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《2023.March》あみんちゅぶらり東海歩く旅そのⅡ静岡~修善寺虹の郷〝サンクスイルミ~想いを紡ぐ虹〟編~<br /><br /><br />修善寺虹の郷には17:32に到着した。まずは駐車料金300円徴収、園内入場は昼間と夜では完全入れ替え制となってはいたが、駐車料金には委細が記されてはいなかった。<br /><br />一応駐車場で園内入口に近いエリアは教えてくれる。車が全く停まっていない訳ではないものの、教えられた入口に最も近い場所での駐車も何ら問題はなかった。イルミネーション時間帯の入園料は1,600円、まあテーマパークであれば妥当な値段かも知れないが、昼間の料金が1,220円だと知ればイルミネーション開催にかかる費用を入園料に転嫁しているように思えてならない。因みに少しでも安く行こうと思えば修善寺虹の郷のサンクスイルミの特設ページからチケット購入に入り、事前決済をすれば100円引きの1,500円で入園することができる。その他も調べてはみたが昼間の割引券は至るところで見つけられるが、夜間の割引はここだけのようだった。テーマパークの入場割引等探せばいくらでもあるとタカを括っていた私は、どこで購入すれば良かったのかを失念し、定価で入場したお粗末な奴になってしまったが。<br /><br />この後の予定もあるためまだイルミネーションを楽しむ時間ではないが入場し、順路を歩いて行く。ロムニー鉄道という15インチ幅の線路を走る本格的な鉄道が走っているのだが、車両に電飾が付けられており、なかなか興味をそそられる乗り物だった。ただ料金が片道600円と良い値段である。まぁそうそう来ることができる場所ではないために一度位乗っても良いのだが行きは真っ暗になっておらず、乗っても車窓のイルミネーションが楽しめない部分がある。また帰りも利用してしまうと、早い時間に見た場所を再訪できなくなってしまうリスクもあり、乗車に踏み切れなかったのが事実である。確かにイルミネーションと言えばクリスマスシーズン迄、長くてもバレンタイン迄というシーズナリティーのあるもの故、3月下旬の訪問だと勝手が悪いところも出てきて当たり前かとも思う。健康のために〝歩くんだ〟と勝手に理由付けをして、結局乗車は諦めることにした。<br /><br />イギリス村エリアの上品なシャンパンゴールドの樹木イルミネーションを見ながらロムニー鉄道ロムニー駅を眺めながら歩いて行く。踏切があるところ等は本格的な作りとなっている。最初に潜る電飾アーチがエリアの境界となっているようで、空の道Sky Roadを進むとほどなく見えてくるのは空の旅の導入部分となる雲の穴だ。きらめく白のイルミネーションと光るたんぽぽの綿毛が雲の雰囲気を演出し、周囲を廻る星々をスターレーザーで表現。空の旅への期待感を膨らませると謳っているが、ここは正直暗くなってからのエリアであり、明るさが残っている時間ではレーザー効果がわからない場所となっていた。<br /><br />次いでMilky Way -天の川-星座の丘エリアに進むが、少しずつ暗くなって来たことと照明の数が影響し、ゆったりとしたカーブを描SkyRoad に現れる奥行き約70mの丘一面に広がる冬の星座はしっかりと楽しむことが出来たエリアであった。タイミングが良ければと書かれていたが、雲の穴から天の川エリアに移る場所でロムニー鉄道車両が走って来ることに遭遇する。スマホカメラでは明るさを補正してしまうために写真では薄暗いところを走っているようにしか見えないが、実際には車両に取り付けられた電飾が走って行く様はまさに圧巻であった。ロムニー鉄道は15分間隔で行き来しているために今後も数回遭遇するだろうという〝思い込み〟が余計に鉄道乗車を妨げる理由となったことは施設側からすればやぶへびだったのかもと少し愉快な気持ちになった私であった。<br /><br />星座の丘を抜けるとイルミネーションカラーがガラリと変わり電球色となる。Moon Cottage -月の小屋-エリアに到着したのだが、説明書通りの展開はまさに圧巻である。