
2023/11/11 - 2023/11/11
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おけいはんさん
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11月の週末、東日本大震災以来の訪問となる三陸海岸を旅してきました。震災前とは交通網は大きく変わり、気仙沼線や大船渡線はBRT化され、JR山田線であった釜石~宮古間も三陸鉄道に移管され、盛~久慈まで一本化されました。この旅では、急に冬支度をし始めた三陸海岸を中心に、弘前まで足を延ばした旅ですが、列車に乗っているか、食べているか、だけで観光要素はありません。
本旅行記は、
①鉄路で行く仙台から小牛田、柳津へ
②2つのBRTで気仙沼、盛へ
③三陸鉄道で盛~宮古~久慈間制覇、三陸名物も堪能
④八戸線と旅の〆は弘前名物「中みそ」と弘南線
の4編から成ります。
こちらは、②の仙台から気仙沼線のBRTの乗換駅、柳津から気仙沼駅を経由して、大船渡線BRTに乗車、岩手県の盛までの旅です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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小牛田から前谷地経由で約40分、9時26分、柳津に到着。東日本大震災での被災を経てこの先の区間はBRT化されたので、線路は途切れてしまいました。
柳津駅 駅
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柳津駅は昭和43年(1968年)に柳津線(前谷地~柳津)として開業。昭和52年(1977年)に気仙沼線が全線開通した際に中間駅になりましたが、令和2年(2020年)、43年ぶりに再び終端駅になりました。
柳津駅 駅
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片側のホームでの折り返し。なんとなく寂しい。
柳津駅 駅
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BRTへの乗換はストレスなくできるようになっています。
柳津駅 駅
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この先がBRTのホーム(乗り場)なのですが、11月末日まで自動運転区間の延伸工事と走行試験のため、柳津~水尻川AP間は一般道への迂回をしており、乗り場も変更されていました。
柳津駅 駅
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ログハウス風の駅舎。現在は無人駅です。
柳津駅 駅
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柳津駅があるのは宮城県登米市。登米市といえば、NHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」の舞台になりました。
柳津駅 駅
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通常はミヤコーバスのバス停からBRTに乘ります。車両は、本格開業時に導入された日野・ブルーリボンシティハイブリッドでした。ちなみにJR東日本の路線ですが運行は地元のミヤコーバスが行っています。
BRT気仙沼線 (バス高速輸送システム) 乗り物
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赤い車体にキャラクターがいっぱい。復興のシンボルとも言えますね。
BRT気仙沼線 (バス高速輸送システム) 乗り物
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交通系ICカードでの利用可能です。また、「odeca」とはもともとは気仙沼線・大船渡線BRT専用の独自規格のカードでしたが、現在はSuicaの地域連携カードになりました。
BRT気仙沼線 (バス高速輸送システム) 乗り物
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BRTの駅(停留所)である陸前戸倉駅に停車。もとの鉄道駅があった場所に停留所か整備されています。
陸前戸倉駅 駅
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国道45号線との連絡ルートが用意されていました。
陸前戸倉駅 駅
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BRTに乗って初めて海が見えてきました。南三陸町の折立漁港付近。ハゼやカレイがよく釣れるとのことです。
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東日本大震災の震災遺構である「高野会館」。1986年に建てられた4階建て鉄筋コンクリート構造の建物。災害時の避難場所として利用できるよう建物の基礎は通常の倍の強度で設計され、スタッフも避難訓練を定期的に行っていた。こうした取組が奏功。震災当日は3階で高齢者の医療の確保に関する法律芸能発表会が行われていましたが、327名と犬2匹が無事救助されました。普段の備えがいざというときに役立つということなのでしょう。学ぶべきことがたくさんありますね。
震災遺構 ブライダルパレス高野会館 名所・史跡
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このあたりは専用道から外れ、南三陸町役場(写真)や南三陸病院など、街の主要部を回ります。
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ここから専用道に入ります。
BRT気仙沼線 (バス高速輸送システム) 乗り物
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BRT以外の車が入らないように踏切があります。
志津川駅 駅
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清水浜駅で、列車ならぬバスと交換します、
清水浜駅 駅
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二十一浜漁協か見えてきました。震災前は海水浴場としても賑わったそうですが、今は海の家も営業していないとのこと。震災時は20メートルの津波が襲いました。
