2022/11/23 - 2022/11/23
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kojikojiさん
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ツアーも最終日です。この日も早朝5時過ぎに目が覚めてしまいました。まずは温泉でゆっくりと目を覚まします。この日の出発は午前9時30分と遅いのでかなり時間があります。ここまで来て層雲峡の温泉街を見ないのももったいないので散歩してみることにします。昨晩は凍結していた道路も多少歩きやすくなっていたので坂を登ります。こんな早朝に歩いている人はいませんが、朝日の当たる層雲峡の岩肌はとても美しいです。目的もなく歩けるところと思ってロープウェイ乗り場に向かうと電気がついていて扉も空いています。中に入ってみると午前8時に1番のロープウェイがあることが分かりました。窓口で訪ねてみると20分間隔で運行していて、この日は久しぶりの快晴で大雪山系の山々がきれいに見えるということです。すぐにスマホから妻に電話して戻るのが少し遅くなることを伝えます。ちょっと怒り気味でしたが許してくれました。本当なら呼びたいところですが、出発まで5分ほどしかありません。8時のロープウェイは1人だけで貸し切り状態でした。あっという間に層雲峡温泉は小さくなり、変わって周囲の景色が広がっていきます。この360度のパノラマは素晴らしく、中を行ったり来たりしてしまいます。係りの女性も「久しぶりの快晴ですよ。」と嬉しそうです。今年はここまで雪が少なかったようでスキー場もオープンしていないとのことです。山頂駅では走って屋上の展望台まで登りました。何しろ滞在時間は20分弱しかありません。誰もいない展望台で黒岳から連なる大雪山系の山々の景色を楽しみました。その姿はヨーロッパアルプスと比べても遜色のないもので過去に行ったヴァリスの山々やシャモニーモンブランの山々を思い出させます。遠く阿寒富士までがきれいに見渡せるほどの快晴でした。写真と360度のパノラマ動画を撮って急いで乗り場に戻りました。たった30分ほどのことでしたが最高の思い出になりました。急いでホテルに戻り、閉まりそうな朝食レストランで食事をいただきました。予定時間にバスは出発し、近くにある銀河の滝と流星の滝の見学をします。先ほどモンブランの様な山を見てきたせいか、不動岩はドリュー針峰のように見えてしまいます。初日のピョウタンの滝の見学が今一だったので期待していなかった分ここの見学は素晴らしかったです。層雲峡の観光が終わり、バスは旭川市内に向かいます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス JALグループ ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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ホテルの部屋からの風景です。この方向に層雲峡の温泉街があって、黒岳ロープウェイもあるはずですがここからでは見えないことが分かりました。
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天気も良さそうなのでまずは温泉に浸かりに行きます。午前5時過ぎなので大浴場も空いていて、ゆっくり出来ました。今回宿泊した3か所の温泉はそれぞれ初めてだったので湯の違いを楽しめました。
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この日の出発は午前9時30分と遅いので散歩に出てみることにしました。
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昨晩は道路がツルツルに凍っていて近くのセブンイレブンにも行けませんでしたが、今朝は大丈夫なようです。
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少し坂道を上がったところに層雲峡温泉の看板がありました。峡谷を挟んだ反対側の斜面には朝日が当たってとてもきれいです。
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層雲峡という名前は大正10年の1921年にこの地を訪れた大町桂月が命名したということはこの後のバスの車内でガイドさんから教えてもらいました。渓谷入口にはアイヌ語で「ソウンペッ(滝・ある・川)」と呼ばれる双雲別川があり、この音から発想し、字を当てたものだそうです。
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大町桂月(おおまちけいげつ)は高知県出身の詩人、歌人、随筆家、評論家で、終生酒と旅を愛し、「酒仙」とも「山水開眼の士」とも称された人物です。秋に行った下北半島の仏が浦も彼の命名でしたし、この旅のすぐ後に行った男鹿半島と津軽半島の旅では千畳敷海岸に文学碑がありました。日本国内を旅すると大町桂月に出会うのは地中海周辺を旅するとローマ皇帝のハドリアヌスの足跡と出会うのに似ている気がします。
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雰囲気がどこかで見た橋に似ていると思いましたが、後になってシャモニーからメール・ド・グラスという氷河の端に向かうモンタンベール鉄道の駅前の橋だと気が付きました。
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閑散としていますが、ヨーロッパアルプスの山岳リゾートに劣らない雰囲気を持っています。
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川沿いにもう少し登ってみることにします。セイコーマートマートさえ午前8時からの営業なのでまだ閉まっています。
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「黒岳ロープウェイ」の建物が見えてきました。この辺りの建物もヨーロッパアルプスのシャレーの様なデザインになっています。
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黒岳駅まできれいに見えました。天気も良いので登ったら景色が良いのかもしれません。今回詳しく調べていないのが悔やまれました。ただ、ホテルのロビーにロープウェイの運行時間が午前8時と書かれていたような気がします。
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「層雲峡ビジターセンター」は閉ざされていましたが、ロープウエーの建物には明かりが灯っているので行ってみることにします。
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するとやはり午前8時が始発の時間でした。窓口で尋ねてみると20分間隔で運行しますとのことです。上に登ると何が見えるか尋ねると「黒岳から360度のパノラマが広がり、今日は久しぶりに快晴なので素晴らしい景色が見えますよ。」とのことです。金額を聴くと往復で2,300円でした。
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散歩する際にコンビニに寄るかもしれないと財布を持ってきて良かったです。午前8時に登って次の便で戻れば8時40分くらいにはホテルに戻れます。朝食は9時までなので何とかなると踏んで妻に電話をしました。
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ちょっと不機嫌そうでしたが「気を付けて。」と言ってくれたのでチケットを購入しました。周りには誰もいないので貸し切り状態です。
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改札が始まってチケットにパンチを入れてもらいます。最後にスキーに行ったのが25年ほど前のツェルマットなので冬場のスキー場のロープウェイは久しぶりです。
