願い事をすると叶う・・・らしいので、3回廻してきました。。。。この先もいいことがありそうです。。。何をお願いしたのぉ~それを言ったらダメダメ。。なのですww。 -
広場を出て緩やかな坂道を更に北に進みます。
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緩やかな坂を上った先の岩山に、カイザーブルク城が見えています。
12世紀に基礎が築かれ、15~16世紀に現在の形になりました。 -
ゲートを潜って城内に入って来ました。監視塔がこの城のシンボルです。
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監視塔脇に広がるお城のテラスです。
ドイツの旗が靡いています。ドイツ古城街道に建つ名城です。 -
テラスからニュルンベルクの市街地を見下ろしています。
正面の2本の尖塔は、先ほど訪れた聖ローレンツ教会のもの。オレンジ色の屋根が連なって、中世の街ですねぇ~。 -
こちらも。
ここカイザーブルク城には、明日も訪れる予定なので市街地の絶景を堪能した後、城下に戻ります。 -
イチオシ
城から下って、城壁に沿った右側の通りを歩きます。
ここは木組みの家々が並ぶ雰囲気の良い通りです。
このような美しい通りは、これま世界の美しい村とか街をいくつも訪れてきましたが、Top 10に入ると思います。 -
こちらも。
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こちらも。
木組みの家の間、奥にカイザーブルク城が見えています。左側の木組みの家は、銘板によれば、ビラトゥスハウスと呼ばれていて、1489年に造られた馬具職人の家だったようです。 -
井戸のあるデューラー広場に来ました。
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広場近くにある画家デューラーの家です。
1509年から1528年に亡くなるまでここに住んでいました。 -
更に街並みを抜けて行きます。途中でどこを歩いているのか分からなくなって、地図を見ていると、地元の親切なお姉さんに声をかけられます。でも初めから、目的もなくブラブラ歩いているので、Oh,Thank you.~ No problem! ~と。。。。
中世の時代を感じる街歩き、地元の人達とのちょっとした会話。。。本当にブラブラ歩きは楽しくなります♪。。 -
ベグニッツ川に架かる吊り橋に出てきたようです。
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吊り橋の上から上流側を眺めています。高層ビル等が見えない川沿いの風を感じる美しい風景です。
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こちらは下流側。
アーチの上は屋根付きの城壁が続き、アーチの下は奥に石橋が見えて、密林の中の中世の街みたい。いゃ~変化に富んだ素敵な街です。 -
吊り橋を渡った先の川沿いから振り返った風景です。
橋の袂にあった銘板によれば、1824年に架けられたドイツ最古の吊り橋のようですが、中世の風景に良く溶け込んでいます。 -
街中のゲルマン国立博物館。左側に円柱が並ぶ人権通り沿いにこの博物館があります。
歩き疲れたので、中には入らずにホテルに戻ります。 -
5月13日 9時 この日は、終日ニュルンベルクの街歩きをします。
昨日のブラブラ街歩きで、大まかな土地勘がつかめましたので、駅前広場に面したケーニヒ門から城壁内に入ります。
こちらは城壁に沿った職人街で、正面は見張り塔です。朝が早いので観光客の姿は見えません。 -
ケーニヒ通りを進んで、中央広場まで来ました。
左側は高さ19mの塔を持つ美しの泉、右側は14世紀ゴシック様式の傑作として知られているフラウエン教会です。 -
フラウエン教会を下から見上げています。
神聖ローマ帝国の皇帝カール4世の命で、ユダヤ教のシナゴーグ跡に築かれました。先の大戦で爆撃を受けていますが、正面の壁などは奇跡的に残っとのことです。
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フラウエン教会の中に入ります。昨日訪れた時は、ミサの最中で入れませんでした。
中は豪華な外観に比べて、割と質素です。内陣には聖母子像が安置され、その手前にキリスト磔刑の祭壇画が置かれています。 -
中央広場に戻ります。こちらは、ただ今開店準備中の果物屋さん。
ランチ用にバナナ、オレンジ、リンゴを1個づつ購入。本来は量り売りのところ、3ユーロと。。高いのか安いのか分かりませんが良しとします。 -
中央広場を出た後、旧市庁舎前の緩やかな坂道通りを抜けて行きます。
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旧市庁舎と通りを隔てて聖ゼーバルト教会が建っています。
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坂を上ってガイザーブルク(皇帝の城)に来ました。お城の中に入るための再訪です。
ここは、ニュルンベルク城とも呼ばれており、約1,000年の歴史があり、古くは神聖ローマ帝国皇帝たちの重要な居城でもありました。 -
ゲートを潜ると木組みの家々が建っています。この家の入口で、お城の入場券をゲットして中に入ります(6ユーロ)。
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入場チケットともに頂いた小冊子。
