2021/09/13 - 2021/09/13
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まつじゅんさん
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この旅行記のスケジュール
2021/09/13
この旅行記スケジュールを元に
一年振りの倉吉帰省と市内散策(その1)~(その3)の番外編です。
https://4travel.jp/travelogue/11719771
https://4travel.jp/travelogue/11720118
https://4travel.jp/travelogue/11720113
コロナ禍で一年以上滞っていた、奥様の実家の片付けを再開し、三朝清流荘で埃を落とした翌日、少し片づけをして、蒜山に移築された、隈研吾氏デザイン監修のCLTパビリオンを見学してきました。
2021年7月15日OPENの複合施設、隈研吾氏設計「GREENable HIRUZEN」です。
サステナブルの価値をより多くの人に知ってもらうための発信拠点施設として、直交集成板・CLT(Cross Laminated Timber)の魅力を伝える「CLT 晴海プロジェクト」において、晴海に建設された展示施設の1つが移築されたもので、象徴となるパビリオン棟は「風の葉」と名付けられています。
建設場所は、私達が倉吉時代に頻繁に来ていた蒜山高原センターの前、以前はどのような空間だったのか思い出せませんが、結構広い緑の空間に、軽快なデザインの建物が浮かび上がっていました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
CLTとは、一般的な木材に比べ強度や耐震性が高く循環型社会に適応する新たな建築資材です。
意匠であり構造材でもなるCLTパネルは、そのままの素材感、木目の美しさを最大限に生かしたデザインとなっています。
CLTとは、挽き板を並べ繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料で、一般的な木材に比べ強度や耐震性が高く、循環型社会に適応する新たな建築資材として注目されています。
この施設のCLTは、国産の檜、杉材を真庭市で加工されたもので、CLT木材の産地である真庭市に里帰りしました。蒜山の自然に抱かれた隈作品です。 by まつじゅんさんGREENable HIRUZEN 名所・史跡
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イチオシ
「グリーナブル ヒルゼン」は、パビリオン棟や屋内展示棟等、4つの施設で構成されています。
象徴する建築物の愛称は、34都道府県437点の応募から「風の葉」に決定しました。
高原の爽やかな風や、CLTを木の葉の形に見立てて組み合わせた建物の特徴を端的に表している。との理由のようです。
幾何学的な木造建築物と隙間から零れる太陽光が織りなす美しさがあります。 -
オープンに際し、隈研吾氏は「コロナで特に密な空間、コンクリーの空間ではなくて、自然にかえりたいと全世界の人が感じ始めた。この建築は、風の抜け方を計算してデザインしている。これがコロナ後のひとつの建築のモデルになれば。」と述べられています。
解体、再生できる木造建築の素材と構造システム等の特性を生かし、完成した建築物は、サスティナビリティを体現する場所であると同時に、自然あふれる蒜山は、蒜山高原をはじめ、白樺の丘やハーブガーデン等、大自然を感じる観光スポットに恵まれた場所で、近くには湯原、関金等の温泉地も近く癒しのひと時を過ごすことができる場所で、訪れた人々の心を癒す存在となっています。 -
蒜山の新たな観光文化発信拠点として誕生した「グリーナブル ヒルゼン」は、真庭市が積極的に取り組んできたサステナビリティを体感する場として、自然や緑を表す「グリーン」と持続可能を意味する「サステナブル」から名付けられています。
蒜山三山に囲まれた高原と遠くに臨む大山北壁の中に、溶け込んでいますね。 -
内部の記念撮影ポイント。
シンボルマークの「葉っぱ」には次の様な意味があるそうです。
人と自然の間で最も距離が近いのが「葉っぱ」であり、多くの人が想起する自然も「葉っぱ」だと考えています。
離れてしまった「人と自然の距離」を近づけることで、人と自然のバランスを取り戻す願いを込めています。
