姫街道：西中山道の宿場町巡り　09夜の中津川宿を巡る

2023/11/02 - 2023/11/02

今回は長野県を走る中山道の旅。特に多くの宿場町が残る西中山道を巡ることにした。中山道は東京から信州を経て名古屋方面へと走る街道だ。

名古屋以西から江戸を目指す場合、東海道を歩いたほうが距離的には近いが、大きな河川を船で渡らなければならず増水で足止めを食らったり、特に姫君が着物を着て船で渡ることは容易なことではなかった。

一方中山道は険しい道もありながらも移動面では障壁が少ないため、女性が多く利用したため、姫街道ともいわれている。

こうした中山道だが塩尻から名古屋までの間、交通の利便性に難ある場所に点在した宿場町があり、今もなお当時の趣を残す。今回の旅はこうした宿場町を巡る。

今回は岐阜県の中津川宿の夜景を紹介したい

エリア 中津川(岐阜)

福島宿を後にして次の宿場町へ

福島宿 上の段の町並み 名所・史跡

続いて訪れたのは上松宿（あげまつじゅく）。

上松宿 名所・史跡

江戸時代後期の上松宿の宿内家数は362軒、うち本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠35軒で宿内人口は2,482人だったと言われている。

上松宿には残念ながら宿場町としての面影が殆ど残されていなかった。

上松宿付近に残された鬼淵橋梁

鬼淵橋 名所・史跡

現在の横河ブリッジが作った現存する国産最古のトラス橋と言われている。木曽森林鉄道の鉄橋として利用された。
木曽森林鉄道の鉄橋として1975年まで利用された。

上松宿

続いて訪れたのが須原宿

須原宿 名所・史跡

須原宿の宿内家数は104軒、うち本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠24軒で宿内人口は478人だった。小ぶりな宿場町だ。

中津川宿に到着。この日に宿泊するのはお宿Onn中津川。レンタカーを付近にあるホテルの駐車場に止めてホテル内へ

お宿Onn 中津川 宿・ホテル

ソファーが独特の形状でカップルで宿泊するならおすすめだ。

部屋は清潔で居住空間も広く快適に過ごすことができる。

ダブルベッドも広い

部屋はシャワーブースのみだが、大浴場が完備されているので、こちらでゆっくり過ごしたい

荷物を部屋に置いたあと、中津川宿を散策

関所のようなモニュメントがみえるが、往来庭という場所

往来庭の奥に見える蔵には日中招き猫が顔を出している

橋を渡った先が中津川宿の町並みが残る場所

本陣跡を残念ながら駐車場になっている

本陣はかなり大きなものであることがわかる

中津川宿村の庄屋跡

中津川宿 名所・史跡

庄屋だけあり風格が漂う

昔ながらの古民家

明治時代に落雷で焼失した大泉寺跡

以前は旅籠屋だったのだろうか

街道が折れ曲がっているので鍵曲りになっているのかと思ってたら、中津川宿では枡形という。

敵が侵入した際に直進できない役目や、敢えて見通しを悪くし侵入を防ぐ役割をしている。

枡形は鍵曲よりも長方形に折れ曲がっている。

栗蔵？蔵栗？どっちじゃろ

栗菓子の川上屋。江戸時代末期の1864年に創業した

町家の建物

天満屋（旧古井家の家屋）。天満屋という屋号で小間物屋を商う商家だった。江戸時代末期の建物だ

十八屋（間家）は江戸中期の建物。
東美濃の豪商、間杢右衛門家の親戚筋で、中津川宿の旅籠を営んだ身分が高い商人。１８６１年には公武合体政策により皇女和宮が江戸に下向した際、皇女は中津川宿本陣に宿泊し、京都御供衆がここ十八屋に宿泊した。

川上屋付近

白木屋（横井家）は江戸時代後期1842年に建てられた。

民宿 白木屋 宿・ホテル

まるでシケインのような枡形

中津川宿の夜の町並み

恵那山の酒樽が！

恵那山を醸造するはざま酒造。江戸時代中期に創業し、200年の歴史がある

はざま酒造 グルメ・レストラン

ライトアップされて趣がある

タイムスリップしたようだ

岐阜県の中津川市にある鰻屋さんでうなぎを頂いた、山品。

うなぎ料理 山品 グルメ・レストラン

まずはビールにお通しのうなきも

あん肝をつまみに

皮がカリカリに焼かれておいしかった。

今回はご飯を茶碗に移し替えてお茶をかけて食べたが、ごはんに染み込んだうなぎのだしが出てよかった。

とはいえ、やはり普通にうな丼のほうが自分には合ってたかな。店員さんも気さくで良い店だと思った。

あ！石鎚の酒がある!地元広島に近い愛媛県のお酒だ。