2023/02/07 - 2023/02/08
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織田グレイシー道さん
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「嗚呼、令和の遣唐使船に乗り継いで戦艦武蔵の艤装工事した佐世保海軍工廠から帰還したい」
という心の叫びを実践すべく、著名人の宝庫でモツ鍋発祥の県名を冠した「ふくおか」に乗船した。
流石に気分が高揚します。
便数にも時間的にも余裕がある名門大洋フェリーで帰路に着く事にした。
両社に共通する事だが、車輛やトラックだけではなく徒歩客の配慮が行き届いたダイヤや送迎が完備され、船体には錆び一つ吹いておらず慣性を感じさせない安全で丁寧な操船と三大架橋のショートイム披露が利用する醍醐味となった。
帰路は余所者には東京よりも難易度の高い大阪ダンジョンを通過する事になるが、それを補って余りある名門大洋フェリーの死角の無さに感動するばかりだった。
船舶こそ阪九フェリーより一回り小さ細身な1万五千トンだが、速力は同じ23ノット(三菱重工下関造船所)で静寂性も引けを取らないうえに空間スペースの活用に無駄がなく必要にして充分な設備を全て揃えている。
内装の煌びやかさは阪九フェリーほどではないが、逆に老舗の日本旅館のような落ち着きがあり船舶はもちろん従業員の接客もきめ細かく丁寧であった。
清潔な船内設備は勿論のこと送迎バスの運転手、窓口嬢、船内乗組員の接客もすべからく親切丁寧で、この辺りこそ船舶や箱モノに慢心する阪九フェリーとの大きな違いであった。
風呂には露天風呂こそないが浴槽も三面備えており脱衣場も含めて充分な空間を備え、食堂の作りこそトラックドライバーと共有で簡素ではあるがバイキング形式で量はもちろん味も良く心行くまで大阪名物の食い倒れが可能である。
また食堂があるにも関わらずいろんな乗船客の懐事情を鑑みるようにレンジや給湯室までも設置し、客の財産を護る電子式のセキュリティボックスまで装備する顧客目線に立ったサービスが見事だった。
今まで色んなフェリーを利用してきたが、運行ダイヤを筆頭にこれほどまで使い勝手が良くトータルバランスの取れた堅実なフェリー会社に出会った事がないだけに感動すら覚えたのは言うまでもない。
機会があればぜひ利用してみたいものである、というか北海道の中距離航路にも名門大洋フェリーの航路をぜひとも新設して貰いたい。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 船 JR特急 JRローカル 徒歩
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-
佐世保鎮守府を参拝し終えて帰路の起点となる小倉駅北口、実に平凡だが・・・
-
小倉駅南口はモノレールが刺さった実に興味深い構造になっていたりする
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名門大洋フェリーの送迎バス、小倉駅北口に参上
運転手のいきなり丁寧なアナウンスに良い意味で仰天した -
門司新港にある名門大洋フェリーターミナル
至ってマトモな建築物で阪九フェリーとは真逆のスタンスの会社であるのが見て取れる
中で働く受付嬢の対応も丁親切丁寧で、阪九フェリーの受付パート主婦とは一線を画していた。 -
名門大洋フェリー「ふくおか」
またも出発港の県名船となった
せっつより一回り小さいがシャープで感じの良さそうな船だった -
フェリーターミナルに展示してあった「おおさかⅡ」の精密模型
船舶マニアの喜ぶツボを心得ていらっしゃる -
「ふくおか」のエントランス
派手こそないが、上品で日本旅館の気品と風情を感じさせるデザインである -
「ふくおか」のシンプルな案内所と売店
だがしかし接客も一流で品揃えもバランスが取れていた
勿論、船舶マニア垂涎のスペック付きポストカードも販売 -
「ふくおか」のエントランス正面の銘版
会社の静かな誇りが見て取れる -
「ふくおか」の廊下
廊下の幅が意外と広いので歩き易い -
ツーリスト寝台のある部屋
名門大洋のカンパニーカラーの青が美しい -
ツーリスト寝台
空間はそこそこだが棚があって使い勝手抜群
もちろん寝心地も良い -
照明ボックスは白色光でラウンドしてるから明るい
そしてすぐ下には携帯受けまでもある -
寝台内部の小物棚
ほんの少しの工夫だが、旅行者にとって便利で有難い装備である -
「ふくおか」の配置図兼デッキプラン
保守的ではあるがシャープでスタイリッシュな船である
部屋数は「それいゆ」と「せっつ」の中間位であろうか -
「ふくおか」の大浴場
