2022/05/05 - 2022/05/05
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たびたびさん
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博多どんたくを二日見て、最終日は有田陶器市まで足を延ばします。ただ、陶器市で何か買いたいものがあるわけではないので、それだけではちょっと物足りないかなあ。ということで、これも久しぶりに武雄温泉に寄ってみることに。ただ、いろいろ調べ始めると武雄温泉って御船山楽園に巨大楠や武雄市図書館とか意外に見どころがありますね。特に御船山楽園はもしかしたらつつじの季節ですからね~。陶器市より、むしろ、武雄温泉の方に期待が高まっていたかもしれませんね。
博多駅を出発して、まずは武雄温泉駅に到着。そのまま御船山楽園に向かいます。ただ、期待していたつつじはすっかり終わっていて、花の後のつつじの緑が青々としているだけでした。しかし、庭園を覆うようにそびえるオーバーハングの絶壁は想像をはるかに超えるもの。寒霞渓や耶馬渓とか日本の三大奇景と比べても全然負けていないように思います。そして、その後の武雄神社の大楠から武雄市図書館もかなりのインパクト。武雄温泉と言えばシンボルの楼門くらいかと思っていましたが、今回は、そうではないことが分かって意外な収穫だったと思います。
武雄温泉を終えた後はラストの陶器市へ。陶器市は福岡にいた時以来ですから相当経っているのですが、有田じたいには何度か来ていますから、この街並みを見るとそれなりに懐かしい気持ちにはなりますね。
上有田駅から有田駅を目指す約4キロの沿道に並ぶお店のランナップは相当ですが、深川製磁とか香蘭社、今右衛門窯といった大手のお店は上有田。これに対して、もう一方の人気の柿右衛門や井上萬二は有田駅よりさらに西。陶器市の期間は、上有田から有田の間は自転車の乗り入れが禁止されているので、もともと一日ですべてを回るのは無理なんですよね。いずれにしても、無料の連絡バスが走ったり休憩所が設置されるほか、大勢のボランティアの人たちが支える街をあげてのイベント。質も量も間違いなく日本最大の陶器市かと思います。
ただ、今回は特に買いたいものがあるわけではないので、表通りの商品を見て回るというよりも有田内山の重要伝統的建造物地区の雰囲気を改めて味わったり、今まで見過ごしてきた場所に行ってみたりの方が中心かな。泉山磁石場とかトンバイ塀に裏通りの工場みたいな古い建物の作業場とか。有田焼だけじゃない街の魅力にも改めて気が付いたような気がします。
福岡から佐賀、長崎のラインナップは九州観光だと王道。またしばらくははまってしまいそうな予感です。
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博多駅から武雄温泉駅に到着。
駅前からそのままバスで御船山楽園に向かいます。 -
御船山楽園に到着。入場券を買って園内に入ります。
入場券はつつじの見ごろだと高いのですが、この日は通常料金。少し期待していましたが、やっぱり遅かったようですね。開園早々ということもあったんですが、お客は私以外いませんしね。 -
池の向こうにそびえているのが御船山。この独特な形は、武雄温泉駅からでも見えていましたけどね~
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ちなみに、この庭園は、武雄鍋島氏9代当主、鍋島茂義によって造営された萩の尾園が前身です。
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途中、日当たりの悪い場所でまだ咲いているつつじもありましたが、まあ仕方ありませんね。
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だんだん近づいてきましたよ~
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イチオシ
なるほど~
これですかあ。 -
武雄市のシンボル、標高210mの御船山の南西麓にあって、オーバーハングの絶壁とその手前に広がるこれも雄大なツツジ園の組み合わせ。
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うーん、ちょっとあっけにとられるような大迫力ですねえ。
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つつじの花は終わっていますが、
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園内を散策しながら何度も御船山を見上げると、
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それでもこの庭園のすごさは十分感じることができますねえ。
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イチオシ
岩肌に張り付いた緑も新緑の美しさがあるし、
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この覆いかぶさってくるような迫力は素晴らしいの一言。他に類を見ない奇景だと思います。
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どうかすると、こういうところに神社や寺が建てられて俗化されていても不思議はないのですが、藩主肝いりの庭園が造られたことでそういうこともなくなった。幸いだったと思います。
