2023/11/17 - 2023/11/17
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まつじゅんさん
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2023/11/17
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私達が倉吉に居を構える前は、豊中市・池田市・箕面市の境界が接する辺り(住所表示は豊中市)に住んでいました。
その頃から能勢の妙見山に上がる交通手段として、ケーブルがある事は知っていましたが、一度も訪れる事無く、大阪を離れてしまいました。
2018年4月に24年振りに北摂に戻り、能勢電の沿線に住む事となり、車内や駅の広告で良く見かけていたのですが、「妙見の森関連事業」として能勢電が営業していたケーブル・リフト・バーベキューテラス等の営業終了日まで1か月を切った晩秋の休日、最初で最後となりますが乗ってきました。
「妙見の森ケーブル」は、能勢電鉄が1960年に、北極星信仰の聖地である妙見山への参拝者を見込んで営業を開始したもので、大阪時代から「一度乗ってみたいな。」と思っていたのですが、ケーブルの最寄り駅である能勢電鉄 妙見口駅から1.5km程あり、直結できていなかったのが集客力において致命的だったようです。
コロナ禍の2021年度には、利用者は69,560人まで落ち込み、累積赤字も大きく、維持していくための設備更新等が困難と判断され、2023年6月の最初の発表では、営業終了は2024年6月との事でしたが、9月に12月3日で廃止と発表されて以降、名残を惜しんで多くの人が訪れているようで、当日も金曜日でしたが、多くの人がケーブルの乗車に列を作っていました。
私も、最後に訪れることが出来て、良かったです。
PS:以前訪れた、山腹にある本瀧寺は妙見菩薩を祀り寺紋も酷似していますが、能勢妙見山とは関係の無い天台宗系妙見宗の寺院です。↓
https://4travel.jp/travelogue/11735155
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
-
能勢電鉄の平野駅に張られていた、営業終了の告知。
利用客は、1974年度の約20万人をピークに減少し、2006年12月からは、年始、年始と2月11日、「のせでんハイキング」の日を除き、冬季は週末も含めて運休する事となり。 2022年3月からは、祝日と行楽期を除く水、木曜を定休日とする等の経費削減や、運賃値上げ、イベント開催での利用促進に取り組んでこられたようですが、コロナ禍がトドメとなったようですね。 -
阪急電車からも、阪急、能勢電車の全線と妙見の森ケーブル・リフトの1日乗降フリーの乗車券+売店の割引や足湯のクーポン等が付いた、妙見の森フリーパスが1,600円で発売されていました。
今回は阪急には乗らないので、能勢版1,200円を購入していいましたが、終盤では売り切れていたようです。 -
能勢電の平野駅から日生中央行きに乗車、山下駅で乗り換えて妙見口に向かいます。
今考えると、2022年12月17日のダイヤ改正で、川西能勢口~妙見口の直通列車は、早朝・深夜の僅かな便を残して廃止されたのも、ケーブル廃止への伏線だったのでしょうか。
単線で山里を縫って走る2両の車両に味はありますが、ダイヤ改正の背景には、妙見線の利用者が少ないという事が第一理由のようです。
妙見線は山下駅から笹部、光風台、ときわ台、妙見口の4駅があり、沿線には1970年代に開始されたニュータウンがありますが、最近は衰退の一途で、利用者数は4駅合わせても、日生中央駅の6割程度のようで、10分間隔で運行している阪急宝塚線との連絡等を考えると、日生線中心となるのは致し方ないような気がします。妙見口駅 駅
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妙見口駅の駅舎は、1956年9月15日建設という歴史のある駅舎です。
駅前には2軒の飲食店があり、「かめたに本店」ではイノシシ料理が提供されているようです。
隣には「津の国屋」があり、能勢牛うどんが有名なそうです。