また、蒜山を象徴する「蒜山三座」と田んぼに映る「逆さ蒜山三座」や、蒜山に自生する黒文字やオークなど、蒜山の要素を自然景観や生態系なども合わせたデザインです。
葉っぱバックに、蒜山の空と一緒の映えるポイントのようです。
今日は曇り空でしたが、青空の景色も見てみたいですね。 -
「CLT 晴海プロジェクト」とは、三菱地所㈱を事業主とした、東京都中央区晴海の土地に、隈研吾建築都市設計事務所のデザイン監修のもと、岡山県真庭市産のCLT材を使用した施設を建築し、2019年秋から2020年秋までの1年間、CLT の魅力を伝えるとともに、文化・情報の発信拠点としての運用し、その後、部材をリユースし、移築後は、観光及び芸術・文化発信拠点として利用するという「都市と地方との資源(経済)・文化の循環」の実現を目指したプロジェクトです。
詳細なプレスリリースは↓
https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec190214_harumiCLT.pdf -
トレーラーハウスに隈氏のサインがありました。
CLTとは「Cross Laminated Timber」の略で、板の層を各層で互いに直交するように積層接着した大判パネルを指しています。
ベニヤ板みたいな合板が、薄い板を重ねているのに対して、CLTは木の板を垂直方向に貼り付けています。。
1995年頃からオーストリアを中心として発展してきた新しい構造材で、日本では
2010年頃から本格的にスタートしたようです。
CLTの強度性能等に関する各種実験は、森林総合研究所や建築研究所等の機関において実証実験等がなされています。
構造用の建築材料として利用するには、JISやJAS規格で認められた材料でなければなりません。
CLTは2013年12月にJASが制定され、CLTを構造材として用いるためには、建築物毎の構造計算が国土交通大臣の認定を受けずに、CLTの一連の建築基準法関連告示の施行により、許容応力度計算等で設計できるようになりました。
構造設計手法に関する検討も進められていて、防災科学技術研究所兵庫耐震工学研究センターで、各種の実大震動台実験が行われ、材料の強度やCLT建築物の地震時の挙動、CLTパネル工法の設計手法の検証が行われました。
また、強度や設計法に関する実験に加えて、3 階建て以下の準耐火構造ならばCLT を防火被覆無しで利用可能となるため防耐火関連の実験や検討も進められています。 -
「グリーナブル ヒルゼン」は、隈研吾氏が建築設計を手掛けた象徴「風の葉」、隈氏の建築模型等の資料と現代アートを展示する「蒜山ミュージアム」、グリーナブルのコンセプトに共鳴する企業とタッグを組んだアイテムを販売する「ビジターセンター・ショップ」で構成されています。
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「ビジターセンター・ショップ」は、観光情報提供としての役割と、グリーナブルのコンセプトアイテムを販売するショップです。
隈氏設計で、東京から移設された屋内展示棟がミュージアムと土産物売り場として活用されています。
また、サイクリングセンターは、茅が使われていて、木や自然と共に生きる循環型社会を体現する施設となっていて、サイクリングツアーやハイキング等、アクティビティツアーを「グリーナブル」に沿った内容で実践しているようです。
「Road trip -radio-」は、蒜山のサイクリングロードの魅力を、「ツール・ド」というアプリで聞きながら、アメリカの自転車ブランドであるトレック社の最新モデル「e-bike」でサイクリングを楽しむことも出来るようです。 -
人と自然の共存が体感できる文化・芸術をテーマとする蒜山ミュージアムです。
隈研吾氏の建築模型等と、活躍中のアーティストたちによる現代美術を展示の核として、地域・自然・教育等、様々なものとつながりながら活動を展開していく予定との事です。
杮落としは「隈研吾展『ハコからの解放 ― たし算,ひき算,かけ算,わり算 ―』」です。 -
内部の撮影はフリーでした。
撮影を聞いたら「いっぱい撮ってSNSで流してください」との事で、遠慮せずに撮りまくりました。
隈研吾氏は「大きなコンクリートのボリュームから小さな建築へ」を提唱されていて、以前から「分散」と「自然」の新しい時代を予見する建築デザインを発表されてきました。
それは、人と活動を集約し、囲い込む大きなハコ(ビル)と、そのハコの集合体である都市という、建築、都市計画に対して、「ハコからの解放」「ハコを出る行動」を促してきたとも言えます。
