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《2023.March》あみんちゅぶらり東海歩く旅そのⅠ静岡~アプロ―チ・沼津港深海水族館編~<br /><br />最近定期的に宿泊を伴う旅行に行くようになった。巷ではコロナ禍は収束していないとは言われつつも政治的には〝目途がついた〟とでも言わなければ政治家生命が断たれるのであろうかと思う位に強引に〝間違いなく収束に向かう〟として規制緩和を掲げている。気が付けばマスクさえも〝任意〟となってしまい、接客業に就いている者は、せき込んでいるにも関わらずマスクをしていない人々の対応をせねばいけない状況となっている。そういった背景もあるが、冷え込んだ経済を回すべく国主体の〝旅に出よう〟という政策もやはりオープン化の一端を担っていよう。旅行代金が安くなる…そのことを聞けば多くの者達はここ数年自粛モードだった〝旅〟に対してガードも緩くなり、せっかくだから…という思いから自らも旅人化することはもはや当たり前のこととなっている。このような蘊蓄をたれている私とてその恩恵を被っているから偉そうに言うことはできないのだが、本当に安くなるかどうかということは行ってみないとわからない部分もあるのは確かである。GoToは一度利用したが結局コロナ患者数の増加を齎し、延期を経ていつの間にか終わっていた。確かにGoToトラベルの適用は、往復の交通機関や宿泊を自由にアレンジすることで、より安くできる方法を見つけられるなどプランニング的に面白いところはあったように記憶している。ただその後の〝旅行支援〟に関しては、頭から〝足付きプラン〟にするか〝宿泊のみ〟にするかで旅行代金に対する割引が変わってしまい、飛行機利用を〝IT〟で手配するか〝マイル〟で手配するかで旅行形態までもが変わってしまう厄介なものである。事実10月に長崎に出かけた時も2泊3日と1泊3日の旅行に対する補助額は〝同じ〟という解釈が飛び交っていた位分かり辛いものであった。実際のところ1泊3日は別手配で1泊宿泊を付加すれば、それぞれに対し補助対象になるため割引金額も大きくなることがわかり、割引8,000円+5,000円の13,000円、それに加えて地域振興券が3,000円×2日で6,000円の計19,000円が実質割引となるため割安感があったのは確かである。しかしこの地域振興券が宿泊都道府県内でしか使えない上に有効期限は宿泊翌日までという〝遣いにくさ〟があったのも事実である。その後12月の広島は宿泊が同一都道府県だったこともあり二回に分けて3,000円ずつをお土産代につぎ込んだため、割引を含めてそれなりの安さは確かに感じられた。しかし年が明けて2月に群馬・栃木に消えるマイルの消化&夜行バスを組み合わせた〝若者ツアー〟では、1泊の宿泊に加えて2,000円となった地域振興券の利用を含めると、むしろ割高感の方が強かった。宿泊も〝専用プラン〟での予約でしか適用が出来ないために、安いプランの早割の方が安い場合もある位であった。その一件があってから何にでも飛びつくことはなくなった。加えて政策の影響もあり、旅行者が全国的に増えてきた現実もあり、特に〝今〟でなければいけない時期や場所以外の情報には疎くなってしまっている自分がいた。また桜の開花情報が例年より早めに満開を迎えるとの情報から、日帰りで走り回るパターンになりそう…と思っていたところに、とある場所で〝イルミね^ション〟の期間が延長されたとの情報が通知に紛れていた。2月に出かけたことも〝最後のイルミネーション〟を楽しむためだったことが理由であったのだが、3月でもまだやっているところもあることを知り、また火が付いてしまった。行先は伊豆、記憶に間違いがなければ30数年ぶりとなるエリアである。最初から旅行支援を利用するには新幹線の利用しか選択肢がないために、高速バスか18きっぷの利用を考えていた。