青い海の如き星座の丘を抜け、あたたかなシャンパンゴールドの光に包まれたノスタルジックな月の小屋が現れるという説明通りの展開になっている。小屋の中にもイルミネーションがあしらわれているので表情を明るく撮影することが出来るおすすめのフォトスポットとは書いてあるが、そんなに上手く写真なぞ撮れるわけはない。実際に撮影すればわかるのだが、顔に照明が当たる訳ではないので周辺のイルミネーションに露出が合ってしまい、顔はどうしても黒く潰れてしまう。スマホカメラのモバイルライトでは暗いし、カメラのストロボでは顔に露出を合わせると周辺が真っ白に飛んでしまう。後から何とか補正できないかとチャレンジしたが、合成でもしない限りは無理のようだった。<br /><br />そんなタイミングで再びロムニー鉄道が走って来た。光の小屋エリアから星座の丘エリアを振り返る形になるが、ギリギリナイトモードを使わずに撮影できる明るさだったので、一か八か連写してみた。結果として〝星座の丘を走るロムニー鉄道〟の写真が撮れていた。しかし言うまでもなくカメラマンの腕ではなくカメラの性能故に撮れた写真であることは事実である。<br /><br />まあそんな自己満足に浸りながら順路を進み Bird’s Path -鳥の小路-エリアに到着する。ここが中間地点だそうで晴れた空に青い鳥が羽ばたく鳥の小路があり、空に浮かぶ気球と天空の村へ向かう青い鳥がはばたく点滅アニメーションを楽しめるとある。ただここは説明書にはともかく〝表現〟するには難しい場所で、色合いからそのように表現されているのかも知れないが、静的な表現のため写真で切り取るとよく分からないものにしか見えないのが残念だ。写真に写り込んでいる〝額縁〟の様なパネルは昼間ならば〝富士山〟を中に入れるアクセントだそうだが夜になると意味がない。昼夜の同時展開の難しさがわかる一枚となっていた。<br /><br />その次のRain Forest -雨の森-エリアに至っては説明書を引用すると〝青い鳥に導かれた先に見えるのは高さ2.5mから流れるきらめく雨のしずくと、紫陽花の群生が美しい雨の森である。煌めく光の雨が雨上がりの虹を予感させる〟とあるがこれは説明書が抽象過ぎるようにしか思えない。ここはイルミネーションイベントによくある〝縦列のイルミネーションの集合体〟意外なにものでもない。しかしイルミネーションはともかくエリアを示すスポットは、モバイルカメラでこれだけしっかりと写るものもなかったように思う。十分な光量と微妙な速度の回転が生み出す〝光の芸術〟だと感心したものであった。以降の写真でも写しているが、全ての場所に於いて綺麗に撮れているのは流石だと思う。<br /><br />そして順路を進むとイルミネーションのメイン会場とも言えるFairy Garden –妖精の庭-に辿り着く。雨の森を抜けた先に広がる不思議な〝バラと妖精の庭〟は、約5,000 本の輝くバラを妖精たちが色とりどりに変化させる〝夜の虹のショー〟が見所だと記されていた。80m に渡り広がる虹色のバラに包まれる臨場感はここでしか味わえない特別な体験場所として是非近くでご体感下さいとある。志願によって薔薇の花の色が変わる様は圧巻である。雨の森から妖精の庭に至る中間地点でロムニー鉄道に遭遇するが、ちょうど照明が少ないエリアであり、車両の電飾がよく目立つ。そんな場所での移行故にフェアリーガーデンの明るさが際立って目を惹くものとなっている。照明の変化に加えてナレーションが臨場感を盛り上げで、メインセクションらしい仕上がりとなっている。ただ動きのある場所故に静止画で切り取った写真では十分にその良さが伝わらないのが残念だ。デジタルだとその照明の〝カラー〟が固定されてしまう。逆にアナログではシャッター速度の遅さから全て電球色の一枚となってしまい目の前で見た臨場感は伝わってこない。この場所だけに限って言うならば、やはり現地を訪れて自らの目で確かめて頂く以外に方法はない。イルミネーション撮影の難しさを感じる場所だと言う思いだけが残ってしまった場所であった。<br /><br /> 順路通り進むと踏切があった。ロムニー鉄道の物だが、本物そっくりの代物である。