2022/09/05 - 2022/09/06
1816位(同エリア4459件中)
ニッキーさん
一日目の観光を終え、電車を乗り継いで宿のある嵐山へ向かいました。
宿泊するのは「星のや京都」です。
実は、コロナの状況が次第に収まってくることを期待して、半年以上も前から予約してありました。夏にコロナの感染状況が悪化して一時は日程変更も考えましたが、今回無事に行って来られて良かったです。
「星のや京都」は嵐山の地に明治時代からあった老舗旅館を星野リゾートが再開発した宿。全国に6ヶ所(世界には8ヶ所)ある「星のや」ブランドの宿の一つです。
保津峡のほとり、交通の不便な場所にあるため、宿へは渡月橋のたもとから専用船で送り迎えをしてもらいます。そんな体験もおもしろそう。
この旅行記は「星のや京都」滞在記となります。
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<旅行のスケジュール>
★印がこの旅行記で取り上げた場所です。
9月5日(月) 新幹線のぞみ209(東京8:21発)で京都へ
伏見稲荷大社
東福寺
★<星のや京都泊>
9月6日(火) 渡月橋
天龍寺
竹林の道
大河内山荘
新幹線のぞみ236号(京都16:30発)で東京へ
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
イチオシ
東福寺観光後、京都駅でロッカーの荷物をピックアップ、地下鉄と阪急電車を乗り継いで嵐山へ向かいました。
写真は阪急電車の中から見えた桂川と愛宕山(あたごさん)。
子どもの頃から学生時代まで毎日見ていた眺めです。
懐かしさがこみ上げました。
この辺りはまったく変わっていませんが、今回嵐山線への乗り換えに利用した桂駅が特急停車駅に昇格していてびっくりしました。 -
阪急嵐山駅もきれいになっていました。
昔はローカル線の雰囲気漂うひなびた駅だったのです。嵐山駅 (阪急) 駅
-
イチオシ
桂川の中洲にある公園から見た渡月橋。
ぽっこり丸い山は百人一首にも詠われている小倉山です。
嵐山へは子どもの頃、遠足、写生大会などでよく来たものです。
懐かしい~。 -
星のや京都の舟待合所です。
建物前の黒いボックスが受付になっています。
重い荷物は預かってくれ、エレベーターで二階の待合室に通されました。 -
ここで船が到着するのを待ちます。
エアコンが効いていて涼しい待合室。
すぐに冷たい水とおしぼりが出てきました。
観光を終えて汗だくでここまで来たので、ほっとしました。 -
時刻は午後4時半過ぎ。
「星のや京都」は午後3時からチェックインできるので、もっと早く来るお客さんが多かったかもしれません。
この時間は私たちともう一組(女性2人連れ)だけでした。 -
この時のスタッフは若い男性たちでした。
仕事を離れれば今どきの若者なのでしょうが、仕事中はあくまでも柔らかい物腰と丁寧な言葉遣いです。
ここで検温を受け、コロナチェックの質問表に記入しました。
ウェルカムドリンクはよく冷えた甘酒でした。
季節のしおりももらいました。
四季より細かい季節の分け方、二十四節気と七十二候の説明が書かれていました。美しい自然の奥嵐山で、季節を感じながらお過ごしくださいという配慮らしいです。
サービスが細かい。 -
船が到着。
スタッフに見送られながら乗り込みました。
預けた荷物はすでに船に積んでありました。
最初は川幅狭い支流からスタートです。 -
やがて保津川の本流に出ました。
私が子どもの頃ははるか上流を大堰川(おおいがわ)、保津峡から渡月橋までを保津川、渡月橋から下流を桂川と呼んだものですが、今やそれらは通称となり、正式にはすべて桂川というらしいです。
途中、「星のや京都」のもう一艘の船とすれ違いました。
一回り大きな船です。
向こうの船の船長さん、私たちに向かって深くお辞儀。
もてなしに抜かりありません。 -
イチオシ
振り返ると、渡月橋の向こうに比叡山が見えました。
水面に空が映って美しい。 -
15分弱で、「星のや京都」の船着き場が見えてきました。
崖の上に見えるのが宿の建物です。
世の中の喧騒から隔絶された場所にありますね。
迎えのスタッフが2名立っています。
なぜ2名かというと、すぐに理由がわかりました。
一組に1人ずつついて、エスコートしてくれるのです。
荷物は別に部屋へ運んでおいてくれます。星のや京都 宿・ホテル