しかし改めて伊豆の地理を見直すと、半島縦断は高規格の自動車道が出来て短縮されたが、相変わらず横断には時間がかかり、東・中・西伊豆の三エリアをイルミネーション目当てで移動するのにほぼ1日1か所という時間取りをせねばいけないことを知ることとなる。それでは新幹線を利用するしか方法はない。個別手配で新幹線と夜行バスのプランも考えたが、この界隈から関西に向かう高速バスは出発時刻が早い上に、遅い時間まで営業している駅チカのレンタカー会社もない。結局消去法で残ったものがいつもと同様1泊3日のツアー利用ということとなった。最近の旅行代金で最も高額となるのが実はレンタカー代金である。安い所を探しても数年前とは比較にならない位高騰している。そのため行程に差し支えない〝最低時間〟で借りることが当たり前となっている。加えて休みと日程の辛みがあり、2日間の連休に対し3日間の行程を組み込むので、旅行最終日=出勤日と必然的になってしまう。早朝に京都・大阪に到着し、そのまま自宅に一度戻ってから出勤したことは数えきれないが、出勤1時間前に最寄り駅に到着することは未だかつてない。どんなものになるのか予想できないことにウキウキし始めた変わり者の私、早速生き帰りの新幹線と2日目の宿をダイナミックパッケージで探し出し、隣の売り場で予約後1泊目の宿泊とレンタカーを手配した。どうしてもレンタカー代金で足が出るがそこは〝行く気〟になれば〝まあ良いか〟となってしまう。そんな短い準備期間を経て旅立ちとなる。さあどのような展開が待っているのであろうか?<br /><br />令和5(2023)年3月24日金曜日<br /><br />昨日も21:00迄仕事をこなし、寝不足のまま出発する。適当に暇なハルに駅まで送って貰い一服してから駅へと向かった。当初の予定より早かったこともあり、のんびりと歩いて行くとまさかの遅延。貨物線での列車トラブルが理由とある。タイミング悪くさっき出発した快速の後がかなり遅れているらしい。早めの行動が幸いして14分遅れて到着した新快速に乗り、京都に11:42到着。遅れを背負ったままの到着であった。<br /><br />カートを利用する旅行者からは評判が悪い京都駅だが、ボストンバック利用の私にはあまり影響はなく、新幹線乗り継ぎ改札へと向かう。海外を含めた旅行がほぼ無制限となったためだろうか国内外問わず観光客がいることは、人混み嫌いの私にとっては脅威に他ならない。さっさとホームへと上がって行く。<br /><br />ホームでお茶を購入し水分補給に備える。間もなく(12:02)11番線にひかり506号東京行きN700系が入線して来る。広島に行ったときの帰りに乗ったのぞみ60号以来のN700系だが、特に東海道新幹線はN700系の運行が多いため、目新しさがないのが少し悲しい。ジャパンレイルパスの利用だろう、外国人観光客の乗車がひかりであるがためにかなり多い。指定席の枠はあるらしいが、一昔前だと考えられなかった景色であった。<br /><br />6分の停車後12:08定刻に出発する。5分ほどで瀬田川を渡り、在来線との違いを痛感させられる。車で走ったことがある湖東エリアの景色をすっ飛ばし、米原を過ぎると伊吹山を車窓に見ながら岐阜県に入る。岐阜羽島を通過して長い鉄橋で木曽川三川を渡ると間もなく名古屋に到着する。1分の停車で出発し三河安城・豊橋と通過して浜名湖を車窓に見ると間もなく浜松に停車する。車と楽器の街浜松は政令指定都市になる程の都市ではあるが、車内から眺める限りでは今までと変わらないようにしか見えないのが本音であった。浜松を出ると掛川を通過して静岡に到着。こちらも政令指定都市ではあるが、なぜ静岡県にふたつの政令指定都市が存在するのかはちょっと疑問だ。<br /><br />静岡まで来ると次は三島である。富士川を渡り新富士を通過すると、天気さえ良ければ車窓に富士山が見えるセクションである。そのためにE席をアサインしていたのだが、ものの見事に雲がかかっており、すそのしか見えなかった(泣)。そんな私の気持ち等気にも留めずすっ飛ばし三島駅に定刻13:57に到着した。