妙見線は、能勢電鉄が能勢妙見山への参詣客輸送と、沿線の三白(酒、米、寒天)・三黒(黒牛、栗、炭)と呼ばれる産業品の輸送を目的に、1913年4月13日に、現在の川西能勢口から一の鳥居の開業がルーツとなっています。かめたに 本店 グルメ・レストラン
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能勢電は妙見口駅が終着駅となっていますが、ケーブルカーの黒川駅までは1.5km20分少々の徒歩となります。
終了が近くなって、お客さんが増加した事からかバスも出ているようですが、本数も少ないし、お金も時間もかかります。
能勢電を黒川駅まで延伸する計画や、山陰本線亀岡駅と結ぶ軽便鉄道(摂丹鉄道)構想も、陰陽連絡線計画として出願されていたようですが、1919年に断念されたようです。
長閑なだらだらとした登り坂ですが、やはり徒歩距離が長い‥‥。
都心に近くて気軽に登れる信仰の山にある共通点から「関西の高尾山」を目指していたようですが、高尾山は京王高尾山口駅からケーブル乗場まで徒歩約5分という立地条件からか、今や一大観光地となっています。
妙見山の紅葉は綺麗ですし、能勢電~ケーブル&リフトが直結できていたら、状況は変わっていたかもしれませんね。 -
ケーブルの駅は結構古く、風情があります。
恐らく、1925年8月1日の妙見鋼索鉄道開業時に建てられたものだと思いますが、建設時の写真とは異なり、増築されている感じですが、建て替えはされていないようです。黒川駅 駅
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ケーブルカーは急傾斜を走るので、車内とホームも階段状になっています。
扉は手動で、発車・到着時に外から施錠されます。
トコトコと約5分の旅です。
https://youtu.be/Z-pr3gRpeuU
路線距離(営業キロ):0.6km(起・終点駅)
軌間:1,435mm
高低差:229m
最急勾配:424‰(約22°58′)
最緩勾配:151‰
開業時は、年間約37万人の利用があったようです。
戦時中の、1944年2月11日に不要不急線として廃止という憂き目にあいながら、16年後の1960年4月22日に、能勢電鉄の経営で下部線が復活、この時に現在の駅名黒川となりました。
この車両は、再開業時に京阪神急行電鉄子会社のナニワ工機㈱(現在のアルナ車両㈱)製造で、63年頑張って来たんですねぇ。
もう一度、不死鳥の如く蘇る・・・なんて事はあるのでしょうか。
因みに戦争により廃止・撤去された上部線の機材は、1956年に静岡県の十国峠ケーブルカーに転用され、現在も1925年の製造当時のまま利用されているようです。妙見の森ケーブル 乗り物
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2階建ての山上駅は、1960年4月22日の再開業時の建設で、2013年3月16日ログハウス風のデザインに改装されています。
中は切符売り場、待合室となっていて、妙見山ケーブルの歴史を伝える展示や、記念グッズの販売所となっていました。妙見の森ケーブル山上駅 名所・史跡
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山上駅からリフトに続く道です。
1925年の開業時には、山上駅が中間駅となっていて、乗り換えて山の上の「妙見山」駅までケーブルカーが伸びていたそうです。
奈良の生駒ケーブルの宝山寺駅のイメージが近いですが、開業から20年経たずに廃止され、復活の際も上部線はケーブルとして復活することができず、区間を短縮してリフトとなりました。
急な坂道を登るため、杖が用意されていましたが、これも途切れ途切れの弊害となって、利用者の減少に繋がったように思います。妙見山のブナ林 名所・史跡
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山上駅から約300m登ると、視界が広がる妙見の森ふれあい広場(2013年に妙見の水広場から改称)があります。
こちらでは、地下171mより湧き出しているナチュラルミネラルウォーターが頂けます。
ちなみに、こちらの広場には2021年まで「シグナス森林鉄道」というミニ遊覧鉄道があったそうです。
