メリハリきいた和モダンホテル「一望」＆極寒の筑波山に登る【親子で東京往復記2024年5月編その2】

2024/05/08 - 2024/05/09

　2019年の11～１２月、我が子の入院治療のため、我が家は一時的に つくばに居住。毎日見ていたつくばのシンボル・筑波山だけど、とても行くことは叶わぬ状況でした。
　その後の年１回の つくば訪問もトンボ帰りが多かったのですが、今年は意を決して１泊の時間を確保。筑波の温泉と、関東平野の眺めを楽しみました。

エリア 筑波山周辺(茨城)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

　つくば市街地からレンタカーを飛ばし約40分、筑波山の中腹にある「ホテル一望」に到着。
　建物自体はだいぶ古そうですが、外壁はピンポイントでリニューアルされていました。

筑波山 自然・景勝地

　家族３人で、１泊２食33,000円なり。僕の基準では「奮発」のレベル、どんなお宿なんでしょうか。
　フロントは、おお、ゴージャスな雰囲気。

筑波山温泉　ホテル一望 宿・ホテル

　フロントに隣り合って、これまたゴージャスなバーがあります。子どもが寝たら、ちょっと飲みに来ようかな。

　レトロと言っていいようなシースルーエレベーターに乗り、３階へ。

　午後５時前にして、既にお布団が敷かれた和室にチェックイン！
　お部屋そのものには、あまりリニューアルの手が入っていません。

　トイレが今風になっているのは好感。しかし、よくこのスペースに押し込んだものです。

　お風呂は普通。結局、使いませんでしたが。

　広縁の洗面台が、ちょっとこじゃれたものになっていました。

　一方、冷蔵庫はちょっと懐かしい感じ。無料のお水が３本入っていました。
　部屋の中のリニューアルもピンポイントで、ちょっと古さが目に付くところもあるけど、快適に過ごせそうです。

　関東平野を一望！ と謳う、宿のウリとも言える眺望は、天気のせいで いまいちでした。しかも301号室からだと、電柱がちょっと気になります。
　明日朝の天気に期待です。

　午後６時、晩御飯の時間なので、１階の食事処に降りて行きました。どこかの高級レストランみたいな雰囲気で、びっくり！
　一人旅のおじいさんや、おじちゃんのグループ、他ホテルの団体さんを引率してきた運転士＆ガイドさん達など、同宿のお客さんは多彩です。５月の平日にしては、賑わっている方かも。

　本日のお品書き。

　前菜にはじまり、洋皿に出てくるユニークなひつまぶしを堪能。

　つくば美麗豚のしゃぶしゃぶ、甘みが強くておいしかった！

　ボリューム満点で、我が子のお子様ランチの残りまで引き受けていたら、腹がはちきれんばかりに満腹に。デザートに負けるわけにもいかず、完食しました。
　つくばのごちそうを楽しめて、満足、満足。

　１９時の家族風呂を予約していましたが、幼子との食事は１時間では済まず、フロントへ。幸い後の予約はなく、２０分ずらすことができました。
　部屋のお風呂セットを持って、温泉へGoGo！

　温泉は、宿の向かいの立ち寄り湯「つくばの湯」に入れます（昼間に撮影）。強い雨だったので、子連れで行くのはちょっと大変でした。

筑波山温泉つくばの湯 温泉

　平日1,100円、休日1,300円と、なかなか高価格帯の温泉。立ち寄り湯は19時までの営業なので、それ以降と朝風呂は宿泊者専用になり、ゆったりできるのが嬉しいです。

　入口にゲートがあるものの、フリーパス。その他のセキュリティも特になく、フロントに人もいないのは、ちょっと大丈夫かな？ とは思います。
　特に女性だと、19時以降の入浴は、躊躇しちゃうんじゃないでしょうか。

　その点、家族風呂には鍵がかかるので比較的安心。今回のプランでは、１回無料で入ることができました。

　内風呂と露天風呂があり、ひろびろ。露天風呂から見える森はライトアップされていて、ムード満点でした。
　循環湯らしく、温泉っぽさはあまり感じられませんでしたが、お風呂として満足です。

　午後８時過ぎ、我が子はスムーズに就寝。おつかれさま！
　霧が晴れ、宿の名物の一つである「関東平野の夜景」がまたたきはじめました。「東京の夜景」ではありません。

　家族湯では我が子を入れるのにバタバタしてしまったので、改めて大浴場へ。広い湯舟やサウナを ほぼ独占できて、のんびりくつろげました。

　湯上りの乾いた喉を、バーで潤しまっしょい！
　ビールに、こんなオシャレに登場されては、どう飲んでいいか分からぬ43歳のおっちゃんです。

　キワモノのような気がして、半ばネタ作りのつもりで、２杯目は筑波の地酒のハイボール「筑波ハイボール」を頼んでみました。
　よく考えたらスパークリング日本酒なんてものも存在するわけで、炭酸と日本酒も合わぬわけがありません。おいしかったです。

　ぐっすり眠って、５月９日（木）の朝を迎えました。残念ながら天気は回復せず、関東平野は再びモヤの中にくもっていました。

　和洋折衷の朝ごはん。我が子は納豆に食らいつき、さすが茨城です。僕自身は苦手で検証することができませんが、おいしかったんでしょうね。

　準備を整え朝９時、筑波神社までやって来ました。さすが観光地、駐車場はどこも５００円かかります。
　公共交通が不便という先入観でレンタカー借りちゃったけど、一望までの路線バスもあるようで、バスで来ればよかったかなとちょっと後悔。

　ケーブルカー乗り場へ向かうべく、石段を登ります。ラクに登山するためのケーブルカーの乗り場へ行くために、こんな階段登るわけない。道を間違えた！
　と思っていましたが、この階段がケーブルカーへのメインルートのようです。

　我が子が元気なのは救いで、筑波観光鉄道・宮脇駅まで登ってきました。

筑波山ケーブルカー 宮脇駅売店 グルメ・レストラン

　麓の駅からでも、そこそこ眺望が広がります。
　警察の人がぞろぞろやって来たので、筑波山湯けむり連続殺人事件かなにかでも起きたのかとびっくりしましたが、訓練とのこと。

　赤色のケーブルカーが降りてきました。

筑波山ケーブルカー 乗り物

　５月とは思えぬ肌寒い天気なのに、ところどころ窓が開いていて、めちゃ寒かったです。

　東京でも千葉でもない筑波山だけど、観光開発のプロデューサーは京成グループ。ケーブルカーも、「京成電車」の一種というわけです。

　９時２０分、登頂開始。５月ということで、山の木々は新緑の季節です。陽が出て来て、若い葉を通して差し込んでくる光がきれい。
　このまま天気が回復することを信じていたけど…

　緑色の「わかば」と離合。

　うっそうとした林の中を、ぐんぐんと登って行きます。
　1.6kmと、ケーブルカーとしてはそこそこ長い路線。一気に500ｍの高度を稼ぎます。

　トンネルまであり、本格的な鉄道路線の雰囲気があります。

　山上駅に到着。うわ、寒い！

　下界が一瞬だけ見えましたが、あっと言う間に白の世界へ。

　わずかにのぞいていた晴れ間も、急に沸きあがて来た雲でかき消されてしまいました。
　コマ展望台はまだ開いてなくて、寒空、寒風の中、行き場がありません。

コマ展望台 名所・史跡

　診察を前に風邪をひかせてしまっては大事なので、次のケーブルカーで下山しました。
　つくばに来るのは毎年５月。寒いことは分かったので、次回はもっと厚着して訪ねて来たいです。