-
私たちの担当は若い女性スタッフでした。
要所要所で「写真をお撮りしましょうか?」と写真を撮ってくれます。
細い石段を上りながら振り返ると、一緒に来たもう一組の女性客がまだ船着き場にいました。保津川の流れが渦を巻いている所もあって、なかなか良い眺めです。 -
緑深い木々の間に木造の建物が見えました。
まるで料亭のようなロケーションです。
これまでこんな宿に泊まったことはありません。
どんな滞在になるのか、わくわくします。 -
アジアンテイストの打楽器演奏でお出迎え。
心地よい音です。
私は演奏者がどうやってあの場所へ行ったかが気になりました。
案内スタッフに聞いてみると、ここからはよく見えないけれど池の向こうの草の間に右手から細い道があり、最後は飛び石を渡ってあの場所へたどり着くのだそうです。
なかなか大変ですね。 -
案内スタッフがまずは敷地を簡単に案内してくれ、私たちが自由に利用できる施設を教えてもらいました。
驚いたことに、立ち入れる場所は宿泊客がほぼ自由に使って良いようでした。ライブラリーラウンジに至っては、24時間利用OKとのこと。 -
最後に部屋へ案内してもらいました。
広い玄関。
「星のや京都」の部屋タイプは5種類あります。
全部で25室あり、同じタイプでも一部屋一部屋間取りが違うそうです。
私たちは「谷霞(たにがすみ)」というタイプの部屋を選びました。
個別の玄関があって、まるで一軒家のようです。 -
客室も広々です。
部屋はしっかり冷やしておいてくれました。
暑がりの私にはありがたい。 -
窓からの眺め。
保津川が真下に見えます。
こんなロケーションの宿に泊まる日が来るなんて、昔京都に住んでいた頃には思いもしませんでした。 -
和を意識した寝床。
-
ソファにはたっぷり奥行きがあるため、寝転ぶことも可能です。
チェックインは部屋で。
施設や備品の説明を受けたり、アクティビティの予約をしたりしました。
さっきも書きましたが、敷地内の施設はほぼ自由に使っていいようでした。
パンフレットには「水辺の私邸 逗留案内」とありました。
なるほど、滞在中はここを私邸だと思って自由に過ごしていい訳ですね。 -
非日常の中でゆっくり過ごしてもらうためか、「星のや」にはテレビがありません。オーディオシステムがあり、ヒーリングミュージックのCDが置いてあったので、滞在中繰り返し聞いていました。
無料WiFiは使えます。
照明があちこちにたくさんあって、どの明かりをつけるのにどのスイッチをオンにすればいいのか、理解するのにしばらくかかりました。 -
クロゼットにはグレーの館内着とピンクのパジャマ、靴下がありました。
館内着は外に着て出ても良いそうです。
ただどちらも長袖なので、暑がりの私たちは使用しませんでした。 -
夕食は部屋食の「松花堂弁当」をあらかじめ頼んでありました。
スタッフが大きな首掛けバッグで運んで来て、テーブルへのセッティングまできちんとやってくれます。 -
お造りはマグロとシマアジとイカ。
牛フィレ肉は柔らかく、甘い味付けになっていました。
お弁当といっても、結構いいお値段します。
じっくり味わって美味しくいただきました。 -
夕食後、敷地内を歩いてみました。
夜間の外出に備えてランタンや懐中電灯が部屋に用意されていたので、それで足元を照らしながら歩きます。
「奥の庭」
着いた時に一度スタッフに案内してもらいましたが、夜来て見ると、また雰囲気が違います。
瓦を埋め込んで枯山水風にした庭です。
竹や、樹齢400年というカエデの木などがあります。 -
着いた時に、一段高くなった所に「蔵」という建物があると説明を受けていました。
おもしろそう。
階段を上って行ってみました。
暗いので、こわごわ。 -
昔の蔵をリノベーションした施設「サロン&バー 蔵」。
コロナのため、今はバーとしての営業は中止していますが、オセロやレターセット、美術全集などが置かれ、泊まり客はここで自由に時間を過ごすことができます。 -
片隅にはソファもあります。
木でできたオセロセットが素敵でした。
私はレターセットを使わせてもらいました。 -
到着時、打楽器の演奏を聞いた「水の庭」。
夜はライトアップされて、幻想的です。 -
「水の庭」に面したライブラリーラウンジ。
フロント、ショップ、ライブラリー、ラウンジを兼ねた施設です。
ラウンジには若いカップルや一人旅風の女性など、他のお客さんもちらほら出入りしていました。 -
