2022/11/03 - 2022/11/05
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まつじゅんさん
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秋の高山・金沢の旅も最終日となりました。
昨夜は、ノドグロや金沢の味をタップリと頂き、朝からビュッフェでエネルギーチャージを終えた、食べてばかりの私達夫婦です。
今日は、最終日。
川西に帰る日ではありますが、見所の多い金沢を如何に効率よく廻れるか、昨夜膨らみ切ったお腹を抱えながら、眠気と闘いながら検索していると、兼六園のライトアップがあるとの情報をゲットしました。
奥様は、私の運転を心配してか「無理しないで。」と釘を刺しますが、知ってしまった以上、組み込まさせて頂きました。
陽のあるうちに、近江町市場から茶屋町を巡り、こちらも昨夜見つけた、文化施設の多い金沢らしいクーポンを使って、可能な限り色々な所を廻ってみようという事になり、金沢観光編は2部構成となりました。
Ver.4は、定番の近江市場から、茶屋街散策までの前半です。
今日は、長い一日となりそうです。。。。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
先ずは金沢観光の定番「近江町市場」に向かいます。
下調べの段階で、市内の駐車場事情が分からないですし、バスルートも複雑そうなので、ホテル駐車場に車を預けたまま、今日は原則徒歩範囲を巡る事といたします。
徒歩10分弱で、近江町市場に到着です。
武蔵交差点からの看板が有名ですね。
約2.8haに約170店の商店や飲食店が軒を連ねる「金沢市民の台所」と呼ばれていましたが、最近は「観光地化が顕著となっている。」との声も多く聞かれ、地元民は足が遠のいている、という話も聞くようになりました。近江町市場 名所・史跡
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金沢市の中心部にあり、市場の歴史は、1690年の大火をきっかけに、1721年に近江町に集められたのが始まりと言われています。
加賀藩の御膳所であり、名前の由来には諸説あるようですが、近江商人が作ったためとも言われているようです。
近江町市場は、先の大戦の戦火を免れ、古くからの街並みを維持してきました。
しかしながら、アーケード、建物の老朽化や、施設の防災体制の問題もあり、近江町市場再開発事業が計画され、第一種市街地再開発事業として2007年に本格的に着手し、近江町いちば館が、2009年4月16日開業し、73店舗が入居しています。 -
観光ガイド等では、近江町市場と言えば「寿司」と言う位、色々なお店が紹介されています。
確かに、市場内を歩くとそこら中に寿司の案内が出ていますし、長い行列のお店もありました。
朝食を食べ過ぎた私達としては「見てるだけ~」の市場歩きですが、観光客、インバウンドの外国人が殆どで、地元の方々の足が遠のいて来ているというのも解る気がします。
京都の錦市場、大阪の黒門市場、そして近江市場は、同じような課題を抱えているのかもしれませんね。 -
近江町市場を出て、茶屋街に向かいます。
途中にあった「尾張町町民文化館」に入場です。
こちら入場無料ですが、明治時代の銀行建築が魅せる、和洋折衷の様式美を感じることが出来る施設で、結構見所がありました。尾張町町民文化館 美術館・博物館
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城下町経済の中心地であった尾張町に、金沢貯蓄銀行として建てられ、合併により北陸銀行尾張町支店となり、1976年 県に寄贈され郷土資料館分館から、県指定有形文化財「尾張町民文化館」として公開されています。
当時の銀行の重厚さと、仕上げのグレードの高さが分かりますね。 -
外観は黒しっくい仕上げの土蔵造りの和風、内部は白しっくい仕上げで銀行らしいは木彫の鮮やかな色合いが目立つ、洋風のデザインという、内と外で全く異なった表情をみせるユニークな旧銀行建築です。
明治期の和風銀行建築の典型ともいえますが、反りの見事な入母屋屋根を含めて、威厳性・格式性を全面に出している建物です。