城の中は、ドイツ語のガイドツアーで巡ります。 -
こちらは城の中庭。
一定の人数が集まるまでここで暫く待ちます。 -
7~8人集まったところで、ガイドツアーがスタート。
ここは元は、王立の法廷ホール。皇帝は帝国の最高裁判官の権限を持っており、名誉や権利などすべての紛争について、ここで判決を下していました(城の解説版)。 -
ホールの窓から見るニュルンベルクの風景です。その1
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ホールの窓から見るニュルンベルクの風景です。その2
城から延びている城壁や監視塔が良く見えています。 -
この城で一番重要な二重礼拝堂に来ました。
1200年頃に造られた最古の部分で、礼拝堂が上下に二層に造られています。上の礼拝堂は、皇帝が主として使うようになっていました。 -
礼拝堂の側壁の彫刻石板。最後の晩餐の場面だと思いますが、右側の人物には頭部が無いみたい。。。。何らかの理由で破壊されたのかも。。。。歴史を感じます。
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ニュルンベルクが神聖ローマ帝国の都市としての象徴である双頭の鷲が天井に描かれた部屋。片隅のグリーン陶器は、多分ストーブだと思います。
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キンピカの王冠。天井から吊り下げられています。
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お城の宝物の数々がこんな感じで展示されています。
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蔦の絡まった窓からお城の中庭を見ています。城の住人はニュルンベルクの街並みやこんな風景を見ながら生活したのでしょう。。。
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お城の裏手のテラスに来ました。ここまでは観光客が来なくて静かな庭園になっています。ここのベンチでランチをとります。
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広場に建っていたモニュメント。
銘板によれば、1678年~1751年の間、ここにお城の天文台がありました。芸術家で数学者でもあった、アイモートさんが建設したとのこと。 -
城壁のトンネルを潜って、城の裏手にある庭園に来ました。ブルーや黄色いお花が咲いている静かな場所です。
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城壁の上にある屋根付き通路に、城壁レストランのお兄さんに道案内してもらい辿り着きました。
城壁上通路から眺める絶景です。手前はデューラ広場、その奥にガイザーブルクの見張り塔が見えています。 -
こちらも。この場所は、美しいガイザーブルクやニュルンベルク市街地を眺められる絶景ポイントだと思います。なお、城壁上の屋根付き通路は、途中で行き止まりとなります。
城壁の中や見張り塔の中は、場所によっては市民の住宅や店舗として貸し出されています。こんな風景を見ながら生活できたら最高ですよねぇ~♪ -
城壁沿いに歩きます。世界ふれあい街歩きの番組では、住民の方が窓辺から顔を出していて、お宅に招かれるシーンが良く見られますので、それを期待して歩きます~。
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こちらも。
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こちらも。結局どちらのお宅とも住民の方と顔を合わせることなく、通り過ぎます。。。
ニュルンベルク。。。このような変化に富んだ美しい街は、これまで世界の美しい村や街をいくつも訪れてきましたが、you的にはTop 10に入るお気に入りの街になりました。
列車で巡るドイツ・世界遺産のある街(5)-----レーゲンスブルク編につづく。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ドラゴン パパさん 2024/06/20 06:03:37
- ニュルンベルクは素敵な街ですね!
- youさん
おはようございます。
投稿拝見しました。
ホンマに素敵な街ですよね。
コロナ禍前の2019年の春先の欧州出張の際に立ち寄りましたが、1泊しただけで翌朝2時間強の散策しかできず残念でしたので、この投稿見てまた行きたくなりました!
続編も楽しみにしてます(^_^)
- youさん からの返信 2024/06/20 22:16:47
- Re: ニュルンベルクは素敵な街ですね!
- ドラゴン パパさん
こんばんは。コメント有難うございます。
そうですか、ドラゴン パパさんが ニュルンベルクを訪れたのは、5年前ですね。パパさんの旅行記を拝見すると、2時間で観光された割には、広範囲に歩かれているみたいですが、街の様子は5年前と全く変わっていないように思います。
戦災で街の90%が破壊されたとのことですが、それを元の中世の素敵な街の姿に復興し、今日まで維持し続けていることは凄いこと敬服してしまいます。
次回は、是非この素敵な街をゆっくり再訪してください。youは今度は ニュルンベルクの街中で、できれば、長期間滞在してみたい気分です。
you
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