2021/10/01 - 2021/10/31
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ほわほわわかな。さん
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大分県杵築市の寺町歩き。
周ったのは下の6つのお寺さん。
あ、周った順です(*^ヮ^*)
・日蓮宗 妙経寺
・浄土宗 長昌寺
・臨済宗南禅寺派 安住寺
・浄土真宗本願寺派 妙徳寺
・浄土宗 正覚寺
・臨済宗妙心寺派 養徳寺
▽使用機材:SONY Cyber-shot DSC-T20
- 旅行の満足度
- 5.0
-
実るほど 頭を垂れる 稲穂かな
誰が詠んだか、奥深い。
もぅほとんど名言に近いよね。
詠み人知らずみたくなってるけど。
こーゆー人生訓みたいのをサクッと作れちゃうのは、案外お坊様かも知れない。
よく標語とか門前に書いてあったりするし? -
で、お寺巡り。
一番手はココのお寺さん。
日蓮宗のお寺さんで。
一乗山 妙経寺といいます (〃'▽'〃) -
詳しい創建時期は不明ながらも。
平安時代の創建ではないか。
そんな言い伝えがあります。 -
公式サイトによるとー。
創建は慶長10年4月18日(1605年)。
日純上人が開山で、当時の名は常顕寺。
二度の引寺をして現地に移った・・・とあります。 -
引寺ってゆーのは、お寺さんを買い取るコト。
跡継ぎがいないとか、お寺さん自体を廃業するとか。
このまま行くと衰退していずれは廃寺に・・・
そんな時に、譲り渡して有効活用してもらうのです。 -
特に江戸時代以降。
幕府は、新規にお寺さんを開くのはできるだけ控えさせたい。
そんな意向があったと聞きます。
新しく建てるのは好ましくないけど、古いお寺さんを再利用するならいいよってことで。
引寺とゆーシステムが使われたの。 -
その際、物件(仏具も含む)は使っていいけど、寺号は以前のと同じのを使ってはダメ、みたいな決まりがあったらしく。
引寺した場合は、新しい寺号を名乗るコトになりました。
もちろん、原則には例外もあるけど(≧m≦) -
で、こちらのお寺さん。
常顕寺という名前でやってきたものの。
1709年に徳川5代将軍綱吉公が没し、常顕院殿の諡(おくりな)となったので、こちらのお寺さんも妙経寺と寺号を改めました。
貴人と同じ名前は避けるのが、この時代のお約束。 -
こちらの名物が毘沙門天堂。
ヒノキ造りの毘沙門天像が安置されています。
聞けば、平安時代の作で。
県指定の文化財にもなってるほど。 -
仏像は古いけど、お堂は新しい。
2006年に毘沙門天堂を始め、寺内の大改修が行われたので。
結構キレイです(*´ω`*) -
それじゃ、次のお寺さんに行きましょ♪
ちなみにココは寺町で。
他にもいろんなお寺さんがいっぱいあります。
寺町銀座ってやつです♪ -
浄土宗 長昌寺です。
山号は松岳山。
もともとは摂津国三田(兵庫県三田市)にあったお寺さんで。
当時は松岳寺といいました。 -
こちらのお寺さんは松平重直公の菩提寺。
この地に来たのも、重直公の『引き』によるもの。
重直公は転封の多いお殿さまだったので。
領地が変わるたびにこちらのお寺さんも、あっちこっち引きずられました(笑
松平重直公はもともとは、信濃松本藩主・小笠原秀政公の四男坊。
能見松平家には養子に入りました(*´▽`*) -
おっきな石碑~(*´▽`*)
豊後宏道流とゆー活け花の流派があって。
これは杵築発祥の流派なんだけども。
その創始者の碑がこれなの。
『上人』とあることから、恐らくはお坊さま。
かつてのご住職かも? -
藩主ゆかりのお寺さんだけに。
杵築藩からもかなりの庇護を受けていたものと推察。
お殿さまとかの菩提寺だと、武士の参拝はいいけど町衆のお参りはダメ!みたいなトコあったりするけど。
ココはどうなんだろう? -
こちらの名物・その1。
たぶん寺宝だから。
何かのイベント時じゃないと見れなさそう。 -
こちらの名物・その2。
これも観れないよね? -
じゃフツーに観れる名物とゆーコトで。
本堂門前の天井画。
これならどうだぁーっ!(*≧∇≦)ノ -
ココのは絵じゃないの。
ぜんぶ手彫りなの!