写真で切り取っても良くわかるが、沿線に虹色イルミが施されており、嘸かし列車通過時には素晴らしい景色だろうと思う。そして次のセクションカナダ村の〝Golden Street -黄金の道-〟に到着する。通路両脇の大きな樹木を彩る煌めくシャンパンゴールドのイルミネーションが美しい。またこのイルミネーションは見る角度や風の揺らぎで光の強さが変わって見えるようで、歩く程その煌めきの変化が楽しめるものになっていた。またその横には七色のツリーがあり、ロムニー鉄道線路脇に広がる50m の虹色のイルミネーションと共にエリアのアクセントとなっている。<br /><br />そのまま歩くと交差点があり、左にとって歩いて行くと駅舎が見られた。ロムニー鉄道のネルソン駅である。建物にもイルミネーションが飾られ、時代や地理を背景に作られたであろう姿を引き立ている。ちょうど列車の出発時刻とかちあったので慌てて写真を撮ろうとしたが、バッテリーが切れていたために撮影出来なかった・・・残念。<br /><br />まあ無理だったことを悔やんでも仕方がないと割り切り次の目的地を目指す。イルミネーションマップによると〝Thanks Heart〟というエリアになっているが、詳細は書かれていなかった。どんな場所だろう・・・?とワクワクしていたが、カナダ村の中心部から遠目に眺めた結果あぁ~というため息に変わってしまった。所謂イルミネーションが施されたハートの中に入って写真を撮ろうというありがちなコンセプトから作られたものであるようだ。ただ場所的に背景にロムニー鉄道が写り込むことがあるため、上手くいけば景色と人物の写真も夢ではない。そういった点ではなかなか場所は考えていると思わせるのである。その隣にはロムニー鉄道を撮るにはベストポジションともいえる場所があった。特に固有の名称はないのだが、鉄橋を渡るロムニー鉄道の勇姿を真正面から狙える場所となっていた。しかし運悪くつい先程鉄道が出発したばかりであるので小一時間は列車は来ないことになる。そこまでスタンバっている時間的余裕もないので、その場所から鉄橋を眺めた景色だけをカメラに残し、次の目的地を目指すことにする。<br /><br />黄金の道の奥はRainbow-Lily Hill –虹百合の丘-エリアとなる。約4,500 本の光るユリの花で描く大きな虹の中に〝NIJI no SATO THANKS ILLUMI〟のロゴがはめ込まれており、キラキラと瞬く星空にユリの虹がかかる幻想的な景色を楽しめる場所となっている。通常こういった〝場所〟を表すロゴイルミは、入口付近に作られることが普通で、一番奥に設けられていることは珍しい。奥まで来ないと見ることができないということは、それだけ展開に自信を持ったイルミネーションに仕上がっていると取るのが良いのかも知れない。多分ちゃっちいものだと〝ここまで歩かされて〟となってしまえばイベントとしてのイルミネーションの評価は〝失敗作〟とされてしまうように思えてならない。虹に囲まれたロゴは〝修善寺虹の郷サンクスイルミ〟のタイトルが付くSNSやブログで表紙を飾ることも多いだろう。そのような場所なので自信を持ってお送りするというようなニュアンスを含めて作られたものになっているように私には見えた。ブログの表紙を飾れる一枚になるかどうかは、後で写真を確認し〝相応しい〟と思えれば投稿するだけなのではあるが・・・。<br /><br />という流れで修善寺虹の郷サンクスイルミを見て回った。帰りはロムニー鉄道乗車でも良いのだが、先述した通り日が暮れる前に訪れた場所は再訪したいので、結局徒歩ルートを選択した。夜間営業はしていないカナダ村の店舗や黄金の道、走行中のロムニー鉄道、雨の森、鳥の小道、星座の丘では走行中のロムニー鉄道と遭遇しながら雲の穴迄戻って来た。ロムニー駅には列車が停車しており、ブレなどを気にせずに写真を撮ることが出来た。その後は退出するしかないのだが、車に戻ってから所要時間を計算すると2時間半程滞在していたことに気がついた。<br /><br />事前に組んでいた予定では17:00到着で2時間を予定していたが、遅れて到着した上に30分滞在時間が増えたことからトータル1時間の遅れが生じてしまった。