2022/01/25 - 2022/01/25
5568位(同エリア6952件中)
ちふゆさん
2022年1月25日(火)4時45分過ぎ、建仁寺での対談、特別拝観を終えて帰路に付く。来るときは五条から宮川町を通って禅居庵から抜けて来たが、帰りは北門から花見小路に抜けて、四条へ向かう。
花見小路は京都市の南北の通りの一つで、北は三条通から南は安井北門通まで約1km、祇園の中心を通るメインストリート。 四条通を境に北側と南側で雰囲気は大きく異なる。四条通以北はバー、クラブ、飲食店、居酒屋などが入居するテナントビルが立ち並ぶ繁華街で、それに対し四条通以南はいかにも京都らしさを感じさせるお茶屋街。
このお茶屋街になっている一帯は江戸時代までは建仁寺の敷地で、竹藪の中の細い道の両側に建仁寺の塔頭が並んでいた。明治に入り、1872年(明治5年)の上知令(あげちれい)によって、建仁寺の北から北東にかけての寺領地約1万8千坪が接収される。そしてこの上知された土地が払い下げられたのが八坂女紅場学園(女紅場)だった。
祇園の人々は新たに得た広大な土地を分割所有することなく女紅場で一括所有することにし、四条通に沿うようにして、南園小路、初音小路、青柳小路などの東西の通りに花見小路という南北の通りを作り、学校(祇園女子技芸学校)、病院(駆黴院)、授産所、遊園地、劇場などを開設していく。
そして大正に入った直後の1912年に貸座敷取締規則が改正され、当時の祇園の中心部だった四条通沿道のお茶屋が移転を余儀なくされることになったが、その移転先がこの花見小路だった。この一帯は大規模な盛土が行われ、ニュータウン建設用の地盤が造成され、周辺道路が規則的に配置され、統一的な建築様式のお茶屋群が形成された。各お茶屋は女紅場から土地を借りており、現在まで変わらぬ町並みが守られてきた理由の一つとなっている。
さらには、1913年(大正2年)には現在地に祇園甲部歌舞練場が新築され、この通りは祇園の中心的な通りとして発展していった。現在は歴史的景観保全修景地区に指定されており、電線類地中化、石畳整備も完了し、べんがら格子に犬矢来の街並みを歩く舞妓さんに芸妓さんが絵になる通りになっている。
この通りに関しても約4年半前の2017年10月に書いたものがあるので、そのまま引用する。
--------------17/9/15、10/1訪問記(ここから)--------------
17年9月15日の金曜日、京都祇園の四条通りの南側を散策した話の続き。建仁寺の北門は花見小路通の南の終わり。この通りは祇園の中心を通るメインストリートで、もともと建仁寺の領地であったものが明治以降発展した。由緒ある茶屋や料理屋が立ち並ぶ。2001年に電線類地中化、石畳の整備が完成し、情緒ある町並みへと生まれ変わった。さすが、観光客多いわ。
花見小路通を上がってすぐ右手(東側)にあるのが都をどりの会場として知られる祇園甲部歌舞練場。歴史と伝統に培われた芸能文化の殿堂にふさわしい祇園を代表する建物。明治6年に花見小路通西側の建仁寺塔頭清住院を改造し、第2回都をどりから使用していたが、大正2年に現在地に新築移転した。本館、別館、玄関、八坂倶楽部は、その当時の建物で、01年には有形文化財の登録を受けた。戦前には、観劇に特等、一等、二等の3区分があり、それぞれに玄関や待合等の空間を要したので、舞台客席以外に複数の建物が必要とされた。
本館は舞台・客席を有する大規模な木造の舞台建築。別館は本館の南側に接続する木造2階建の建物で、当初は1階が70畳の大広間で、一等点茶席に使われた。玄関は唐破風の車寄を持ち、当初は一等玄関として使われた。八坂倶楽部は敷地の最も奥手に建つ木造2階建ての建物。最も庭園の眺めが良く、1階は主に特等客用に、2階の132畳の大広間は舞台座敷として使用された。いずれもヒノキ材を使った良質な木造和風建築。現在は本館の耐震工事のため都をどりは別の場所で行われている。
敷地内には他に弥栄会館ギオンコーナーがある。昭和11年完成で、こちらも有形文化財。外観は姫路城をイメージしている。現在では色々な催しで使われているが、「ギオンコーナー」では、舞妓さんの京舞、華道、茶道、箏曲、雅楽、狂言、文楽の7つの伝統芸能を50分で観賞できる。知らなかった。まあ、今のところまだ興味はないなあ~ なんとかをどりもひとつも見たことがない。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1737193183017365.1073743463.100001801017376&type=1&l=d99fba2afb
で、この祇園甲部歌舞練場の八坂倶楽部は、17年6月からフォーエバー現代美術館(祇園・京都)として使われている。フォーエバー現代美術館は秋田市でホスピス緩和ケア病棟と療養型病棟を持つ病院や介護老人保健施設などを運営している医療法人惇慧会の所蔵コレクションを中心に展示を行う美術館で、06年から3年間秋田市にオープンしていたが、現代美術ギャラリーなどを併設する「介護付き有料老人ホーム」のオープンに伴って閉鎖されたのを、祇園甲部歌舞練場本館の耐震工事による閉鎖期間を利用して、京都にオープンした。
惇慧会理事長の穂積恒氏は30年以上の歳月をかけて、700 点近くの美術品を収集してきたが、そのコレクションの内、6割近くを草間彌生氏の作品が占めることから、今回オープニング展として、「フォーエバー現代美術館コレクション展 草間彌生 My Soul Forever展」を開催している。彼女の全372点の版画作品のおよそ95%にあたる352点を含む376点を所有しているというからすごい。
