今年の夏は青春18きっぷで京都へ　　1日目　南禅寺水路閣と美しい日本庭園無鄰菴散策

2022/08/11 - 2022/08/15

私の一人旅の原点は、今から15年前の2007年、初めて青春18きっぷを使ってムーンライトながらに乗って京都に行ったことから始まりました。
以来、しばらくは青春18きっぷを使っての電車の旅が続きましたが、10数年前から一人旅の旅先が海外に変わり、ここ5年ほどはJALのどこかマイルを使った飛行機の旅にスタイルがすっかり変わってしまい、18きっぷから遠ざかっていました。
1,2時間のフライト時間で、あっという間に目的地に到着する飛行機旅もいいですが、たまには各駅停車でのんびりとした旅もいいなあ。
また、そう思うようになり今年のお盆休みは、久しぶりに青春18きっぷを使っての京都の旅を計画しました。
初日は始発電車に乗って、京都に到着したのは8時間半後の13時35分
烏丸御池のホテルにチェックインしてから南禅寺の水路閣、美しい日本庭園の無鄰菴、平安神宮の参拝と少しだけ京都の町を町歩きしました。

エリア 東山・祇園・北白川(京都)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩

自宅のある戸越銀座を出発したのは、朝5時過ぎの始発電車。
これから京都まで、約8時半の普通電車の旅が始まります。
京都の到着時間は13時36分

予定通り13時30分過ぎに京都へ到着
まずは烏丸御池のホテルユニゾ京都烏丸御池にチェックイン

フォーポイント フレックス by シェラトン 京都御池 宿・ホテル

ここで2泊の予定ですが朝食付きで1泊3500円ほど。
京都のホテルってじっくり探してみると安くていいホテル見つかりますよね。
本当は自分が営業担当して建てた八条のホテルに泊まらなければいけないのでしょうが、残念ながら宿泊料が高くて敷居が高すぎて泊まれません。

ここ昨年秋にオープンしたばかりで、部屋もコンパクトながら機能的で快適でした。

バスタブも大きめのゆったりサイズ
荷物を置いて汗を流してさっぱりしたところでさっそく京都の町歩きを始めます。

実はこのホテル牛丼の松屋を併設していて、朝食は松屋なんです。
電車の乗り継ぎが続き、途中大垣でサンドイッチとコーヒーだけで昼を軽く済ませただけなので、まずは松屋で腹ごしらえ
カレーを食べました。

京都の町を散策する場合、バスと地下鉄での移動が一般的なのでしょうが、私はどちらかといえば徒歩派。
文字通りひたすら歩くのですが、夏場はさすがにきついので今回は三条京阪まで歩いて、そこからバスに乗って南禅寺へ向かいました。

琵琶湖疏水記念館 美術館・博物館

バス停を降りて、南禅寺に向かう途中にあった、琵琶湖疎水記念館へ寄り道しました。

こちらは無料で見学できる琵琶湖疎水に関するミュージアム。

南禅寺や哲学の道に流れる琵琶湖疏水は、いつだれが何のために造ったか？
そんな疑問が解決できる展示がされていました。

南禅寺は臨済宗南禅寺派の大本山で、日本で最初の勅願禅寺として創建された古刹です。

南禅寺 寺・神社・教会

室町時代になると京都・鎌倉の禅刹「五山」の最上位「五山之上」位置づけされ、日本一の格式の禅寺です。

特に素晴らしいのが日本最大級の高さを誇る三門。
静岡の久遠寺、京都の知恩院とともに「日本三大門」の一つに数えられています。

南禅寺の境内の右奥に、煉瓦で作られた古代ローマの遺跡のようなアーチ橋の水道橋があります。

水路閣 名所・史跡

これは水路閣と呼ばれる琵琶湖疎水の枝線水路で、明治23年に建造されたもの。

4mほどの幅の橋の上には2.4mほどの水路があり今も勢いよく水が流れ、現役で使われています。

13の橋脚があって人気の撮影スポットになっています。

古刹の禅寺に赤煉瓦の水道橋
なんかミスマッチな感じがありますが、なぜか全く違和感なく馴染んでいますよね。

南禅寺やインクラインのすぐそばにある、庭の美しい明治の元勲山縣有朋公の別荘だった無鄰菴。

無鄰菴 グルメ・レストラン

美しい庭を眺めることのできる和カフェを併設していて、クラフトビールやスパークリングワインを飲むことができます。

私が注文したのは、クラフトビールの西陣麦酒の「白夜にレモンエール」
つまみにピスタチオがついて1000円です。

当然アルコール以外和菓子のついたセットもあります。

入園料は別途かかりますが、夏の猛暑の時期でしたがクーラーもないわりに、庭から吹いてくる風が心地よく、贅沢なひと時を過ごすことができました。
ちなみにカフェのセットメニューはすべて１０００円の均一料金でした。