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陸前小泉駅。震災では築堤ごと流されてしまい、BRT開通後は当初、一般道に駅がありましたが、2019年に専用の駅ができました。
陸前小泉駅 駅
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本吉駅。BRT化後も駅舎が残されており、駅前広場もあります。こちらで2~3分の運転停車も行います。こちらでも、列車時代と同様、バスの交換が可能な構造。
本吉駅 駅
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ちょうど乗客が減ったのでパシャリ。バス車内は、BRTとはいえ、普通の路線バスで、特記することはありません。
BRT気仙沼線 (バス高速輸送システム) 乗り物
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大谷海岸駅。「日本一海水浴場に近い駅」として知られた駅。鉄道時代も道の駅大谷海岸と併設されていましたが、2021年のリニューアルオープンにより、再び、道の駅内に駅が併設されました。ちなみにミヤコーバスの高速バスの停留所もあります。
大谷海岸駅 駅
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こちらが道の駅。宮城県5番目の道の駅として開業。レストランや物産館、産直施設もあるので、立ち寄る車は多めです。
道の駅 大谷海岸 道の駅
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大谷海岸の海水浴場。11月初旬なので、流石に泳いでいる人はいません。
道の駅 大谷海岸 道の駅
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大谷海岸駅の隣の停留所である大谷まち駅から専用道に入ります。
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陸前階上駅にて停車。現在、どこでもバス運転手不足は深刻な問題です。
陸前階上駅 駅
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11時23分、定刻通り気仙沼駅に到着。一ノ関方面の大船渡線との乗換も簡単にできるようになっています。
気仙沼駅 駅
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元々ホームにあったところを改修してBRTホームに。手前の南気仙沼で、かなりの乗客の入れ替えがありました。街の中心は南気仙沼のようです。
気仙沼駅 駅
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ほぼ到着で、盛からの気仙沼行の大船渡線BRTも到着。
気仙沼駅 駅
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BRTのホームから南気仙沼方面を見るとこんな感じ。
気仙沼駅 駅
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ホーム(鉄道線)には、大船渡線12時23分発一ノ関行普通列車が停まっていました。ちなみに大船渡線の一ノ関方面の列車は平日9本、土休日10本(特定日のみの運転含む)という寂しいダイヤ。概ね2時間毎で、終電は19時35分という速さ。
気仙沼駅 駅
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JR東日本盛岡支社では「POKEMON with YOU トレイン」を運行中。
気仙沼駅 駅
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駅構内には気仙沼駅のジオラマが飾ってありました。
気仙沼駅 駅
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気仙沼市で唯一の鉄道駅ともなった気仙沼駅。宮城県の最北端であり最東端である駅は1929年(昭和4年)に開業した歴史のある駅。街の中心は南気仙沼で周辺は思っていたほど栄えておらず。高台にあるので津波の影響を受けず。
気仙沼駅 駅
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気仙沼でランチを考えていたのですが、お店は南気仙沼駅周辺に集中。気仙沼駅周辺にはホテル(右)を除いて、飲食店はほとんどなし。
ホテルパールシティ気仙沼 (HMIホテルグループ) 宿・ホテル
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ミヤコーバス、岩手県交通のハズが乗り入れていますが、本数はかなり少なく。
気仙沼駅 駅
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気仙沼でのランチは諦めて、盛でお昼ごはんを食べることに変更。予定よりも早いBRTに乗ることにしました。
気仙沼駅 駅
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この先、予想以上に待つ人が増えていきます。
気仙沼駅 駅
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左が柳津・前谷地方面ですが、南気仙沼あたりまでと思われる地元客が多数、バス待ちをしていました。
気仙沼駅 駅
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気仙沼駅より少し先のバス操車場から気仙沼線BRTの柳津行のバスがやってきました。
気仙沼駅 駅
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一方で、気仙沼手前のバス操車場から大船渡線BRTの盛行がやってきました。12時3分発ですが、7分前には到着。こちらの運行は岩手県交通が行っています。
気仙沼駅 駅
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左は12時発の気仙沼線BRT本吉行、右は大船渡線BRT盛行。ちなみに気仙沼線BRTは本吉行の区間運転が多数あり、12時台には前谷地行きを含め3本運行。
気仙沼駅 駅
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大船渡線BRTも、カラーやバス車体のイメージは、気仙沼線BRTと変わらず。
気仙沼駅 駅
