2021/08/29 - 2021/08/29
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ぬいぬいさん
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2021/08/29
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夏の青春18きっぷ 最後の1回分を使って出かけた先は日光。
久しぶりに「憾満ヶ淵」を散策し、化け地蔵を眺め、世界遺産の東照宮と日光二荒山神社、輪王寺へ参拝し、大好きな歴史的建造物の日光真光教会と日光金谷ホテルを見る。
そんな予定で日光を歩いてきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今年の夏の青春18きっぷ最後の1回を使って向かった先は日光です。
自宅を6時過ぎに出て五反田・東京で2回乗り換えて、最後の3回目の乗り換えは宇都宮で日光線へ。
観光地の電車だけあってお洒落なシートになっていますね。 -
自宅を出て約3時間ほどでJR日光駅へ到着しました。
駅の観光案内所で日光の散策マップをもらいバスに乗り換えてとりあえず東照宮へ向かいます。日光駅 駅
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神橋の前で降ります。
前回日光に来たのは4年前の7月のこと。
その時は日本橋からスタートして6回に分けて歩いた日光街道ウォークのゴールのこの神橋を目指して下野大沢駅から歩き雨の中神橋にたどり着いたとき。日本三大奇橋のひとつに数えられる朱塗りの美しい橋 by ぬいぬいさん神橋 名所・史跡
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その時は雨の中のゴールでしたが、今日も予報は雨
昼前から雨が降り出すようです。 -
イチオシ
最初に向かったのはバス停から歩いて10分ほどのところにある、日光真光教会
今日日光に来た目的のひとつだった教会です。
残念ながらコロナのため中の見学は休止中で閉まっていました。100年以上前に立教大学の初代校長だったJMガーディナーの設計した石造りの教会 by ぬいぬいさん日光真光教会 寺・神社・教会
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日本聖公会は立教大学や聖路加病院、香蘭学園などの教育施設や医療機関、エリザベスサンダースホームなどの福祉施設などを運営する教団で、この教会は立教大学の初代校長でもあったJ・Mガーディナーにより設計された建物です。
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日光は明治の頃より外国人の避暑地として人気があり、この教会はそれら外国人のために1890年(明治26年)ガーディナーによって小さな礼拝堂が建てられました。その後1914年(大正3年)にそこが狭くなった為、場所を変えてここに石造りのこの教会が建てられました。
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教会から歩くこと15分。
来る途中の日光線の中の社内吊りの広告で見た 憾満ヶ淵に久しぶりに行ってみました。
緑の林に囲まれた慈雲寺の山門
静寂のなかにひっそりと佇んでいます。憾満ヶ淵のよこにある化け地蔵と呼ばれるお地蔵さんが並んでいるお寺 by ぬいぬいさん慈雲寺 寺・神社・教会
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慈雲寺は、承応3年に憾満ヶ淵を開いた晃海大僧正が創建。
こちらの本堂は明治時代に洪水で流失し、昭和48年に復元されたもので無人のお寺でした。 -
こちらには化け地蔵と呼ばれるお地蔵さんが並んでいます。
慈眼大師天海の100人の弟子が「過去万霊 自己菩提」のためにこれらの親地蔵と石地蔵を刻んだそうです。 -
イチオシ
もとは100体ありましたが、お寺の本堂が流されてしまった明治35年の台風による大谷川が氾濫でお地蔵様が流れてしまい、地元の有志達により回収し復元されたそう。
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巨岩と急流が織りなすダイナミックな景観の見れる景勝地の憾満ヶ淵
数万年前に男体山が噴火したときに流れ出た溶岩によりでできた石の上を滑るように流れる渓流。数万年前の男体山の噴火により形成された景勝地 by ぬいぬいさん憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地
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こちらの東屋は晃海大僧正が建立した護摩壇で、今はなくなってしまった対岸の不動明王に向かって天下泰平を祈り護摩供養を行っていた場所です。
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イチオシ
エメラルドグリーンに透き通った水
きれいですね。 -
なんで化け地蔵と呼ばれているのか?
