![かねてから宿泊したいと思っていた銀山温泉を訪れた際、足を延ばし羽黒山を参拝してきました。<br />羽黒山は昔から修験の山として信仰されてきた、出羽三山の一つです。現世の幸せを祈る山として信じられていて、山頂に建つ三神合祭殿を歩いて参拝するためには、1.7㎞の道のりにある2446段の階段を登らなくてはなりません。階段沿いには樹齢400年前後の杉並木が存在しています。羽黒山の入口にあたる随神門から国宝の五重塔に向かう途中には緑に囲まれた赤い神橋が架かり、月山からの水が流れ落ちる須賀の滝を眺めることもできます。その先には樹齢1000年ともいわれる爺杉がそびえています。汗びっしょりになりながら登り切った先には、三山の神が祀られている三神合祭殿が建ち、参拝者や修験者を出迎えてくれます。<br />宿坊に泊まり、山岳信仰を垣間見ることができた一日でした。<br />](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/11/76/09/650x_11760999.jpg?updated_at=1672615943)
2022/06/08 - 2022/06/10
154位(同エリア191件中)
ぷーちゃんさん
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2022/06/08
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かねてから宿泊したいと思っていた銀山温泉を訪れた際、足を延ばし羽黒山を参拝してきました。
羽黒山は昔から修験の山として信仰されてきた、出羽三山の一つです。現世の幸せを祈る山として信じられていて、山頂に建つ三神合祭殿を歩いて参拝するためには、1.7㎞の道のりにある2446段の階段を登らなくてはなりません。階段沿いには樹齢400年前後の杉並木が存在しています。羽黒山の入口にあたる随神門から国宝の五重塔に向かう途中には緑に囲まれた赤い神橋が架かり、月山からの水が流れ落ちる須賀の滝を眺めることもできます。その先には樹齢1000年ともいわれる爺杉がそびえています。汗びっしょりになりながら登り切った先には、三山の神が祀られている三神合祭殿が建ち、参拝者や修験者を出迎えてくれます。
宿坊に泊まり、山岳信仰を垣間見ることができた一日でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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東京駅発6時12分の山形新幹線つばさで新庄へ。
東京駅を出た時は20%ほどの乗車率でした。通路を挟んで2席が並び、足置きと座面スライドがあり、終点新庄駅までゆっくり過ごせました。山形駅からは一部単線を走るゆっくりした走行区間がありました。終点新庄駅で降りた時に、乗っていた車両から降りたのは自分たちだけでした。山形新幹線 乗り物
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新庄駅に飾られた火消しの展示物。
江戸城を火災から守る役割を担っていた新庄藩戸沢家火消組、その活躍の様子を展示したものです。新庄駅 駅
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新庄駅でレンタカーを借り羽黒山へ。
最初に訪れた羽黒山一の鳥居にあたる大鳥居。
以前はコンクリート製でしたが、2018年に高さ約24m、全幅約32mのスチール製に建て替えました。羽黒山導司によると、劣化した鳥居を立て直すために寄進により3億円かかったそうです。盛んだった修験道霊場の広さを感じることができる鳥居です。羽黒山 大鳥居 名所・史跡
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羽黒山に向かう前に訪れたいでは文化記念館。
羽黒山の入口にあたる随神門から歩いて2分ほどのところに建つ資料館です。館内では出羽三山における歴史や神事、祭事、文化、修験者の修行の様子、精進料理などについて、ジオラマや映像、模型、写真、パネルなどを使ってわかりやすく説明しています。山伏が使用する法螺貝を吹く体験や、羽黒山山頂に向かう階段が滑りやすいことから長靴の無料貸し出しなどのサービスも行っていました。いでは文化記念館 美術館・博物館
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社務所前に建つ、羽黒山二の鳥居。
羽黒山 自然・景勝地
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二の鳥居の先に建つ随神門。
1695年に寄進され、神仏分離以前は仁王門と呼ばれていた門です。羽黒山の入口にあたる門で、ここから1.7㎞にわたる2446段の階段が始まり、樹齢400年前後の杉並木が続いていきます。羽黒山のシンボルの一つに値する門だと思います。以前安置されていた仁王像は、重要文化財に指定された黄金堂がある、小金堂と呼ばれる正善院に祀られているとのことです。羽黒山 随神門 名所・史跡
