金色の上高地 ４　～上高地帝国ホテルのディナー

2023/10/16 - 2023/10/20

上高地帝国ホテルにチェックインしました。
憧れのクラシックホテルでの滞在を楽しみます。今回は、部屋の印象とダイニングルームでのディナーの様子です。

エリア 上高地(長野)

上高地帝国ホテルに泊まります。
童話の中のお家のようで、嬉しくなります。

上高地帝国ホテル 宿・ホテル

(ロビーの柱時計)

ロビーは、小さくて温かい雰囲気です。笑顔で迎えられました。

チェックインの際にレストランの予約の確認がありました。
わたしたちは、今夜、メインレストラン「ダイニングルーム」を予約してあります。

手続きの最後に、開業90周年の記念ハガキをいただきました。木でできていて、ちゃんと投函できるそう。ロビーには可愛いポストがありました。

ベルスタッフさんの案内で客室へ。

部屋はツインB。二階のベランダ無しのスタンダードルームで、エントランス側です。

床、ソファ、椅子などは張り替えたばかりだそうです。90周年でも古びてはいません。ずっと大事にされてきた温かみが伝わってきます。

ベッドやタオルの感触は、さすが帝国ホテルといったクオリティです。気持ちよく過ごせる気がします。

水回りも綺麗に整っています。　

特に素晴らしいのは水。蛇口から出るのは六百山の湧き水だそうです。甘くて美味しい。シャワーからも同じ水がたっぷり出ます。こんな贅沢ができるお風呂は、なかなか無いでしょう。

5時から、一階ロビーでマントルピースの点火式を見学しました。寒い季節限定のイベントだそう。
スタッフさんが、軽妙なトークで座を和ませながら、火を点けていきます。


知らない人たちとひとつの火を囲んで笑う。不思議に懐かしい感覚です。

この火が、ホテル全体を朝まで温めるそうです。ほんとうに、部屋に居てもまったく寒くありませんでした。


5時半、ロビーにチリンチリンと音が響きました。レストランのオープンを知らせるベルです。

メインレストラン「ダイニングルーム」前には、スタッフの皆さんがずらりと並んでいました。眩しいくらいの華やかさで、ゲストを迎えています。

わたしたちもテーブルを予約しています。行かないと…、



でも。

こういう演出は苦手です。ささっと行きたい。さりげなく席につきたい。
もっとちゃんとした服で来たらよかった、とも思いました。


テーブルに案内され、辺りをこっそりと見回します。
このレストランにドレスコードはありません。みなさんの服装はまちまちです。ドレスアップした方が2、3割、キレイめカジュアル程度の方も多い様子。服装よりも、寛いだ笑顔のほうが場になじんでみえました。

ダイニングルーム グルメ・レストラン

この日の神河内コースのメニュー。
隔日で内容が変わります。(詳細はホテルのHPに載っています)
有名なローストビーフを食べてみたくて、この日のテーブルを予約していました。

「蕎麦の実のクリームスープ」
クラッシュしたさつまいもが入っています。

「帆立のサラダ仕立て」
軽く焼いたものと蒸したもの、２種の食感の帆立です。

「金目鯛のワイン蒸し」
付け合わせの長野産クレソンの味が深くて、魚によく合います。

パンにはおいしいバターがつきます。

焼きたてのローストビーフを切り分けています。

「国産牛のローストビーフ」
これが食べたかったのです。温かくて優しい舌触りでした。薬味に安曇野のワサビもつきます。

おかわりしました。
きょうもよく歩いたので、食欲旺盛です。

デザート「柿のバリエーション」
生の柿と干し柿の共演。おしゃれな組み立てです。
　

コース全体を通し、トラディショナルで穏やかな味でした。難しくなくて好きです。
サービスは流麗です。その中にも親しみがあって、寛いだ気分になりました。

最後の「コーヒーと小菓子」のプレートに祝福のメッセージが…。

そう言えば、部屋に案内してくれたベルスタッフさんに、結婚記念日だと喋ってしまいました。
その方が配慮してくださったそうです。

面映いけれど、嬉しいです。

部屋に戻りました。ターンダウンサービスはないようです。

オルゴールの音色を聴きながら、食休み。全ての部屋にオルゴールが置いてあるそうです。曲はノクターンでした。

パジャマを広げてみました。柔らかくて着心地がいいです。

部屋にいると、廊下や周囲の部屋の音が多少聞こえます。古い作りなので仕方ないところです。
でも、窓の外はしぃんと静か。ベッドの寝心地がいいので、よく眠れそうです。


明日もちょっと早起きします。大正池までハイキングをしてから、「ダイニングルーム」で朝食をとります。
洋食レストラン「アルペンローゼ」での夕食も楽しみです。