2019/11/03 - 2019/11/03
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この日のメインはなんといっても犬飼農村舞台だったんですが、その前には、暗いうちから起きて蒲生田岬のだるま朝日へ。四国の最東端で紀伊水道を望む岬って、どれほどの価値があるか疑わしかったんですが、この時期は珍しいだるま朝日というのが見れるというのであればせっかくですからね。結果は、まずまず。岬に向かうくねくね道の面白さに早朝の穏やかな紀伊水道のしっとりした風景もけっこう印象に残りました。
さて、犬飼農村舞台の阿波人形浄瑠璃芝居の方ですが、行われるのは毎年11月3日。10時半から始まって、15時半までの長丁場。日がな一日、人形浄瑠璃と最後のハイライト、襖カラクリまでをしっかり楽しみました。演目は以下の通り、傾城阿波の鳴門 「巡礼歌の段」から「絵本太功記」まで。一つが40分くらいかかるのもありましたが、場面の情感を切々と語り上げる太夫の語りとか。ちょっと素人っぽい匂いもなくはないのですが、時間を感じさせない迫力があったと思います。
また、最後の襖カラクリもとても貴重なもの。いったいいくつの絵があったんでしょうか。次々、新しい襖が現れて、最後は舞台の奥の方で豆粒みたいな景色になる。景色が次々と変わる早変わりの展開も見どころですね。
ほか、お弁当を食べながらも、舞台を食い入るように見つめる大勢の観客の熱気と地元の方々の暖かいサポート。これも心に残るものがあると思います。
1.式三番叟(しきさんばそう)
2.壷坂観音霊験記(つぼさかかんのんれいげんき) 山の段
3.傾城阿波の鳴門(けいせいあわのなると) 順礼歌(じゅんれいうた)の段
4.傾城阿波の鳴門 十郎兵衛内(じゅうろうべいすみか)の段
5.絵本太功記(えほんたいこうき) 尼ケ崎(あまがさき)の段(以上出演:勝浦座(かつうらざ)・友和嘉会(ともわかかい))
6.襖からくり(ふすまからくり) 段返し千畳敷(だんがえしせんじょうじき)(出演:犬飼農村舞台保存会)
そして、犬飼農村舞台の後は、阿波の法隆寺とも呼ばれる丈六寺も見ごたえ十分。この日もぎりぎりまでてんこ盛りの内容になったかなと思います。
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今回のコースで蒲生田岬は、行こうか行くまいか。最後まで迷ったところ。瀬戸内海紀伊水道に突き出た四国最東端の岬なんですが、晩秋から冬の今に時期には、だるま朝日という珍しい朝日が見られるということなんですね。宿をとった北の脇から少し距離もあるのですが、やっぱりこれはいかないと後々、後悔しそうだなあ。そう思うと頑張るしかない。訪ねることに決めました。
夜が明ける前に宿を出発して、くねくね道を岬の駐車場まで。そこから石のモニュメント「波の詩」を過ぎて、 -
あれが蒲生田岬灯台ですね。
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遊歩道から途中の足場が悪い場所も進んで、灯台の下に到着。
日の出を待ちました。 -
イチオシ
うーん、確かにだるまといえばだるまの形。微妙ですけど、名物のだるま朝日を拝見しましたよ~
ちなみに、ここは恋人のパワースポット。私のほかにカップルが一組いまして、ちょっとお邪魔虫だったかもしれません。 -
夜が明けてきたので、周囲がだんだんわかってきます。
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ここは太平洋と瀬戸内海のちょうど境目なんですが、そんな感じしますかね。
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これが上ってきた石段。無造作に一直線の造りです。
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駐車場の横にあった蒲生田大池。海岸から近いですが、れっきとした真水の池ですね。
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平らに整地した敷地は駐車場も広いし、蒲生田岬から少し戻って、これはかもだ岬温泉保養センター。
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こんな辺鄙な場所の温泉施設なんですが、見晴らしの効く丘陵部をかなり大規模に開発した施設です。
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対岸の椿泊の方を眺める景色もなかなか雄大。その景色だけでも一見の価値ありかなと思います。
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で、せっかくなので、これから対岸の椿泊の方にも行ってみましょう。
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蒲生田岬と椿泊に挟まれた海域は、海から深く切れ込んでいて波が静か。独特の穏やかさを感じます。私の経験で言うと島根半島の感じでしょうか。
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さて、これが椿泊の港。こちら椿泊は市街があってバスも走っているので道路はいいですね。
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ハモ漁が盛んな椿泊漁港がある漁師町は、細い道の両脇に阿波水軍の名ごりをとどめる長い家並みが続くというのですが、