<br /><br />記録に残すためにチケットが欲しい旨を駅員氏に伝えて処理をして貰う。バスターミナルとなっている駅前広場だが、特に広いという訳ではない。そんなバスターミナルの中で一際目を引くバス停があった。富士急シティバスの河口湖行きである。山中湖や富士山を車窓に見ながら走るバスは、富士山の人気がそのまま反映しているようだ。山登りをする体力も気力もない私だが、富士山を眺めながら走るバス旅には惹かれるものがあった。この辺りを再訪する機会があれば是非利用してみたいとふと思った私であった。<br /><br />時間も限られているので駅前の喫煙コーナーで一服しレンタカーを借りに行く。Jネットレンタカー三島駅南口店までは駅から徒歩5分程。送迎は行っておりませんとの注意書きがあったがその必要もないだろう距離であった。名前を告げて手続きを行う。ただここでトラブルが発生する。免許証の提示+QR決済では借りることが出来ないと告げられる。保険証・マイナンバーカードや住民票などの物が追加で必要とのこと。クレジット払いであれば問題ないのであるが、旅行代金としてチャージした金額がフイになる上にクレジット請求の支払いが後日になることはなんとか避けたい。あくまでQR決済に拘り続けていると、写真入りの社員証ならば大丈夫とのこと。いつもならば旅行時には持ち歩いてはいないのだが、今回の旅は旅行から帰るとそのまま出勤という〝レアケース〟であるために、仕事時の財布を確認して社員証を発見。無事に車を借りることが出来た。<br /><br />駅チカのレンタカー会社は立体駐車場に車が停めてある。故に利用時にゆっくりすることは出来ないために手早くボディの傷と燃料満タンのチェックを済ませると出発する。最初に向かう先は沼津港深海水族館、私自身〝存在〟は知ってはいたものの場所的な理由で訪れなかった施設でもある。車検上がりたてのN ONEクンは絶好調で沼津港を目指して走る筈だったが、ここで二つ目のトラブルが発生する。少し汚い話だが腹痛が起こったのだ。私の場合何故か旅行時には○秘になる。そのため腹痛とは縁がないのだが今回に限って○意を催す羽目となる。取り敢えずルート上にあったサントムーン柿田川に立ち寄って野暮用を済ませ、ついでにブラリと商品を見て回って仕切り直す。<br /><br />元々地理感がないエリアではあるが、ナビの示すまま走り続け沼津港に到着する。事前に知り得た情報から、水族館には専用の駐車場がなく、一般のコインパーキングを利用することが記されていた。水族館の建物が少し奥まったところにあるために道路からは見えず、最寄りの駐車場を探すのに少し余計に走ることになったが、無事港八十三番地駐車場を見つけて駐車する。ただ別にこの界隈は水族館しかない訳ではなく、新鮮な魚介類等を提供する〝飲食店〟が立ち並んでおり、そういった店を利用するならば駐車料金のかからない場所に停めることが出来るらしい。本来ならばそういう〝切り分け〟がされているのだが、やはりどこでも良からぬ考えを持つ者はいるようで、水族館から駐車場ではなく港の空地へと向かう輩も散見される。そこはモラルの問題だが、自分だけは良いだろうという考えが本来の利用客の利用を妨げることに繋がる自覚は持つべきだと私は思う。<br /><br />まぁそんなことはさておき早速水族館に行ってみることにする。入場料1,800円は結構いい値段だと思う。おまけにパンフレットやwebクーポンにも〝割引券〟らしいものがなく、年パスを除くと正価で入るしかないようだ。まぁせっかく訪れたのにスルーする気はないので、素直に支払いを済ませて入館する。水族館といえば数年前に訪れた〝美ら海水族館〟以来だと思う。深海水族館という名の通り〝深海に住む魚〟が展示されている。どうやら駿河湾は日本に於ける〝湾〟の中で水深が最も深い2,500mだそうで、その形状から水深200mを超える場所に住む深海魚が捕獲されて展示されている。タカアシガニ等比較的メジャーなものからシーラカンスやメンダコといったレアなものも展示されている。