和風の母屋と洋風の蔵、小川治兵衛が作庭した池泉回遊式庭園で、空いているので、思う存分美しい庭園を満喫できます。

無鄰菴庭園 名所・史跡

明治３１年に建築された蔵造りの洋館の2階には、狩野派の金碧花鳥図障壁画で飾られた部屋があります。

元勲山縣有朋、政友会総裁の伊藤博文、総理大臣桂太郎、外務大臣の小村寿太郎の４人で日露開戦直後の外交方針を決める「無燐菴会議」がここで開かれました。
歴史の舞台になった場所です。

入園料は600円ですが、毎月28日は庭の日ということで、35歳未満は無料の日になっているそうですよ。

近代建築大好きな私。
京都には好きな建物がいくつかありますが、その中の一つが京都市博物館。
数年前に改修工事をしていましたが、２年前に化粧直しが終わり、京セラがネーミングライツパートナーになって、京都市京セラ美術館に名前が変わりました。
和洋折衷の独特の外観はそのままで、美しく蘇っていました。

京都市京セラ美術館 美術館・博物館

平安神宮は、平安遷都1100年を記念して、明治28年に平安遷都の立役者の桓武天皇をご祭神として創建された比較的歴史の新しい神社です。

平安神宮 寺・神社・教会

境内の建物は平安京の正庁、朝堂院が約5/8の規模で再現され、大極殿を筆頭に、蒼龍楼、白虎楼など平安時代の再現された建物を見ることができます。

こうしてみると確かに平安京のイメージありますね。

白虎楼と蒼龍楼が大極殿の左右に向かい合って建っています。
こちらは向かって右側の蒼龍楼

7月1日から七夕風鈴祭りが行われていて回廊には無数の風鈴が

ちょうど風が吹いてきて約1000個の風鈴が爽やかな音色を奏でていました。

日本銀行京都支店の近くの「木屋町通二条下ル」にある高瀬川一之船入は、高瀬川西岸の船船着場の跡。
荷物の積み下ろしや船の方向転換をする広い場所を舟入と呼んでいたそうで、高瀬川の起点の二条から四条通りまでの間に、一之船入から九之船入まで九つの船入が設けられていたそう。
現存するのは一之船入だけで国指定の史跡になっていて、復元された高瀬舟が浮かんでいました。

高瀬川一之船入 名所・史跡

帰りは20分ほどぶらぶら歩いてみました。
こちらはホテルの手前にあった京都市役所本館
こちらの庁舎は昭和６年に武田吾一の設計監修により建築された建物。
昨年まで４年越しの耐震改修工事が行われていましたが完了したようです。
ちなみに費用は１５８億円以上かかっているとか。
これだけあれば建て替えできちゃいますね。

京都市役所本館 名所・史跡

8時間半の電車旅はさすがに疲れて一度ホテルに戻って7時半過ぎ食事処を探しに三条通へ

京都府京都文化博物館 美術館・博物館

江戸時代は東海道の西の起点、明治、大正、昭和の初期まで京都のメインストリートだった三条通にはレトロな建物が数多く残っています。
こちらのSACRAは協和銀行の前身だった旧不動貯金銀行京都支店だった建物。

SACRA (旧不動貯金銀行京都支店) 名所・史跡

こちらの家邊徳時計店は明治4年創業の日本最古の時計貴金属商で代々当主が「徳之助」を襲名するとか。
建物は明治２３年に建設した煉瓦石造店舗。
現在は1階にテナントとしてメンズアパレルのお店が入っていて2階が事務所になっていたようでした。

家邊徳時計店 名所・史跡

三条通の他のレトロな建物とは違うアールデコ風の建物が旧毎日新聞の京都支局だった19228ビル。
1928年に武田五一の設計により建てられました。
現在は、ギャラリー・レストラン・フリースペースとして活用されています。
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1928ビル 名所・史跡

この日の夕食は新京極にあったおばんざいの高山

まずはビールでのどを潤してから食事を

おばんざいとは名ばかりで豚生姜焼きと肉野菜炒めは、まるでどこかの学食のような味でした。
京都初日の食事は外れでした。
明日は一日京都の町歩きを予定しています。