今日はもう一ヶ所立ち寄る予定だが、西伊豆の堂ヶ島迄は約50kmの距離があり、所要時間1時間とナビには表示されている。中伊豆から西伊豆に向かう伊豆横断ルートは道の整備が進んでおらず、山中の国道を走ることとなるために、時間短縮は望めないが〝あわよくば〟という気持ちもあり、一息ついてから出発する。国道414号天城北道路と136号線をひた走り、堂ヶ島公園に到着したのは21:16。会場近くの駐車場に車を停めて歩いて行くが、見るからにイベント終了していることがわかる景色が広がっている。照明も消されており、ただの海沿いの公園だとわかるレベルでしかなかった。場所的には翌日再訪も可能なので、人が居るとやり辛い〝顔出し〟だけ挑戦して出発することにした。<br /><br />時刻は22:00少し前。本来ならば宿直行の時間ではあるが、その前にどうしてもやらなければならないことがある。そんな言い方をすれば大層だが〝食事の調達〟である。場所柄ファーストフード店がある訳でもない。ホテルは基本2食付き宿泊で受け付けているがために、レストラン営業が終了するのも早い。増してチェックイン時間が遅いという理由からホテルを選んでいれば尚更だ。本来ならば〝先に食事をしてから観光しろよ〟というのがセオリーだろうが時間に追われている状況下では食欲が出ないのが私の性分だ。そんな理由でこの時間になってしまったのだが、ファーストフード店は無くともコンビニはあることを知り、駐車場を出たところにあったセブンイレブン西伊豆堂ヶ島店に立ち寄った。仕事をしている際の食事擬きのメニュー〝カップ焼きそばとおにぎり〟を購入し夕食とする。他人から見れば旅先で・・・と思われるかも知れないが、所詮〝グルメでない人〟なのでお腹が膨れればそれでOKなのであった。<br /><br />セブンイレブンの駐車場を出て北上する。今夜の宿は伊東園ホテル土肥であるが、堂ヶ島公園から20km程離れており、到着迄に30分を要した。実はこの辺りがプランニングの際に〝勘違い〟をしていた部分であり,ここまで離れているとは考えていなかったのだ。宿泊料金のことは勿論考えてはいるが、翌日伊豆半島一周を計画していることを踏まえれば、往復40kmの距離は小さくはない。まあ今後訪れることがあれば役立つ知識になるとプラスに考えながら車を走らせ、22:46無事に伊東園ホテル土肥に到着した。<br /><br />安宿の部類に属する宿は、高級宿とともに旅行支援が受けられる時期には賑わうことは噂には聞いていたが、まさに伊東園ホテル土肥は正しくそうだった。先ずは車を停める場所から始まった。軽自動車であっても見た目は一杯なのだが、目一杯幅寄せして取り敢えず駐車する。鍵を渡してチェックインするが、旅行支援を適用する場合でも一部OTAサイトでは事前決済を選択できるようになっている。今回は一休.comを利用して事前決済を選択した。なので免許証とワクチン接種証明だけをしっかりと握りしめておけば大丈夫とタカを括っていたら入湯税150円の請求をしっかり受けた。<br /><br />喫煙アウトバスのシングルルームを案内されるが、この伊東園ホテル土肥は元々あった本館に別館を新たに増築したことが良くわかる構造になっている。エレベーターを降りた後階段ありの渡り廊下をひたすら歩き部屋に至る。まぁ流石に歩けないレベルではないため、安く泊まらせて貰っていることを考えれば致し方ないというレベルだが、足が悪いとか荷物が多いとかの理由があれば厳しいかも知れない。ただ喫煙ルームの筈だが何故か灰皿がない。喫煙コーナーは玄関横にあるので、そこまで往復歩くことを考えれば面倒くさいとなってしまった。ただ灰皿を置き忘れただけなのかも知れないが、喫煙者がここが喫煙可なのか不可なのかを知ることができるのは、余程清掃が行き届いていないためカーテン等に臭いが染み付いているようなレベルである。そんなことを考えて疲れたくはないので、早々に時間制限のある温泉に浸かった後コンビニ飯で遅い夕食を済ませ、寝ることにするzzz。そんな流れで初日の夜は過ぎて行った。<br /><br />  《続く》