山の斜面に面する340mを歯車レールで走る「ラック式鉄道」という形式で、鉄道ファンに人気だったそうですが、2021年11月27日の最終運航後、再開される事無く老朽化で運行終了しています。妙見の森ふれあい広場 名所・史跡
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ふれあい広場は、古くから信仰の対象で、パワースポットとして知られる妙見山の中腹にあります。
展望デッキからは日本一の里山と称される麓に向かって、2015年から「かわらけ投げ」が出来ます。
杯の土器を投げて厄払いを行うのですが、私何とか1枚ですが通過させることが出来ました。 -
妙見山ケーブルが再整備される際に、建設費等を考慮して上部線はリフトとなりました。
スキーから遠のいて10年近くなりますが、久しぶりのリフトでした。
https://youtu.be/Qm_EJCJa6ZE
路線距離:58m
高低差:88m妙見の森リフト 乗り物
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リフトを降りると再び、広いですが未舗装の散策路となります。
案内板に沿って、10分程階段と坂道を登っていくと、駐車場があり鳥居が視界に入ってきます。
この鳥居は1904年建立との事ですが、横の案内板には「日蓮宗霊場能勢妙見山」と表記があり、お寺に鳥居って不思議に思いますね。
「妙見宮」とも呼ばれていますが、歴とした日蓮宗のお寺です。
ただ、お寺には○○山○○寺というような、寺号が付きますが、能勢妙見山は北にある眞如寺という寺の飛び地境内で、山号は無漏山ですが正式には「無漏山眞如寺境外仏堂能勢妙見山」ということです。
1868年の神仏分離まで、神様と仏様を同じようにお祀りしていた時代がありました。
この時代は、聖域と俗界を隔てるものが鳥居で、1868年から神社に鳥居と認識されましたが、昔の名残で鳥居が残っているようです。 -
能勢妙見山の開基は、鳥居脇に銅像のある能勢頼次公のようです。
複雑な流れですので、詳しくは妙見山のHPを参照ください。
ただ、遡っていくと川西に縁の深い、清和源氏 六孫王経基の嫡男 多田源氏の祖である多田 満仲が、妙見菩薩を信仰していた事から986年に屋敷で祀っていた鎮宅霊符神像(妙見菩薩)を当地へ遷座した事がスタートのようです。
その後、満仲の孫 源頼国が能勢に移住して能勢氏としてこの地を収めましたが、能勢頼次が明智光秀、豊臣秀吉との戦い敗れ、能勢の領地を失いましたが、最終的には徳川家康の家臣となり、関ヶ原の戦の戦功により再度能勢の地を得て再興した事より、開基とされているそうです。 -
本尊は妙見菩薩で、妙見山が北極星信仰の聖地と呼ばれているのは、開基より遡る事200数十年前、749年~757年の天平勝宝年間に、妙見山頂に行基が為楽山大空寺を建立したことが始まりのようです。
星の王様がこの山に降りてきたという言い伝えがあり、750年頃に村人達が行基菩薩に請い、その山頂に北辰星をお祀りしたのが北極星信仰の始まり、と伝えられているようです。 -
境内を登っていくと、ガラスに囲まれた近代的な建物がありました。
1998年完成の信徒会館、「星嶺」と名付けられている、大舞台を持つ木とガラスの殿堂で、参詣者の心のふれ合いの場として建てられたもののようです。
最上部にある礼拝堂は、杉丸太16本で支えられていて、中空に「矢筈」の立体的なモチーフが浮遊する象徴的なデザインとなっています。
中の円形フロアーは、2層となった透明なガラス床に、中央と天井に「矢筈」の紋章が施され、本尊の世界感を体感できる新しい宗教空間として注目されているようですが、一般参詣者は入館できないそうです。
設計は高松 伸 氏で、星と能勢家の家紋の矢筈がモチーフになっているようです。
1999年BCS賞を受賞しています。能勢妙見山 寺・神社・教会
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施工者:戸田建設㈱
主要用途:宗教施設
構造:S造 RC造
敷地面積:2,645㎡
建築面積:523.36㎡
延床面積:901.54㎡
規模/階数:地下2階、地上2階 -
お釈迦様の神通力を体感できる空間というのは、このような理由のようです。