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御船山楽園から歩いて5分ほどの場所には慧洲園というのもあるので寄ってみます。しかし、9時から開園の情報だったのに、コロナ禍で10時からの開園になっていて入場は断念。
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ただ、入口に園内の大きなパノラマ写真があって、これはかなりよく整備された庭園ですね。スケールでは、御船山楽園ほどではないと思いますが、美しさではそれに匹敵するものがあるように感じました。
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改めて、御船山楽園から武雄神社に向かいます。御船山を左手に見ながら
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峠を越えて。
方向は武雄市街の方に戻る感じなんですけどね。 -
その途中ですが、これは御船山の東山麓に整備された御船が丘梅林。
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敷地面積約16万5000㎡もすごいですが、背後にそびえる御船山の迫力と相まって、ここもちょっと他の梅林では味わえないスケール感。
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御船山楽園の真裏になる場所だと思いますが、御船山の景観を無駄なく利用していて素晴らしいと思います。
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しばらく歩いて、武雄神社の入り口です。
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こちらは、天平3年(735年)、大宰府を通じ朝廷に奏上し、武内宿禰を主神として創建された神社。これは二ノ鳥居かな。
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石段を上がって、城壁のような石垣に沿った参道を進んで
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その先、
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見上げると最後の三ノ鳥居。
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イチオシ
切り立った石垣を抜けて上がったところにゆったりとした境内。
拝殿は古いものではなさそうですが、神社は今でも武雄の中心となる存在。それなりの雰囲気はあると思います。 -
そして、武雄の大楠は、武雄神社の奥。本殿の向かって左手から
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大楠に至る小道がありました。
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ほどなく涼し気な竹林が現れると
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イチオシ
その先にジャジャーン。武雄の大楠です。
樹齢は3000年とも言われ、樹高30.0m、幹周り20.0mの大木。地表近くの幹に大きな空洞が開いていて、それもなかなかの迫力なんですが、 -
この大楠の特徴は、なんといってもこの全体としての神々しい美しさ。
大きくて迫力があるという古木はいくつもあるんですが、これだけの美しさ。なんともいえないオーラがあるのはあんまりないかも。ずっと見ていたくなるような大楠です。 -
今度は、一ノ鳥居の方に戻って行くと
途中に、もう一つの大楠の看板が。。
これも行くしかないですね。山の方に向かう道を辿って -
出た先は武雄市文化会館の敷地でした。
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と、ここには鍋島藩武雄領主の庭園というのが残されていまして。
説明書きによると、この庭園は嘉永元年(1848年)、第28代武雄領主鍋島茂義によって造られた別邸に造園された庭園。明治元年、現在の武雄高校にあった館が焼失したので、第9代鍋島茂昌はここを本邸として移り住みましたとありました。 -
芝生が美しい庭園ですね。
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規模はさほどでもないのですが、由緒が由緒だけに、今でも大事にされているのが分かります。
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で、もう一つの大楠はさらに先ですね。
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おー、
これもなかなか。森の主といった風格がありますね。 -
イチオシ
ところで、武雄温泉には佐賀県の大木ベストスリーがすべて揃っていて、川古の大楠、武雄の大楠とこの塚崎の大楠。樹齢は2000年とも3000年とも言われ、樹高18m、幹回り13.6m。落雷に遭って一部幹部分が失われたようですが、幹中央の空に向いた空洞や根元の広い空間等古木でないと見られない姿はさすがです。