しかもひとつひとつ。
ぜーんぶモチーフが違うのがポイント。
一見、地味だけど。
クラフトワークっぽくって面白くない?
ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ♪ -
お寺さんとか神社とかの建築って。
なんか職人さんの腕前披露の場みたいなトコがあってね。
そーゆーのを探し出して、眺めるのが楽しんだ♪ -
鐘楼がポツーン。
すみっこにあります。
あーゆーポツーンとしてるの見るとね。
なんか見にいきたくなっちゃう。
『すみっこぐらし』適性高い?(笑 -
鉄じゃなくって、青銅製?
それゆえに。
年季が入ったときの、すすけ具合が絶妙。
いい塩梅ってゆーのは、こーゆー時につかうコトバなのかなー(*´ω`*) -
陽雲斉先生の碑。
陽雲斉とゆー方が誰かはわからない・・・
さっきは生け花のセンセだったから。
こちらは茶道の宗匠だったりするのかなー(*´▽`*) -
ほいじゃ、次は禅宗のお寺さんでも。
こちらは釣鼇山(ちょうごうざん)安住養國禅寺。
一般的には安住寺と呼ばれております(*・ω・*) -
臨済宗南禅寺派のお寺さんで、創建は鎌倉年代。
1259年に円爾弁円和尚に開山をしていただきました。
円爾和尚は京都は東福寺の開祖でもあります。
ちなみに東福寺は南禅寺系ではなく。
東福寺派とゆー独自の宗派を展開しているので念のため (〃'▽'〃) -
開山は円爾和尚だけど。
開基は鎌倉武士の木付親重公。
親重公は豊後の雄・大友氏の一族で。
大友氏2代当主・大友親秀公の六男に当たります。
当然、ココは木村氏の菩提寺です (o・ω・o)ノ -
お寺さんといえば、お約束。
門前標語。
端的にゆーと。
起き上がりこぼしになればいいのね(≧▽≦) -
安住寺さんの山門。
木肌の経年具合から察して、昭和年代ぐらいの再建かな?
と、思ったら大正6年築だったんだって。
惜しい!(●´▽`●)ゞ -
六地蔵。
どこのお寺さんにもあるわけじゃないけど。
お地蔵様を6体セットで置いてるところって結構あります。
単体でもありがたい仏さまだけど。
こんなにいると、めちゃめちゃ功徳をもらえそう。 -
本堂でございます。
めっちゃ立派!
でもこれも実は再建だったり(≧m≦)
瓦は準本葺き、木材は米ヒバ。
出来る限り日本の伝統的な工法にしょうという意気込みが感じられます。 -
観音堂です。
こちらは杵築市西国観音霊場第18番札所であり。
豊後西国三十三ヶ所観音霊場第25番札所でもあります。
ご本尊は釈迦如来なんだけどね (。・w・。 ) ププ -
ハッピーイエロー、見ーつけた!
カッシア・コリンボーサかな?
まるで春を思わせるような。
気分を高揚させてくれる色♪O(≧∇≦)O -
次は浄土真宗本願寺派のお寺さん。
妙徳寺さんいいます。
山号は普賢山。
普賢菩薩から取ったのかしら(o´・ω・)a -
門前標語。
この歌の作者は甲斐和里子女史。
や、甲斐センセっていったほうがいーい?
京都女子大の前身の顕道女学院の創設者。
実家がお寺さん(もちろん本願寺派)の教育者のセンセです(`・ω・´)b -
丘陵地に建ってるのでー。
境内は参道よりも高いトコにあります。
絵になりますなぁヽ(´▽`)/ -
すごくキレイにお手入れされてて。
気合い入ってるなぁと。
フツーのお家でもそうだけど。
玄関先がキレイなトコは、傍から見てても気持ちいいよね♪ -
威風堂々たる構えの本堂。
ご本尊は阿弥陀如来さまです。
こんなトコロまで車が侵入してきてるのが、なんともはや(^p^) -
本堂のすぐ横は庫裏。
ご住職さまのお家。
本堂のテイストによく似た造りで。
めっちゃシンクロ~O(≧∇≦)O -
(「・ω・)「ガオー
狛犬じゃないよね。
お寺さんだから、たぶん獅子。
手を出したら、カプッとかいきそう(笑 -
鐘楼はキレイめ。
再建にしたんだねー(*´▽`*)
こーゆー立派な屋根だと、重みでつぶれないのかなといつも心配になります(笑
それぐらい重厚なんだもん♪ -
逆光気味だけど。
境内の中から見ても、やっぱりどっしり感があります。
ココの屋根も落ちないかなとか。
そんないらんお世話ばかりしてる私(*´艸`*) -
寺町のメインストリート。
通称・寺町の坂。
写真の右手が通りの西側にあたり。
そちら側にお寺さんが集結しています。
通りの東側は住宅街。 -
ネクストお寺さん。
木目の風合いがしっぶい! -
大音山響流院 正覚寺が正式な名前です。
-
こちらはゆるい坂になっていて。
山門の直前にだけ石段がちょびっとあります。 -
門前標語。
『友達の友達はみな友達だ』みたいな?