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目に入るのはやっぱりこの漁港かな。漁船がたくさん停泊していて、穏やかな景色でした。
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さて、再び、昨日泊まった宿のそば北の脇海岸に戻ってきました。
この時間だとまだ朝の砂浜といった感じですね。 -
夏は海水浴場で賑わうようですが、この日は、多くの釣り人。投げ釣りをしていて、楽し気でした。
徳島市からもそんなに離れていないし、予想以上に長い砂浜。海岸には長い堤防と松林も続いていて、さすが、日本の渚・百選。本格的な海水浴場です。 -
この辺りにはいくつか名前の付いた海岸があって、それもついでに確認してみたいと思います。
淡島海岸は、北の脇海水浴場の北側の海岸なんですが、海岸沿いに行く道があるのかないのか。一旦、海側から離れて向かいました。ただ、それでもかなりわかりにくい。王子製紙の工場を遠目に見ながら辿り着きましたが、 -
北の脇海水浴場を見た後だと海岸は草が生えたりちょっと荒れた感じ。あんまり気持ちよくはないかなと思います。北の脇海水浴場と比べるとかなり違うと思います。
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淡島海岸から、プチ・リゾート ヴィレッジ淡島を目指し、そこを越えた辺りにあるのは中林海岸。沖合に小さな島影がいくつかあって、手前にはちょっとした砂浜。限られたエリアですが、プライベートビーチのような雰囲気がありました。しかし、ここも場所はかなり分かりにくいです。
さて、ここからは犬飼農村舞台に向かいつつ。。 -
みはらしの丘あいさい広場は、国道55号線から脇に入った高い山の上。そんなに便利な場所でもないと思うのですが、事前の情報だと地元では圧倒的な支持があるようです。
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広い駐車場に、なるほど悠々とした店内。朝8時半の開店から大変な賑わいでした。
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私も、海鮮のお弁当をしっかり買い込みました。これで芝居見物にも不安はないですね。
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ところで、広島なんかもそうですが、瀬戸内にはちりめんの産地がある。
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そういう意味で、和田島漁協ちりめんの店も気になって、訪ねてみました。
そこそこの構えの漁協の隣りに小さな売り場。なるほどねといった感じでしたが、よくみると土日はお休み。残念でしたが、漁協の力の入れ具合はしっかり確認することができました。 -
和田島漁協ちりめんは空振りでしたが、今度は谷ちくわ商店。小松島漁協のすぐそば。港に近いこともあって、地元ならではの名物店といった位置づけでしょう。
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広い敷地に大きな建物が立っていますが、売り場は小さい。品数も少なくて、出来立ての練り製品が置いてありました。私は、しっぽが少し見える立派なエビ天をいただきましたが、ただ、ゴワッとした触感で意外に味は普通かなあ。ちくわのプリンとした触感の方がインパクトがあるかもしれんせん。
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小松島漁協でやっている朝市とれぴち市もあるはずなんですが。朝8:00~9:30。日祝 水曜がお休みです。
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あれれ。もう終了していましたが、漁協の敷地内にあるこじんまりした倉庫のような一角。海鮮朝市という旗が揺れていて、あ~、こんな感じでやるんだなあというのはよくわかりました。
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ここまででもけっこうな旅をした感じですが、ここからが今日のハイライト。犬飼農村舞台ですよ~
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係の人に誘導されて、車を停めて。そこから、会場へと歩きます。
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なんか神社への参道みたいな感じですね。
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客席はだんだん埋まっていますね。
私は、せっかくなのでかぶりつきの席を確保。少し出遅れたかと思いましたが、これで安心です。 -
事務局から演目のパンフレットをいただきましたが、
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地元で獲れたミカンが一つ。きっちり甘いミカンでした。八多みかんといって、歴史があるようです。
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さて、事務局からの挨拶に
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座長の挨拶。
それぞれ、伝統を守り継ごうとする熱い思いが伝わります。 -
