2024/06/23 - 2024/06/23
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チャムンパスさん
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この旅行記スケジュールを元に
2024年6月下旬の週末に、茨城・福島県境を跨る奥久慈地域へ一泊二日の一人旅に行って来ました。
今回は福島県南部の塙町(はなわまち)にある湯岐(ゆじまた)温泉に宿を取り、併せて未訪問の茨城県大子町(だいごまち)に立ち寄る計画を立てました。
今年は例年になく関東・東北地方の梅雨入りが遅く、出発の前日にようやく関東地方の梅雨入りが発表されました。
旅の1日目は曇りがちな晴れ、2日目は時折雨の降る生憎の天気でしたが、日本三名瀑の一つに数えられる袋田の滝に古城跡巡りと、本格的梅雨入り前の久慈川の上流部を楽しんで来ましたよ。
本編は2日目後半の福島県白河市の旅行記です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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この前編は『2024年6月夏の週末一泊一人旅~茨城県&福島県奥久慈④:磐城棚倉古城跡巡り~』です。
https://4travel.jp/travelogue/11913838
旅の2日目の6月23日(日)に福島県棚倉町(たなぐらまち)の観光を終えて、JR磐城棚倉駅前から14時30分発のJRバス関東の運行する『白棚(はくほう)線』に乗車しました。
駅舎前のバス停から撮った画像ですが、標柱左側に今回の旅で利用したカフェ『駅前リビングルーム』さんが写り込んでいます。磐城棚倉駅 駅
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乗車したバス車内では進行方向右側の運転手席から2つ後ろの席に座っていました。
バスの走行中に前列に座られていた乗客の方が、前方の動画を撮り始めました。
白棚線は戦中の1944年に廃止された白河駅と磐城棚倉駅を結ぶ鉄道線『白棚線』に代わる路線バスとして運行しています。
路線の一部はかつての鉄道線を転用したバス専用道路を運行していますが、今年2024年7月1日から三森~表郷庁舎前の区間を並行する国道289号線に変更しました。
この画像を含む区間を現在バスは運行していません。
鉄道路線をバス専用道路に転用する事例は、東日本大震災後の大船渡線や2017年の九州北部豪雨で大きな被害を受けた日田彦山線のBRTがありますが、その先駆け的な存在なのかもしれません。JRバス関東 (福島) 乗り物
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バスは東北新幹線が停車する新白河駅を経由して、15時23分頃に終点の白河駅に到着しました。
運賃は大人800円です。
駅前に着いた頃には雨が降っていました。白河駅 駅
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駅舎右手にある東北本線のアンダーパスを通って、駅の北側に移動しました。
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暫く歩くと彼方に白河小峰城のシンボル『三重櫓』が見えてきました。
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白河小峰城のある『城山公園』に着きました。
公園入口から入ったところは旧二の丸です。城山公園 公園・植物園
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さてこれから『登城』をする訳ですが、2024年6月時点で城跡の正面入口にあたる『清水門』が復元工事中のため、仮設の階段が設けられています。
門の完成は2026年3月だそうです。小峰城 名所・史跡
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仮設の階段を上ると旧『竹之丸』です。
白河小峰城は東北地方で少数派の石垣の城です。小峰城 名所・史跡
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竹之丸から旧本丸へさらに石段が続きます。
こちらは通常の登城ルートです。小峰城 名所・史跡
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イチオシ
旧『桜之門』跡を経由して本丸まで上ってきました。
正面に三重櫓と『前御門』があります。
白河小峰城は築城当初から天守閣がなく、江戸時代はこの三重櫓が事実上の天守閣だったそうです。小峰城 名所・史跡
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ここに来るまでの間、雨は降り続いていました。
雨宿りを兼ねて櫓内部を見学しました。小峰城 名所・史跡
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三重櫓内部の見学は無料です。
見学可能時間は4月~9月は9時から17時、10月~3月は9時から16時です。小峰城 名所・史跡
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部材がまだ新しいと思いましたが、1868(慶応4)年に戊辰戦争で焼失した建物を1991年に再建したものです。
コンクリートではなく、築城当時の工法で木造で建てられました。
建物に使用している木材は戊辰戦争の戦場から採取されたもので、木材に弾痕の付いたものもあります。小峰城 名所・史跡
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櫓の隅に石落としの穴があります。
小峰城 名所・史跡
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石落としの穴から見た石垣直下の様子です。
櫓の石落としの穴は今年2024年1月に訪問した甲府城の『稲荷櫓』でも同じものを見ました。