近年その姿から深海水族館の〝アイドル〟と称される〝メンダコ〟は、飼育が難しい上に生きたまま捕獲されることも多くはないために高い人気を誇るものの常に展示されている訳ではない代物となっている。漁業関係者からは、メンダコが網にかかるとシンナーのような臭いを発するために他の魚に臭いがついてしまうことに加えて食用に適さないために歓迎されない産物だと書かれていた。最も水族館では食用等は関係なく、見た目と〝レアさ〟が売りとなっているために歓迎されるものとなっているようだ。先述した通り常に展示されているものではないために、web上で展示の有無を確認してから訪れるようにとの注意書きがされていた。<br /><br />その他こういった〝深海魚〟に興味のある方々にはヨダレものの生物が飼育されているのだが、基本哺乳類以外の動物が苦手な私にとってはあまり時間を費やす場所ではないようで写メで切り取った深海や幻の生物と呼ばれるもの以外はサッと流した程度で済ませたのであった。因みにメンダコの飼育槽前では立ち止まって写真撮影をすることが禁止されている。ストレスを与えるからとも言われているが、一番の理由はフラッシュ撮影で光を当てることが明るさとは無縁な深海に住む生物にとって大きな〝ストレス〟になることだと記載がされていた。勿論スマホの待ち受けにしたい程好きな方もおられるようなので、離れた場所から動画で撮影し、その中からお気に入りの一枚を選び出し、拡大するなどして保存すれば良いのではと思う。私自身も数m離れた場所から動画で撮ってみたが、まあ〝メンダコちゃん〟であること位はわかる写真にはなっていた。<br /><br />そこそこ人もいた館内だったので、通常の展示は流すように見ながら歩き退出した。自分では小一時間程居たように思って吐いたのだが、駐車場の清算の時に40分程度の滞在だったことがわかる。う~ん、、、もう少し居ても良かったかな。<br /><br />沼津を後にして修善寺へと向かう。30数年前にどのようなルートを走ったのか全く覚えてはいないが、少なくとも自動車専用道路はなかったはずだ。そのイメージが強く修善寺迄も一般道走行を予定していたが、伊豆縦貫自動車道の一部開通区間が無料の扱いとなっておりナビの表示に反映される。しかし沼津から修善寺に向かうには基本駿河湾沿いに走るルートを取るために伊豆道を走るメリットはない筈だ。しかし実際のルート表示は長岡北ICから大仁中央IC迄の伊豆中央道は無料区間であり、ナビ通りに走ればなんら問題ないことに気付く。<br /><br />そして大仁中央ICで下り、すぐ近くの道の駅伊豆のへそに立ち寄って一息入れる。結構大きな道の駅で宿泊施設も敷地内にある。色々と買い物ができる施設もあるのだが、今日来たばかりで買い物をすると後が大変になるために見るだけにしておく。田舎の道の駅だけあって閉店が17:00となっており、その時間を待って出発することにした。<br /><br />私の場合レンタカーや車で移動時には距離と時間を記入してデータ取りをしているのだが、道の駅を出発する際にボールペンがないことに気付く。なければないでメーターを写メすれば良いのだが、何故か落ち着かない。ナビの目的地は修善寺虹の郷にしてあるためにその道中のコンビニを検索し、セブンイレブン伊豆修善寺熊坂店に立ち寄ることにした。因みにコンタクトレンズのケースも持って来るのを忘れたので、ディスポーザーブルのコンタクトケースも一緒に購入し、出発してからの危惧は一応消滅したこととなる。<br /><br />コンビニを後にして数分後に修善寺虹の郷に到着する。イルミネーションは17:00から開催されてはいるが、この時期の17:00はまだ明るいためにイルミネーションを見て歩く時間でもない。途中立ち寄った場所があったために30分遅れての到着となったがちょうど良い時間に到着した感がある。取り敢えず本日の第二目的地に到着した。ちょっと早いがイルミネーション見物を始めることにする。<br /><br />  《続く》