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肥前風土記には、佐賀の由来として、日本武尊が巡幸した際、楠木が茂り栄える様を見て、この国は栄(さか)の国と言うがよいといった話があって、佐賀は栄(さか)から。武雄の楠は佐賀県全体にとっても特別な意味を持つものかもしれません。
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かなり回り道をしましたが、これが武雄神社の一ノ鳥居。
武雄神社の鳥居のうち、一ノ鳥居と三ノ鳥居が肥前鳥居。一ノ鳥居は参道の入り口にあって、寛永18年(1641年)、第22代武雄領主鍋島茂和が建てたもの。ずんぐりした太い柱が力強いです。 -
一ノ鳥居のすぐ横は武雄市図書館。市長が肝いりで作った図書館は、TSUTAYAを指定管理者とした画期的な運営方法は全国的にも注目されているんです。
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イチオシ
館内に入るとこんな感じ。
蔦屋書店が併設され、本の購入もできるしスターバックスもあります。
この素晴らしい劇場的な空間は東京の建築設計事務所スタジオアキリの設計。ここにいるだけで気分がハイになると思います。 -
ここから温泉街の方に向かいますが、ちょっと離れているし、道すがらスイーツチェックもしてみます。
豆善は、武雄図書館の駐車場に隣接した豆菓子の専門店。 -
落花生を中心にして、丸く焼いた豆菓子は表面にいろんな地元の名産品をまぶしたり。その種類はけっこう豊富です。
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で、いただいたのは、嬉野茶の豆菓子。ガリガリっと噛み砕くと落花生のいい香り。ただ、嬉野茶の方はあんまり効いてはいないかな。まあ、そこは豆が中心なので、ほどほどでいいかもしれません。
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小麦工房 小さな家は、メルヘンチックなかわいらしい店構えのパン屋さん。
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少し種類は少なめですが、塩パンとかメリハリが効いていて、普通においしい。地元密着のいいお店だと思います。
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松風製菓は、幹線沿いに看板が見えて気が付きました。創業は100年以上の老舗菓子店らしく、
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看板商品は武雄温泉楼門の設計者である辰野金吾氏にあやかったという焼き菓子の「松風」。
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ほか、ドーナツもあったので、私はそれをいただきました。とってもしっとりした味わいのドーナツでしたけど、ちょっと古風な感じもあるかな~
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大通りに出て、もうすぐ温泉街ですよ~
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三喜堂は、その大通り沿い。おはぎと回転焼の看板が目立っています。
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店内もいい感じ。
ちょっと迷いましたが、ただ、やっぱりここはおはぎかな。 -
出来立てのおはぎは、ほやほやの手作り感がいいですね。艶のある甘さの餡子にしっかりお米のおいしさも分かるし、なかなかの逸品。武雄温泉に来たら、ここは外せないお店だと思います。
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温泉街に入って。まずは中村涼庵旧宅へ。長崎でシーボルトの最新医学や蘭学を学び、武雄領主鍋島茂義の侍医となった中村涼庵は、日本最初の牛痘法による種痘の接種を行い、武雄の西洋医学の開祖とされています。
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ただ、今は本当に一般の個人住宅。住んでいらっしゃる方に話をしようとしましたが、とてもそういう感じではありませんでした。邪魔にならないように気を付けましょう。
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改めて、武雄温泉街のメインストリート。武雄温泉の楼門に続く旧長崎街道です。
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その通り沿いに建つ立派な店構えのお菓子屋さんは、山里屋菓子老舗。
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佐賀名物の丸ぼうろがあって、それをいただきました。
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封を開けるとちょっといびつな形なんですが、これは大手の丸ぼうろと違って、たぶん一枚一枚手焼きだから。お味の方も穏やかで温もりを感じるような印象。ほか、女将さんが観光案内所の情報を調べてくれたりしてとても親切でした。
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武雄温泉の入口に立つ例の竜宮城みたいな朱塗りの楼門。見えてきましたよ~