露天風呂こそないが必要にして充分な空間を備えている -
平凡だが、逆に気兼ねなく出入りできるスタンダードな食堂
但しトラックドライバーとの住み分けがないため、一部プロレタリアートで野性的なトラック野郎どもの雰囲気が漂う -
コスパ最強で味も良い、バイキング形式の夕食
大阪名物タコ焼きもぬかりなく有り、甘口のカレーがやたら旨い -
コスパ最強で体に良い、バイキング形式の朝食
根菜や惣菜が旨い
コロナ対策の納豆まであった -
驚くことに食堂があるにも関わらず、電子レンジまで装備しコンビニ弁当をチンして頂くことも可能
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そして旅行者には大変ありがたい、電子ロック式の貴重品ボックスまであるので身軽に行動しやすい
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最上階から階段を見下ろす
必要以上に段数がないからデッキにも駆け付け易く疲れない船である -
派手さこそないがテナントビルレベルで小奇麗なエレベーター
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播磨灘付近で明石海峡大橋が近いのでデッキに上がって撮影準備
今度は一眼レフ携えて迎撃
ショータイムの始まりである -
シャープな「ふくおか」のファンネル
船会社というよりは航空会社のような社章である -
明石海峡大橋に進撃中の「ふくおか」
全体的に直線的なデザインの船である -
黎明の明石海峡大橋の全景
実に壮大で美しい橋である
全長3911m、中央支間長1991m、主塔高297m -
琵琶湖を切り取って島にしたような形をした淡路島の先端
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小豆島行きのジャンボフェリーが明石海峡を航行中
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惚れ惚れする位、壮大かつ偉大な吊り橋である
この角度の眺めは瀬戸内航路ならではの絶景である -
朝日に向かって進撃するこの角度の船舶と橋梁が素晴らしい
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いよいよ明石海峡大橋にむけ突進
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この吊り橋の巨大感と主塔の高さたるや、白鳥大橋は勿論のこと横浜ベイブリッジやレインボーブリッジの比ではないほどスケールがショウヘイ・オオタニ級にクソでかい
阪神淡路大震災でもビクともしない堅牢さを誇った -
橋梁構造物の直下通過中
隅々の梁や桁まで目視可能
凄過ぎる光景に唖然 -
淡路島側の橋台を俯瞰
スケールデカ過ぎ -
航過完了、実にスペクタクルな船旅である
-
この針路ならではの壮大な全景に残心するのみ
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美しい旭日の大阪湾
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大阪南港に定刻通りで接岸した「ふくおか」
マスコットのノリーナが津軽海峡フェリーのドルフィンのように調和していた大阪南港フェリーターミナル 乗り物
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保守的だが堅実なデザインの「ふくおか」
機能美が映える船形である
「ふくおか」もまた「せっつ」同様に船体に一切の錆が吹いていなかった大阪南港フェリーターミナル 乗り物
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船首に開口部があるのは自分の知る限り青函航路(はやぶさ、ブルーマーメイド)だが、瀬戸内ではこれが標準らしい
北海道の中・長距離航路の大型船だと側面開口が主流なのだ大阪南港フェリーターミナル 乗り物
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他社と共有の大阪南フェリーターミナル
ニュートラムの連絡橋があり利便性良し -
大阪版「ゆりかもめ」のニュートラム
四つ橋線込で330円は安い -
「ふくおか」の御船印
全てに於いてバランス良く、迫力も兼ね備えた御船印の模範解答である -
参考文献のムック本とパンフレット
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