その理由は、「お地蔵さまを数えて歩くと、行きと帰りに数えた数が違う」からだとか。 -
風化が進んで、頭も取れたり崩れてしまったりしているものもあってちょっと不気味でした。
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ここ、東照宮から少し離れた場所にあるので訪れる人は少ないのですが、もう一つの日光史跡探訪探勝路に入っていて知る人ぞ知る人気のスポットなんです。
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憾満ヶ淵から東照宮へ向かう途中見つけた浄光寺
朱塗りの立派な山門に惹かれて立ち寄りました。浄光寺 寺・神社・教会
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先ほどの化け地蔵同様首だけのお地蔵さんが
ここも明治の台風の大谷川の氾濫で被害を受けたようです。 -
日光の世界遺産は東照宮を中心に輪王寺と日光二荒山神社の2社1寺が隣り合っています。
いつもは神橋から入ってそれぞれを参拝するのですが今日は西参道から入って最初に日光二荒山神社から参拝します。日光二荒山神社は世界遺産の下野の國の一宮 by ぬいぬいさん日光二荒山神社 寺・神社・教会
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1200年以上前、勝道上人が開いた日光山。
二荒山神社は日光山信仰の始まりとなった古社です。 -
ご神体として祀っているのは二荒山とも呼ばれている男体山。
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下野の国には宇都宮にある二荒山神社とここ日光の二荒山神社の二社の一宮神社がありますが、同じ二荒山ですが全く縁もゆかりもないようです。
日光二荒山神社の主祭神は招福や縁結びの神様、大己貴命。
縁結びのご利益のある神社です。 -
スラっと伸びたご神木の夫婦杉
先ほど見た朱塗りの神橋も離れていますが二荒山神社の建造物です。 -
二荒山神社だけは無料で参拝できますが輪王寺も東照宮も、徳川家光の霊廟の大猷院もそれぞれ拝観料がかかります。
まずは大猷院を参拝します。
この仁王門から先が有料の拝観エリアになります。
大猷院単体の拝観料は550円でした。祖父の家康公の絢爛豪華な東照宮と違って、三代将軍家光公の霊廟は落ち着いた雰囲気 by ぬいぬいさん日光山 輪王寺 大猷院 寺・神社・教会
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門の左右には立派な金剛力士像が
左が吽形の那羅延金剛 -
右が口を開いた阿形の密迹金剛
どちらもすごい迫力です。 -
イチオシ
世界遺産に登録されている大猷院は東照宮と比べると規模が小さく華やかな雰囲気は抑えられていて幽玄な雰囲気を醸し出しています。
こちらの二天門は世界遺産日光の境内で最大の門。 -
こちらの門には右に赤い顔の大黒天
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左が緑の顔の持国天が祀られています。
門の裏側には風神・雷神像がありました。 -
階段を上った先は今度は左に階段が続いています。
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左右に鐘楼と鼓楼が向き合って建っています。
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3つ目の門は夜叉門
牡丹や唐草模様の彫刻が沢山あることから、「牡丹門」とも呼ばれています。
豪華絢爛な夜叉門ですが、ここには霊廟を護る4体の夜叉が安置されています。 -
こちらの赤いのが南の方角の「毘陀羅」
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緑色は東の方角の「阿跋摩羅」
4体の中で一番迫力のある顔です。 -
そして白いのは西の方角の「鍵陀羅」、右手にこん棒を持っています。
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最後に青いのは北の方角の「烏摩勤伽」
左手に弓、右手には矢をもっています。
縁起物の破魔矢の原点はこちらなのだとか。 -
4つ目の門がこちらの唐門
大猷院にある門の中で一番小さいながらも一番落ち着いた雰囲気です。
手前に見えている銅製の灯篭は徳川御三家からの献上品。 -
東照宮よりも質素とはいえこれだけ見ると十分に豪華ですね。
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大猷院は1653年に徳川家光公の霊廟として、4代将軍家綱により造営されていますが、祖父の家康公を凌いではならないと言う家光の遺言で、赤と黒を基調とした落ち着いた造りにしているようです。
建物は東照宮に向かって建っています -
一番奥にある徳川家光の廟所は非公開になっていて、その入口に竜宮城のような明朝の建築様式を取り入れた皇嘉門があります。
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最後に東照宮を参拝します。
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こちらの表参道が東照宮へのメインの参道になります。
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イチオシ
鳥居をくぐってすぐ左側にあるのが五重塔
高さが36mあるこの五重塔は1650年に、小浜藩主の酒井忠勝により寄進されたもの。
初層から4層までは和様の並行垂木で造られているのに対し、1番上の5層部分のみが唐様の扇垂木で造られている珍しい塔です。200年前建てられた五重塔の心柱はスカイツリーの制振システムのもとになった構造だった by ぬいぬいさん東照宮五重塔 名所・史跡
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こちらはの三神庫には、春秋渡御祭「百物揃千人武者行列」で使用される馬具や装束類が収められています。
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イチオシ
ご神馬の厩の神厩舎には東照宮で最も有名な彫刻のひとつの三猿があります。
昔から猿が馬を守るとされていて、長押上には猿の彫刻が8つあって、人間の一生が風刺されているそうです。
これが「見ざる・言わざる・聞かざる」の彫刻
左甚五郎の作になります。 -
鳥居をくぐった階段の先に陽明門が見えています。
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イチオシ
こちらな数年前に化粧直しが終わってきれいになった、国宝に指定されている陽明門
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日本を代表する最も美しい門で、いつまで見ていても見飽きないところから「日暮の門」ともよばれています。
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門に施されている彫刻は、故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など。
その種類は500以上あるそうで、これを順番に見ていくのも楽しいですよ。 -
この陽明門を見た10日ほど後に雨漏りなどが確認されたため、手直し工事を実施することが発表されました。
工事は12月上旬~2022年3月下旬に実施の予定で、年末から来年の春までまた見れなくなるようです。 -
陽明門の左右には随身と呼ばれる本殿を守る武者の像があります。
この弓を持った武者は顔の表情を見るとかなりの年配者
そしてさらによく見ると袴の膝の部分に入っている家紋が桔梗
徳川家は葵の御紋なのになぜ桔梗???