《2023.March》あみんちゅぶらり東海歩く旅そのⅡ静岡~修善寺虹の郷〝サンクスイルミ~想いを紡ぐ虹〟編~

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2023/03/24 - 2023/03/24

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《2023.March》あみんちゅぶらり東海歩く旅そのⅡ静岡~修善寺虹の郷〝サンクスイルミ~想いを紡ぐ虹〟編~


修善寺虹の郷には17:32に到着した。まずは駐車料金300円徴収、園内入場は昼間と夜では完全入れ替え制となってはいたが、駐車料金には委細が記されてはいなかった。

一応駐車場で園内入口に近いエリアは教えてくれる。車が全く停まっていない訳ではないものの、教えられた入口に最も近い場所での駐車も何ら問題はなかった。イルミネーション時間帯の入園料は1,600円、まあテーマパークであれば妥当な値段かも知れないが、昼間の料金が1,220円だと知ればイルミネーション開催にかかる費用を入園料に転嫁しているように思えてならない。因みに少しでも安く行こうと思えば修善寺虹の郷のサンクスイルミの特設ページからチケット購入に入り、事前決済をすれば100円引きの1,500円で入園することができる。その他も調べてはみたが昼間の割引券は至るところで見つけられるが、夜間の割引はここだけのようだった。テーマパークの入場割引等探せばいくらでもあるとタカを括っていた私は、どこで購入すれば良かったのかを失念し、定価で入場したお粗末な奴になってしまったが。

この後の予定もあるためまだイルミネーションを楽しむ時間ではないが入場し、順路を歩いて行く。ロムニー鉄道という15インチ幅の線路を走る本格的な鉄道が走っているのだが、車両に電飾が付けられており、なかなか興味をそそられる乗り物だった。ただ料金が片道600円と良い値段である。まぁそうそう来ることができる場所ではないために一度位乗っても良いのだが行きは真っ暗になっておらず、乗っても車窓のイルミネーションが楽しめない部分がある。また帰りも利用してしまうと、早い時間に見た場所を再訪できなくなってしまうリスクもあり、乗車に踏み切れなかったのが事実である。確かにイルミネーションと言えばクリスマスシーズン迄、長くてもバレンタイン迄というシーズナリティーのあるもの故、3月下旬の訪問だと勝手が悪いところも出てきて当たり前かとも思う。健康のために〝歩くんだ〟と勝手に理由付けをして、結局乗車は諦めることにした。

イギリス村エリアの上品なシャンパンゴールドの樹木イルミネーションを見ながらロムニー鉄道ロムニー駅を眺めながら歩いて行く。踏切があるところ等は本格的な作りとなっている。最初に潜る電飾アーチがエリアの境界となっているようで、空の道Sky Roadを進むとほどなく見えてくるのは空の旅の導入部分となる雲の穴だ。きらめく白のイルミネーションと光るたんぽぽの綿毛が雲の雰囲気を演出し、周囲を廻る星々をスターレーザーで表現。空の旅への期待感を膨らませると謳っているが、ここは正直暗くなってからのエリアであり、明るさが残っている時間ではレーザー効果がわからない場所となっていた。

次いでMilky Way -天の川-星座の丘エリアに進むが、少しずつ暗くなって来たことと照明の数が影響し、ゆったりとしたカーブを描SkyRoad に現れる奥行き約70mの丘一面に広がる冬の星座はしっかりと楽しむことが出来たエリアであった。タイミングが良ければと書かれていたが、雲の穴から天の川エリアに移る場所でロムニー鉄道車両が走って来ることに遭遇する。スマホカメラでは明るさを補正してしまうために写真では薄暗いところを走っているようにしか見えないが、実際には車両に取り付けられた電飾が走って行く様はまさに圧巻であった。ロムニー鉄道は15分間隔で行き来しているために今後も数回遭遇するだろうという〝思い込み〟が余計に鉄道乗車を妨げる理由となったことは施設側からすればやぶへびだったのかもと少し愉快な気持ちになった私であった。

星座の丘を抜けるとイルミネーションカラーがガラリと変わり電球色となる。Moon Cottage -月の小屋-エリアに到着したのだが、説明書通りの展開はまさに圧巻である。青い海の如き星座の丘を抜け、あたたかなシャンパンゴールドの光に包まれたノスタルジックな月の小屋が現れるという説明通りの展開になっている。小屋の中にもイルミネーションがあしらわれているので表情を明るく撮影することが出来るおすすめのフォトスポットとは書いてあるが、そんなに上手く写真なぞ撮れるわけはない。実際に撮影すればわかるのだが、顔に照明が当たる訳ではないので周辺のイルミネーションに露出が合ってしまい、顔はどうしても黒く潰れてしまう。スマホカメラのモバイルライトでは暗いし、カメラのストロボでは顔に露出を合わせると周辺が真っ白に飛んでしまう。後から何とか補正できないかとチャレンジしたが、合成でもしない限りは無理のようだった。