『いいとも』を思い出した (。・w・。 ) ププ -
山門の左手には鐘楼コーナー。
-
御忌記念とか書かれた石碑がございました。
たぶん、こちらの開山をされた上人さまの法会の記念碑ではないかと推察。 -
こちらの名物・鉄鋳盧舎那仏坐像。
仏様だから『名仏』だね(笑
鉄で造られた坐像の盧舎那仏としては、日本一の大きさなんだって!
杵築市の指定有形文化財にもなってるとか! -
こちらの仏像、1744年に府内(大分市)で造られたものだそうで。
さすがに300年も経つと、表面もかなり劣化します。
それがまた歴史の重みを感じさせる風合いではあるんだけど(*^ヮ^*) -
こちらの盧舎那仏ルームには、他にも仏さまがいっぱい。
仏さまの数だけ功徳も倍増される?
ヾ(*´▽`)ノミ☆ -
こちらが本堂です。
ホントはまずこっちからお参りしなくちゃなんだけどね(≧m≦)
ご本尊は阿弥陀さまです。
(*>人<) ナムナム -
最後のお寺さんは禅寺です。
大心山 養徳禅寺さん。 -
ココの評語はちょっと難解。
禅寺あるある。
一般人には何言ってるかわからない(笑 -
でも、ちゃーんと訳をいれてくれてたり。
優しいよねー♪
(ノ*´∀)人(∀`*ヽ)ネー -
こちらのお寺さんは渋いです。
まるで山里の庵のような。
今まで見てきたお寺さんとは一線を画す。
そんなカンジがします(´Д` ) -
青竹を組んで、それに季節の野草を添える。
観賞用に育てたお花とかじゃなくって。
ホントに野にフツーに咲いていそうなもの。 -
これもワビサビなのかな?
こんなセンスを私も学びたい(*´▽`人) -
で、こちらのお寺さん。
杵築藩主・松平家の菩提寺です。
ココに来るまで知らなかったけど。
知って改めてビックリです!(;・ω・) -
ココは、杵築市西国三十三ヶ所観音霊場の札所でもあります。
杵築って33もお寺さんあったっけ?
そう思って調べると、全部がお寺さんなわけではなく。
単独で建ってるお堂やお地蔵さまなんかも数に入ってるそう。
って、お地蔵さまは観音さまじゃないんだが (。・w・。 ) ププッ -
にしても。
このお寺のやられっぷりはどうよ・・・
石塔、バッコシ欠けてるし。 -
壁もガッツリ逝ってるやん!
絶賛崩壊中やで!Σ(oдΟ;) -
個人的には、内部構造が楽しめていいとか。
ま、面白いんだけど(*´艸`*) -
崩れた壁の片隅。
かなり風化した石仏をはっけん。
国破れて山河あり的な風情がヤバい。 -
こちらが本堂。
お堂の真ん中が玄関じゃなく。
はじっこにくっついてるスタイル。
それでも100畳をこえる広さはあるそう。
(*・`o´・*)ホ─ -
境内は野草園みたいな雰囲気。
ネイチャー感がいっぱい。 -
でも、お手入れすべきとこはちゃんとしてる。
壊れかけた壁とか石仏とか見た後だけに。
ココは放置系?と思い込みそうになったり。 -
白と見せかけて、実は黒。
火と見せかけて、ホントは水。
なんとも先入観の持つ愚かさよ・・・
みたいなコトを教わった気がします。
禅寺、恐るべし。
(*´>д<)(>д<`*)ネー -
とゆーわけでっ。
大分県は杵築市の寺町めぐりはこれでおしまい。
お城とか武家屋敷もいいけど。
寺町めぐりも面白いよ。
味のあるお寺さんばっかだったし、楽しめるし♪
気になった方はいかが?(☆^▽^☆)
おしまい。
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この旅行記へのコメント (1)
-
- noboruさん 2023/11/10 07:42:00
- 楽しい旅行記ありがとうございます
- お寺については詳しくありませんが、お話も、見方も、新鮮でした
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