姫街道：西中山道の宿場町巡り　14.妻籠宿その2

2023/11/02 - 2023/11/04

今回は長野県を走る中山道の旅。特に多くの宿場町が残る西中山道を巡ることにした。中山道は東京から信州を経て名古屋方面へと走る街道だ。

名古屋以西から江戸を目指す場合、東海道を歩いたほうが距離的には近いが、大きな河川を船で渡らなければならず増水で足止めを食らったり、特に姫君が着物を着て船で渡ることは容易なことではなかった。

一方中山道は険しい道もありながらも移動面では障壁が少ないため、女性が多く利用したため、姫街道ともいわれている。

こうした中山道だが塩尻から名古屋までの間、交通の利便性に難ある場所に点在した宿場町があり、今もなお当時の趣を残す。この旅はこうした宿場町を巡る。

今回は妻籠宿を紹介したい。馬籠宿と妻籠宿の間に岐阜県と長野県の県境があるが、2つの宿場町は相互に親族を抱える者も少なくなく、姉妹宿場町といっても過言ではない。起伏に富み、様々な顔を見せる馬籠宿と比べると、谷間の平地に作られ落ち着いた雰囲気の妻籠宿の雰囲気は全く異なる。しかし脇本陣が残されていたりと非常に魅力的な宿場町であると言える。中山道の宿場町で一番魅力を感じたのは馬籠宿だが、次点に挙げるならば間違いなくこの妻籠宿だ。

今回は妻籠宿の第二弾

エリア 木曽・塩尻(長野)

古城窯の上田屋

丁子屋と書かれた看板がたつが、民家のようにしか見えなかった

昔は旅籠屋だったのだろうか

妻籠宿にも枡形が作られている。中山道では鍵曲っていわないのかなー。

妻籠宿 忠魂碑が見える

妻籠宿の古民家

妻籠宿の町並み

わちのやの隣によろづやがあるが、営業しているのだろうか

土産物屋の新岩井屋

和菓子屋のわちのや

右側に見える民宿の阪本屋は閉業したようだ。妻籠宿でも生存競争は厳しい

高麗屋の軒下には休憩できる場所がある

なんと郵便局も古民家だ

郵便資料館にもなっている。妻籠郵便局の受付で手紙を出すと、オリジナルの消印が押されるので、旅の思い出に！

妻籠宿の観光案内所で情報収集を！

妻籠宿観光案内所 名所・史跡

妻籠宿の本陣跡

妻籠宿本陣 名所・史跡

本陣跡には、一部建物が再現されている

問屋場跡。
人馬の提供や荷物の配送を受注する場所だ

そば屋のおもてというお店

おもて グルメ・レストラン

妻籠宿 ふれあい館

妻籠宿ふれあい館 美術館・博物館

和菓子屋の柏屋

南木曽町博物館・歴史資料館は閉まっていた

庭がよく整えられている永徳屋

永徳屋

和菓子屋の鈴屋

林家の蔵

妻籠宿の町並み

脇本陣だった林家の住宅を見学する

脇本陣奥谷 名所・史跡

林家は脇本陣として栄華を極めた

脇本陣の建物

内部は見学できる

江戸時代の面影を残す

風が当たらぬ囲われた場所に家長が座り、若奥さんが一番火の当たらない板の間に座る

わざとそうしているのが、厳しさを感じさせる

脇本陣とはいえ、立派な内装だ

脇本陣の庭園

太陽の角度により光の当たりが幻想的

先程までの斜光と異なる

これは囲炉裏で煙を焚いているのでこのようにきれいに見える

むしろが惹かれているところは板の間で、若奥さんが座る

こんなところに火鉢が！

面白い仕掛けになっている

脇本陣の見学は充実したものだった

光が差し込む。天気にも恵まれた

脇本陣から外に出ると資料館になっている

資料館の井戸

再び妻籠宿を散策

万寿庵

万寿庵 グルメ・レストラン

ゑびや

このはなや

里久

充実した滞在だった妻籠宿

こづちや

旅籠屋だった建物

こちらも今は民家になっている

やまきり

こちらは田丸屋
妻籠宿をあとにして車を北上させる

車を走らせ訪れたのが天白公園だ。桜で知られた公園だ

天白公園 公園・植物園

南木曽だけを一望できる

天白公園の麓は南木曽駅近辺にあたる

福沢桃介記念館

福沢桃介記念館 山の歴史館 美術館・博物館

木曽の林業を支えた山林鉄道の歴史もわかる。

訪れたのが南木曽のすぐ北にある三留野宿。宿場町としての名残をほとんど残していないが、本陣跡には石碑が建てられている

三留野宿 名所・史跡

馬籠と妻籠で時間を費やしすぎたため、一気に北上し、昨日も訪れた上松宿

上松宿 名所・史跡

こちらも宿場町の面影を残していない場所だ。

上松宿の様子

塩尻まで戻り、レンタカーを返却し、諏訪方面に電車で移動

のだや

野田屋 (アルプス直営店) 専門店