そんなタイミングで再びロムニー鉄道が走って来た。光の小屋エリアから星座の丘エリアを振り返る形になるが、ギリギリナイトモードを使わずに撮影できる明るさだったので、一か八か連写してみた。結果として〝星座の丘を走るロムニー鉄道〟の写真が撮れていた。しかし言うまでもなくカメラマンの腕ではなくカメラの性能故に撮れた写真であることは事実である。

まあそんな自己満足に浸りながら順路を進み Bird’s Path -鳥の小路-エリアに到着する。ここが中間地点だそうで晴れた空に青い鳥が羽ばたく鳥の小路があり、空に浮かぶ気球と天空の村へ向かう青い鳥がはばたく点滅アニメーションを楽しめるとある。ただここは説明書にはともかく〝表現〟するには難しい場所で、色合いからそのように表現されているのかも知れないが、静的な表現のため写真で切り取るとよく分からないものにしか見えないのが残念だ。写真に写り込んでいる〝額縁〟の様なパネルは昼間ならば〝富士山〟を中に入れるアクセントだそうだが夜になると意味がない。昼夜の同時展開の難しさがわかる一枚となっていた。

その次のRain Forest -雨の森-エリアに至っては説明書を引用すると〝青い鳥に導かれた先に見えるのは高さ2.5mから流れるきらめく雨のしずくと、紫陽花の群生が美しい雨の森である。煌めく光の雨が雨上がりの虹を予感させる〟とあるがこれは説明書が抽象過ぎるようにしか思えない。ここはイルミネーションイベントによくある〝縦列のイルミネーションの集合体〟意外なにものでもない。しかしイルミネーションはともかくエリアを示すスポットは、モバイルカメラでこれだけしっかりと写るものもなかったように思う。十分な光量と微妙な速度の回転が生み出す〝光の芸術〟だと感心したものであった。以降の写真でも写しているが、全ての場所に於いて綺麗に撮れているのは流石だと思う。

そして順路を進むとイルミネーションのメイン会場とも言えるFairy Garden –妖精の庭-に辿り着く。雨の森を抜けた先に広がる不思議な〝バラと妖精の庭〟は、約5,000 本の輝くバラを妖精たちが色とりどりに変化させる〝夜の虹のショー〟が見所だと記されていた。80m に渡り広がる虹色のバラに包まれる臨場感はここでしか味わえない特別な体験場所として是非近くでご体感下さいとある。志願によって薔薇の花の色が変わる様は圧巻である。雨の森から妖精の庭に至る中間地点でロムニー鉄道に遭遇するが、ちょうど照明が少ないエリアであり、車両の電飾がよく目立つ。そんな場所での移行故にフェアリーガーデンの明るさが際立って目を惹くものとなっている。照明の変化に加えてナレーションが臨場感を盛り上げで、メインセクションらしい仕上がりとなっている。ただ動きのある場所故に静止画で切り取った写真では十分にその良さが伝わらないのが残念だ。デジタルだとその照明の〝カラー〟が固定されてしまう。逆にアナログではシャッター速度の遅さから全て電球色の一枚となってしまい目の前で見た臨場感は伝わってこない。この場所だけに限って言うならば、やはり現地を訪れて自らの目で確かめて頂く以外に方法はない。イルミネーション撮影の難しさを感じる場所だと言う思いだけが残ってしまった場所であった。

 順路通り進むと踏切があった。ロムニー鉄道の物だが、本物そっくりの代物である。写真で切り取っても良くわかるが、沿線に虹色イルミが施されており、嘸かし列車通過時には素晴らしい景色だろうと思う。そして次のセクションカナダ村の〝Golden Street -黄金の道-〟に到着する。通路両脇の大きな樹木を彩る煌めくシャンパンゴールドのイルミネーションが美しい。またこのイルミネーションは見る角度や風の揺らぎで光の強さが変わって見えるようで、歩く程その煌めきの変化が楽しめるものになっていた。またその横には七色のツリーがあり、ロムニー鉄道線路脇に広がる50m の虹色のイルミネーションと共にエリアのアクセントとなっている。

