大混雑の正月の信貴山

2022/01/03 - 2022/01/03

今年の正月３日、信貴山朝護孫子寺にお参りしました。
「寅年」だからかすごい混雑。
ひどい目に遭いました（苦笑）

エリア 信貴山(奈良)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• 交通: 1.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

近鉄京都駅から出発です。
途中の大和西大寺駅までは特急に乗ります。
９時１５分発賢島行の特急は「伊勢志摩ライナー」の特急電車でした。

京都駅 駅

大和西大寺駅で普通電車に乗り換えて、西ノ京駅で降ります。
まずは駅前にあって便利な薬師寺に久しぶりに寄りました。

西ノ京駅 駅

薬師寺と言えば、東塔。
薬師寺創建時代から奇跡的に現在まで残った白鳳時代の白眉。
「凍れる音楽」と称された美しい塔です。
正月だから内部も開放されていました。

薬師寺 寺・神社・教会

私が初めて薬師寺を訪れたのはもう４０年近く前。
そのころは西塔が復元再建されたころでした。
再建された塔なので東塔と異なり、朱色が鮮やかな塔です。

昭和５１年（１９７６年）に再建された金堂です。
ここの本尊である国宝・薬師三尊像は私の好きな「仏様」
とても美しい「仏様」です。
また正月なので特別にやはり国宝の「吉祥天像」も一般開放されていました。
これを見れただけでも薬師寺に立ち寄った甲斐がありました。

住職さんが「お話」をしていましたので、たくさんの人が集まっていました。

昭和時代に再建された建物がほとんどの薬師寺の中で、鎌倉時代に再建されたから現在も残る東院堂。国宝です。
この建物だけでも一流寺院と言えますが、当たり前のようにこのような建物があるのはさすがは奈良です。

東塔、西塔、金堂、東院堂などのある「白鳳伽藍」とは道を隔てたところにある「玄奘三蔵院」。
こちらは平成３年（１９９１年）に再建されたもの。
薬師寺も広く壮大な寺院になったものです。

玄奘三蔵の遺骨の一部を祀る玄奘塔。
「西遊記」でおなじみの高名な三蔵法師の遺骨が一部とはいえ、日本にあるのは驚きました。
ここでも住職さんの「お話」が行われていました。

薬師寺を１時間ほど見て西ノ京駅から近鉄に再度乗ります。
さらに南下して、２０分ほどの田原本駅へ

田原本駅 駅

田原本駅はちょっと変わった駅で、目の前に近鉄・田原本線の西田原本駅があります。
駅名は異なりますが、実質乗換可能な１つの駅。

西田原本駅 駅

近鉄・田原本線はもともとは別の私鉄だった歴史から、他の近鉄線とは接続していない独立した路線。
ワンマン３両編成のちょっとしたローカル線です。

近鉄田原本線 乗り物

のどかな奈良の田園地帯をトコトコ走って新王寺駅へ到着。
この駅も独立した駅ですが、ＪＲと近鉄の王寺駅の前の前にあり、ここも実質１つの駅です。

新王寺駅 駅

近鉄王寺駅からは近鉄生駒線に乗り換えます。
ここもワンマン運転の電車です。

同じく信貴山に行く人でしょうか、こちらの電車はとても混雑していました。

王寺駅 駅

王寺駅から１駅の信貴山下駅で降ります。
ぞろぞろとたくさん人が降りていました。

信貴山下駅 駅

この駅からは昭和５８年（１９８３年）まで信貴山まで東信貴山ケーブルカーが接続していました。
東信貴山ケーブルカーの車両が駅前に保存されていました。
なかなかレトロな車両で、乗ってみたかったな。

近畿日本鉄道 旧東信貴鋼索線車両 名所・史跡

今は信貴山まではバスが接続しています。
次々にバスがピストン輸送していました。

ところがこのバスがもう大変。
信貴山への道路は大渋滞で普段は１５分くらいのところをなんと１時間半もかかってしまいました。
最初から案内されていれば、歩いて行ったのに・・・
途中で降りたいと運転手さんにお願いしても、バス停がないのでダメです、と。
バスレーンを作るとか、正月だけはマイカー規制するとか地元ももっと考えて欲しいものです。
ひどい目に遭いました。

ようやく信貴山のバスターミナルに到着して、信貴山朝護孫子寺へ。
なかなか風情のある門前町がありました。

信貴山 自然・景勝地

ようやく信貴山朝護孫子寺の山門に到着。
信貴山下駅から２時間もかかってしまいました。

信貴山観光アイセンター 名所・史跡

このお寺が聖徳太子が、敏達天皇11年（582年）に寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻に四天王の一つである毘沙門天を聖徳太子が感得して、物部守屋に勝利したことから創建されたと伝えられます。
そんなわけで「寅」が守り神。
阪神タイガースファンも多く参拝するとか。

今年は寅年だからかものすごい参拝客で大混雑です。
世界一の「福寅」の前では記念撮影の人で大行列でした。

信貴山朝護孫子寺 寺・神社・教会

今日は参拝客で大混雑だからか、参拝ルートが決められていました。
まずは玉蔵院から。
三重塔の朱色がとても鮮やか。

信貴山 玉蔵院 宿坊 宿・ホテル

玉蔵院にある「日本一の大地蔵尊」。
本当に日本一かどうかはわかりませんが、大きな「お地蔵様」です。

玉蔵院から多宝塔へ。
ここから戦国武将・松永久秀が築城した信貴山城跡へ登れます。
本当はそこまで行きたかったのですが、２時間ロスのおかげで登山する時間が無くなってしまいました。
残念。

信貴山城跡 名所・史跡

ぐるりと一周してようやく本堂にたどり着きました。

信貴山朝護孫子寺 寺・神社・教会

本堂は参拝者で思い切り「密」。
コロナのご時世なのに・・・

本堂から見た景色。
奈良平野などが一望です。
松永久秀が信貴山に城をかまえたのは、ここらは奈良平野などを一望できたからとされています。

信貴山内で最古、由緒ある塔頭（たっちゅう）寺院である千手院。
ここも本堂に劣らずたくさんの参拝者で「密」でした。

信貴山大本山 千手院 宿・ホテル

山伏さんが祈祷をしていました。

ぐるりと信貴山をまわること約２時間。
とにかくすごい人、人、人でした。

帰りは大阪方面で帰ります。
まずはバスに乗ります。
奈良からのバスとは違ってこちらはガラガラ。

バスは１０分ほどで渋滞もなく、近鉄高安山駅へ。
ここからは近鉄の西信貴ケーブルに乗り換え。
東信貴ケーブルは廃止されましたが、西信貴ケーブルは健在です。

高安山駅 駅

西信貴ケーブルは大阪八尾市の信貴山口駅へ。
ここから信貴線の近鉄電車で大阪へ行けます。
２両編成のささやかな電車です。

こちらは渋滞もなく、すいすい。
こちからから信貴山に言えばよかったな。

西信貴ケーブル 乗り物