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門の横には修験者が修行を行ったと伝わる、大きな天拝石が置かれています。
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随身門手前の右奥に建つ天地金神社。
1397年に創建され兵乱で大破した後、1779年に再興されました。三元大師像を祀っていましたが、1964年に須佐之男命を祀り天地金神社となりました。朱塗りの社の白い柱に昇り龍と降り龍が巻いてあり、羽黒神の九頭龍王を思わせます。羽黒山天地金神社 寺・神社・教会
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天地金神社の手前には豆腐地蔵尊のお堂があります。大きな石仏は1649年に祀られましたが、明治の廃仏毀釈で倒されていたところ、個人が資材を投じてお堂を造り安置しました。信仰の山の歴史を垣間見ることができました。
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随神門をくぐるとすぐに杉並木が始まります。
2446段の階段と1.7㎞の登山道の開始です。羽黒山 自然・景勝地
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須賀滝
羽黒山の入口にあたる随神門から下り階段を通って5分ほど、赤い神橋近くで水音を響かせ流れ落ちる滝です。江戸時代に月山の麓からひいて作られたもので、滝の水が流れ入る祓川で参拝者は身を清め、山頂に向かったそうです。須賀滝 自然・景勝地
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現在も多くの修験者が渡り歩いている神橋です。
羽黒山 自然・景勝地
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緑の中に浮かび上がる赤い神橋と白いしぶきの須賀滝、その手前に建つ祓川神社はカメラに納めたくなる景観です。
須賀滝 自然・景勝地
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随身門をくぐり8分ほどのところに植えられた、ひときわ目立つ爺スギ。
国の天然記念物に指定された、樹齢推定1000年以上、幹囲8mほどの杉です。周囲の杉が華奢に見えるほど堂々とした神秘的な巨木です。強い生命力を感じます。昔は婆杉もあったそうですが、1902年の暴風でなくなりました。爺スギは災害に倒れることなくいつまでも存在し続けて欲しいです。羽黒山の爺スギ 名所・史跡
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羽黒山五重塔
平将門が創建し、室町時代に再建、高さ29m、東北最古と言われている五重塔です。特別天然記念物の杉並木の中に建つ美しい五重塔で、国宝に指定されています。日本の国宝に指定されている五重塔を今まで見てきましたが、自然と一体化した美しさは素晴らしいです。羽黒山導司が、周囲の杉が弱ってきていて、自然災害で五重塔に倒れることを考えなくてはいけないと話してくれたことが気になりました。羽黒山五重塔 寺・神社・教会
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延々と続く杉並木です。
羽黒山 自然・景勝地
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杉並木の途中で見つけた女夫杉
二本の木から生育した杉ですが、根が絡み合い一本の杉に見えることから名付けられました。木を抱擁することで子どもが授かると言われているそうです。羽黒山 自然・景勝地
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三の坂の階段を登った左側に建つ羽黒山斎館。
江戸時代に再建され参拝者の宿泊所や修験者の参籠として利用されている、趣ある歴史を感じる建物です。明治時代の神仏分離の際に残された唯一の建物で、現在はコロナ禍で宿泊はできないようですが、予約すれば精進料理を食べることができます。建物入口に見学場所ではありませんと貼り紙があり、歴史ある建物の内部を見ることはできませんでしたが、杉木立の中にひっそりとたたずむ、落ち着きを感じる建物です。羽黒山 斎館 グルメ・レストラン
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羽黒山三の鳥居手前に造られた手水舎
月山からひいてきた清水です。羽黒山 自然・景勝地
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2446段の階段を登り切ったところに建つ三の鳥居
登山道のゴールです。
この先に羽黒山、月山、湯殿山の神様が祀られた三神合祭殿が建っています。羽黒山 自然・景勝地
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三神合祭殿