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これは、旅行雑誌なんかでも必ず紹介される武雄温泉のシンボル。東京駅を設計した辰野金吾の設計で、大正4年の築。鮮やかな色彩なので、そこまでの古さは感じませんけどね。二階天井の四隅には子、卯、午、酉の彫り絵があるそうですが、上がって見れたのかなあ。もうちょっとちゃんと確認すればよかったかな。
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赤い楼門を入ってすぐが蓬莱湯。武雄温泉で日帰り温泉を利用するなら基本はここになるでしょう。大人450円の、まあ銭湯ですね。少し濁りはありますが、基本は無色透明。湯量が十分多いので、石造りの風呂がほっこりします。
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その隣りが元湯。どちらでも湯の質とかは基本同じだと思いますが、あえてレトロな感覚を楽しみたいのであれば蓬莱湯よりこちらになるのでしょうが、蓬莱湯も悪くないですし、まあどちらにしても大差はないと思います。
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武雄温泉の敷地の一番奥に建つ建物は、武雄温泉 新館。
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イチオシ
大正初期に建てられた隆盛期の建物を復元・保存していて、
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営業はしていませんが、内部は公開されていて。
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当時の大正天皇のために造られた浴室や
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男湯・女湯の大衆浴場やなどを
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リアルな雰囲気のままに拝見できます。
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ただ、シンプルに印象的なのは外観の華麗な意匠かな。
楼門と合わせて統一的なデザインが素晴らしいと思います。 -
もう時間もかなり経っていて、そろそろ武雄温泉駅に向かわないといけないですね。
ただ、またも道すがら。
岸川製菓は、香料、着色料、保存料等食品添加物は一切使っていないという飴のお店。 -
いただいた国産麦芽水飴のあめ玉は、こんな飴玉あったかなあというくらい純粋で透明感のある甘さがたまりませんね。すばらしいです。
住所にあるのはお店ではなく工場なので、事前に電話連絡をしたら、飴を積んだ軽トラックで待っていてくれました。実直そうなご主人です。 -
恵比須堂は武雄温泉街の夢本陣の通り。ここも旧長崎街道で、なんでもない店構えですけど創業明治43年という堂々の老舗です。
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かなりいろんな種類のおせんべいがありましたが、いただいたのは潮丸せんべい。白い砂糖をコーティングした甘さと煎餅は軽い塩味の効いた薄手の小麦系。甘さと軽い塩味のコラボが絶妙。キレがあっておいしいですね。一袋くらいあっという間です。
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武雄は温泉だけではなく、江戸時代は長崎街道二十七宿の一つ、塚崎(柄崎)宿があって、夢本陣はその記憶を留めるための広場。
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長崎街道の各宿の挿絵や武雄の大楠、反射炉など街道の象徴的な見どころを描いた陶板で飾った壁のモニュメントもよくできていると思います。
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で、昼飯はティケービーアワーズの武雄バーガーをいただくことに。
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ロースカツバーガーがこのお店の看板メニューだと思いますが、これがけっこういけてます。肉の繊維質がしっかり感じられて、もしかしたら、このお店とんかつ屋さんをやった方がいいかもくらいおしいです。武雄バーガーがすごいのか、このお店のロースカツバーガーがすごいのか。どっちなのかはよく分かりませんが、いずれにしても武雄温泉の名物であることは間違いないと思います。
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もう少し駅寄りのユキタヤ菓子舗。武雄温泉街のちょっと飲み屋街的な通り沿いといった場所。
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「たけおどら」というどら焼きのシリーズ(柚子餡、白餡、小倉餡、栗餡、抹茶餡)があって、これが実質看板商品なのかな。存在感のある餡子が主役で皮はそれをサポートするといった感じ。包みのデザインからしても、元気いっぱいのどら焼きです。
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武雄温泉駅に戻ってきました。