当時の面影を残す旧窓口や旧頭取室も見どころで、建物を設計したと言われている長岡平三氏は、富山の「砺波郷土資料館(旧中越銀行本店)」等を手掛けていますが、確証は無いようです。 -
尾張町町民文化館の隣にあった、尾張町老舗交流館です。
大正時代の旧商家を復元した建物で、1階部分が資料館として公開されています。1811年に描かれた尾張町の地図等が展示されていました。
この辺りは、古くから金沢の幹線で1900年代前半に建てられた近代建築が数多く残されています。
またその中で、新しい取り組みも開始されています。
「木の文化都市・金沢ミライまちづくり学生提案事業」の公開プレゼンテーションで、金沢工業大学建築学科 宮下研究室の学生チームの「尾張おわらん町 新しい金沢文化による更新と蓄積のまち」が最優秀賞を受賞し、金沢市尾張町をフィールドとして、CLTを用いた交流拠点「木の場-KINOBA-」を設置し、実証実験が開始されています。尾張町老舗交流館 美術館・博物館
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金沢工業大学建築学科の宮下智裕研究室と金沢市が連携し、交流拠点「木の場-KINOBA-」を、越山甘清堂本店の駐車場に設置しています。
当日は、学生さんがイベントを行っていて、学生さんからコンセプトを聞いたり、和菓子とお茶で一服できる空間となっていました。
建物は、深い茶色の重厚感があるCLTで、出入口や座席は緩やかなカーブを描いています。
高さ、奥行きは約3.4m、幅は4mで、吹き抜けの天井には、地元住民から提供を受けた着物の端切れをつないだ布が風に揺れています。
CLTは、断熱と遮炎性に優れている材料で、隈研吾さんが良く使用されています。
岡山県蒜山まで私も見に行ってきました。↓
https://4travel.jp/travelogue/11742246 -
事前リサーチで、これは良いなと思った「金沢市文化施設共通観覧券」を購入しました。
1日券は520円で、金沢蓄音器館、泉鏡花記念館を始め、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館まで、大体310円の入場料の文化施設17館に入れるという優れものです。
今回、全てを廻る事は時間的にも不可能ですが、予定順路の途中にある何館かに入場したいと思います。
最初は、金沢蓄音器館に入場です。 -
初代館長の蓄音器店主 八日市屋浩志氏が、音楽を通じて地域文化に貢献したいと、無造作に捨てられていた蓄音器を見て「直せばまだ鳴る…。」と収集を始め、修理した蓄音器等を金沢市が譲り受け、2001年7月開館しました。
蓄音器540台、SPレコード2万枚のコレクションが展示されています。
建物の外観は、大正ロマンを基調にモダンな雰囲気も取り入れた、 老舗の街 尾張町の周辺環境との融合を考えたそうです。金沢蓄音器館 美術館・博物館
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明治、大正、昭和の各時代に活躍した蓄音器の数々が、時代を追って展示されています。
SPレコードやLPレコードのコレクションが凄いです。
一時はCD等デジタル化に押され、針を手に入れるのも難しくなったプレーヤーですが、最近は再ブーム到来と言う感じで、手作りアンプやレコードを聴かせるお店のニュースをよく目にしますね。 -
リスニングコーナーでは、LPレコードの試聴ができます。
私も、小椋佳さんの全LPを始め、100枚以上のLPやドーナツ盤(死語ですかね。)を持っていましたが、倉吉から引っ越しの際、売却(といっても全部で数百円にしかなりませんでしたが。。。)してしまいました。
久し振りに小椋さんの懐かしいLP、雨の中の青春Ⅱに聞き入ってしまいました。 -
金沢蓄音器館から5分程の、泉鏡花記念館に入場します。
(これで、1日券の元は取った、という事ですね。)
浪漫と幻想の作家と言われる、泉鏡花。
金沢で生まれ、大正、昭和期に300編余の作品を生み出した作家です。
現実と非現実が入り混じる世界観の作品が多く、私も何作かは読んだ記憶がありますが、正直、良く分からないというのが本音です。
その人なりや背景等、作品紹介だけでなく、生涯や独自の美意識に基づき行動していた様子を、遺愛品から垣間見ることができました。泉鏡花記念館 美術館・博物館
