2023/02/02 - 2023/02/09
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織田グレイシー道さん
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「嗚呼、佐世保海軍工廠へ行って佐世保重工業の巨大船渠をしかと刮目したい」
という心の叫びを実行すべく身辺整理の末いざ抜錨。
海軍ゆかりの舞鶴鎮守府から佐世保鎮守府まで瀬戸内横断航路を駆使して投錨。
流石に気分が高揚します。
<旅の目的>
・戦艦武蔵の艤装を担当した旧海軍工廠第七船渠やクレーンを見物し、海軍伝統の造船技術を体感する。
・旧帝国海軍ゆかりの軍港を路線バスで駆け上がり、伝統的かつ風光明媚な絶景を俯瞰する。
・アメリカ海軍と海上自衛隊の艦艇や港湾を弓張岳と倉島埠頭からしかと刮目する。
・知らない街のローカル線やアーケード街を練り歩き、ソウルフードと時差を体感しながら九州最西端の風情を堪能する。
・佐世保へ辿り着くまでの過程はフェリーを乗り継いで、長大な行程を体感する。
・北海道とは真逆の気候と産業を擁する海軍伝統の造船業を主軸とした長崎県の基幹産業も俯瞰する。
<やり残した案件>
・SASEBO軍港クルーズと海自倉島一般公開の開催時期が噛み合わなかったこと。
・車がなかったので針尾送信所をはじめ九十九島や平戸島に足を延ばせなかったこと。
・幻の佐世保バーガーKORONと佐世保海自カレー、レモンステーキにありつけなかったこと。
・三菱重工史料館が未だに閉館中で長崎に足を延ばせなかったこと。
<所感>
今回の旅行は公共交通機関での移動を駆使したためかつてないほどの計画性が必要で、表計算ソフトで日程・所要時間・交通費・宿泊費を全て逐一ネット(取り寄せたフェリーの時刻表や配船表も含め)で調べながらリストアップした上で、余裕を見て高めに積算しなければおぼつかないほど煩雑だった。
とりわけ新日本海フェリー往復共に日本海の時化による遅延・欠航・配船変更には最後まで翻弄され出発日すら出発直前まで定まらなかった経緯があった。
10通ほど旅行計画書を作成し日程や費用において現実的で無難な計画で実行に移したが、いざ実行に移してみると旅行中に軌道修正を余儀なくされた箇所も多々あった。
懐事情さえ潤沢ならフェリーに車載(倍以上の旅費が必要)して佐世保界隈を心の赴くまま縦横無尽に走り回りたいのが正直な所であった。
だがしかし、車がないからこそ歩き回れた場所や乗りたい交通機関そしてソウルフードもあり今回の旅は佐世保前哨戦と位置づけたい。
<情報>
旅先で門前払い受けないよう「コロナワクチン接種証明」を携えたところ、全く念頭になかった都道府県ごとで条件が異なる「全国旅行支援」の割引が適用され、フェリー運賃の他に宿泊費や飲食代の助けになってくれた。
特に長崎県と大阪府のクーポンは絶大な威力を発揮してくれた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
阪九フェリー経由で小倉へ着き、博多から「白いみどり」こと特急みどり23号に乗り、佐世保まで急行する。
ドイツICEみたいなJR九州の885系は見た目は斬新で速いが、水戸岡イズムが嵩じて乗り心地と使い勝手に難ありだった。 -
肥前山口から長崎本線と分離した佐世保線もまた単線となり、評定速度もガタ落ちになる。
それにしても2月にも関わらずこの空と畑の色たるや、北海道より季節が2ヶ月以上は先行した羨ましい限りの温暖地である。 -
博多からちょうど2時間で目的地の佐世保に到着。
吹き抜けで開放感満点の駅舎とソテツが道民にとって南国旅情満点であるのは言うまでもない。 -
何を隠そう佐世保駅はJR最西端の駅である。
そして佐世保バーガー発祥の地でもある。 -
駅前に降り立った時の、この夏空のように青々とした空を観ていち道民は感動に打ち震えた。
ただし翌日からは天気が下り坂になるので、本日中に弓張岳の絶景を刮目する必要が生じ、特急「みどり」で急行した経緯があった。 -
辛うじてバスに間に合い、目的地の一角である弓張岳展望台に到着。
ただ西肥バスの本数が少なくさっさと引き返すので鬼のようなダイヤであった。
3時間後の最終便で佐世保駅に戻る羽目になる。 -
市内に国立公園があるとは恐れ入る候。
そういえば三角点あったっけ? -
そしてこれこそが、標高364mの弓張岳から見た絶景である。
「どうだいこの清々しい青空、まいったか北海道民」とでも言わんばかりである。
舞鶴と呉のいいとこ取りしたような景観でもある。