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大きなロープウェイに1人だけなので申し訳ない気がします。カーリングのロコ・ソラーレの藤澤五月のような雰囲気の係員の女性も乗り込みます。
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山頂の先にどんな景色が広がるか楽しみです。
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誰もいません。
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午前8時に出発です。1人しかいないのに案内をしてもらって申し訳ない気がします。前の日は曇っていてお客さんもいなく、今日は久しぶりの快晴なので楽しみです。とおっしゃっていました。
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今年は雪が少なく、スキー場のオープンも遅れているようです。
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高度が上がるにつれて景色がどんどん変わっていきます。これには大興奮です。
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振り振り返って山麓を見ると温泉街が小さくなっています。
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右手に真っ白な雪を頂いた山々が見えてきました。
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ホテルにいるだけでは全く分からない世界が広がっています。分かっていたら妻も連れてきてあげたかったと思います。
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黒岳の尖った姿もきれいに見えます。何となくマッターホルンを思い出してしまいます。
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大町桂月の名をいただいた桂月岳はグランドジョラスといった感じでしょうか。
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上川岳はイタリアとスイスの国境にあるモンテ・ローザを想像させます。
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反対側の山々もきれいに見えてきました。ほんの数分登るだけで層雲峡温泉にいるのとは全く違う世界がありました。
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武華山は標高1,759メートルです。
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屏風岳は1,792メートルと同じくらいの高さの山々が連なっています。森林限界を超えていないので山肌の景色はヨーロッパアルプスとは違います。
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薄曇りではありますが太陽光線もきれいに当たって最高の景色を堪能できます。
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ツアーの企画者もオプションでこのロープウェイを入れればよいのにと思いました。スキーが始まると混雑して乗れないかもしれないし、乗り遅れると面倒だし、そんな理由で組み込まれないのかもしれません。
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山頂駅には7分で到着しました。クライン・マッターホルンの山頂駅を思い出しました。降り場にはROLEXのポスターが貼ってあったのを思い出します。ウールの帽子を被ったエクスプローラーという時計の写真でした。
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ここに20分後に戻ってこなければなりません。急いで表に出て展望台の場所を教えてもらいます。
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階段を駆け上った展望台です。係員の方が点検で歩いただけで足跡もほとんどありません。
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一番右手には阿寒富士が見えます。その左には石北峠、雄阿寒岳も確認できました。1日でここまで移動したのかと距離が分かります。
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真正面には屏風岳が見えます。
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高校を卒業して札幌の大学に行った弟はそのまま北海道に住み続けています。趣味のスキーや登山や沢登りを楽しんだ人生です。唯一父に禁止されていた冬山も登っているのを家族は知っていました。多分北海道中の山を登っているのだと思います。
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高校までは父に連れられて北アルプスや南アルプスの主峰を踏破しましたが、北海道で登山したことはありません。ヨーロッパアルプスに行ってもロープウェイで登ったところを歩いて降りるかスキーで降りるだけでした。
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遠く上川辺りの町が見えました。あと数時間したらこの方向へ向かうのだと思います。
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ここは黒岳ネイチャーテラスなのだと知りました。
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ちょっと目を離したうちに黒岳には雲がかかってしまいました。
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グランドジョラスのように見えた桂月岳は標高1,938メートルと周囲の山々と変わりありませんが、「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」というのはこの山並みを指すのだろうと思えます。
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凌雲岳は2,125メートルと一番標高が高いことが分かりました。その雪を頂いた姿はモンブランを思い出します。
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上川岳1,884メートルも森林限界を超えた山のように雪で覆われているのでとても美しく見えます。
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麓の層雲峡温泉辺りはまだ初冬の景色ですが、ここはすでに冬の姿になっています。快晴の青い空の下の雪山はただただ美しいだけです。ここまで来る予定ではなかったのでネルシャツに防寒ジャンバーという軽装で来てしまいましたが、展望台は日が当たるのでポカポカしています。
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雲に隠れていた黒岳1,984メートルも姿を見せてくれました。スイスとイタリアの国境辺りから眺めたマッターホルンのような姿が美しいです。