お釈迦様が霊鷲山で説法を説かれていると、突然多宝塔が出現し空中高く舞い上がった。
多宝塔の中には、法華経の教えが真実であることを証明する為にその場に出現しようと誓われた多宝如来という仏様が居られます。
お釈迦様は、多宝塔まで浮かび上がられ、多宝塔の扉を開かれた。
お釈迦様を讃えられて座を半分譲られ、多宝如来と並んでお座りになった。後に残された人々は、自分達も一緒に連れていって下さいと懇願しました。
お釈迦様は、神通力をもって人々をひとり残らず空中高く舞い上げ、この空中に浮遊して、説法を聞いている状態を礼拝堂に再現しているとの事です。
一度入ってみたいですね。 -
山門、です。
建築年代は不詳、総欅造りで特徴的な形をしています。
大阪府と兵庫県の府県境に建っています。 -
境内は山頂付近の傾斜地にあるためか、狭いスペースに御堂等がひしめくように並んでいます。
山門を潜り、坂を下りた所にあるのが1975年建設の寺務所です。
祈祷や回向の受付になっています。 -
浄水堂、手水をするお堂です。
妙見とは、「妙」は美しい「見」は姿ということから、江戸時代より役者等の芸能人からの信仰が厚く、浄水堂の柱には150年前に4代目中村歌右衛門寄進の銘があります。
3代目中村歌右衛門も、本殿の燭台を寄進されているようです。 -
本殿(開運殿)で、北辰妙見大菩薩がお祀りされる、妙見山の中心となるお堂です。
1787年 能勢頼直公によって再建、1895年に大改修されています。 -
祖師堂(棲神殿) です。
1896年の改修で、須彌壇上に本尊 久遠実成本師釈迦牟尼仏、多宝如来、上行・無辺行・浄行・安立行の四菩薩、普賢菩薩・弥勒菩薩、不動明王・愛染明王、持国天・増長天・広目天・多聞天(毘沙門天)の四天王が祀られています。
また、中央には日蓮大聖人、左に日乾上人が祀られ、献香が絶えないようですね。 -
能勢電鉄が、開業100周年記念イベントの一環として2013年7月に開催した「のせでんアートライン妙高の森2013」の作品が残っていました。
山上のブランコって、今ブームとなっている「天空のブランコ」の元祖の気がします。 -
帰る前に、ケーブル山上駅にある「妙見の森 山上の足湯」でホッコリします。
里山を望み、山並みを眺めながら、足湯で癒して貰いました。
料金は100円、妙見の森フリーパスのクーポンで無料となりました。 -
山でマッタリしていたらランチタイムを過ぎ、お店も無いのでフリーパスを利用して川西能勢口で頂く事としました。
ただ15時近くなり、ランチ提供のお店も少なくなっていて、2肢の中からこちらをチョイス。
杵屋 アステ店で頂きます。
私はカレーうどんとカツ丼のセット。
結構スパイスが効いていて、美味しいカレーうどんでした。
カツ丼をシェアしながら、奥様は秋の旨麺 杵屋チャンポンうどんです。
生姜が効いて、身体の中から温まります。 -
お腹は一杯になりましたが、醤油系を頂くと甘い物を欲しがる私達夫婦。
休むことなくカフェタイムに突入です。
杵屋の前にある、プロムナードカフェ アステ川西店で、ドルチェセットを発注です。
私はティラミスと珈琲、奥様は栗のケーキに可愛いカフェラテ。
お腹もこれで完結、美味しかったです。プロムナードカフェ アステ川西店 グルメ・レストラン
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1908年5月23日、能勢電気軌道㈱設立から116年となりますが、2023年12月3日 妙見の森ケーブル、妙見の森リフト、妙見の森バーベキューテラスが営業終了となります。
1960年4月22日 鋼索線(ケーブルカー)黒川~ケーブル山上間の623mの営業が開始され、8月27日の索道線(リフト)郷土館前~妙見山間573m営業開始、この歴史は、ほぼ私の生きてきた時間と同じです。
妙見山を西の高尾に、という目標は達成できずに終了してしまいましたが、沿線に住む私にとって、生活に無くてはならない能勢電鉄です。
経営合理化、鉄道事業に集中という事で、妙見の森事業からの撤退を選択されました。
いつまでも、我が街を走り続けて下さい。(できれば、阪急線になって欲しいですが・・・)
今回、これまで。
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