「ニイタカヤマノボレ1208」の針尾送信所まで目視できた。
余談だが闘将・山口多聞が座乗した空母「飛龍」の母港がまさに佐世保港であり、奇跡の駆逐艦「雪風」が建造されたのが佐世保海軍工廠である。弓張岳展望台 自然・景勝地
-
この四角い升のような港こそ立神係船池で日本遺産かつ土木遺産である。
米海軍佐世保軍港と佐世保重工としていまだ現役というから畏れ入る。 -
日本遺産の立神係船池にまつわる文言である。
言うまでもなく、これは民間人立入禁止区域で弓張岳からしか俯瞰できない貴重な土木遺産である。 -
アメリカ海軍佐世保基地を俯瞰、一部海上自衛隊が間借り
左から
LPD-18:ニューオーリンズ
DD-109:ありあけ
DDG-178:あしがら
DDH-182:いせ
が認められる弓張岳展望台 自然・景勝地
-
立神係船池左手前に居るのはおそらく
LSD-42:ジャーマンタウン
だろう弓張岳展望台 自然・景勝地
-
立神係船池右奥はSSK(佐世保重工業)の持ち場でタンカー艤装中と思われる
弓張岳展望台 自然・景勝地
-
海上自衛隊の倉島岸壁を俯瞰
翌日あの対岸まで歩き倒した
FFM-1:もがみ
が辛うじて望まれる -
LSD-48:アシュランド
がタグボートに曳航されながら入港中 -
そして目線を西に向ければ風光明媚な九十九島が俯瞰できる
北海道には全くない多島海風景、しいて言えば霧多布くらいなモンさな -
車さえあればこの辺りもくまなく攻略できたろうが残念である
-
翌朝6時半から佐世保市内トレッキング開始
佐世保重工(SSK)の第四船渠(第3ドック)に入渠中の飛鳥Ⅱが修繕中のようである。
北海道より優に1時間の時差があるため、夜が明けたのがちょうど午前7時だから畏れ入る。 -
長崎造船所で建造した豪華客船が佐世保で修繕する事もあるようだ。
戦艦武蔵もそうだったのだろうか? -
第四船渠(第3ドック)の全景。
飛鳥Ⅱですら小さく見えるからいかに巨大な船渠(ドック)なのかが判る。 -
そして、これこそが戦艦武蔵の艤装を担当した第七船渠(第4ドック)
入渠中の船舶が居ないだけにそのショウヘイ・オオタニ級ばりの巨大さが伺える。 -
第七船渠(第4ドック)
全長344m、全幅61m、深さ17m
この長さと深さは呉のJMU(第三船渠)より規模がデカそうである。 -
日本遺産である第七船渠の文言
-
護衛艦DD-102:はるさめ
入渠中 -
高台から望む佐世保重工造船所の全景とDDG-178:あしがら
-
今も現役の350tハンマーヘッドクレーン
手前には米海軍に接収された赤レンガ倉庫と、奥に揚陸艦のジャーマンタウンを望む。 -
そしてこの赤レンガ倉庫は舞鶴のにそっくりである。
やはり帝国海軍の遺産であることに疑う余地なし。
LSD-42:ジャーマンタウンの艦橋が見えるから立神係船池がある付近。 -
海上自衛隊佐世保地方総監部
かつては佐世保鎮守府で門柱だけが当時のままである。 -
米海軍佐世保基地正門
ここもまた佐世保鎮守府だったが、美味しい場所を軒並みアメリカに接収されてしまったのが横須賀と同じ境遇である。 -
何しろ在日米軍は鳥居(トリイ)が熱狂的に好きなようである。
厚木基地や三沢基地にも必ず鳥居あった。
でも黄色いのは佐世保だけ、たいてい赤い鳥居だったっけ。 -
国際通りを歩き切ると旧佐世保鎮守府凱旋記念館にあたるが、修繕のため閉館中とな
-
日本遺産 旧佐世保鎮守府凱旋記念館の文言
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旧佐世保水交社(現:海上自衛隊佐世保史料館)
を無理くり増築してセイルタワーと呼ばれてるそうな -
日本遺産 旧佐世保水交社の文言
-
これがセイルタワー最上階から眺めた佐世保の風景である
最上階で観た海上自衛隊の広報映画がやけに長かったが見応えあって熱かった海上自衛隊佐世保史料館(セイルタワー) 美術館・博物館
-
撮影禁止解除の低層階で展示していた航空護衛艦ひゅうがの精密模型
思えば配属先の舞鶴は勿論のこと呉にも居た人気者の師匠である -
イージス護衛艦あしがら
何しろ飢えた狼みたいにかっこいいですわ -
魁イージス護衛艦こんごう
「ジパング」の「みらい」がこんごう級だったっけ -
汎用護衛艦あさひ
これも中々かっこいいですわ -
そして三菱重工神戸造船所建造の無音潜水艦そうりゅう
世界最高峰の無音性能らしいとの事 -
イージス艦の効能書き
VLSの発射シーンが「ジパング」みたいで熱い
てか現物の発射シーンを刮目してみたい -
引退した護衛艦くらまの船内モックアップ