以前は武雄温泉の市街に観光案内所があったのですが、今は武雄温泉駅の方に移されて、それがこの武雄市観光案内所。お土産物のショップと観光案内所が一体になった施設。奥の方に嬉野の焼き物のコーナーがあって、人間国宝、中島宏の作品も展示されていました。中島宏は青磁の大家。スキのないフォルムが特徴です。 -
私は、福岡市美術館で企画展があった時、たまたま来場していた生前の中島宏さんと話をしたことがあります。「花瓶を作る時、活け手のことを考えたりしますか?」と質問したら、「それはない」とにべもなく即答。故人に対してはちょっと失礼なんですが、中島宏さんの言動にはそういう面があるということは聞いていたので、あーそういうことなんだと納得しました。
ただ、それはそれとして。その後、京都の泉屋博物館の青銅器コレクションに感銘を受けて、それを一つの目標にした話とか。私は、それを受けて「その青銅器は私も衝撃を受けましたが、姿としてはそれだけで成り立つ完成形になっているので、花を活けたりすると余計なものになりかねない。中島宏さんの花瓶もそういう形のような気がします」と申し上げたら、「あなたは誰?」みたいな反応でした。人間国宝になられたのはその前後だったと思いますが、ちょっと縁が出来たことを今でも時々思い出しています。 -
あとここの名物で忘れてはいけないのはカイロ堂の佐賀牛すき焼き弁当。九州駅弁グランプリ二連覇という逸品。
私は別の機会にいただきまして。駅弁らしい少し濃い目の味付けなんですが、佐賀牛のおいしさがしっかりあるのと口にした瞬間のごぼうの香りがすごいです。メリハリがよく効いていて、なかなかの味わいでした。 -
武雄温泉駅から上有田駅に移動して。
ここから陶器市を回ります。半日しかないし、特にほしいものもないので、街の雰囲気を改めて味わう。今回はそんな感じの散策です。 -
まずは、市街の東端、泉山磁石場から有田町歴史民俗資料館を目指します。
有田の大公孫樹は、その途中の小さな神社の境内に立っています。 -
樹齢約1,000年、高さ30.5m、根回り12m。大正15年、国の天然記念物に指定されました。
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イチオシ
その傍らの細い通りには美しいトンバイ塀もあって、これも必見。ここだけではなくて、有田の市街にはあちこちあるのですが、これは登り窯に使う耐火レンガや窯道具の廃材を赤土で塗り固めた塀のこと。耐火レンガのことをトンバイというので、トンバイ塀なんですね。
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すぐ目の前に、銀杏という地元のパン屋さん。
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けっこう大量に並んでいましたが、まあいわゆる田舎のローカルパンですよね。と思って見ていたら、「うちはカレーパンが自慢です」とのこと。では、ひとついただいてみると。。ふんわり軟やかい生地は確かにローカルパンなんですが、これだけ柔らかいのはむしろ見事かな。そして、少しスパイシーでうまみも感じるカレーもなかなか。やっぱり地元ではたぶん老舗のパン屋さん。それなりに確かな実力を感じました。
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また少し歩いて。
泉山磁石場は初めて。
有田の磁器の原料である陶石を採掘していた現場です。 -
朝鮮人陶工の李参平がこれを発見していなかったら日本の磁器生産はなかったということ。現場はもう大規模な採掘が行われてしまった後の廃墟ですが、見た目の迫力もあるし、歴史的な意味を考えるとやっぱり感慨深いものがあると思います。
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さらに奥に進むと有田町歴史民俗資料館東館。有田の散策だとここが東の端になるでしょう。
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入り口を入って
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最初の展示室は、中央に登り窯の模型と
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周囲には有田焼を製造する際に使用した道具類など。
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一方で、有田焼の歴史を紹介するビデオを拝見すると分業制の工夫とかいろいろなイノベーションがあって発展してきたことがよく分かる。展示物を見ても分からないような情報なので、ビデオはお勧めです。
また、奥には年代を追ったおびただしい陶片の保存展示もあって、さすが有田かなという感じです。
焼き物の資料館なら、瀬戸の資料館がたぶん日本一だと思いますけど、有田には佐賀県立九州陶磁文化館がありますからね。観光客もだいたいはそっちに行きますから、ここはややひっそりでも仕方はないでしょう。 -
さて、皿山通りに戻ってきました。こちらは、上有田のメインストリート。700mの通りには大小様々な有田焼のお店が集中していて、深川製磁本店や香蘭社の大手に色鍋島の今右衛門窯といった有名どころもここのエリアです。
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沿道に並んだ商品を拝見しますけど
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まあ、こうした感じで眺めていると時間はいくらあっても足りません。