【該当する旅行記】
2024年1月冬の週末一泊一人旅~山梨県甲府②:舞鶴城公園・湯村温泉街~
https://4travel.jp/travelogue/11883362小峰城 名所・史跡
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1階から2階に上がることにしました。
階段の傾斜がかなり急勾配です。小峰城 名所・史跡
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2階の様子です。
こちらにも石落としの穴が設けられています。小峰城 名所・史跡
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屋内から火縄銃を撃つための『鉄砲狭間(てっぽうさま)』もあります。
小峰城 名所・史跡
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狭間から見た外の様子です。
小峰城 名所・史跡
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2階と3階を結ぶ階段もまた急勾配です。
小峰城 名所・史跡
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最上階の3階まで上がって来ました。
1階と比べて天井が低くなっています。小峰城 名所・史跡
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櫓内部の見学を終えて外に出ました。
白河小峰城は室町前期(南北朝時代)に築城されたそうですが、現在の城郭の規模に拡張したのは江戸前期に近隣の棚倉からここに転封した丹羽長重です。
江戸時代の白河は奥羽方面からの攻撃に対する江戸の防衛の拠点として幕府に重要視され、途中何度も藩主が替わりました。
江戸後期の寛政の改革で有名な老中、松平定信もここの藩主を務めています。
そして幕末から明治初頭の戊辰戦争では、白河は会津藩を中心にした奥羽越列藩同盟に加盟した二本松藩が支配していたため、新政府軍との戦場になり三重櫓をはじめ当時の建物の殆どを焼失してしまいました。小峰城 名所・史跡
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三重櫓のそばの前御門も1994年に再建されました。
小峰城 名所・史跡
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本来なら前御門を通るルートが正規の登城ルートなのですが、清水門の工事の影響で訪問当時は行き止まりでした。
小峰城 名所・史跡
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帰りは竹之丸から旧『帯曲輪』を通りました。
小峰城 名所・史跡
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雨の降る中帯曲輪を歩き、傘をさしながら石垣を撮影しました。
2011年3月11日に発生した東日本大震災で、白河小峰城の石垣の大部分は崩壊するなどの大きな被害を受けました。
その後2018年まで石垣の修復工事が行われ、現在は整然と積まれた美しい石垣を見ることが出来ます。小峰城 名所・史跡
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イチオシ
帯曲輪から三重櫓を見上げて撮影。
小峰城 名所・史跡
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旧『矢之門』跡を通って白河小峰城を後にしました。
小峰城 名所・史跡
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白河駅に戻ってきました。
これから東京方面に帰ります。白河駅 駅
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白河駅の駅舎は1921(大正10)年に完成し、築100年以上の歴史があります(ただし、登録有形文化財には指定されていないそうです)
内部はレトロ感に溢れています。白河駅 駅
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17時5分発の新白河行きの普通電車に乗りました。
乗車した電車の撮影は失念しましたがE721系でした。白河駅 駅
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電車に乗車する前にホームの上から白河小峰城の三重櫓を撮影しました。
白河駅 駅
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17時9分にお隣の終点、新白河駅に到着しました。
新白河駅 駅
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到着したホームの先は車止めで分断されていて、その向こうに乗車した電車と接続する黒磯行きの普通電車が待機していました。
東北地方のJR線は基本交流電化ですが、この電車の終点の黒磯駅構内は直流電化のため、交流・直流に対応した電車しか乗り入れ出来ません。新白河駅 駅
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新幹線改札口前の売店でささやかなお土産を買って、17時50分発の東京行きの東北新幹線『なすの280号』に乗車して帰宅しました。
これにて今回の旅の旅行記はおしまいです。
本編旅行記を最後までご覧いただき、ありがとうございます。
また、初編の旅行記からご覧いただいている方には、最後までお付き合いいただき、篤く御礼申し上げます。新白河駅 駅
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2024年6月夏の週末一泊一人旅〜茨城県&福島県奥久慈〜
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