草間彌生さんは昭和4年、長野県松本市生まれ。両親との確執から幻聴や幻覚に襲われるようになり、描くことによって恐怖を克服しようと、絵画への情熱を燃やす。昭和24年、念願の美術学校(京都市立美術工芸学校、現在の京都市立銅駝美術工芸高校)へ編入学し、日本画を学ぶ。封建的な日本の風土に収まることが出来ず、昭和32年単身渡米。ニューヨークを拠点に活動を開始し、その斬新な表現がアメリカ、ヨーロッパ各地で絶賛される。昭和48年、帰国。活動拠点を東京におくが、アメリカでの活動をスキャンダラスだと捉えた日本のマスコミは否定的な反応を示す。
それから10年近くの月日を経て、ようやく日本でも「前衛芸術家」として注目されるようになり、昭和62年に北九州で開催された回顧展が評価され、その地位を不動のものとする。私は、瀬戸内海、岡山宇野の沖にある香川県直島で黄かぼちゃと赤かぼちゃを見るまでは知らなかったのだが、すごいインパクトがあった。京都でこの展示会が開かれていることは知ってて、行きたいと思ってたのだが、具体的にいつどこでまでは分かってなかったので、おお、こんなところでやってるんだって気持ちだった。で、この日は時間がなかったので、後日10月1日に改めて見に行った。
展示は穂積氏の草間コレクションのきっかけとなった「黄樹」を筆頭に、初期の1950年代の作品から最新の「七色の富士」まで80点余り。篝色や弁柄色など京都を意識した伝統色を壁面に施し、畳に座っても眺められるように、通常よりも少し低めに陳列しているのが特徴。4つある展示室の中で、ファッションアイテムをモチーフにした作品が多く飾られた第3展示室や、チョウやカタツムリなどの昆虫や魚などを多く扱った第4展示室は、ファッション好きやポップなものが好きな若い女性に特に好評とのこと。舞台上に配されたオブジェ「私の魂を乗せていくボート」と「黄樹」を含む第1展示室は撮影可能。水玉スイーツを楽しめるカフェも併設。これまで一般者は特別公開でしか入れなかった祇園甲部歌舞連場庭園も散策でき、いい感じ。元は今月末までの予定だったが、どうやら好評なようで、来年18年2月25日まで開催。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1756395957763754.1073743487.100001801017376&type=1&l=9bd541f6f9
--------------17/9/15、10/1訪問記(ここまで)--------------
その時に比べては、やはりコロナ禍でまだ人出はかなり少ない。前には溢れてた外国人がいないし(今(2023年)には復活しているようだが)。
草間彌生展を開催していた八坂倶楽部のフォーエバー現代美術館はその後、2019年2月いっぱいで閉館。さらに2020年2月には新型コロナの影響でギオンコーナーが休演し、弥栄会館自体も2021年から解体保存工事が開始され、祇園甲部歌舞練場の耐震工事も続いていたので今回は何もやってない状態だった。
なお、その後祇園甲部歌舞練場は耐震工事が終了し、2023年2月に再開場。その翌月の2023年3月、ギオンコーナーも歌舞練場に新たに作られた小劇場で再開された。ただし、弥栄会館は外観を保存活用しながら帝国ホテルに改修中で、2026年春開業予定。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.9690888424314428&type=1&l=223fe1adec
渡辺えり・キムラ緑子主演の「恋ぶみ屋一葉 有頂天作家」をやってた南座の前を通って(下の写真1)、京阪祇園四条駅の改札近くのスタバ(下の写真2)寄って帰る。
以上で建仁寺での対談、特別拝観の話、終了
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
建仁寺イベント
-
京都 東山 宮川町(Miyagawa-cho,Higashiyama,Kyoto,Japan)
2022/01/25~
東山・祇園・北白川
-
京都 東山 京都ゑびす神社(Kyoto Ebisu Shrine,Higashiyama,Kyoto,Jap...
2022/01/25~
東山・祇園・北白川
-
京都 東山 禅居庵(Zenkyoan,Higashiyama,Kyoto,Japan)
2022/01/25~
東山・祇園・北白川
-
京都 東山 建仁寺(Kennin-ji temple,Higashiyama,Kyoto,Japan)
2022/01/25~
東山・祇園・北白川
-
建仁寺 京都仏教会主催対談シリーズ(Kennin-ji temple,Higashiyama,Kyoto,J...
2022/01/25~
東山・祇園・北白川
-
京都 東山 祇園 花見小路(Hanami-koji,Gion,Higashiyama,Kyoto,Japan...
2022/01/25~
東山・祇園・北白川
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
東山・祇園・北白川(京都) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 建仁寺イベント
0
2