2022/11/23 - 2022/11/23
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kojikojiさん
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層雲峡を出たバスは一度高速のインター近くでトイレ休憩しました。ここからは大雪山の山々がきれいに見渡せました。上川層雲峡から旭川紋別自動車道に乗って旭川市内を目指します。お昼前に男山酒造に到着し、まずは2階の「男山酒造り資料館」の見学をします。空いてきたところで無料の試飲を楽しんでいたら妻は有料試飲まで手を出しています。お神酒の小瓶があったので友人たちへのお土産にして、表に出ようとすると前掛けと法被の貸し出しがあり、脇には一升瓶も置いてあります。これは貸し出し用なのですぐに着込んで記念写真を撮りました。こんな時は楽しんだもの勝ちです。お昼はすぐ近くの「旭川ラーメン村」での自由昼食になります。ここにも来たかったこともあり、又以前の旅で行けなかった「青葉」があるのですぐに向かいました。後から来た人は表で待つようになりました。8軒ほどが軒を連ねていますが、混む店は決まっているようです。ビールを飲みながら醤油チャーシューメンをいただいて大満足でした。ここから1時間ほど走った「神威古潭」に向かいましたが11月に入ってからずっと工事中で見学は出来ませんでした。企画した人は何をやっているのでしょうか?添乗員さんは気の毒で会社に連絡して代替えを検討しています。最初から最後までゆるゆるのツアーです。トイレも閉鎖しているので急遽「道の駅ふかがわ」に立ち寄りました。ここでは探していた新蕎麦と打ち粉が売っていたので年末の蕎麦打ち用に3キロほど買い求めました。深川ICから道央自動車道に乗って「砂川ハイウェイオアシス」で休憩と買い物の時間があります。ここには前も来たことがあるので勝手は分かっています。ソラチのスープカレーの素と地元の農家のポップコーン用のコーンをまとめ買いしてお土産にします。バスは1度札幌市の北部で高速を降り、「最後の立ち寄り先の「白い恋人パーク」に立ち寄ります。もう買い物は必要ないので2階のカフェでソフトクリームをいただき、写真を撮って遊んでいました。これで観光の立ち寄り先もすべて終わり、新千歳空港に向かいます。帰りはANA便でダメもとで聞いてみたらマイレージの積算が出来ました。身軽になってからは「島の人」で買い物をして、「花ぶさ」という寿司屋で最後の食事をして北海道の旅は終わりました。実際は羽田空港で最終の池袋行きのリムジンバスに飛び乗るというバタバタがありました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス JALグループ ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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旭川での観光は「男山酒造」で試飲と資料館の見学です。北海道の日本酒が好きなのと、夏には増毛の国稀酒造と小樽の田中酒造亀甲蔵にも行っているので男山酒造にも来たいと思っていました。
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ここでは30分の自由見学と試飲と買い物になります。最初に試飲方法の説明があり、コインを3枚いただきました。皆さん試飲からスタートするので我々は工場見学と資料館のある2階に進みます。
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工場見学と言ってもガラス越しにタンクなどを眺めるだけでした。
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あまり時間も無いので簡単な見学で良かったかもしれません。
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見学したかったのは「男山酒造り資料館」でした。旭川で創業した「山崎酒造」がかつて伊丹にあった正統・男山の「木綿屋山本本家」を継承しています。江戸幕府の御膳酒になったことや、上方から江戸へ送る下り酒のブームを巻き起こして「男山」の酒名は美酒の代名詞となり、醸造家たちが次々に自分たちの酒に冠していきますが、その後の灘の酒ブームにより「木綿屋山本本家」は廃業します。
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昭和になると旭川の酒屋「山崎酒造」が木綿屋山本本家の末裔を訪ね当てたことで正統・男山が復活します。昭和43年の1968年に社名を「男山株式会社」と改称し、この時に木綿屋山本本家の末裔から正統を伝承する印鑑と納め袋が3代目の山崎與吉に手渡されたそうです。
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資料館には木綿屋山本本家の時代の資料も展示してあります。その当時の七つ梅の家紋がいろいろな物に見られます。
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北川歌麿の描いた浮世絵には新吉原の大よがき若那屋で主席を占めた白露の姿が描かれています。画面左上には四斗樽が描かれ木綿屋乃男山の文字が読み取れます。現在で言う女優さんを起用したアルコール飲料のポスターみたいなものですね。オリジナルはボストン美術館に展示されていることが分かり、原画の複写から版画の複製を製作したそうです。
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資料館の一画には昔の酒造りで使われた道具が陳列されています。米俵と一緒に置かれた「棒はかり」は子供の頃に見たことがあります。50年以上前は古紙回収のおじさんが各家を訪ねて、新聞紙をこの計りで計量してチリ紙と交換していきました。その当時は都内でもまだトイレットペーパーなど無い、汲み取り式のトイレでした。
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屋内にある井戸で使われた米を洗うための道具が並んでいます。米洗いの笊や試桶、米かすりなど道具は詳細に分かれています。
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次は蒸米の工程です。まずは和釜に湯を沸かし、おおきな樽の様な甑(こしき)の中に米を入れて蒸します。甑の中には3センチ四方の穴が開いていて、そこにコマを置いて蒸気が満遍なくいき渡るようにします。蒸しあがった米は蒸溜(ふかしだめ)に入れて簀子の上にむしろを敷いて冷まします。蒸米は麹や酒母用に一部を使い、だいぶ部は仕込みに使います。
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甑(こしき)に蒔かれた莚や藁縄、巻かれた竹までもが美しく感じます。
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麹を造る工程に移ります。蒸米を広げた上に種麹(もやし)を蒔いて麹を作ります。麹菌が繁殖すると発熱するのである程度繁殖した時に切り返しを行い、次の段階で麹蓋(こうじぶた)に入れて棚に積み上げます。
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酛(元)造りから醪(醪)造りの工程になると使う道具も大きくなってきます。巨大な仕込み桶も使われ続けた年季が感じられます。