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唐子のデザインなんかもいいんですが、
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本場は三川内なんですけど。。
しかし、これもオリジナリティがあって面白い。やっぱり、有田はオールマイティ。三川内焼も波佐見焼も、かつてはみんな有田焼の名前で売っていたらしいですからね。 -
岩尾対山窯ショールームにも寄ってみましょうか。
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入ってみると
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目立っているのはこんな有田焼のタイル。
ただ、花や植物とかをモチーフにして鮮やかな色合いのタイルはなんに使うのかなあ。お風呂の壁面に使ったり、場合によっては塀のアクセントにもなるのかな。お店の人に話を聞いたらあんまりこれというものを想定はしていないよう。けっこう呑気ですね。やっぱり何か具体例とかをちゃんと示せるようになってもらうといいなとは思います。 -
やっぱり、作品をじっくりみるなら有田陶磁美術館かな。ひっそりという感じの美術館ですが、入ってみましょう。
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外観からはそうは思いませんでしたが、内部はさすがしっかり高級感のある雰囲気。やっぱり、同じ作品でも、それなりに見せるシチュエーションは大事ですからね。
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展示されているのは有田焼の名品揃いといった感じ。
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古いものもなくはないですが、海外に輸出していた頃の華やかな絵柄や少し和風の落ち着いたデザインとか。
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今の感覚で楽しめるものが多くて、見た瞬間からすぐに気持ちが移って楽しめると思います。
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一方で、こういう飾って楽しむものは今はニーズは少ないでしょうね。
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イチオシ
獅子も面白いですけど、求めるニーズがあるなら神社くらいでしょう。
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二階の作品は少し大型。輸出品として珍重されていた頃のものでしょう。
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ところで、有田だと柿右衛門とか今右衛門とかありますけど、総じて言うと海外ブランドの方が圧倒的な存在感。マイセンやウェッジウッド、ロイヤルコペンハーゲンとかは、高級品としてのイメージも定着しています。理由はいくつかあるんでししょうが、まずはこのシリーズならいくらとか、値段がはっきりしていることかな。人にすぐその価値を分かってもらえたり、焼き物のことがあんまり分からない人でも安心して買えるメリットがあるでしょう。日本の焼き物はその辺りが曖昧で、どうかすると骨董の類と似た感覚になってしまいます。
そして、私が思っている最大のネックなんですが、それは日本の焼き物は混ぜて使わないと真価が発揮できないということ。食器は磁器だけでなく陶器も使うと食卓は途端に豊かなものに変わります。有田焼に例えば小鹿田焼や高取焼とかを混ぜることで料理の彩りまで映えてくる。料理と器の組み合わせは無限大ですから、それが日本の焼き物の真骨頂なんですね。料理屋さんまではいかないにしても、最低限、その視点がないとほどほどのものをほどほどの値段でということにしかならないでしょう。これに対して、西洋の食器だと逆。色調やデザインを統一することで豪華さが出てきますから、ユーザーの選択はシンプルです。前述したとおり、どのシリーズが好きかだけで事足りるし、シリーズによってグレードもはっきりしています。
つまり、有田のメーカーの深川製磁や香蘭社は、そこそこの高級品をお手頃の価格で提供するというコンセプトで大きくなっただけ。日本の焼き物文化の豊かさを活かしているわけではないし、西洋のブランド戦略に真っ向から勝負しているわけでもないでしょう。この辺り。何か価値創造の妙案はないんでしょうかね。いつもけっこう悶々とするたびたびです。
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今度は中心部に移動して。
異人館は、深川製磁本店の真向い。有田焼の輸出商、田代紋左衛門が、明治9年、外国商人の宿泊施設として建てたもの。そこまで大きくもないし、豪華さも感じないのですが、逆に古ぼっけてもいないですよね。 -
陶器市の期間、生け花の会場になっていたのでちょっと拝見。
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花瓶の有田焼のハマり具合とか。
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まあ、悪くはないですが、
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土ものもいいですからね。
