羽黒山から銀山温泉へ2泊3日のシニア旅 ☆ 銀山温泉編

2022/06/08 - 2022/06/10

羽黒山を参拝した翌日、江戸時代に大銀山として栄え、閉山後はノスタルジックな温泉地として人気の銀山温泉を訪れました。銀山川の両側には、大正から昭和の初めにかけて建てられた木造三層、4層の風情ある旅館が建ち並び、歩道に立つガス灯とともにレトロな雰囲気の温泉街を形成しています。
40年前にはNHKの朝ドラ・おしんの舞台にもなりました。
温泉街のはずれから600mほど坂道や階段を登ったところには、かつて栄えた銀坑洞の跡も残っています。
美味しい料理にも出会え、風情ある銀山温泉を満喫した一日でした。

エリア 銀山温泉(山形)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

羽黒山の最寄り駅・新庄から銀山温泉の最寄り駅・大石田まで奥羽本線に乗車しました。2両連結のワンマンカーで、車内にトイレが付いていました。新庄ではICカードが利用できず、切符を購入し乗車、降りる際には運転席横の料金箱に切符を入れるシステムになっていました。無人駅では1両目3つ目のドアしか開かず、降りる乗客は1両目の1番前のドアからしか降りられませんでした。有人駅でもドア近くにあるボタンを乗客が押さなくてはドアは開きませんでした。初めて乗った列車だったので乗り降りの仕方がわからず、乗車中ずっときょろきょろしていました。

JR奥羽本線 乗り物

運転席横に置かれた運賃箱と運賃が表示された運賃表です。
バスのような車内でした。

JR奥羽本線 乗り物

大石田駅に到着。
駅舎の上には展望台のような施設が造られていました。
月山や湯殿山、奥羽山脈が眺められるとともに、花笠まつりを見学する際の観客席になるとのことでした。

大石田駅 駅

大石田駅からは銀山はながさ号で銀山温泉へ。
40分ほどで到着、乗客は全部で4名、観光客は自分たちだけでした。
交通手段が不便なこともあり、皆さん自家用車で向かうようです。

銀山はながさ号 乗り物

銀山温泉に到着。
温泉街の入口にある明友庵の一画を使用してカレーパンを販売している、はいからさんで遅めの昼食です。

はいからさん通り グルメ・レストラン

パンはチーズ入り、辛口、普通の3種類あり、生地はもちもちで外はカリッとしていて、具がたくさん詰まっています。普通は辛さ控えめで、いくつでも食べられるほどの美味しさでした。おやつとして食べるのにも適していると思います。

はいからさん通り グルメ・レストラン

銀山温泉に架かる白銀橋ちかくにある野川とうふや。
テイクアウトのみで立ち食い豆腐、立ち食い生揚げ、立ち食い豆腐テン、山形ビールを販売しています。カレーパン同様、昼食として生揚げと豆腐テンを購入しました。柔らかく熱い豆腐がカリカリに上がっていて美味しかったです。ところてんに豆腐が入っている豆腐テンは不思議な食感でした。

野川とうふや グルメ・レストラン

銀山川沿いに造られた和楽足湯。
向かいの野川とうふやで購入した生揚げと豆腐テンを、足湯に浸かりながらいただきました。
やや熱めの温泉が癒してくれました。

銀山温泉 和楽足湯 温泉

温泉街の中心へ。
銀山温泉街の全景です。

銀山温泉街の中ほどにある古勢起屋別館
かつては銀山の両替商を営んでいたそうです。

銀山温泉　古勢起屋別館 宿・ホテル

華やかな鏝絵が描かれた古山閣。
銀山川に架かる橋のそばに、古山閣の鏝絵の説明板がありました。説明板を読みながら川に面した正面の鏝絵を一つずつ観賞しました。柔らかな線、ユーモラスな表情、デザインなどみごとな鏝絵でした。

伝統の宿 古山閣 宿・ホテル

キャリーバッグや手荷物を旅館に預け向かった白銀公園。
銀山温泉街の奥に造られた緑豊かな公園です。入口から600mほど階段や坂道を登ったところには、かつての銀山の坑洞が残っていて見学することができます。坑洞に向かう途中には、歩道が濡れていて歩きにくい疎水抗跡や、涼しい風が吹き出ている夏しらず抗、銀の採掘に貢献した儀賀市郎左衛門像などもありましたが、坑洞に到着する頃には汗だくになってしまいました。