コーヒー、紅茶、あられなど自由に取ることができます。
書籍や写真集も置いてあり、24時間利用できるようになっていました。
私は「星のや京都」の庭園ができるまでの試行錯誤を記録した写真集を興味深く見ました。ここにはもともと100年以上の歴史を持つ古い旅館があったそうですが、リノベーションして「星のや京都」をオープンするにあたり、石一つ、木一本にも材料やデザインにこだわって作庭されたということがわかりました。 -
部屋の奥に階段があり、外へ出られるようになっています。
-
外には「空中茶室」というスペースがあり、すぐ下の保津川を眺めながら時間を過ごすこともできます。
私たちが着いた時はここで寝そべっている人がいるのを見ました。
ただこの季節、まだ外には多少熱気が・・・。 -
結局、私たちはエアコンの効いたラウンジ内でコーヒーを飲みました。
-
再び外へ。
林の中に建っている「ダイニング」の建物から夕食を終えたお客さんが出て来るのに出くわしました。
ここのディナーは2万数千円もするのに、リッチなお客さんもいるのですね。
「美味しかったです。ごちそうさま」
シェフとスタッフが建物の外まで見送りに出ていました。
やはりサービスに抜かりはありません。
夕食は外へ食べに出る人もいるようです。
夜の観光をしたい人もいるでしょう。
その場合は車で送ってもらい、帰りはまた迎えに来てもらえるらしいです。 -
保津川まで下りて行ってみました。
上流のダムで放水したとかで、この日の水量は多め。
たっぷりの水が静かにとうとうと流れていました。
(真っ暗なので、写真がうまく撮れませんでした。カメラを夜間モードにしてなんとか撮りました) -
夜の探検がおもしろく、一時間以上外で過ごしました。
奥へ続く道を歩いて部屋へ戻ります。
この道に沿っていくつかの部屋が並んでいます。 -
一部屋一部屋入り口のデザインが違うので、部屋の造りを想像しながら歩くだけで楽しいです。
こんな入り口の部屋があるかと思えば・・・ -
こんな玄関の部屋もあります。
中には入り口は一つで、入るといくつかの部屋に分かれている所もありました。 -
この玄関は石畳とツワブキの植え込みがいいですね~。
さっき「星のや京都」の庭ができるまでの試行錯誤の写真集を見たばかり。
石畳や植え込みにもこだわって造られていることに感心しながら見て回りました。 -
ちょっと奥まったこんな玄関も素敵ですよね。
-
奥の方にも部屋があります。
-
自分たちの部屋、116号室へ戻って来ました。
私たちの部屋の玄関はまるで料亭の玄関のようです。 -
これ、「星のや京都」特製のウェルカムスイーツです。
夜食にいただきました。
「鳥羽玉(うばたま)カカオ」といって、昔からある鳥羽玉にカカオを混ぜ込んだお菓子です。
ちゃんと銘々皿が置いてあったのに、お皿に出すこともなく、箱からパクパクと食べてしまいました。
後でショップで売っているのを見ると、結構高かったです。 -
ここではテレビがなくても時間をゆっくり過ごせるよう、いくつかのアクティビティが用意されています。
これは無料アクティビティの一つ、「枕香(まくらこう)づくり」です。 -
作りました~。
用意されていたお香、睡眠の匂香・乳香・菊花の3種類をブレンドしました。
右2つが私。
左2つ、いささかボリュームの足りないのが夫作(笑)。 -
こちらはお抹茶の野点(のだて)セットです。
籠に入っているので、「『奥の庭』など外へ持って行って点てられてもいいですよ」と言ってもらってましたが、涼しい室内は離れがたく、部屋の中で点てました。 -
さあ、お風呂に入りましょう。
洗面室とその奥にあるヒバの木のお風呂。 -
湯船に浮かべるよう、ネットに入った菊の花が用意されていました。
-
置いてあったスキンケアセット。
LIRIOという所が作っているものです。
中には2回分ずつ入っていて、これが2箱ありました。
一度には使い切れないので、持って帰りました。
京都旅行一日目の歩数は2万歩を超えました。
これは最近の私にとっては驚異的な歩数です。
そのせいで足腰がぎくしゃく。
お風呂に入って疲れを癒し、寝ました。 -
翌朝。
朝食までにまた散歩しました。 -
昨夜行ってみたサロン&バー「蔵」は、朝見るとこんな建物でした。
私が外で写真を撮っている間、夫は中に入ってました。 -
「水の庭」。