《2023.March》あみんちゅぶらり東海歩く旅そのⅠ静岡~アプロ―チ・沼津港深海水族館編~

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2023/03/24 - 2023/03/24

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《2023.March》あみんちゅぶらり東海歩く旅そのⅠ静岡~アプロ―チ・沼津港深海水族館編~

最近定期的に宿泊を伴う旅行に行くようになった。巷ではコロナ禍は収束していないとは言われつつも政治的には〝目途がついた〟とでも言わなければ政治家生命が断たれるのであろうかと思う位に強引に〝間違いなく収束に向かう〟として規制緩和を掲げている。気が付けばマスクさえも〝任意〟となってしまい、接客業に就いている者は、せき込んでいるにも関わらずマスクをしていない人々の対応をせねばいけない状況となっている。そういった背景もあるが、冷え込んだ経済を回すべく国主体の〝旅に出よう〟という政策もやはりオープン化の一端を担っていよう。旅行代金が安くなる…そのことを聞けば多くの者達はここ数年自粛モードだった〝旅〟に対してガードも緩くなり、せっかくだから…という思いから自らも旅人化することはもはや当たり前のこととなっている。このような蘊蓄をたれている私とてその恩恵を被っているから偉そうに言うことはできないのだが、本当に安くなるかどうかということは行ってみないとわからない部分もあるのは確かである。GoToは一度利用したが結局コロナ患者数の増加を齎し、延期を経ていつの間にか終わっていた。確かにGoToトラベルの適用は、往復の交通機関や宿泊を自由にアレンジすることで、より安くできる方法を見つけられるなどプランニング的に面白いところはあったように記憶している。ただその後の〝旅行支援〟に関しては、頭から〝足付きプラン〟にするか〝宿泊のみ〟にするかで旅行代金に対する割引が変わってしまい、飛行機利用を〝IT〟で手配するか〝マイル〟で手配するかで旅行形態までもが変わってしまう厄介なものである。事実10月に長崎に出かけた時も2泊3日と1泊3日の旅行に対する補助額は〝同じ〟という解釈が飛び交っていた位分かり辛いものであった。実際のところ1泊3日は別手配で1泊宿泊を付加すれば、それぞれに対し補助対象になるため割引金額も大きくなることがわかり、割引8,000円+5,000円の13,000円、それに加えて地域振興券が3,000円×2日で6,000円の計19,000円が実質割引となるため割安感があったのは確かである。しかしこの地域振興券が宿泊都道府県内でしか使えない上に有効期限は宿泊翌日までという〝遣いにくさ〟があったのも事実である。その後12月の広島は宿泊が同一都道府県だったこともあり二回に分けて3,000円ずつをお土産代につぎ込んだため、割引を含めてそれなりの安さは確かに感じられた。しかし年が明けて2月に群馬・栃木に消えるマイルの消化&夜行バスを組み合わせた〝若者ツアー〟では、1泊の宿泊に加えて2,000円となった地域振興券の利用を含めると、むしろ割高感の方が強かった。宿泊も〝専用プラン〟での予約でしか適用が出来ないために、安いプランの早割の方が安い場合もある位であった。その一件があってから何にでも飛びつくことはなくなった。加えて政策の影響もあり、旅行者が全国的に増えてきた現実もあり、特に〝今〟でなければいけない時期や場所以外の情報には疎くなってしまっている自分がいた。また桜の開花情報が例年より早めに満開を迎えるとの情報から、日帰りで走り回るパターンになりそう…と思っていたところに、とある場所で〝イルミね^ション〟の期間が延長されたとの情報が通知に紛れていた。2月に出かけたことも〝最後のイルミネーション〟を楽しむためだったことが理由であったのだが、3月でもまだやっているところもあることを知り、また火が付いてしまった。行先は伊豆、記憶に間違いがなければ30数年ぶりとなるエリアである。最初から旅行支援を利用するには新幹線の利用しか選択肢がないために、高速バスか18きっぷの利用を考えていた。しかし改めて伊豆の地理を見直すと、半島縦断は高規格の自動車道が出来て短縮されたが、相変わらず横断には時間がかかり、東・中・西伊豆の三エリアをイルミネーション目当てで移動するのにほぼ1日1か所という時間取りをせねばいけないことを知ることとなる。それでは新幹線を利用するしか方法はない。個別手配で新幹線と夜行バスのプランも考えたが、この界隈から関西に向かう高速バスは出発時刻が早い上に、遅い時間まで営業している駅チカのレンタカー会社もない。結局消去法で残ったものがいつもと同様1泊3日のツアー利用ということとなった。最近の旅行代金で最も高額となるのが実はレンタカー代金である。安い所を探しても数年前とは比較にならない位高騰している。そのため行程に差し支えない〝最低時間〟で借りることが当たり前となっている。加えて休みと日程の辛みがあり、2日間の連休に対し3日間の行程を組み込むので、旅行最終日=出勤日と必然的になってしまう。早朝に京都・大阪に到着し、そのまま自宅に一度戻ってから出勤したことは数えきれないが、出勤1時間前に最寄り駅に到着することは未だかつてない。どんなものになるのか予想できないことにウキウキし始めた変わり者の私、早速生き帰りの新幹線と2日目の宿をダイナミックパッケージで探し出し、隣の売り場で予約後1泊目の宿泊とレンタカーを手配した。どうしてもレンタカー代金で足が出るがそこは〝行く気〟になれば〝まあ良いか〟となってしまう。そんな短い準備期間を経て旅立ちとなる。さあどのような展開が待っているのであろうか?