羽黒山山頂に建つ、羽黒山、月山、湯殿山の三神を祀る神社です。神仏習合時代の名残を留める造りで、厚さ2mほどの茅葺屋根が特徴の、重要文化財に指定されている建物です。出羽三山神社 (三神合祭殿) 寺・神社・教会
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すぐ近くには重要文化財に指定された、1618年に再建された茅葺屋根の鐘楼と、1275年という刻銘が入った梵鐘も建っています。どちらも汗だくになりながら、随神門から2446段の階段を上ったところに建っていることもあり、参拝できるありがたさを感じつつ、手水舎の水で心身を清め参拝しました。
羽黒山 自然・景勝地
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三神合祭殿の前に造られた鏡池
古くから羽黒神が姿を現す池として、鏡池と呼ばれています。羽黒神は水の神である九頭龍王で、地主神の象徴として信仰されてきました。平安時代から江戸中期までの銅鏡が数多く鏡池に入っていました。出土した銅鏡は出羽三山歴史博物館の2階に展示されています。鏡池の正面に龍神像の一対の柱が新しく建立され信仰を伝えています。改めて神仏習合の地であったことを認識しました。出羽三山神社の鏡池 名所・史跡
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境内には、奥の細道で知られる松尾芭蕉の像も建っていました。
羽黒山 自然・景勝地
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2446段の登山道と羽黒山山頂には、神様を祀るたくさんの社が建っていました。
羽黒山 自然・景勝地
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1915年、羽黒山頂境内に建設された出羽三山歴史博物館
出羽三山の歴史と文化を伝える展示をしています。1階に色鮮やかな仏像が安置され、2階に名刀月山が展示されています。中世の羽黒山は修験霊所だったことや、山頂や鏡池から出土した銅鏡が数多く展示されています。手のひらサイズの円形の銅鏡や四角い銅鏡もあり、それぞれの模様は様々で興味深かったです。修験道法具の説明にも興味を持ちました。酒井藩と出羽三山の複雑な関係も知ることができました。出羽三山歴史博物館 美術館・博物館
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麓に降り、宿坊に向かう途中で訪れた羽黒山正善院黄金堂
羽黒山の宿坊街近くに建つ寺院です。一見すると普通の寺に見えますが、羽黒山山頂に建つ大金堂(三神合祭殿)に対して、麓の小金堂と呼ばれている歴史ある寺です。羽黒山正善院黄金堂 寺・神社・教会
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1193年建立の黄金堂は源頼朝が藤原氏を討つために寄進した建物で、重要文化財に指定されています。明治時代の神仏分離によって大金堂にあった三尊像や、黄金に映える三十三体の観音像が遷座しているとのことです。羽黒山修験道本部でもあり、出羽三山信仰の中心的役割を果たしている寺だと思います。
羽黒山正善院黄金堂 寺・神社・教会
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出羽三山参拝者のための宿坊街
かつて336あった宿坊ですが、神仏分離により現在は30軒ほどになってしまったそうです。三山独特の精進料理を継承している宿坊が多いとのことです。羽黒山 自然・景勝地
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宿坊街に建つ宿坊の一つ・三光院
一泊お世話になった宿坊です。講中が利用する宿坊の中には、観光客を受け入れるところがあります。宿泊した翌日知ったのですが、三光院は羽黒山導司さんの宿坊でした。宿泊者は自分たち二人だけでしたが、珍しい山菜の精進料理をいただきました。羽黒山 三光院 宿・ホテル
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食堂に飾ってある講中の集合写真を見て、山伏について興味を待ちました。15畳の部屋で静かな夜、ぐっすり眠ることができました。
羽黒山 三光院 宿・ホテル
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夕食でいただいた精進料理です。
羽黒山 三光院 宿・ホテル
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翌日6時半の護摩焚きに参加し、初心者に分かりやすい話を聞くことができました。今まで山伏の祭りなどを見る機会はありましたが、直接話を聞く貴重な時間を持つことができました。温かい気持ちになる宿坊でした。
この後、新庄に戻り銀山温泉に向かいました。羽黒山 三光院 宿・ホテル
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