そのまま歩くと交差点があり、左にとって歩いて行くと駅舎が見られた。ロムニー鉄道のネルソン駅である。建物にもイルミネーションが飾られ、時代や地理を背景に作られたであろう姿を引き立ている。ちょうど列車の出発時刻とかちあったので慌てて写真を撮ろうとしたが、バッテリーが切れていたために撮影出来なかった・・・残念。

まあ無理だったことを悔やんでも仕方がないと割り切り次の目的地を目指す。イルミネーションマップによると〝Thanks Heart〟というエリアになっているが、詳細は書かれていなかった。どんな場所だろう・・・?とワクワクしていたが、カナダ村の中心部から遠目に眺めた結果あぁ~というため息に変わってしまった。所謂イルミネーションが施されたハートの中に入って写真を撮ろうというありがちなコンセプトから作られたものであるようだ。ただ場所的に背景にロムニー鉄道が写り込むことがあるため、上手くいけば景色と人物の写真も夢ではない。そういった点ではなかなか場所は考えていると思わせるのである。その隣にはロムニー鉄道を撮るにはベストポジションともいえる場所があった。特に固有の名称はないのだが、鉄橋を渡るロムニー鉄道の勇姿を真正面から狙える場所となっていた。しかし運悪くつい先程鉄道が出発したばかりであるので小一時間は列車は来ないことになる。そこまでスタンバっている時間的余裕もないので、その場所から鉄橋を眺めた景色だけをカメラに残し、次の目的地を目指すことにする。

黄金の道の奥はRainbow-Lily Hill –虹百合の丘-エリアとなる。約4,500 本の光るユリの花で描く大きな虹の中に〝NIJI no SATO THANKS ILLUMI〟のロゴがはめ込まれており、キラキラと瞬く星空にユリの虹がかかる幻想的な景色を楽しめる場所となっている。通常こういった〝場所〟を表すロゴイルミは、入口付近に作られることが普通で、一番奥に設けられていることは珍しい。奥まで来ないと見ることができないということは、それだけ展開に自信を持ったイルミネーションに仕上がっていると取るのが良いのかも知れない。多分ちゃっちいものだと〝ここまで歩かされて〟となってしまえばイベントとしてのイルミネーションの評価は〝失敗作〟とされてしまうように思えてならない。虹に囲まれたロゴは〝修善寺虹の郷サンクスイルミ〟のタイトルが付くSNSやブログで表紙を飾ることも多いだろう。そのような場所なので自信を持ってお送りするというようなニュアンスを含めて作られたものになっているように私には見えた。ブログの表紙を飾れる一枚になるかどうかは、後で写真を確認し〝相応しい〟と思えれば投稿するだけなのではあるが・・・。

という流れで修善寺虹の郷サンクスイルミを見て回った。帰りはロムニー鉄道乗車でも良いのだが、先述した通り日が暮れる前に訪れた場所は再訪したいので、結局徒歩ルートを選択した。夜間営業はしていないカナダ村の店舗や黄金の道、走行中のロムニー鉄道、雨の森、鳥の小道、星座の丘では走行中のロムニー鉄道と遭遇しながら雲の穴迄戻って来た。ロムニー駅には列車が停車しており、ブレなどを気にせずに写真を撮ることが出来た。その後は退出するしかないのだが、車に戻ってから所要時間を計算すると2時間半程滞在していたことに気がついた。

事前に組んでいた予定では17:00到着で2時間を予定していたが、遅れて到着した上に30分滞在時間が増えたことからトータル1時間の遅れが生じてしまった。今日はもう一ヶ所立ち寄る予定だが、西伊豆の堂ヶ島迄は約50kmの距離があり、所要時間1時間とナビには表示されている。中伊豆から西伊豆に向かう伊豆横断ルートは道の整備が進んでおらず、山中の国道を走ることとなるために、時間短縮は望めないが〝あわよくば〟という気持ちもあり、一息ついてから出発する。国道414号天城北道路と136号線をひた走り、堂ヶ島公園に到着したのは21:16。会場近くの駐車場に車を停めて歩いて行くが、見るからにイベント終了していることがわかる景色が広がっている。照明も消されており、ただの海沿いの公園だとわかるレベルでしかなかった。場所的には翌日再訪も可能なので、人が居るとやり辛い〝顔出し〟だけ挑戦して出発することにした。