令和5(2023)年3月24日金曜日

昨日も21:00迄仕事をこなし、寝不足のまま出発する。適当に暇なハルに駅まで送って貰い一服してから駅へと向かった。当初の予定より早かったこともあり、のんびりと歩いて行くとまさかの遅延。貨物線での列車トラブルが理由とある。タイミング悪くさっき出発した快速の後がかなり遅れているらしい。早めの行動が幸いして14分遅れて到着した新快速に乗り、京都に11:42到着。遅れを背負ったままの到着であった。

カートを利用する旅行者からは評判が悪い京都駅だが、ボストンバック利用の私にはあまり影響はなく、新幹線乗り継ぎ改札へと向かう。海外を含めた旅行がほぼ無制限となったためだろうか国内外問わず観光客がいることは、人混み嫌いの私にとっては脅威に他ならない。さっさとホームへと上がって行く。

ホームでお茶を購入し水分補給に備える。間もなく(12:02)11番線にひかり506号東京行きN700系が入線して来る。広島に行ったときの帰りに乗ったのぞみ60号以来のN700系だが、特に東海道新幹線はN700系の運行が多いため、目新しさがないのが少し悲しい。ジャパンレイルパスの利用だろう、外国人観光客の乗車がひかりであるがためにかなり多い。指定席の枠はあるらしいが、一昔前だと考えられなかった景色であった。

6分の停車後12:08定刻に出発する。5分ほどで瀬田川を渡り、在来線との違いを痛感させられる。車で走ったことがある湖東エリアの景色をすっ飛ばし、米原を過ぎると伊吹山を車窓に見ながら岐阜県に入る。岐阜羽島を通過して長い鉄橋で木曽川三川を渡ると間もなく名古屋に到着する。1分の停車で出発し三河安城・豊橋と通過して浜名湖を車窓に見ると間もなく浜松に停車する。車と楽器の街浜松は政令指定都市になる程の都市ではあるが、車内から眺める限りでは今までと変わらないようにしか見えないのが本音であった。浜松を出ると掛川を通過して静岡に到着。こちらも政令指定都市ではあるが、なぜ静岡県にふたつの政令指定都市が存在するのかはちょっと疑問だ。

静岡まで来ると次は三島である。富士川を渡り新富士を通過すると、天気さえ良ければ車窓に富士山が見えるセクションである。そのためにE席をアサインしていたのだが、ものの見事に雲がかかっており、すそのしか見えなかった(泣)。そんな私の気持ち等気にも留めずすっ飛ばし三島駅に定刻13:57に到着した。