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泉鏡花記念館から程近い場所にあった、久保市乙剣宮で、主祭神は素戔嗚尊、社格は旧郷社です。
金沢における市場発祥の地とされる由緒ある神社で、泉鏡花の生家が近くにあった事から、幼い頃に良く遊んだと言われていて、境内には彼が詠んだ句碑がありました。
神社を見ると取り合えず参拝する私たち夫婦、今回は参拝後、境内を通り主計町へと抜ける「暗がり坂」という、花街に遊びに行く旦那衆が通った坂を見るのが主目的です。久保市乙剣宮 寺・神社・教会
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「暗がり坂」を通り、主計町(かずえまち)茶屋街に入り込みました。
ひがし茶屋街、にし茶屋街と並び「金沢三茶屋街」とされる茶屋街で、明治時代に、ひがし茶屋街の前身の「東の廓」が満杯になった事で、新たな旦那衆の遊びの場として形成された茶屋街です。
細い路地と千本格子が続く街並みが情緒豊かで、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
江戸時代に、富田主計の屋敷があったため主計町と呼ばれているそうです。
泉鏡花の作品にも、しばしば登場している場所で、浅野川沿いに風情ある、料理や茶屋が立ち並んでいます。
かつて旦那衆が人目を避けて茶屋街に通ったとされる薄暗い路地が続きます。主計町茶屋街 名所・史跡
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主計町茶屋街の表通りは「鏡花のみち」と名付けられています。
また、作家 五木寛之さんご贔屓の街でもある事から、有名作家ゆかりの街とも言われています。
私にとって、この場所は吉永小百合様主演の映画「いのちの停車場」で、様々なシーンに登場していて、見ておきたかった場所です。
西田敏行さんはじめ、病院のメンバーが集まっていた「BAR STATION」の外観は、この街にある「菊のしずく」ですし、小百合様が三輪自転車で診療に向かうシーンは「鏡花のみち」でした。
落ち着いた街並みは、京都の街並みに似て非なる景色ですね。 -
こちらのは色々な橋が架かっています。。
中の橋は、泉鏡花の「化鳥」「照葉狂言」の舞台で、橋を渡るごとに一文支払ったことから別名「一文橋」とも言われていたそうです。
左下の梅ノ橋は、歩行者専用で兼六園等がある市中心地から、ひがし茶屋街へ歩いて行ける橋となっています。
この辺りが泉鏡花の「義血侠血」の舞台で、ヒロインの白糸像と瀧の白糸碑が建てられています。中の橋 名所・史跡
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主計町の向い側にレトロな銭湯がありました。
1927年創業の、くわな湯です。
浅野川は、10月末から3月は、ユリカモメが飛来するようです。
尼崎にもユリカモメが来ていましたが、ちょっと怖く思えましたが、こちらはどうなのでしょうか。
尼崎のユリカモメ↓
https://4travel.jp/travelogue/11736066 -
ひがし茶屋街に向かいますが、主計町茶屋街とひがし茶屋街は、浅野川大橋の対角線上に位置し、隣り合っています。
観音通りと呼ばれる商店街のような通りがあり、すぐ横にひがし茶屋街のメインストリートがあります。
金沢の観光パンフレットに、必ず登場する景色ですね。
和の趣を感じるフォトジェニックな写真を撮影できると、大人気の場所です。
正式には「東山ひがし」という地名のようです。
南北約130m、東西約180mの約1.8haが、2001年11月14日に「茶屋町」として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
地区内の建築物144のうち94が伝統的建造物という、茶屋町創設時から明治初期に建築された茶屋様式の町家が多く残っています。ひがし茶屋街 名所・史跡
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茶屋街の風情を生かし、古くからある格式ある割烹や、お洒落な町家カフェ、伝統工芸品を扱うセレクトショップ等がありますが、一見しただけでは、何のお店か分からないです。