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桶の下に敷くざぶとんは保温マットの役目があります。仕込み時に発生した泡を消す道具や暖気樽(だきだる)と呼ばれるお湯を入れて酒母の発酵を助ける道具など多岐に渡ります。
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この形の酒舟は初めて見ました。この器に醪(もろみ)の入った多くの酒袋を入れ、押しぶたを押すと、底に近い側面の穴から酒が流出し、袋の中に酒の粕(かす)だけが残るしかけです。最初は白濁した米のとぎ汁の様な液体ですが、しばらくすると透明な酒が出てきます。
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夏酒を仕込む夏囲桶も置かれてあります。防腐のこともあって目張りをしたのでしょうか。紙の目張りは分かりますが牛蒡をどうやって使ったのか詳しいことは分かりませんでした。
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資料室にツアーの方が上がってきたので1階の試飲コーナーに移ります。先ほどいただいた専用コインを入れると小さなカップにお酒が出てきます。好きなお酒を3杯いただける訳です。
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初夏の旅で買った男山の純米大吟醸はまだ冷蔵庫に入ったままですが、年末には封を開けようと思っています。
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こらこら!ちょっと目を離したすきに100円の有料試飲をしています。
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入り口の脇には延命長寿の水があります。大雪山連峰の雪解け水の伏流水で男山の清酒を醸造するのに使われているそうです。妻はちゃっかり水筒に汲んでいました。
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御神酒の小瓶がお手頃だったので友人たちにお土産にしました。出口にハンガーラックが置かれていたのでよく見ると帆前掛けと法被が置かれてあります。記念写真用の物なのですぐに羽織りました。横には一升瓶の空瓶も置かれてあります。
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この日のお昼は「旭川ラーメン村」でした。ここで自由昼食になりますが、一気に38人が向かうと入れないことも考えられるので急いで目的の店に急ぎます。
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初夏に来たときには別のラーメン店に入ってしまい、さすがに2杯は食べられないので諦めた「青葉」です。
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すぐに入ったので座れましたが、後から入った人は表で待たされていました。
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旭川ラーメンは醤油がスタンダードなので醤油のチャーシューメンを注文しました。3泊4日、ずっと海鮮やバイキング料理を食べていたので体がラーメンを欲していたと言っても過言ではありません。
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サッポロクラシックと一緒にいただきます。あまりのおいしさに一気に食べきってしまいました。体に良くないなと思いながらもスープも飲み干しました。
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ラーメン村のベンチで記念写真。妻をチャーシューに見立てました。
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旭川を出るときに高架の上から大雪山の山並みがきれいに見渡せました。
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ここから1時間ほど離れた「神威古潭(かむいこたん)」に向かいます。
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「神居古潭」はアイヌ語で「神の里」を意味し、石狩川の急流沿いに奇岩怪石が約10キロ続く景勝地です。渓谷の濃緑色及び黒色質の岩石は神居古潭石と呼ばれ、また吊橋付近には激流がつくる「神居古潭おう穴群」は昭和41年の1966年に市の天然記念物に指定されています。
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アイヌの人々は道路も無かったころは川を交通手段に使っていたそうですが、この辺りは急流が多く、何回も何回も事故が起きるので、それは神の仕業として恐れたと言います。この場所で言うカムイは、神は神でも「悪い神」のことだそうです。
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バスガイドさんのそんな話を聞きながら急流沿いをバスは走ります。
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木々の葉が落ちた冬枯れの景色がきれいです。
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対岸に「神居古潭駅」の建物が見えてきました。いつもはシャッターが開いているそうですが、この日は閉まっているとガイドさんはちょっと不安そうです。函館本線は以前は石狩川沿いに線路が引かれていましたが、滝川駅と旭川駅の間はトンネル工事や電化工事などを行う事になり、このルートは昭和44年の1969年に廃止になったそうです。
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ここで自由時間になるはずでしたが、対岸に行こうにも橋は工事中で渡ることが出来ません。手前側にも大きなクレーン車が据えられているので身動きも取れません。さらにトイレも閉鎖されています。しかも工事は1か月前から行われているようです。またトラピックス社のこのツアーを企画した人物に会いたくなってきました。本当にグダグダのツアーです。2か月に20本くらい計画され、1本しか催行されなかった理由が分かる気がします。
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神威岩はアイヌの言葉でクネシリと呼ばれ、崖になっている山という意味だそうです。かわいそうに添乗員さんは会社に電話して指示を仰いでいます。
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工事現場の横に置かれた神居古潭石の写真を撮っておきます。添乗員さんとバスのドライバーさんとガイドさんと3者協議を行って、近くにある「道の駅深川」に立ち寄ることになりました。困った時の道の駅で、今回はこれで3回目です。
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バスの車窓からヤドリギが見えると毎年のようにヨーロッパのクリスマスマーケット巡りをしていたことを思い出します。今年も行けませんでしたが、来年は何とかならないでしょうか。
