2024猛暑に相模川中流域の海老名耕地の「栽培醸造蔵」へ

2024/07/21 - 2024/07/30

厳しい猛暑に海老名市の栽培醸造蔵「泉橋酒造」を目指す。
横浜市報(気象台)によると，約30年前の1993年には気温35℃以上の猛暑日は無く，夜間の最低気温が25℃以上の熱帯夜は1桁の回数だったことから，地球温暖化の影響が顕著とだとしているが，数10万年サイクルの天文現象により間氷期が終われば，人類に耐え難いほどの寒波がやってくることも忘れてはならない。果たして今シーズンは豊作になるだろうか。
猛暑に翻弄され思考力や活動が低迷するなか，業界の29日は「肉の日」との消費喚起宣伝に乗せ
られ，久し振りにステーキ専門チェーン店を探訪するなど滋養強壮策も。

エリア 海老名・座間・綾瀬(神奈川)

皆様猛暑はいかがお過ごしでしょうか。
写真では伝わりませんが，出だしが遅かったアブラセミに加えてミンミンセミが暑いなか盛んにアピールしてます。シャンシャンシャンシャンと暑苦しいクマセミは少数派。つくつくぼうしやひぐらしは未だですが，トンボや見馴れない夏鳥を見かけることも。
とは言え夏至を過ぎはやひと月半が経ち，日が短くなるのが実感され始め，短い夏を大いに楽しみましょう。

野島公園 公園・植物園

大暑近くの満月前後の夕刻に多数出没する，陸に棲む「アカテカニ」。動きが早くて撮影しにくく，ピントが甘くて申し訳ありません。
カニと言えば磯辺など水場の生物のイメージだが，アカテカニは夏に一斉に海辺で産卵する以外は山に居るらしく，この時期以外では見ることはほぼ無い。山や浜から離れた住宅地などにも出没することがあるので，正体が不明だ。
もうひとつ，蟹と言えば，5月くらいから出回るはずが，今年はなかなか店舗に並ばなかった「栗カニ」が旬の最期に現れ，食を楽しませてくれている。

野島公園 公園・植物園

野良猫さんがベンチに仲良く2匹揃って暑さでぐったりお昼寝。黒猫くんは木陰の地面の方がひんやりしてお気に入り？
ボランティアの方々が食事などの世話をしているので，すっかり野性的な行動が少なくなっていて，お腹が空いてなければ，すぐそばまで近づかないと動くこともなく。そんな怠惰で良いのか猫さん。

津波避難施設の整備に伴い植えられた桜木。周囲にパイロンが置かれ，健康状態を観察中のため低い枝を剪定していないことが周知されている。

野島公園 公園・植物園

公園管理者からの依頼で樹木医さんが定期的に診ているようですが，掲示の通り枝が低い高さに張り出していて，木にとってもあまり良い樹形ではなさそう。他にもマテバシイなど何年も剪定せずに放置されているような印象もある。一時期酷かったナラ枯れ対策なのか？
EXPO2027は市内の返還地の開発や景気高揚策としては期待して良いのかもしれないが，みどり(市)税の徴収を続けるならば，身近な公園が快適になるように維持管理にももっと注力して欲しいものである。

野島公園 公園・植物園

横浜市金沢区中心部の神社の夏の祭礼は，7月3週目の金沢八幡神社の祭礼で一巡終了する。

金沢八幡神社 寺・神社・教会

さほど広く無い境内に露店商の屋台がびっしりなのは昔ながらの昭和な雰囲気で独特だ。
祭と言えば，3年振りのOG(Olympic Games) 33rd Paris 2024が開催され，放送・新聞に加えてSNSなどマスメディアは賑やかだ。かつて「平和の祭典」と言われたものだが，壮大な理念はすっかり隠れ，コロナ禍だろうが，激烈な地域紛争が多数続いていても，報道陣に加えて，大会関係者と選手の権益争いのための国際的商業イベントへの欲望は加速していて，益々目的が不明確になっている。熱中症アラートと称して「不要不急の外出は避け，我慢しないでエアコンを付けて」と繰り返すのを聞くと，OG放送の視聴と電力消費を煽り，権益費用負担と放熱増に加担させられていると感じるのは偏っているか。猛暑や豪雨の頻度が増えるなどして，そもそも地球や宇宙の環境が決して人に優しく無いことを顧みる風潮は全くな無さそうだ。