朝はさすがに涼しく、爽やかな空気が気持ちいいです。
もう少し陰になった頃、ここで読書する若い男性がいました。
この方は昨日私たちが到着した時にもここで本を読んでいました。
自分へのご褒美で「星のや京都」に宿泊、一人ゆったりした時間を過ごされているのかもしれませんね。 -
池に注ぐ滝。
石橋があって、楽器演奏者が水上ステージへ行く通路になっています。 -
向こうに見える建物が、昨日ディナーを終えて出て来た人を見た「ダイニング」です。
部屋食もここから運んで来るのでしょう。 -
和室パブリックスペースをのぞいてみました。
中には扇投げゲームや囲碁セットなどが置いてあり、自由に使っていいのです。
私たちが来る前、若いカップルが扇投げゲームを熱心にやっていました。 -
昨日「水の庭」で演奏されていた異国の楽器が置いてあります。
自由に触っていいと言われていたので、そっと打ち鳴らしてみました。
少し金属の響きの入ったいい音です。
高い音、低い音・・・。
私が楽器をカーンコーン鳴らすものだから、外を通りがかるスタッフが必ずお辞儀して通って行きました(笑)。 -
大きな首掛けバッグをかけて客室へ急ぐスタッフ。
きっと朝食を運んで行くのでしょう。 -
石段を下りて、またまた保津川まで下りて行ってみたりもしました。
-
「奥の庭」にはこの時間ヨガマットが敷かれていました。
朝のアクティビティ「水辺の深呼吸」に申し込んだ人がここで呼吸法体操をするのです。
人気あるみたいですよ。
前日アクティビティの説明を受けた際スタッフが「7:45~の回は予約で一杯です。ご希望ならその後の時間に設定させていただきます」と言ってましたから。
私たちはむしろ朝の散策の方をやりたくて、申し込みませんでした。 -
イチオシ
日頃は朝散歩する習慣がないのですが、旅先での朝の散歩は楽しかったです。
台風11号が接近していたため、旅行前は暴風雨になることを心配していたのに、台風は予想より西の方へ行ったようです。
いいお天気で良かったです。 -
イチオシ
朝食は午前8時に頼んでありました。
朝食の支度にやって来たスタッフが「眺めがよく見えるように障子をお外ししましょうか?」と窓の障子を外してくれました。
そうしたら、この眺めです。
最高! -
イチオシ
眼下には保津峡。
川の色もブルーグリーンできれいです。
向こう岸には時々鹿が現れるそうです。 -
スタッフが手際よく朝食をセッティングしていきます。
セッティングの様子を見ているのがとてもおもしろかったです。 -
朝食は洋食もありますが、私たちは「朝鍋の和朝食」を頼んでいました。
美味しく食べた後、事前に教えてもらったように残った鍋つゆにご飯を入れてひと煮たちさせ、卵を溶いて雑炊にしました。
黒七味を加えると、美味しいの何のって。 -
星のや京都のチェックアウトタイムはなんと12時。
ゆっくり滞在できるようになっているのですね。
多くの人が滞在を楽しんでぎりぎりまでいるようでしたが、観光をするためには私たちはそんなにゆっくりはしていられません。
午前10時前にチェックアウトしました。
大きな荷物は宅配便で家に送りました。
この時間にチェックアウトしたのは私たちだけ。
船を独り占めして渡月橋まで送ってもらいました。
すごい贅沢ですよね。 -
乗客は私たちだけだから、船長さんとおしゃべりしながら行きます。
この日は少し風があり、船を出せるぎりぎりのところだったようです。
(船が出せない場合は車で渡月橋まで送り迎えしてもらえます) -
たしかに川面が少し波だっています。
それでもこの程度の風はたいしたことないようにも思えるのですが、船の安全のためには風と水位は大きくかかわる要因なのだそうです。
そう言えば、知床遊覧船の事故などもありましたしね。
実際この日は保津川下りも欠航していました。 -
下船場に着きました。
スタッフの皆さん、お世話になりました。
きめ細かい接客やサービスには感心しました。
横断歩道を渡って渡月橋を渡る手前で振り返ったら、遠くからスタッフがまだ見送ってくれていました。
「星のや京都」は隠れ家のような宿。
非日常の贅沢な時間を過ごさせてもらいました。
さ、この後は嵐山を観光します。
天龍寺、竹林の道、大河内山荘へ行くつもりです。
その様子はまた次の記事で。
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