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有田だから仕方がないですが、
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さっきの混ぜるの法則通り、
これも両方あるとまた豊かな展示になったのではないかと思います。 -
深川製磁参考館は、深川製磁本店建物の二階。深川製磁の歴史と伝統を物語る逸品が展示されているとのことでしたが、あいにく普段は公開していないのだとか。一方で、有田の街歩きパンフレットにも深川製磁参考館は示されているのですが、地元の人に聞いてもそれがどこにあるのかさえ答えられる人はいませんでした。パンフレットには書かれていても、実際のところはあまり馴染んでいない施設なんじゃないでしょうか。
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まあ、それはそれとして。。
深川製磁本店の一階です。 -
このセットもカラフルだけどちゃんと落ち着きがあって、まあ、その辺りがさすがなんでしょうね。
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この辺りもいかにも有田焼って感じ。
はっきりした色合いが安定の美しさですね。 -
アフタヌーンティのセット。洋食器のようで和風の匂いもちらり。
全部で10万円を超えるんですが、ただ、競争力はあるのかなあ。この値段ならジノリが買えるとかならないんでしょうか。そういう意味では、和の匂いがするのはプラスでもありマイナスでもあり。有田焼のイメージが中級品というのは否めないと思います。 -
まあ、それでも悪いわけではないではない。
これも洋風ですけど、線の柔らかさとか色あいに有田焼のイメージがちゃんと活きている作品だし、 -
VOCはオランダ東インド会社の紋章をも模したもの。デザインだけでなく、染付の青も当時の青色に似ていて、ちゃんと異国の雰囲気を醸しているように思います。
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中心部に戻って、交流プラザ有田館へ。
観光案内所だったり、少しおみやげ品を置いていたりの施設。ただ、ゆったりした施設なので、陶器市の期間はかっこうの休憩所。トイレもあるし、ここなら安心して休めます。 -
ちょっと回復したところで。。
これは販売店の藍土さん。 -
カジュアルな日常使いの食器があれこれ
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それぞれの好みもあるんでしょうが、たまには気分を変えたくなるとか。
軽いニーズに応えるラインナップかなと思います。 -
有田焼の大手、香蘭社本店です。
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入り口を入って
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一階がショールームで、二階が香蘭社古陶磁陳列館。
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先ほど触れましたが、深川製磁も香蘭社も有田焼を手ごろな値段で提供するリノベーションで大きくなった会社。
結婚式の引き出物とかでもよくあるし、 -
製品のデザインはいろんなところで目にして、馴染みになったものも多いのでなんか安心感もありますね。
よく分かっている商品なので、陶器市とかで安く買うのはありだと思います。 -
今右衛門古陶磁美術館は、今右衛門窯に併設されている有料の施設。
ちょっと一服も兼ねて立ち寄ります。代々の当主が特徴のある技法を開発して個性を競い合うようなところも面白さの一つ。
ちなみに、今右衛門窯は、有田では柿右衛門窯と並ぶ老舗の窯元。柿右衛門が民窯であるなら、こちらは官窯という関係です。また、柿右衛門の写実に対して、こちらはデザインかな。
代々の当主が技法についても工夫を凝らしてきていて、13代今右衛門が吹墨と薄墨を重ね合わせる吹重ねなら14代は墨はじきとか。そういう視点で見るとまた楽しさが増すように思います。 -
再び外に出て、今度は陶山神社へ。
石造りの鳥居や灯籠に混じって、有田焼の鳥居や灯籠が建つという、有田焼の街、有田ならではの神社。 -
参道にはさっそく小さな灯籠がちらほら見えて
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上がり切ったすぐの大鳥居に、
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本殿前の太い柱も有田焼。
風雪に晒されていながらも、それらはカビが生えたり苔が生したりすることなく艶々のまま。美しい姿で建っていて、ちゃんと見栄えがしています。 -
陶山神社から陶祖李参平の碑の方にも回ってみます。
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日本で初めて磁器を焼いた李参平の記念碑は、大正6年、有田焼300年を記念して建てられたんだそう。
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陶山神社の手前から大きく神社を迂回して、どんどん山の上に上って行ったところ。有田の町が一望できる場所に手前の階段から碑までが大仕掛けの舞台みたいな感じなんですが、ここまでがんばるのはやっぱり陶祖李参平への思いの強さなのかな。それまで日本の焼き物の主力だった瀬戸物にとって代わって、有田焼が全国を席巻していくことになりましたからね。磁器は薄くて軽くて丈夫。基本的な利便性では土ものはとてもかないません。