街並の特徴ある外観は、美しい出格子と、2階を高くした独特の構造で形成されています。
特に出格子は、木虫籠(きむすこ)という、虫籠のような細かく規則的なスリットで、格子木は一本毎に台形状となっていて、内側に向けて少しすぼんでいます。
外から中が見えず、中からは外が見えるという、マジックミラーのような効果を生み出す優れものの格子です。
また、加賀藩ではお殿様を見下ろしてはいけない、ということで、町人エリアは2階建の建物は禁止されていたそうですが、周囲を塀で囲まれていた茶屋街のみ許可されていたそうです。 -
金沢の観光名所の中でも、トップクラスの知名度のひがし茶屋町ですが、観光化に向けて舵を切ったのは2001年で、意外に新しいです。
保存計画では、既存の茶屋建築物件の修理と、現代建築に変わってしまった物件を伝統的な外観に戻す修景において、金沢市が費用の7割から9割を補助することとなり、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたことで、一気に観光地化に加速したようです。 -
朝から歩き続け、少々疲れてきました。
お腹は、朝しっかりと頂いたので、そこまで減っていないという事で、カフェタイムといたします。
折角、風情のある街並みに居るのだからと、お茶屋建築の見学とカフェがある、こちら懐華樓(かいかろう)で頂きます。
こちらは、築199年の金沢で一番大きなお茶屋建築という事で、金沢市指定保存建造物となっています。
また、夜は今も一見さんお断りで「一客一亭」のお座敷を上げられているとの事です。
夜は、財政的に絶対無理ですから、しっかり昼間に見ておきたいと思います。懐華樓 グルメ・レストラン
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こちらの建物に入ると、目の前に朱漆の輪島塗の階段があります。
鮮やかな朱色が、お茶屋ならではの華やかな雰囲気となっています。
艶があり綺麗に磨かれた階段ですが、昨年の夏にリニューアルし、階段や客間の壁を修復したそうです。 -
輪島塗の階段を上がると、朱色の壁の大座敷、朱の間があります。
左上が、一見さんお断りのお座敷が上げられる客間だそうです。
また右上は、加賀群青を使った貴賓室、群青の間で、加賀群青は武家の色で、朱色の客間よりも格上なのだそうです。
中には、芸妓さんが使う太鼓が置かれていました。
芸妓さんの踊りや「散財太鼓」遊びで使われる太鼓だそうです。 -
「懐華樓」は2階建で、ぐるっと館内を見て廻ることができます。
竹下夢二の「夢二式美人画」のモデルは、奥さんの岸たまき氏と言われています。
たまき氏は金沢の出身で、また永遠の恋人、笠井彦乃氏と、新婚旅行同然の時を過ごしたのが、金沢の湯涌温泉らしいです。
こちらにも、夢二の絵が飾られていました。 -
こちらが、この建物で一番の見どころと言われている「金の茶室」です。
黄金の畳の茶室で、日本でも懐華樓にしかない、イグサの代わりに金箔が貼られた水引きが使われているそうです。
目がくらみそうです。 -
茶屋建築ならではの面白い作りもありました。
「裏玄関に通じる階段」で、茶屋形式の建物では裏玄関に通じる階段があるそうです。
お客同士が顔を合わせると気まずい時や、表で会いたくない人が待っていたりする時に、こっそりとお忍びで帰るのに使われるそうです。 -
多くの茶屋には、中庭がしつらえられていて、日中は明かり取りとして機能し、冬には雪を捨てる場所にもなったといわれています。
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では、建物を見た後は、併設の囲炉裏のあるカフェで優雅なお茶タイムです。
入館料とセットになったお得な料金で、奥様は「野田屋茶店 厳選抹茶パフェ」。
最高級の抹茶をふんだんに使用した、加賀棒茶の寒天や、手作り餡、白玉、濃厚抹茶アイス、シャーベット、エスプーマのハーモニーを味わっていました。
私は、奥能登の珈琲豆専門店「二三味珈琲店」が、懐華樓のためにブレンドしたという珈琲を頂きました。
エネルギーチャージを終え、街歩き後半戦に入ります。
茶屋町を出て、兼六園方面に向かいます。懐華樓 グルメ・レストラン
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