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こちらの車両は、2013年式のいすゞエルガ。最後部の半分は蓄電池スペースになっており、一番後の座席は左半分。高田支所所属なのでナンバーも岩手ナンバー。車体にはキャラクターのおっぽくんが描かれており可愛い。
BRT大船渡線 (バス高速輸送システム) 乗り物
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大船渡線BRTはまず、専用道をスイスイ走ります。まずトンネルを抜けると最初の駅、内湾入口へ。
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気仙沼駅からちょうど1キロ走ったところで、最初の駅(停留所)、内湾入口(八日町)に到着。上下便の交換可能な待避所のある駅ですが、こちらはBRT化により新たに設置された駅です。ちなみに内湾は気仙沼の最奥部で、遊覧船乗り場や観光施設のあるところで、駅から徒歩10分くらいです。
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八幡大橋駅を出ると専用道から一般道に入り、さらに気仙沼港ICから高速道路(三陸沿岸道路)に入ります。鉄道時代、陸前山田までの区間は海沿いではなく山間を走っていました。しかし、大きな街もないので高速道路を使うことで時間短縮を図ることになりました。
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三陸沿岸道路を走行。途中トンネルもあります。バスにはシートベルトが設置されていないので、60キロ走行となり、後ろには車の渋滞ができます。
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岩手県に入る一歩手前の唐桑小原木ICで高速を降り、再び、一般道を走ります。
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県境を跨ぎ、岩手県に入りました。気仙沼行のBRTとすれ違いました。
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陸前今泉駅付近。BRTになって新しく設置された駅で、付近には災害公営住宅などもありますが、田んぼも広がります。
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震災から復興への希望の象徴とされる「奇跡の一本松」。日本百景にも指定されていた高田松原で植林されていた約7万本の松の中で、東日本大震災による津波でなぎ倒されなかった、松原西端近くに立っていた一本の松。
奇跡の一本松 名所・史跡
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陸前高田の海沿いには、高さ12.5m、総延長2kmの防潮堤が作られました。このため、車窓から海を見ることはできません。
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この防潮堤を見るたび、逆に津波の恐ろしさを感じさせます。
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陸前高田市だけでおよそ1800人が命を落としたことから、巨大な防潮堤の必要性は感じるものの、景観が大きく変わってしまい、色々と思うことがあります。
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「奇跡の一本松」は、陸前高田市にある国営の追悼・祈念施設「高田松原津波復興祈念公園」の中にあります。この公園は、東日本大震災による犠牲者への追悼と鎮魂、震災の記憶と教訓を後世への伝承、国内外に向けた復興に対する強い意志を発信するために整備されました。
高田松原津波復興祈念公園 公園・植物園
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気仙沼から約30分で、奇跡の一本松駅に到着。BRT化後に開業した駅で、当初は期間限定の駅でしたが、利用者が多いことから常設駅になりました。
高田松原津波復興祈念公園 公園・植物園
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時間がないので見学はできませんでしたが、次回は時間を取って訪問したいと思います。
高田松原津波復興祈念公園 公園・植物園
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奇跡の一本松を出発して一般道を数分。東日本大震災による大津波で気仙川によって形成されていた平野部市内中心部が壊滅したことから移転、陸前高田市が新たに整備した交通広場にできた陸前高田駅に到着。BRTで単独駅では唯一のみどりの窓口の設置駅。こちらで乗客側入れ替わりました。
陸前高田駅 駅
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高田高校付近。高田高校は、震災の津波で被災し、生徒14名が死亡、生徒4名と教職員1名が行方不明となった。2015年に新しい校舎に建て替えられました。
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長らく一般道を走っていましたが、小友駅の手前で再び専用道に入ります。
小友駅 駅
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バスしか通らない道。行き違いがあるのは鉄道っぽい。
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本数の関係か、道路側ではなくBRT側に踏切の遮断器があります。
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バスは一時停止し、気仙沼駅行きのバスと交換。
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もともと鉄道が走っていたことが何となく分かる専用道。
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専用道に踏切。何度見ても面白い。この辺り碁石海岸の近くですが、車窓か見ることはできません。
碁石海岸 自然・景勝地
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大船渡に近づくにつれて、若者らしい方々が多数乗車。立席まではいかないものの、座席はかなり埋まりました。
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本来は終点、盛まで専用道を走りますが、当時は工事中で再び一般道を走行。