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グダグダのツアーでしたが、阿寒湖のシアターの観劇素晴らしい彫刻と翌朝の「ぼっけ」の散歩、そしてこの大雪山系の山々の絶景を見る事で旅が引き締まった気がします。
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雲の中から突然姿を表す瞬間には凄味も感じました。
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黒岳の雲が晴れると共に黒岳のリフトが見えてきました。久し振りにスキーをやりたい気分になりました。
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そろそろ戻らなければならない時間です。
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午前8時20分の便で下山します。下りも同じ係員の女性でした。素晴らしい景色でしたと言うと、喜んでくださいました。
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名残惜しい絶景なので見入ってしまいます。
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昇って来る時よりも太陽光線が多く当たっているようです。
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登るときは興奮していて気が付きませんでしたが、中間地点でキャビンがすれ違います。次の便にもお客さんは乗っていないようでした。
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見送るころには絶景は山に隠れてしまいました。
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ホテルに戻りかかると妻から電話がかかってきました。あと5分で戻れるのでロビーで待ち合わせします。
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何とかレストランが閉まる前に朝食を摂ることが出来ました。宿泊した「層雲峡観光ホテル」には宇旅璃(うたり)という水着着用の巨大な露天風呂がありましたが、入るタイミングがありませんでした。レストランから見えたので、どなたも入っていないのを確認して写真を撮りました。
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午前9時30分のバスは出発しました。前日も通った道を進みますが真っ暗だったので周囲の景色は全く見えませんでした。
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散歩した時間帯には日差しが射し込まなかったので寒々しく見えた風景も変化してきました。
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層雲峡は大雪山の北麓に石狩川がつくった24キロメートルにわたる大峡谷で、凝灰岩が浸食されて高さ100メートル以上の岩壁をなし、垂直に柱状節理(ちゅうじょうせつり)という溶岩が冷え固まる時にできる割れ目が発達しています。
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バスを降りると最初に団体写真の撮影がありました。今どきと思いますが、大人の事情があるのでしょう。それでも3名の方が申し込まれたようです。ほとんどの方が買うつもりもないのかマスクも外しません。
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朝早い時間なので北側にしか日が射し込まないので南側の斜面はまだ暗いです。
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層雲峡温泉から東に向かって絶壁が続き、見事な滝を見ることが出来ました。初日の「ピョウタンの滝」が今一だったので期待していなかったのですが、いい意味で裏切られました。
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大雪山系の山並みにモンブランやグランドジョラスを思い出していたので、「不動岩」はドリューやダンデ・ジョアンという針峰に見えてしまいます。
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分かりやすい地図がありました。この先にもたくさんの滝や岩があるようですが、ツアーで見学するのはここまでです。
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「銀河の滝」と「流星の滝」はすでに凍り付いています。約120メートルもの切り立った断崖に寄り添うように流れ落ちる美しい2つの滝ハ別名で夫婦滝とも呼ばれ、日本の滝百選に入っているそうです。
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ズームで寄っていくとその寒々しい景色を確認することが出来ます。
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日本にもこんな景色があったのだと感じます。それも天気が良いのではっきり見ることが出来たのだと思います。
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添乗員さんに記念写真を撮っていただきました。
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層雲峡での観光が終わり、バスは旭川に向かいます。北側の岩肌も美しくガイドさんが名前などを言ってくれますがとても覚えられません。
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層雲峡氷瀑祭りの準備も始まっていて、竹の骨組みが作られていました。昨年支笏湖の畔でも同じようなものを見ました。
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しばらく車窓の右側に美しい岩並みが見えます。
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層雲峡の地域では約3万年前の大雪山の噴火により堆積した熔結凝灰岩が石狩川の浸食により削られ、長い歳月をかけ現在の姿となったとガイドさんが説明してくれました。
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今回のバスガイドさんの話し方がテレビの通販番組のMCのようで、何か買いたくなってしまいます。
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どんどん変化していく岩は中国の武陵源の張家界の岩山にも似ています。映画のアバターのモデルになったと言われるところです。
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現在は風化が進んで崩落することもあるようです。
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この景色も何年後かには変わってしまうのかもしれません。
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上川層雲峡ICの乗り場横のトイレに立ち寄りましたが、先ほど見てきた大雪山系の山々がきれいに見えました。
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バスはお昼前に旭川に着きました。ここで一番楽しみだった男山酒造の試飲と旭川ラーメンのお昼になります。
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