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旧式魚雷のカットイン模型
よくこんな複雑なのを設計できるのが凄い -
アルバカーキ橋とニミッツパーク
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こうして見ると佐世保は呉とそっくりの街でありますな
鎮守府だけに -
SSKから倉島岸壁まで徹底的に歩き通す
護衛艦DD-109:ありあけ -
更に倉島岸壁の対岸まで徹底的に歩き倒す
護衛艦DD-109:ありあけ -
海洋観測艦AGS-5104:わかさ
護衛艦で-230:じんつう
背後には弓張岳 -
多用途支援艦AMS-4303:あまくさ
室蘭で見学した大湊所属AMS-4302:すおうの同型艦だが、まさに働く船である -
とりあえず佐世保港に面した佐世保駅西口まで戻る、ここで松浦鉄道に試し乗り
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佐世保港に停泊中の離島航路
こういう小型フェリーにも乗ってみたいモンさな -
知られざる松浦鉄道とやら
佐々行きワンマンカーで隣の佐世保中央駅まで乗ってみた -
この運転台が京都丹後鉄道の気動車のようだった
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とりあえず佐世保中央駅まで来たがトンネルがそばで横須賀チックであった
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実は崖にへばりついた世にもシュールな駅だった
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しかもアーケードの斜め上だったりするから凄すぎる
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これがさるくシティ4〇3アーケード
面白そうなので徹底的に練り歩いてみた -
そしてこの巨大な出っ張りこそが松浦鉄道の高架だったわけだ
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夕食は政治的理由で郷土料理の成吉思汗にした
羊肉酒場 悟大網焼きジンギスカン 羊肉酒場 悟大 佐世保店 グルメ・レストラン
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網焼きが九州流
よもや道民が東千歳で仕入れた肉を食いに来てるとは夢にも思ってない事だろうが旨かった -
二泊お世話になった佐世保レオプラザホテル
昭和レトロだが部屋が広大でソファ付き
全国旅行支援割を最大限利用させて頂きましたレオプラザホテル佐世保 宿・ホテル
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帰りはリーズナブルに博多まで高速バス
Wi-Fi付きで快適な上コスパに優れ、乗務員が親切だったホテルリソル佐世保 宿・ホテル
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佐世保バスセンターはホテルリソルの1Fで分かりにくかったが、実は佐世保駅斜め前だった
ホテルリソル佐世保 宿・ホテル
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佐世保の時雨 抜錨
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佐世保の矢矧 抜錨
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待ち時間を利用して向かい(佐世保駅)で三度目の佐世保バーガーに挑戦
ログキット 佐世保駅前店ログキット 佐世保駅店 グルメ・レストラン
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三度目の佐世保バーガーはビンゴだった
香ばしいパンとジューシーなハンバーグとベーコンが絶品
ラブミーテンダー ハンバーガー!
本能のままにかぶり付け -
しかし腹持ちがイマイチだったので、博多に着いてから一番街でモツ鍋を食う事にした
もつ鍋 おおやま 一番街 -
そしてこのモツ鍋が死ぬほど旨くて悶絶してしまった
九州で食った食べ物でド嵌りしたのが何を隠そうモツ鍋である
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