【パブリックアートを探す旅】(8) 川口

2023/07/15 - 2023/07/15

鉄砲百合の街、埼玉県の川口市に行ってきました。
この街でパブリックアートを観てきました。

市の花は鉄砲百合で、それに因んだ名前が公園や施設に付いています。
川口駅の西口にある文化センターの名前はリリア。
近くにある川口西公園にはリリアパークという別名があります。

公園から西に歩いていくと、公民館があります。
この施設に、安田侃の作品が設置されていました。
ここに設置されている安田侃作品は、結構変わり種でした。

エリア 川口・戸田・蕨(埼玉)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩

真夏日が続いた7月中旬、久しぶりに埼玉県川口市にやってきました。
JR川口駅の東口に窯焼きピザを食べにきてから、7年ほど経ちました。

川口駅 駅

この日おそらく初めて、駅の西口を歩きました。
東口と同様、駅周辺にデッキが広がっています。

西口は、ショップやオフィスが多い東口と比べると、住宅が多い印象です。

デッキ上に、西口の公園に点在するパブリックアートの案内板がありました。

デッキ南側は、川口総合文化センター・リリアの2Fと直結しています。
低層のホール棟と高層のタワー棟があり、タワー部分は遠くからでも目立ちます。
2024年2月末から改修工事が始まり、完了は2025年12月を予定しているそうです。

川口総合文化センター 名所・史跡

2Fのエントランスホールに入ると、幾つかの彫刻や絵画が展示されていました。
ホール中央には、脇田愛二郎の「ヘリックス川口」。

壁面には「向かう音」という壁画が展示されていました。
吉田三朗、マーサ・ヘブンストン・ノジマ、スロボダン・ボブ・トマノビッチ。
3者による共作とのことです。

文化センターを出てデッキ上を北へ向かい、川口西公園に入りました。
デッキ上の案内板にあった、富田眞州の「豊かなる想い」という彫刻がありました。
公園内には、他にもたくさんのアート作品が設置されています。

川口西公園 <リリアパーク> 公園・植物園

案内板にないアート作品も多かったです。
後日調べたところ、2人の子供が並ぶ彫刻は「仲良し姉妹」という作品らしいです。

階段の上と下で2人の子供が向かい合う彫刻は「会話」という作品らしいです。

公園には広場や親水エリア、緑道があり、子供用の遊具も設置されています。
公園内を、犬を連れて散歩している人の姿がありました。

公園から、東口のビルの屋上にある、大きなライオンの像が見えました。
かつては肢の部分が動いたらしいです。

地上に降りると、デッキ下の壁面に「公害資源研究所跡地」と書かれていました。
川口駅の西口に、かつてそういう名前の国の研究所があったそうです。

地上を西へ歩き、安田侃の作品が設置されているという公民館に向かいました。
振り返ると、文化センターのタワー棟が空高くそびえていました。

上空を、南西に向かって飛行機が飛んでいました。

西へ歩いていくと、10分と経たないうちに、路上に置かれた作品が見えてきました。

事前に調べていた通り、公民館の外壁と真下の路上に作品「天遊」がありました。
外壁の彫刻は、['oヽ]←こんな感じの、顔に見えなくもないデザインでした。
路上の彫刻は、大きくて丸い、ベンチになりそうなデザインでした。

この日、川口に来るまでに色々あり、暑さも手伝って割と疲れていました。
目的のパブリックアートが見られたので、これで帰ろうと思いました。
その前に、近くにあった作品の説明を読みました。

説明によると「天遊」には、外壁と路上の他に、もう1つ構成要素がありました。
これまで沢山の安田侃作品を見てきましたが、3点構成のものは初めてでした。
2点構成のものは幾つかありましたが、3つのものは珍しく、外壁作品も初めてです。

彫刻の脇にある入口から公民館の中に入ると、そこにも丸い石がありました。
外壁と路上と屋内、3つの彫刻を合わせたものが、「天遊」という1つの作品でした。
あやうくそれに気づかずに帰るところでしたが、ギリギリセーフでした。