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バスは石狩川に沿って走ります。神居古潭の神竜頭首工とともに新たに建造された北空知地区の灌漑用水を確保するための堰も見えました。
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「道の駅深川」に到着しました。20分のトイレ休憩になります。添乗員さんも時間調整が大変です。物産品もたくさん売られていて、新蕎麦の良さそうなのがあったので3キロほど買い求めました。打ち粉も置いてあったのが買う決め手になりました。毎年年末は北海道からそば粉を取り寄せて、30日の晩に友人宅でふるまっています。
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休憩が終わると道央自動車道に乗って札幌方面に向かいます。
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自動車道にある「砂川ハイウェイオアシス」は「砂川サービスエリア」の奥にあります。下りのサービスエリアには思い出があります。初夏の旅でここで休憩した後に出発しようとした瞬間にバスがパンクしました。
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「砂川ハイウェイオアシス」には札幌から富良野へ行く1日バスツアーの帰りに立ち寄ったことがあります。ここには農産品のコーナーが充実しています。
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六花亭本店と柳月にも行ったので最後は北菓楼で北海道の3大名店を制覇した気分です。何も買いませんでしたが。
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ここで買ったのは空知のスープカレーの素と近隣の農家が作ったポップコーン用のコーンでした。どれも地元の友人や弟に喜ばれましたのでお土産にします。
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日本でヤドリギを買おうとするととんでもなく高いので、バスから降りて取りに行きたくなってしまいます。ヤドリギは寄生植物なので地面には根を張らず、他の樹木の枝の上に生育する常緑の多年生植物です。
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陽が落ちる前に札幌に到着しました。市内には入らずに札幌自動車道で小樽方面に向かいます。
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最後の立ち寄り先は「白い恋人パーク」です。ここへ来るのも2回目です。
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駐車場でバスを降りて30分ほどの自由時間になります。
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昨年の冬に来たときはクリスマスの時期だったので雪が積もっていたことをお思い出しました。
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こんなクマがいたのは気が付きませんでした。
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チューダー朝の建物が夕暮れの空に映えます。
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この線路に電車が走っているのはまだ見たことがありません。
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特に買い物をするつもりもないので外観を眺めていました。
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もうクリスマスのシーズンになったんだと感じます。
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1階の売店には立ち寄らず中央の大階段を登って2階のカフェ・バトラーズワーフに向かいます。
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バスの中がずっと暑かったので白い恋人ソフトクリームでクールダウンします。ここのソフトクリームは本当に美味しいです。
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夕方の遅い時間なので空いていました。
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表に出て気が付きましたが、我々が入ってすぐに閉店していたようです。
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久し振りにロンドンにも行きたくなってしまいます。妻は町中を歩きたくない一心でバスの路線図を頭に入れていました。
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空港についてすぐにANAのカウンターでチェックインしました。ダメもとで聞いてみたらマイレージの積算が出来ました。安いツアーではJAL便を使うことが多く、ほぼすべてでマイルの積算は出来ませんでした。身軽になって「島の人」で干物を買って、「花ぶさ」という寿司屋に入りました。
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どうしてもイカが食べたかったのでウニとイカ丼を注文しました。
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妻は少々お疲れ気味です。今回の旅から帰ったら洗濯をして、すぐに荷造りして男鹿半島と津軽半島の旅に出なければなりません。
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大好きないくら丼は外せないようです。
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そろそろ北海道から東京へ戻る時間になりました。午後8時30分という遅い時間なので先ほどまで混雑していた空港ターミナルも閑散としてきました。
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座席は中央の4人掛けはほとんど使われていませんでした。一番後方の2人掛けの座席なのでストレスありません。ANAのこの座席の配置は良いと思います。
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羽田空港には定刻の午後10時10分に到着しました。荷物をピックアップしてリムジンバスのチケットを買って、10時30分発の池袋行きの最終バスに飛び乗りました。無事に家にたどり着きましたが、翌日洗濯してもらったものは再びトランクに詰め込まれ、次の旅が始まります。
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