時刻は22:00少し前。本来ならば宿直行の時間ではあるが、その前にどうしてもやらなければならないことがある。そんな言い方をすれば大層だが〝食事の調達〟である。場所柄ファーストフード店がある訳でもない。ホテルは基本2食付き宿泊で受け付けているがために、レストラン営業が終了するのも早い。増してチェックイン時間が遅いという理由からホテルを選んでいれば尚更だ。本来ならば〝先に食事をしてから観光しろよ〟というのがセオリーだろうが時間に追われている状況下では食欲が出ないのが私の性分だ。そんな理由でこの時間になってしまったのだが、ファーストフード店は無くともコンビニはあることを知り、駐車場を出たところにあったセブンイレブン西伊豆堂ヶ島店に立ち寄った。仕事をしている際の食事擬きのメニュー〝カップ焼きそばとおにぎり〟を購入し夕食とする。他人から見れば旅先で・・・と思われるかも知れないが、所詮〝グルメでない人〟なのでお腹が膨れればそれでOKなのであった。

セブンイレブンの駐車場を出て北上する。今夜の宿は伊東園ホテル土肥であるが、堂ヶ島公園から20km程離れており、到着迄に30分を要した。実はこの辺りがプランニングの際に〝勘違い〟をしていた部分であり,ここまで離れているとは考えていなかったのだ。宿泊料金のことは勿論考えてはいるが、翌日伊豆半島一周を計画していることを踏まえれば、往復40kmの距離は小さくはない。まあ今後訪れることがあれば役立つ知識になるとプラスに考えながら車を走らせ、22:46無事に伊東園ホテル土肥に到着した。

安宿の部類に属する宿は、高級宿とともに旅行支援が受けられる時期には賑わうことは噂には聞いていたが、まさに伊東園ホテル土肥は正しくそうだった。先ずは車を停める場所から始まった。軽自動車であっても見た目は一杯なのだが、目一杯幅寄せして取り敢えず駐車する。鍵を渡してチェックインするが、旅行支援を適用する場合でも一部OTAサイトでは事前決済を選択できるようになっている。今回は一休.comを利用して事前決済を選択した。なので免許証とワクチン接種証明だけをしっかりと握りしめておけば大丈夫とタカを括っていたら入湯税150円の請求をしっかり受けた。

喫煙アウトバスのシングルルームを案内されるが、この伊東園ホテル土肥は元々あった本館に別館を新たに増築したことが良くわかる構造になっている。エレベーターを降りた後階段ありの渡り廊下をひたすら歩き部屋に至る。まぁ流石に歩けないレベルではないため、安く泊まらせて貰っていることを考えれば致し方ないというレベルだが、足が悪いとか荷物が多いとかの理由があれば厳しいかも知れない。ただ喫煙ルームの筈だが何故か灰皿がない。喫煙コーナーは玄関横にあるので、そこまで往復歩くことを考えれば面倒くさいとなってしまった。ただ灰皿を置き忘れただけなのかも知れないが、喫煙者がここが喫煙可なのか不可なのかを知ることができるのは、余程清掃が行き届いていないためカーテン等に臭いが染み付いているようなレベルである。そんなことを考えて疲れたくはないので、早々に時間制限のある温泉に浸かった後コンビニ飯で遅い夕食を済ませ、寝ることにするzzz。そんな流れで初日の夜は過ぎて行った。

  《続く》

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
ショッピング
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
レンタカー 新幹線 JRローカル 自家用車 徒歩
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)
利用旅行会社
Yahoo!トラベル

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  • ラムロールちゃんさん 2023/04/27 10:15:18
    可愛いー☆
    たかティムさん、こんにちは。
    ご無沙汰してます。

    ロムニー鉄道、無茶苦茶可愛いですね!(≧▽≦)
    夢のようです。
    イルミネーション自体には、もともとそれほど関心がある方でもないのですが、これだけは、別格。
    行程速報編で写真を見て、本編を待っていました。
    走って来るところの写真とか、可愛いすぎです。
    あー、観てみたい、乗ってみたい。

    ラムロール

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