白銀公園 公園・植物園

緑豊かな中に造られた、銀坑洞に向かう坂道。

白銀公園 公園・植物園

公園内に造られた、銀坑洞に向かう階段。

白銀公園 公園・植物園

途中で見つけた疎水坑跡。
排水や運搬、通路として利用されていたそうで、タガネを使って手で堀ったとのことです。全長1㎞程あったそうですが、崩落し現在は135mほどが残っています。

白銀公園 公園・植物園

汗をふきふき眺めた洗心峡。
岩肌を流れ落ちる水は、まさに心を洗うように透き通っていました。

白銀公園 公園・植物園

夏でもひんやりした風が吹き出る夏いらず坑。
涼しい風が気持ちよかったです。

白銀公園 公園・植物園

銀坑洞入口にやっと到着です。

延沢銀坑洞 名所・史跡

薄暗い坑洞内には階段と手すりが付いていて、銀を採掘するために焼いて黒くなった岩肌や発掘跡を見ることができます。

延沢銀坑洞 名所・史跡

坑洞内の様子です。

延沢銀坑洞 名所・史跡

坑洞出口近くに建つ、銀山を発見したとされる儀賀市郎左衛門像。

白銀公園 公園・植物園

白銀公園入口から銀山川に架かるコンクリート橋を渡った先で流れ落ちる白銀の滝。
滝の上にある赤いせことい橋と白い滝、木々の緑のコントラストがきれいでした。

白銀公園 公園・植物園

白銀公園の散策を終え到着した旅籠いとうや。
銀山温泉街の奥に建つ日本旅館です。家族経営で行き届いたおもてなしをするためには、1日4組が限界ということで、部屋は4つ、源泉かけ流しの風呂が2つというこじんまりした旅館です。

旅籠　いとうや 宿・ホテル

食事が美味しいということで宿泊しましたが、食事はどれも温かく、一品ずつゆっくり出てくるので味わっていただくことができました。
写真は見た目も美しい前菜です。

旅籠　いとうや 宿・ホテル

どの料理も工夫された味付けで器も楽しめ、美味しい料理を味わいたい方にはおすすめの旅館です。
お刺身には醤油、ポン酢、塩の入った胡麻油、3種類の調味料が出てきました。

旅籠　いとうや 宿・ホテル

尾花沢牛のすき焼き風鍋料理です。
厚めの肉で量も多く大満足でした。浴室や脱衣室に色々なアメニティが揃っていたことにもびっくりしました。

旅籠　いとうや 宿・ホテル

熱々で出てきた天ぷらです。
部屋の洗面所にマウスウォッシュが用意されていたり、香りのよい手拭きが用意されていたりと、いたるところにおもてなしの気持ちが感じられる旅館でした。

旅籠　いとうや 宿・ホテル

夕食後の散歩で撮った能登屋旅館
1892年創業、4階部分にある談話室が目を引く日本旅館です。国の登録有形文化財に指定されている建物は千と千尋の神隠しに出てくるようで、大きな鏝絵にもびっくりしました。銀山温泉に宿泊する観光客や、銀山温泉を訪れるほとんどの人が風情ある外観をカメラに収めていました。

能登屋旅館 宿・ホテル

ライトアップされた夜の銀山温泉です。

早朝の銀山温泉。
人の数もまばらです。

いとうやでの朝食。
味も量も大満足でした。
さすが料理自慢の宿です。

旅籠　いとうや 宿・ホテル

いとうやを後に、大石田行のバス停に向かう際に撮った一枚。
久しぶりのノスタルジックな温泉街と、美味しい食事に名残惜しかったです。

バス停に向かう途中で立ち寄ったあいらすげーなのスイカジュース。
糖度15度と表記されていましたが、とにかく甘くスイカの繊維も入っていて美味しかったです。店の方に氷を溶かしながら飲んでくださいと言われましたが、氷を溶かすことでスイカジュースらしさがより感じられました。

カフェ アイラスゲーナ グルメ・レストラン

大石田駅構内にある、そば処ふうりゅう。
大石田そば街道マップの載っている14軒の蕎麦屋さんの1軒です。
駅の構内にあるため、味や蕎麦の腰は期待していなかったのですが、とんでもなく美味しく、隣の売店で同じ生蕎麦を売っていたので土産に買ってしまいました。

そば処 ふうりゅう グルメ・レストラン

写真は冷たいきつね蕎麦です。
個人的には冷たい蕎麦の方が、蕎麦のおいしさがわかると思います。
お中元や年越しそばに郵送してくれるということで、申込書までもらってしまいました。とにかく腰があり、手打ちらしさが感じられ美味しかったです。

食事に観光に満足の2泊3日でした。

そば処 ふうりゅう グルメ・レストラン