いよいよ、開演です。
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オープニングは式三番叟。
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イチオシ
三番叟の舞は五穀豊穣を寿ぐといわれ、
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祝言の舞として残されてもいて、
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いずれにしてもおめでたいもの。
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大型の人形が三体で迫力がありますが、人間の演じる三番叟を見てしまうとちょっと単調な感じは否めないかな。
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ここからどう展開させるんでしょうか。
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衣装をたくし上げて
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イチオシ
勢いのある動きを表現しつつ、
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足音を鳴らして
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より現実感を醸し出します。
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なるほどね~
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翁の面を被って
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これは天下泰平の舞になります。
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ちょっと幽玄の世界。
最後はだんだん目が慣れてきたような気がします。 -
第二幕は、壷坂観音霊験記。
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壷阪寺は明日香村の南で、吉野に向かう途中。本尊の十一面千手観音様は目の病気に霊験あらたかな目の観音様として古来より信仰されて、眼病封じのお寺として知られます。
高取城とセットで回るのが一般的かな。季節になると紅葉がきれいで、天下一品の美しさだったのを思い出します。
参考まで
https://4travel.jp/travelogue/10955799 -
壷坂観音霊験記は、その眼病封じのお話。沢市、お里夫婦の物語です。
目を患い、今ではお里にすっかり面倒を見てもらっている沢市。ところが、近頃お里が明け方になると出掛けていくのを沢市は、男ができたのではと疑いお里を問い詰めます。しかし、お里は、沢市の目が治るようにと壷阪寺の観音様に願掛けに行っていたのですね。恥じた沢市は、お里とともに観音詣りを始めるが、やはり足手まといの自分がいてはお里のためにならないと滝壺に身を投げてしまいます。そして、夫の死を知ったお里も、滝壺へ。
ところが、話はそこで終わらない。二人の夫婦愛を知った観音の霊験により奇跡が起こり、二人の命は助かり、沢市の目も再び見えるようになったというのです。めでたし、めでたし。 -
さて、舞台の方は。。沢市をいざなって、壷阪寺に向かう二人の姿。
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目の病気はもう治ることはないと気弱になる沢市に
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そんなことはない。
ありがたい観音様におすがりすれば、きっと希望は開けます。 -
沢市を励まし励まし、観音詣りを説得するお里です。
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いったん、その気になった沢市ですが、一人になると考えはやっぱり悪い方へと向かいます。自分がいるから、お里に余計な苦労を掛けてしまう。いっそ身を投げて死んでしまおう。思い余って、滝つぼに身を投げる沢市。
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観音詣りの開けた沢市を迎えに来たお里。
しかし、沢市の姿は見えない。いやな予感・・ -
崖の上に沢市の杖を見つけ、沢市が身投げをしたことを知ると観音詣りを勧めた自分を責めて、身もだえするお里。取り返しのできないことをしてしまった自分も死ぬしかない。思いつめて沢市の後を追います。
-
そこへ現れたのは観音様。二人の美しい夫婦愛に救いの手を差し伸べます。
-
あの世に行ったはずのお里と
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沢市。
気が付くと意識が戻って、茫然と。。
しかし、様子がおかしい。なんだなんだ。目が見えるではありませんか。 -
そこのお方。そなたは誰じゃ?
何をおっしゃる。お前様の女房、お里ですよ~ -
あはははは。
沢市の目が治ったことの喜びが爆発する二人。 -
治った、治った。
-
イチオシ
ありがたや、ありがたや。
これからは、二人でしっかり生きていける!