COVID-19により、大都市集約型の社会の限界や危うさが明らかとなり、世界が新しい時代に足を踏み入れたと思える現在社会で、隈氏が提唱してきた意義を意識的に捉えられる展示が多くありました。 -
今回の展示内容です。
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「ハコからの解放」のために、建築設計で用いられた手法や発想を、難しい数学、幾何学や建築理論ではなく、算数の四則計算に例えて分類し、紹介されています。
従来的な発想に、少し何かを加えることで、交流の活発化を図る事が出来たり、材料等を軽量化することで、心理的にも風通し良く感じさせたり、という例を模型や写真を使って紹介されています。 -
東京オリンピック2020のメイン会場となった、新国立競技場です。
オリンピックのメイン会場は「巨大なモニュメント建築」という考えもあるが、神宮外苑の杜の一部として、競技場も人々の記憶に残っていく、と考えられたもののようです。
建物の形を議論する以上に、周辺の環境が市民に開かれ、持続性を持って次代につながっていくことが大切だとの思い、そこには「たし算」の思想があるように思います。 -
「風の葉」です。
正しくサスティナビリティの考えで作られた建物ですが、CLTの間を通る風や光、それらが織りなす空間と、蒜山の自然のバランスが具現化された建物ですね。
単に隙間があるのではなく、反復する物の大きさと隙間の関係が重要で、奥行き、距離、質感の「かけ算」との事です。
人が住むところではないですが、シンボル、象徴として思想が滲み出ている感じがしました。 -
角川武蔵野ミュージアムです。
私達が目にする素材で最も身近で、かつ最も対照的な自然材である「石」と「木」を用いた建物には石と木と言う「たし算」が凝縮されているように思います。 -
高輪ゲートウェイ駅です。
コンセプトは「駅と街を一体にする」という事で、駅自体が街の中心となって、東西南北のエリアをつなぐ結節点にあり、エリアをつなぐ起点を目指しています。
開口部により駅と広場がつながっているように感じさせる、これも「たし算」でしょうか。 -
Land Chapelです。
プレキャスト製のリングを積み上げて、大地と一体化したチャペルをカタチつくっています。
リングの中の植栽が成長していく事で、建物が大地と同化していく。
時間と自然の「たし算」ですね。 -
ヴィクトリア&アルバートミュージアムダンディです。
スコットランドを流れる川の河口に、水面に張り出すように立つミュージアムで、プレコンの表面を荒く洗いし、陰影と自然の崖が持つ要素を、建築という人工物に持ち込むことを意図しているそうです。 -
Toyamaキラリ、複合ビルで富山市ガラス美術館と図書館を有する建築物です。
「木を用いて森のようなアトリュムを作る」というコンセプトのようです。
周辺はコンクリートの箱ばかりだこそ、その中心に生命力あふれた森をつくり、斜めのアトリュムに降り注ぐ太陽の向きにより、光が樹の冠部から降り注ぐような印象となっています。 -
日本平夢テラスです。
日本平山頂に建つ展望施設と空中改良の建物で、デザインは法隆寺夢殿をヒントに八角形とし、富士山への正面性と空中を回遊する自由さを両立した建物となっています。 -
ミュージアムの内部階段です。
隈氏の代名詞ともなっている、木組みの妙を身近に感じる事が出来ます。
窓越しに見える「風の葉」も見事に溶け合って、建物と一体に感じられます。 -
ここからは建築屋さんのサガ、ご容赦ください。
ディテール集です。
著名な建築家と称される方々とも、仕事をさせて頂きましたが、隈先生の収まりは凄く完成されたものがあると思います。
木材を多用している事で、細工がしやすいという事もあるのかも知れませんが、細かな所もきちんと納まりが考えられていて、監理者、施工者の技術が高いのでしょうね。 -
トイレ廻りです。
きちんと整理されている印象ですね。 -
ビジターセンター・ショップでは、岡山のデニムメーカーであるジョンブルオリジナルの「リベアバイジョンブル」が蒜山限定デザインや「グリーナブル ヒルゼン」オリジナルTシャツが販売されていました。
蒜山の地に、隈氏の作品を身近に見る事が出来るスポットとして、地域発信基地として、新たなスタイル創成となって欲しいです。
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