姫街道：西中山道の宿場町巡り　03　贄川（にえかわ）宿と旧中央本線の遺構

2023/11/02 - 2023/11/02

今回は長野県を走る中山道の旅。特に多くの宿場町が残る西中山道を巡ることにした。中山道は東京から信州を経て名古屋方面へと走る街道だ。

名古屋以西から江戸を目指す場合、東海道を歩いたほうが距離的には近いが、大きな河川を船で渡らなければならず増水で足止めを食らったり、特に姫君が着物を着て船で渡ることは容易なことではなかった。

一方中山道は険しい道もありながらも移動面では障壁が少ないため、女性が多く利用したため、姫街道ともいわれている。

こうした中山道だが塩尻から名古屋までの間、交通の利便性に難ある場所に点在した宿場町があり、今もなお当時の趣を残す。今回の旅はこうした宿場町を巡る。

今回は贄川宿と本山宿から贄川宿迄に見た旧中央本線の遺構を見てみたい。

エリア 松本(長野)

本山宿をはなれ、国道19号線を走り、途中から旧中山道に入った。

本山宿 名所・史跡

19号線は車の通りも多いが、旧中山道は静かだ。ここには旧中央本線の遺構を見ることができる。

旧中央本線のトンネル。開通当時は奈良井川に沿ってくねくねと曲がりながら走っていた。八手観世音像・南無阿弥陀仏碑のすぐ上にある。

JR中央本線 乗り物

旧中央本線が走っていた付近

桜沢の集落

桜沢の集落

かつてここに街道が走っていた。

桜沢の集落では明治店頭が休憩したとの記念碑が建てられている。

立派な門を構える邸宅もある。

かつては旅籠屋だったのだろうか。明治天皇はこちらで水を飲まれたのだろうか。

庭も立派だ。こう見ると風格がある邸宅だ。

中山道では紅葉が広がっている。

旧中央本線の走っていた場所

コンクリートで固められている。

土木遺産となっている片平橋。昭和10年に建設されたそうだ。

旧国道19号線の橋だったが現在はは移動になっており、アーチが素晴らしいそうなのだが、残念ながら眺めることができなかった。

贄川宿。「にえかわ」って初見でこれをよめるひとはいるのだろうか。

こちは贄川宿の本陣跡。当時の様子は何も残されていない。

贄川宿 名所・史跡

贄川宿

付近の様子

贄川宿の贄川関所跡。明治年に福島関所と共に廃止され、建物も取り壊されたそうだ。その様子を伝える

贄川宿 名所・史跡

関所の様子を再現している。

EF64の重連の貨物列車が通りすぎていった

贄川駅 駅

麻衣神社

こちらは秋葉神社と津島神社の一体となった鳥居

贄川のトチノキ 自然・景勝地

手水舎

贄川関所 美術館・博物館