記録に残すためにチケットが欲しい旨を駅員氏に伝えて処理をして貰う。バスターミナルとなっている駅前広場だが、特に広いという訳ではない。そんなバスターミナルの中で一際目を引くバス停があった。富士急シティバスの河口湖行きである。山中湖や富士山を車窓に見ながら走るバスは、富士山の人気がそのまま反映しているようだ。山登りをする体力も気力もない私だが、富士山を眺めながら走るバス旅には惹かれるものがあった。この辺りを再訪する機会があれば是非利用してみたいとふと思った私であった。

時間も限られているので駅前の喫煙コーナーで一服しレンタカーを借りに行く。Jネットレンタカー三島駅南口店までは駅から徒歩5分程。送迎は行っておりませんとの注意書きがあったがその必要もないだろう距離であった。名前を告げて手続きを行う。ただここでトラブルが発生する。免許証の提示+QR決済では借りることが出来ないと告げられる。保険証・マイナンバーカードや住民票などの物が追加で必要とのこと。クレジット払いであれば問題ないのであるが、旅行代金としてチャージした金額がフイになる上にクレジット請求の支払いが後日になることはなんとか避けたい。あくまでQR決済に拘り続けていると、写真入りの社員証ならば大丈夫とのこと。いつもならば旅行時には持ち歩いてはいないのだが、今回の旅は旅行から帰るとそのまま出勤という〝レアケース〟であるために、仕事時の財布を確認して社員証を発見。無事に車を借りることが出来た。

駅チカのレンタカー会社は立体駐車場に車が停めてある。故に利用時にゆっくりすることは出来ないために手早くボディの傷と燃料満タンのチェックを済ませると出発する。最初に向かう先は沼津港深海水族館、私自身〝存在〟は知ってはいたものの場所的な理由で訪れなかった施設でもある。車検上がりたてのN ONEクンは絶好調で沼津港を目指して走る筈だったが、ここで二つ目のトラブルが発生する。少し汚い話だが腹痛が起こったのだ。私の場合何故か旅行時には○秘になる。そのため腹痛とは縁がないのだが今回に限って○意を催す羽目となる。取り敢えずルート上にあったサントムーン柿田川に立ち寄って野暮用を済ませ、ついでにブラリと商品を見て回って仕切り直す。

元々地理感がないエリアではあるが、ナビの示すまま走り続け沼津港に到着する。事前に知り得た情報から、水族館には専用の駐車場がなく、一般のコインパーキングを利用することが記されていた。水族館の建物が少し奥まったところにあるために道路からは見えず、最寄りの駐車場を探すのに少し余計に走ることになったが、無事港八十三番地駐車場を見つけて駐車する。ただ別にこの界隈は水族館しかない訳ではなく、新鮮な魚介類等を提供する〝飲食店〟が立ち並んでおり、そういった店を利用するならば駐車料金のかからない場所に停めることが出来るらしい。本来ならばそういう〝切り分け〟がされているのだが、やはりどこでも良からぬ考えを持つ者はいるようで、水族館から駐車場ではなく港の空地へと向かう輩も散見される。そこはモラルの問題だが、自分だけは良いだろうという考えが本来の利用客の利用を妨げることに繋がる自覚は持つべきだと私は思う。

まぁそんなことはさておき早速水族館に行ってみることにする。入場料1,800円は結構いい値段だと思う。おまけにパンフレットやwebクーポンにも〝割引券〟らしいものがなく、年パスを除くと正価で入るしかないようだ。まぁせっかく訪れたのにスルーする気はないので、素直に支払いを済ませて入館する。水族館といえば数年前に訪れた〝美ら海水族館〟以来だと思う。深海水族館という名の通り〝深海に住む魚〟が展示されている。どうやら駿河湾は日本に於ける〝湾〟の中で水深が最も深い2,500mだそうで、その形状から水深200mを超える場所に住む深海魚が捕獲されて展示されている。タカアシガニ等比較的メジャーなものからシーラカンスやメンダコといったレアなものも展示されている。近年その姿から深海水族館の〝アイドル〟と称される〝メンダコ〟は、飼育が難しい上に生きたまま捕獲されることも多くはないために高い人気を誇るものの常に展示されている訳ではない代物となっている。漁業関係者からは、メンダコが網にかかるとシンナーのような臭いを発するために他の魚に臭いがついてしまうことに加えて食用に適さないために歓迎されない産物だと書かれていた。最も水族館では食用等は関係なく、見た目と〝レアさ〟が売りとなっているために歓迎されるものとなっているようだ。先述した通り常に展示されているものではないために、web上で展示の有無を確認してから訪れるようにとの注意書きがされていた。