観音様への感謝に胸いっぱいの結末です。 -
続いての、第三幕は、傾城阿波の鳴門 順礼歌の段
人形浄瑠璃だと定番中の定番ですよね。これは何度見ても泣けるんです。
針仕事をしているお弓の許に -
夫十郎兵衛からの知らせ。
追手が迫ってきていて、すぐにでもここを引き払う必要があるのだとか。お弓に緊張が走ります。
ちなみに、十郎兵衛は徳島の主君玉木家の家宝、国次の刀を探す密命を受けているのですが、それを探すために盗賊の仲間になり、公儀に追われる身となっていたのでした。 -
そこへひょっこりと幼い巡礼姿の女の子が現れる。
「ご報謝をお願いします~」 -
あれあれ、このような幼い子が順礼とな
-
ご報謝を渡しながらも
どのような事情なのかと気になって仕方がないお弓。 -
どこから来たぞえ。
-
阿波から来やしゃんたか。それははるばると。名前は?
「おつると申します~」
ハッとするお弓に、自分は幼くして別れた両親に会いたさが募って、巡礼の旅をしながら探しているのだとか。
「ととさまやかかさまは?名前は?」
「ととさんの名は十郎兵衛、かかさんはお弓と申します~」
なんとわが子であることが分かり、思いがこみ上げるお弓。 -
しかし、自分はもはや罪人。
ここで名乗れば、我が子に罪が及ぶかも。 -
名乗りたい気持ちを抑えながら、わが子のいじらしさに身は焦げる。
-
イチオシ
そして、母への思いを語るおつるの
「よその子供たちがかか様に髪を結ってもらったり、夜に抱かれて寝るのを見ると、ああ、わたしにもかか様があったらと羨ましく思いこそすれ、恨む道理がございません」の語り。母への思いがまた胸に迫り、泣き出してしまうおつるです。
私はこれが一番好きなところ。いつもジーンときてしまいます。
(蛇足ですが、ここの語りは急いてはいけない。ゆっくりと語ることでおつるの思いの深さが伝わります。この大夫はまだ若いですね。思いが深くなると喋りが心持ち速くなる。まだ経験がちょっと足りないかなと思いました) -
冷静になれ、冷静になれ。
早く阿波へ帰れと諭しながら、できる限りの金を与えて、送り返すのでした。
しかし、おつるを送り返して改めて考えると、やはり名乗りをして呼び戻したい。そこから先はまた試案のしどころもあるはずと。。慌てて、おつるを探しに行くお弓です。 -
第四幕は、傾城阿波の鳴門 十郎兵衛内の段
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棲家に戻ってきた十郎兵衛。
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手をひいているのは、先ほどのおつる。
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危ないところであった。あのままでは盗賊の餌食になっていたぞ。
危ないところを助けて、家でいったん匿うつもりの様子です。お弓がいないので、二人だけのやり取りが続きます。 -
やり取りの中から、おつるが小判を持っていることを知った十郎兵衛は、とたんに態度が変わって。小判を預かるとおつるにしつこく迫ります。悲鳴を上げるおつるとおつるの口をふさぐ十郎兵衛。
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力余ってかどうか。おつるは動かなくなってしまう。
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やや、息をしていない。
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そこへ慌てて駆け戻ってきたお弓。
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わが子おつるに偶然出会ったことを十郎兵衛に報告します。
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かわしそうなことをした。十郎兵衛にも一緒に探してくれと頼むお弓。
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おつるの姿かたちを聞いた十郎兵衛。さては先ほどの娘がおつるか。
おつるはそこにいる。お弓は死体となったおつるを見つけ、おのれの非運を嘆きます。 -
そこへ追手が現れて、
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上へ下への大立ち回り。
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こんなところで捕まってなるものか。
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イチオシ
必死に切り抜け切り抜け。
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追ってを追い散らす十郎兵衛です。
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そうして、追ってから逃れた二人ですが、改めて、我が子の死を深く悲しむしかありません。
私はこの段は筋は知っていましたが、公演は初めて拝見しました。お弓はもっと十郎兵衛を責めてもいいと思うのですが、むしろ自分の非運を呪う方が強くて、どうでしょう。今の感覚で言えば、ちょっと不自然かな。それから、十郎兵衛の感情はあまり表には出てこない。主君の密命を第一と考えるのはいいが、結局それはきれいごと。姿だけではなく心まで盗賊になってしまっていたのではないか。それが因果応報、罪のない我が子に悲劇が襲ったことをどうしてくれるのか。どのようにあがなうつもりなのか。これでは答えは出ていませんね。
ただ、傾城阿波の鳴戸は、実はほかの段はもう内容が分からなくなっていて、全体を通した筋は検証ができないんです。二人が負ったこの十字架はどのように結末を迎えるのか。これ以上は観客それぞれが想像力で補うしかないようです。 -
第五幕はがらりと変わって。人形浄瑠璃の最後は絵本太功記 尼ケ崎の段
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ちなみに、太功記は太閤記。豊臣秀吉の生涯を描いたものなんですが、徳川幕府の下では秀吉の人気を煽るようなことできません。そこで、太閤記を太功記として、疑似のお話としたものです。
さて、この場面は武智光秀(明智光秀)が、本能寺に滞在していた主君の小田春永(織田信長)を討った跡。光秀の母、皐月(さつき)の家、播磨国尼ケ崎の庵室です。
この二人は、光秀の息子の十次郎とその許嫁の初菊。 -
光秀の息子十次郎は、春永の敵を討とうとする真柴久吉(秀吉)との決戦が近いと睨み、それに臨むため鎧を身につけます。
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これが初陣なのですが、まさに討ち死にの覚悟。
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これが最期と決め、許嫁には他に嫁に行けと諭しますが、それを聞く初菊ではない。ここで夫婦の盃を交わすことにしたものの、
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それは別れの盃になったのかも。なんという運命でしょう。
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そして、勢いよく戦場に飛び出していく十次郎。