金沢八幡神社 寺・神社・教会

話が逸れてしまったが，かつて相模国府が置かれた海老名耕地の酒蔵へ遠征する前に，夏の祭礼が終わり静かになった瀬戸神社を参詣。

瀬戸神社 寺・神社・教会

本殿は目前なのだが右手の参道を行く。紫陽花の花が終わり切り取ったり良く手入れされている。

瀬戸神社 寺・神社・教会

緩やかな坂を登り突き当たりのヘアピンカーブを折り返すと本殿に至る。

瀬戸神社 寺・神社・教会

紫陽花は本殿に向かって右側に植えられていて，左手の祭礼を行う広場や社務所側には植えられていない。
社殿は本殿と拝殿の2棟を一体化した権現造の様式だ。
社務所側に機能的な入口が増設されていて，左右対称ではない。

瀬戸神社 寺・神社・教会

晴天に誘われ平潟湾プロムナードをのんびり散歩。シーサイドラインの高架を過ぎた後半は野島の眺めがさらに良好だ。

平潟湾プロムナード 公園・植物園

横浜金沢シーサイドラインの5両編成の自動運転される車両が数分間隔で，海上をまたぐ専用高架橋の軌道上をゴムタイヤを介した電動駆動で，シーケンスプログラミングによって静かに走る。流行りの多数の視覚センサーやレーダーとクラウド上のAIを駆使した高度な自律自動制御ではなく。

金沢シーサイドライン (横浜シーサイドライン) 乗り物

酒蔵へ行く前に20数年振りに「ステーキのあさくま」へ寄る。「29日の肉の日」の前2日を含めた3日間のスペシャルメニューに興味を持ち，厚切りサーロインステーキハーフポンドを食するため。
ステーキガストなど比較的リーズナブルな価格のステーキ専門店は多数あるなか，サイドメニューが強制セットされ，生野菜類，カレーライス，コーンスープとデザートを必要な量だけセルフサービスで食せて格安感が優る点が特筆だ。また，ドリンクバーは別料金で，メニューを詳しく確認して無いものの，糖質の多いソフトドリンクが不要な者には優しい。
レストランの建物内外装は年期が入っていて補修が行き届いてない印象が拭えないものの，過度な装飾などを価格転嫁されるより良いのかもしれない。

ステーキのあさくま 伊勢原店 グルメ・レストラン

肝心なメインメニューの厚切りサーロインステーキは自宅では困難な熱々を冷める前にイッキに食したかったのと，保温を兼ねて高温に熱した鉄板からのあぶらはねが激しく写真記録無し。
肉が焼けて給仕されるまでに，脂の吸収を穏やかにするため前菜のサラダを食する。せっかくなのでカレーライスも少々。
店舗によってサイドメニューの品数が異なり，さらに充実した品数が準備される店舗もあるそうだ。遅めの時刻のランチとして利用したので，空腹で勢い良く採り過ぎてメインメニューに差障るほど，メインメニューの調理に待たされなくて良かった。
冷えたカットオレンジやソフトクリームなどのスイーツもあるが，価格に応じて豪華な内容では無いので期待し過ぎてはいけない。
ミディアムレアに仕上げられた厚切り肉は美味だったが，僅かにあった筋を噛み切るのに少々難儀した。

ステーキのあさくま 伊勢原店 グルメ・レストラン

長距離運転した訳ではないが気分転換に伊勢原でひと休み。ツインルームがリーズナブルに提供されていたので利用。ひと休みするにもこの位のスペースが欲しい。
壁紙の柄は好みが分かれるところだが，真っ白で柄無しより落ち着くのだろうか。

ホテルセレクトイン伊勢原 宿・ホテル

見苦し影がある写真をアップして失礼。
エレベーター前の1部屋の約半分をユーティリティスペースにして，隣の1部屋を約1.5倍の広さのツインルームに設定している。
1フロア10室とは言えエレベーター1台ではなかなか来ない時間帯が生じるのが痛いところ。

ホテルセレクトイン伊勢原 宿・ホテル

部屋の窓にはカーテンは無く，引戸で遮光する方式。
断熱性や遮光率は高く，熟睡すれば朝が来ても気付かないかもしれない。

ホテルセレクトイン伊勢原 宿・ホテル

引戸を開けると正面に大山阿夫利神社の御神体である標高1252mの大山の山体を望む。
神奈川県の最高峰は蛭ヶ岳 (1,673m) だが，手前にあるので大山が高く見える。
大山の手前の市街の雑然とした景観が惜しいが，隣が某自動車製造会社の通勤用バスの乗降場になっているなどで視界が遮られないのが良い。
伊勢原に寄ったのは，久しぶりに伊勢原市内の吉川醸造から，厚木市七沢の黄金井酒造，津久井の久保田酒造と清水酒造，愛川町の大矢孝酒造，海老名市の泉橋酒造，茅ヶ崎市香川の熊澤酒造を巡る企画遂行のため。
但し，県内では夏季は仕込みの時期ではなく，生酒を季節酒として醸造量を限定して夏季には取り扱わなかったり，そもそも手の掛かる生酛や山廃仕込みをしない蔵元が多いのに加えて，他県の個性派仕込の日本酒に馴れてしまうと，オーソドックスな速醸酛や加水してアルコール度を下げた夏酒では旨味が物足りなく，酒蔵巡りへのモチベーションが上がらず今回は断念。