一説によるとこの武士は明智光秀との説も出ているそうな・・・ -
そして裏側に回ると金色に緑と青の鬣の獅子の像が。
普通狛犬には頭に角が角がありますがこちらにはなし。 -
普通は狛犬と獅子のセットになっているそうですが、こちらはどっちも唐獅子の組み合わせのようです。
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イチオシ
こちらの唐門は絢爛豪華な極彩色の陽明門とは貝殻をすりつぶした故粉で塗られた繊細な小さな門です。
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陽明門をくぐつて向かって左手にあるのが
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三猿と同様に東照宮で最も有名な彫刻がこちらの眠り猫
見ざる聞かざる言わざる同様左甚五郎の作になります。
こちらの場所は東照宮の東回廊の潜り戸の上
小さいのでよく探さないと見つからないかも -
眠り猫のある潜り戸を抜けた先にあるこの坂下門の先の階段を上っていくと徳川家康公の霊廟があります。
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石畳の参道の先でまた階段を上ります。
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横から見た東照宮の社殿
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奥宮拝殿へ到着です。
家康公の霊廟はこの裏手になります。日光東照宮 奥宮拝殿 寺・神社・教会
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奥宮拝殿のさらに一段上の東照宮で一番高い位置に奥社の唐門があり、その中に家康公の霊廟があります。
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門の左右には青銅製の角の生えた狛犬と獅子が向かい合って控えています。
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こちらが家康公のお墓
この宝塔は天和の地震で壊れてしまった二代目の石の宝塔に変わって330年ほど前に造られた唐銅製の三代目なんだそうです。 -
塔の前には鶴の燭台、唐獅子の香炉、そして花瓶が配されています。
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特別公開中だった御仮殿
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今から約389年ほど前の寛永年間に建てられたこの建物は、東照宮の本殿が修理や建て替えを行い際に仮に移される本殿で、今から160年前の文久年間まで使われていたそうです。
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数年前まで平成の大修復を行っていて膜に覆われていた輪王寺の三仏堂
きれいになってから見たのは初めてです。
お堂の中には日光三山の男体山・女蜂山・太郎山をご神体とみた本地仏の千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音の3つのご本尊が安置されています。 -
輪王寺の入口には日光開山の祖である勝道上人の像があります。
ちなみにこの台座の石は先ほど言った憾満ケ淵から運ばれた黒がらす石だそうです。 -
神橋と金谷ホテルの上る道の向かいに国の登録有形文化財に指定されている歴史を感じさせる建物があります。
明治時代終わりにに日光金谷ホテルの土産品店として建設されたそうです。
もともと伝統工芸の日光彫や木工品、漆器等の製造・販売・輸出を手がけていたそうですが、いまは金谷ホテルのベーカリーやレストランなどが入っています。日光物産商会 お土産屋・直売所・特産品
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日光金谷ホテルは、現存する日本最古のリゾートホテル。
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登録有形文化財の建築が、創業約150年の歴史を今に伝えています。
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先日テレビ東京の「美の巨人たち」でも紹介されていましたがこのホテルを創業した金谷善一郎は東照宮の雅楽の笙の吹き手であった武士。
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宿泊先がなくて困っていた外国人を、当時の東照宮の雅楽の笙の吹き手であった金谷善一郎が見かねて、自宅に滞在させました。このことが東照宮に発覚し、東照宮を破門され職を失うことになります。
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この外国人より、将来日光が外国人の避暑地として必ず発展すること、来年は多くの友人を連れてくるため滞在させることにより暮らしの足しにすればとのアドバイスを受けて開業したのが金谷ホテルの前身の金谷カッテージインで、その20年後に客室30の金谷ホテルが誕生しています。
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ちなみにその時の外国人は明治学院大学の建学の祖であり、またヘボン式ローマ字で有名なヘボン博士だったのだとか。
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ホテル内の内装は外国人が好みそうな和の雰囲気取り入れた洋風になっていて、日本人から見ると違和感を感じさせるようなものも結構ありますが、それがまた魅力になっているものもあります。
いつかは泊まってみたい憧れのホテルですが、このホテルの訪れてからすでに15年近くなりますが、いまだに食事だけで泊まることは実現されていません。 -
敷地内にホテルの歴史のわかる展示室もありました。
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イチオシ
最期はJRの日光駅
ご覧のとおりネオ・ルネサンス風のハーフティンバー様式の木造洋風建築2階建てで大正元年に建てられたもの。
すごいレトロでおしゃれな駅舎です。日光駅 駅
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2階は昔は貴賓室として使われていたところ
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天井にはシャンデリアがぶら下がっていて今はイベント用のホールとして公開されています。
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最後の18きっぷを使った日光の旅
これからまた電車を乗り継いで3時間の各駅停車の旅が始まります。
次の18きっぷのシーズンは冬
また年末も18きっぷを使った旅を計画します。
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