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そこから現れたちょっと異様な雰囲気の男。
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武智光秀です。
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少しうらぶれた感じなのは、主君を討った大戦の後だからでしょうか。
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それにしても、やれやれといった感じ。
息子は秀吉との決戦にもう出て行ったんですが、事態が分かっているんでしょうか。 -
そこに、母、皐月が現れて、不満をぶちまける。
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つまり、皐月は主君を討った息子は大罪人。武智家の名を汚したと悔しくて悔しくてたまらない。
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これに対し、光秀は、春永は主君にあらず。天下のために春永を討ったもの。一点のやましいところなどありはせぬと怒り心頭。ふてぶてしく開き直ります。
母の気持ちは、光秀には全く通じません。 -
二人の間に立って、右往左往する妻の操です。
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そこへ、息子、十次郎。
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イチオシ
やや、いかがした?
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戦場では武運拙く、味方は総崩れ。
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早くお逃げくださいと父に告げる十次郎です。
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母に見捨てられ、息子も失おうとする光秀。自分の志に間違いはないと信ずる気持ちは変わらないが、ここまで追い詰められたその胸中やいかに。ドンドン。
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そして、犬飼農村舞台の最後は、132枚の襖を使った42景のカラクリ。襖カラクリです。
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何度も何度も景色が変化していきますから、見逃さないようにしないとね~
鶏の絵から -
イチオシ
虎に
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イチオシ
家紋
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鷹に
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八橋。
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荒波から
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牡丹への
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展開ですが、
襖が縦に落ちたり、左右に分かれたり。細かく分かれた部分が裏返しになって一気に変わったりと、展開の仕方も様々です。 -
一つ一つの絵をじっくり見たいところなんですが、
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瞬きしているうちに
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場面が変わってしまう。
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イチオシ
なかなかこの展開力が
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すごいですねえ。
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座敷がちょっと奥まってきましたか。そろそろ終わりなのかな~
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と思いましたが、ここからさらに勢いが付く。
紅葉から -
鶴に
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幾何学模様。
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障子が
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開いたら
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鮮やか鮮やか。
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どんどん
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どんどん
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意表を突いた
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場面が現れて
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まだ
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こんなに残っていましたか。
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さて、もう一段奥に行きまして、
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はいはい、
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ここからも
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またまたの
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展開。
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タネが
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尽きることがありません。
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ふむふむ
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ははーん。
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新たな気持ちに
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させてくれますね。