その他こういった〝深海魚〟に興味のある方々にはヨダレものの生物が飼育されているのだが、基本哺乳類以外の動物が苦手な私にとってはあまり時間を費やす場所ではないようで写メで切り取った深海や幻の生物と呼ばれるもの以外はサッと流した程度で済ませたのであった。因みにメンダコの飼育槽前では立ち止まって写真撮影をすることが禁止されている。ストレスを与えるからとも言われているが、一番の理由はフラッシュ撮影で光を当てることが明るさとは無縁な深海に住む生物にとって大きな〝ストレス〟になることだと記載がされていた。勿論スマホの待ち受けにしたい程好きな方もおられるようなので、離れた場所から動画で撮影し、その中からお気に入りの一枚を選び出し、拡大するなどして保存すれば良いのではと思う。私自身も数m離れた場所から動画で撮ってみたが、まあ〝メンダコちゃん〟であること位はわかる写真にはなっていた。

そこそこ人もいた館内だったので、通常の展示は流すように見ながら歩き退出した。自分では小一時間程居たように思って吐いたのだが、駐車場の清算の時に40分程度の滞在だったことがわかる。う~ん、、、もう少し居ても良かったかな。

沼津を後にして修善寺へと向かう。30数年前にどのようなルートを走ったのか全く覚えてはいないが、少なくとも自動車専用道路はなかったはずだ。そのイメージが強く修善寺迄も一般道走行を予定していたが、伊豆縦貫自動車道の一部開通区間が無料の扱いとなっておりナビの表示に反映される。しかし沼津から修善寺に向かうには基本駿河湾沿いに走るルートを取るために伊豆道を走るメリットはない筈だ。しかし実際のルート表示は長岡北ICから大仁中央IC迄の伊豆中央道は無料区間であり、ナビ通りに走ればなんら問題ないことに気付く。

そして大仁中央ICで下り、すぐ近くの道の駅伊豆のへそに立ち寄って一息入れる。結構大きな道の駅で宿泊施設も敷地内にある。色々と買い物ができる施設もあるのだが、今日来たばかりで買い物をすると後が大変になるために見るだけにしておく。田舎の道の駅だけあって閉店が17:00となっており、その時間を待って出発することにした。

私の場合レンタカーや車で移動時には距離と時間を記入してデータ取りをしているのだが、道の駅を出発する際にボールペンがないことに気付く。なければないでメーターを写メすれば良いのだが、何故か落ち着かない。ナビの目的地は修善寺虹の郷にしてあるためにその道中のコンビニを検索し、セブンイレブン伊豆修善寺熊坂店に立ち寄ることにした。因みにコンタクトレンズのケースも持って来るのを忘れたので、ディスポーザーブルのコンタクトケースも一緒に購入し、出発してからの危惧は一応消滅したこととなる。

コンビニを後にして数分後に修善寺虹の郷に到着する。イルミネーションは17:00から開催されてはいるが、この時期の17:00はまだ明るいためにイルミネーションを見て歩く時間でもない。途中立ち寄った場所があったために30分遅れての到着となったがちょうど良い時間に到着した感がある。取り敢えず本日の第二目的地に到着した。ちょっと早いがイルミネーション見物を始めることにする。

  《続く》

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
ショッピング
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
レンタカー 新幹線 JRローカル 自家用車 徒歩
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)
利用旅行会社
Yahoo!トラベル

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