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桂雲寺は、表通りから少し入ったところにある臨済宗南禅寺派の寺。山門前に立つ仁王像が目立っています。
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この寺は、明治29年、最初の陶磁器品評会が開かれた寺。つまり、今の有田陶器市の発祥の地なんですね。あまり観光の寺っぽくはなかったんですが、そういうこと。有田にとっては、大事な歴史を刻んだお寺です。
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少し離れた場所ですが、これは天狗谷窯跡と言って、有田が磁器生産を本格的に開始した頃の窯。つまり、陶祖李参平ゆかりの窯で李参平の子孫金ヶ江家の文書にも記録が残されていて、日本で初めて磁器が焼かれた窯の一つということ。山の斜面を使って、少しカーブして上って行く形。けっこう大規模で大掛かりなものですね。
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その少し先が初代金ヶ江三兵衛墓碑で、上有田の市街から少し離れた共同墓地の中にあります。李三平の墓ということですが、共同墓地はたくさんのお墓があって、その中に埋もれているような感じ。さっきの李参平の記念碑ほど特別な扱いではないですね。
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ただ、場所を示す案内板と花がきれいに手向けられていて、やっぱり大事にされているよう。それが印象的でした。
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ここからシャトルバスで有田駅の方に向かいます。
シャトルバスは市街を避けて山の中のう回路を行くコース。と途中に現れたのは有田ダム。ダム湖の方は秘色の湖とも呼ばれるようですが、確かに水の青がはっとするほど美しいです。 -
到着したのは、アリタセラ。
陶磁器に特化したショッピングモール。皿山通りだけでもすごいのに、またここにもこんなすごいのがありましたかっていう感じ。 -
20くらいのお店はどのお店も悠々とした広さの売り場があって、品揃えも豊富。有田ってどれだけ懐が深いんだ?と驚きました。
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ここから、もう少しがんばって、有田ポーセリンパークへも足を延ばします。
有田焼のテーマパークで、かつて輸出品として脚光を浴びていた往時の華やかな有田焼を展示するツヴィンガー宮殿アートギャラリーとかが自慢です。ただ、コロナ禍もあって今の時期は休館中ですね。 -
入り口のお酒やお土産のショップをチラ見して
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奥のツヴィンガー宮殿を模した建物へ。
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イチオシ
本物は見たことがないので比べるべくもないのですが、大きさはちょっと小さいのかな。
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それでも、裏手の庭園などを歩くとこういう世界と有田がつながっていたんだなという感じがしてこなくもない。それなりに楽しんで、よしとしました。
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再び有田駅に帰ってきました。
ふじせは、有田駅の駅前通りにあるサンドイッチのお店。 -
夕方、もう売れ残りみたいな感じになっていたスパゲッティのパンをいただきました。ふんわりしたパンにケチャップの効いたスパゲッティはよく合うし、底に敷いた刻んだ玉ねぎのマヨネーズドレッシングもアクセントになっていて、なにげに豊かな味わい。食べてみたいとこの味は分からなかったと思いますが、こちらはお店を信じていろいろ試してみる価値があるように思います。
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最後になりましたが、キルンアリタは、有田駅を出て少し進んだところにある観光案内所。施設内にはちょっとした休憩スペースもあるし、意外にアットホームな雰囲気もありますね。レンタサイクルもやっているので、柿右衛門窯とか行くのであればこちらでどうぞ。
有田の陶器市は以上で終了。博多駅に帰りましょう。 -
博多からは新幹線。待ち合わせの時間に晩飯は博多うどんかな~
大地のうどんは、東京の支店で行ったことがありましたが、今回は初めて本場で。 -
いただいたのは、一番人気の肉ごぼう天。立派なごぼう天はインパクトありですが、それが時間が経つにつれて衣ごと出汁に溶けてきていい感じになるのは体験済。うどんのキレのあるもっちり感とのこの濃厚な出汁のおいしさは、やっぱりこのお店ならではですよね。ただ、①うどんにキレがあること②出汁がうますぎることがあるので、これが博多うどんかというとちょっと異論はあるかもしれません。
はい。これで三日間の旅は無事に終了。お疲れ様でした。
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