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そして、
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とうとう、最後は芥子粒みたいに小さな奥まった座敷の景色。
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これで終了ですが、十分、堪能させてもらいましたよ~
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素晴らしい公演でした。ありがとうございます。
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その後、舞台裏を見せてもらいましたが、
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こんな仕掛けですか。
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奥の座敷もなるほどね。
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これを見れば、多くの裏方さんに支えられてた仕掛けであることもとてもよくわかる。
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犬飼農村舞台の伝統の重み。とても心に染みました。
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農村舞台を終えて、
続いてやってきたのは丈六寺。こちらは曹洞宗の寺院で、阿波の法隆寺とも呼ばれるのだとか。 -
特別公開をやっていて、室町末期に建てられたという三門から境内へ。
中央のスペースの周りに建つ建物の柔らかな屋根の感じは、確かに奈良の寺院を彷彿とさせる雰囲気がありますね。 -
本尊は本堂の釈迦如来と観音堂に聖観世音菩薩を祀ります。
阿波国・三河国・讃岐国の守護大名・細川成之が中興。 -
長宗我部元親が牛岐城主、新開入道道善をここで謀殺した際の血天井もあって、
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悲しい歴史にも触れました。
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これは、
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座禅の場ですね。
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さらに奥に進んだところに建つ観音堂の
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聖観世音菩薩もしっかり拝んで、
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ここからは庫裏から本堂へ。
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しっかり描かれた襖絵などには斬新さだけではなく、やっぱり格式が感じられるし、
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そういうところからしてもなかなかのお寺。
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ただ、いろんな文化財があって
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歴史がある。古いというだけではない。
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いまでもその歴史にチャレンジして
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新しい息吹を重ねているような空気がある。
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実は、京都の寺もそういうところが大きな魅力なんですよね。
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涅槃図なんかも惜しげなく見せていて、お寺の自信といったものまで感じます。
この寺も、徳島観光では外せない感じですね。 -
続いての恩山寺は、四国八十八箇所霊場第十八番札所。ちょっとした石段を上がった先の境内には建物がこじんまりと配置されていて、落ち着いた感じ。ここは、空海の母、玉依御前ゆかりの寺です。
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もともとは、聖武天皇の勅願により行基が開基した女人禁制の道場。
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しかし、空海がここで修行していた際、訪ねてきた母のために、17日間の修法を行い女人解禁を成就。母を迎え入れます。そして、母は出家、剃髪しその髪を奉納したと伝わります。
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これは本堂ですが、
下の方に「弘法大師御母公御剃髪所」という建物もありました。 -
ちょっと変わったところで
この旗山は、標高20mの小山。
源平合戦の際、屋島に逃れた平家を追って、源義経は摂津国渡辺から船で阿波国の勝浦に上陸します。平家に奇襲をかける前に、軍勢の士気を高めるため、この山に源氏の白旗を掲げたということなんですね。 -
山頂には、騎馬像では日本最大という義経騎馬像が立っていました。台座が高いので、そこまでの迫力は感じないのですが、まあ大きいことは大きいです。天気がよければもっと印象は変わっていたかもしれませんが。
帰りは王子神社の方から神社の石段で降りました。 -
今日の宿は、徳島市内中心部。この辺りで切り上げて、戻ろうと思いますが、
その途中。ちょっと気になるところに寄ってみます。
岡本中華は、県内でもトップクラスの徳島ラーメンの人気店。お客さんが車で次々やってきます。 -
徳島ラーメンというと濃い色に濃い味というイメージがありましたが、ここのはどちらかというとやさしい系かな。豚骨ですが、そこまでのこってりはなくて、ごく自然な味わいが新鮮でした。徳島ラーメンでは、ちょっと変わり系かもしれません。
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今日の宿のはやし別館。車を停めて、近くでもう少し腹に入れましょう。
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セルフうどん やまは、徳島駅からすぐ。人気の讃岐うどんのお店です。
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つるんとした舌触りに弾力あるうどんは、なるほど正統派のうどんのようですが、讃岐うどんの評価基準が上がっている私としては、これではあんまり感動はしないかな。あまりにも均質なので、そこがむしろちょっと味気ないように思いました。
さて、これで四日目が終了。明日の最終日は、もう少し近場を回ります。
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