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景色は一般道のほうが良いのですが、これでは普通のバスと変わらない。
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BRTの専用道を潜ります。
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大船渡の市街地に近づいてきました、
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大船渡駅に到着。写真奥がBRTのホーム。前述の通り一般道を走っているので、駅前のロータリーのバス停に停車。
大船渡駅 駅
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終点、盛まであと少し。BRTは専用道を眺めながら一般道を走ります。
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13時33分、気仙沼から1時間半で盛駅に到着。予定よりも6分ほど遅れ。やはり専用道を通らないと、遅れが生じます。専用道工事中のため、盛駅の停留所も、駅のロータリーを利用。
盛駅 駅
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大船渡市のBRTの仮停留所は、岩手県交通のバス停を間借りしていましたが、盛駅だけは仮バス停を示す大きな案内板がありました。
盛駅 駅
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三セク化後の「あるある」ですが、JRの駅と三陸鉄道の駅は分かれています。どちらかにまとめたほうが効率的だと思うのですよね。
盛駅 駅
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駅の中には迂回に関する掲示がありました。
盛駅 駅
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こちらが、本来の盛駅停留所。
盛駅 駅
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気仙沼でお昼を食べられなかったので、盛で遅いお昼ご飯。盛駅から徒歩数分のところにある坂本食堂さんへ。こちらはネットなどで調べるとかなりの人気店のよう。14時少し前だったせいか空いてました。よかった。
坂本食堂 グルメ・レストラン
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いろいろメニューが貼り出されねいますが、カツカレーが人気ナンバーワンとのこと。お肉は110gくらいとちゃんと書いてある良心的なお店です。
坂本食堂 グルメ・レストラン
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昭和の雰囲気が漂うお店。ラーメン、ざるそば、定食モノ何でも来いのお店ですが、人気ナンバーワンのカツカレーをオーダーしました。
坂本食堂 グルメ・レストラン
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大盛りに見えますが、普通盛り。カツカレーにピッタリの少しお肉が薄めのカツに甘めのポークカレールーがかかっています。めちゃくちゃ美味い。こういうカレー大好きです。
坂本食堂 グルメ・レストラン
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大盛りカツカレーでお腹もいっぱいになったので少し散策。ちょうど坂本食堂の裏手にあるBRTと岩手開発鉄道線の踏切。
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踏切前にえる三陸鉄道大船渡派出所。赤い線まで津波で浸水したとのこと。この記録だけでもものすごい津波であったことがわかります。
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岩手開発鉄道線と三陸鉄道の線路(三陸鉄道は留置線みたいに使用)。
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再び盛駅へ。大船渡行のBRTが停車中。
盛駅 駅
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不思議なもので、やはりバスは駅前にある方が映える。
盛駅 駅
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BRTに転換されても駅舎は残り、表示板は鉄道と同じものを使用。
盛駅 駅
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駅構内から。こちらは盛駅から気仙沼方面への専用道。左は三陸鉄道と岩手開発鉄道線。
盛駅 駅
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岩手開発鉄道は、盛駅を起点に全長11.5kmの日頃市線・赤崎線からなる鉄道線。太平洋セメントが親会社の会社で、大船渡鉱山で産出される石炭石を赤崎町にある太平洋セメント大船渡工場まで輸送しています。輸送量はトップクラスですが、最盛期に比べると激減しているとのこと。
盛駅 駅
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以前は盛~日頃市まで旅客営業も行っていましたが、旅客輸送は全国最低レベルで、1982年に旅客営業を廃止しました。
盛駅 駅
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再び、BRTのホーム。跨線橋は、鉄道時代からのもの。
盛駅 駅
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列車まで時間があったので、駅近くのスーパーで休憩をして、再び盛駅へ。こちらは三陸鉄道の駅舎。
ご覧いただきありがとうございました。
この先の旅は「③三陸鉄道で盛~宮古~久慈間制覇、三陸名物も堪能」に続きます。盛駅 駅
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旅行記グループ 気仙沼線BRTと大船渡線BRT、三陸鉄道、久慈線でつなぐ三陸海岸の旅
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