大山阿夫利神社 寺・神社・教会

何はともあれ海老名の栽培醸造蔵「泉橋酒造」に寄る。
久しぶりだが大きな変化は無いようだ。

泉橋酒造 名所・史跡

暑い最中に庭のテラス席で試飲する猛者は無い。
酒友館隣の広い資材倉庫を全開にして整理中？

泉橋酒造 名所・史跡

泉橋酒造に寄った理由のひとつは，酒蔵の北側に隣接する直営圃場の様子を観るため。
神奈川県内では唯一「栽培醸造蔵」と称して蔵元自ら酒米栽培を行う貴重な存在だ。「栽培醸造蔵」は泉橋酒造株式会社の登録商標（登録商標第5931100号）
地平線近くまで続く田圃は圧巻だ。
米海軍厚木基地所属の大型回転翼輸送機が海老名市の田に不時着したと報道されたが，人災に加えて火災や多量の燃料油脂漏れとうによる大規模汚染は無く，また現場が特に大切な近隣の圃場ではなかったようで不謹慎かもしれないが少々安心した。

泉橋酒造 名所・史跡

蔵のすぐ北隣のアクセスしやすく手入れが行き届きやすい圃場では減農薬で主に雄町の栽培に挑む。暑いなか雑草取りに励んでいた。

泉橋酒造 名所・史跡

稲穂の背が高くなり育てにくいとされる雄町だが，晩生のため未だ背は低いものの，全体的には青々として順調に生育しているようだ。このまま晴天が続けばきっと豊作で晩秋には良い酒を醸せるだろう。

泉橋酒造 名所・史跡

建物は変わらないがお手洗いが改装されていた。県内の酒蔵で気楽にお手洗いを借りられるのは茅ヶ崎市の熊澤酒造くらいなので有難い。
近くに駐車場付きの公共施設がある黄金井酒造や瀬戸酒造は良いが，かながわの13酒蔵巡りはなかなか大変だ。

泉橋酒造 名所・史跡

奥の古そうな蔵はまだ内部を公開してなく，今後の展開に期待される。

泉橋酒造 名所・史跡

最新鋭の温度管理がされる冷蔵庫には，出荷を待つ「秋あがり」や「長期熟成酒」のトンボシリーズがたくさん眠っていて，駐車場の奥には農耕作業自家用車の姿も。

泉橋酒造 名所・史跡

左が季節酒の「夏ヤゴピンク」
右が通年定番の「いづみ橋 恵 青ラベル」
先着順で各酒蔵オリジナルの缶バッチを配布中。

泉橋酒造 名所・史跡

主要スペックを紹介
「夏ヤゴピンク」純米原酒生酛，神奈川県産雄町，精米歩合65%，アルコール18%
夏ヤゴシリーズには山田錦の夏ヤゴブルーなど多数。
「いづみ橋 恵 青ラベル」純米吟醸(速醸)，海老名市産山田錦，精米歩合58%，アルコール16%
原酒の赤ラベル，酒友館限定の「生酒」も販売されていた他，蔵付酵母で醸した限定酒「む」シリーズ，熟成酒の黒トンボシリーズなど，迷うほど多数のコンセプトの種類がある。

泉橋酒造 名所・史跡

神奈川県酒造組合とトヨタモビリティ神奈川が主催する「かながわ13蔵めぐりスタンプラリー第４段」が7月19日から始まり，早速スタンプをゲットした。
スタンプ数に応じてもれなく賞品をもらえるが，郵送する必要がある。期間は新酒の最盛期序盤の2025年1月31日までだ(消印有効)。

泉橋酒造 名所・史跡

4回目の案内パンフレット兼スタンプシートには，各蔵の選りすぐりのオススメ2本が紹介されている。
最後まで完読有難うございます。
色々な事情で今年の夏の遠征は取り止めて涼しくなってからの企画に専念し，近所で夏を謳歌することにしました。
皆様の幸運と健勝を祈ります。

泉橋酒造 名所・史跡