新宿さざなみで鋸山ハイキング

2022/01/29 - 2022/01/29

１年ちょっとぶりの低山ハイキングは、初の千葉県。３２９．４ｍの鋸山を目指します。

エリア 鋸南(千葉)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 船 JR特急 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

アクアラインと館山道が出来たおかげで、東京からのアクセスは車がメインとなってしまった内房ですが、鉄道好きはやっぱり、さざなみ。
平日の姿はすっかり短距離通勤特急ですが、土日祝日は新宿から館山までの列車が健在です。

新宿駅 駅

新宿から中央快速、総武緩行、総武快速の各線を経由して、目的の保田駅までは２時間弱。
コロナ禍だからか指定席の乗車率は１割程度と、ガラガラは大歓迎ですが、先行きは心配になります。

降りたのは浜金谷の１つ先の保田駅。

浜金谷と共に乗っていたハイキング姿の方々は大方、下車した様です。

振り返ると目指す鋸山が見えました。

ここから日本寺を経由して登ります。

保田駅 駅

房総らしい駅舎の保田駅。

駅前には観光案内所はありますが、コンビニはありません。
食料などは事前に用意するか、少し先のセブンイレブンで調達するのが良さそうです。
また、駅構内にトイレはありますが、小規模で行列必至なので列車内で済ますのも手です。

昨年から走り始めたＥ１３１系。
地方路線におけるＪＲ東日本の新たな標準車で、線路設備のモニタリング装置を搭載している事が特徴です。
房総の海を表現した前面装飾もいい感じ。

駅から１キロ半くらいで、鋸山の南斜面にある日本寺の入口に到着。

無字門から表参道を進みます。

仁王門で拝観料７００円を払って境内に。

日本寺は７２５年に行基によって開かれた関東一の古刹とのこと。
なお、浜金谷側からなら日本寺を経由しなくても、鋸山には登れます。

高さ３１メートルの日本寺大仏。

日本寺 寺・神社・教会

大量お願い地蔵。
裏に願いを書いて奉納すれば、叶うんだとか。
＠５００￥

江戸時代に彫られた五百羅漢を眺めつつ、展望台を目指します。

木々の合間から見えるのは、列車を降りた保田の町。

風化や破壊などで頭の無い仏像もありますが、１，５５３体あるそう。

岩をくり抜いた通天閣を抜ければ、展望台はもうすぐ。
ずっと階段なので、軽い気持ちで観光に来た人には結構、応えるかもしれません。

展望台からは東京湾が一望。南側は先ほど見た保田の町。

北側は君津の工業地帯、対岸の横須賀、遠く横浜も見渡せます。
今日は風も穏やかで、暖かく、絶好の低山ハイキング日和。
時間も１２時なので、持参したお昼ご飯もここで頂きます。

日本寺と言えば有名なのはこの地獄のぞき。
なかなかの迫力です。

※時期によっては長蛇の列になるようですが、この日は３、４組待ちでした。

展望台から少し下って、百尺観音。
昭和３０年代に戦争犠牲者と交通安全の願って彫られた磨崖仏。

百尺観音の左は地獄のぞき。
下で見てから行った方が、怖さが増すかもしれません。

日本寺を北口から後にして、鋸山山頂へ。
日本寺の展望台は山頂感満載ですが、さらに東へ行ったところが本当の山頂です。

採石場があったためか登山道は階段だらけ、意外と足に来ます。

採石は江戸後期から４０年ほど前まで行われており、房州石として日本の近代化にも貢献したそう。
岩に彫ってある安全第一の少し上辺りまでは、手掘り、下は機械化とのこと。
対岸の鷹取山にも採石場がありましたが、同じ地質なんでしょうか？

水の溜まった採石場跡は神秘的。

急な階段を登って東京湾を望む展望台。
山頂はまだ５００ｍ先ですが、日頃の運動不足もあって、今回のハイキングはここで折り返し。

浦賀水道を沢山に船が行き交っています。

気持ちいい～。
低山でも海が一望出来ると爽快感が違います。

ほんと遺跡です。

下山は車力道。
この車力道、鋸山で切り出された房州石を台車に乗せて金谷港まで運んだルートだそう。
敷き詰められた石には車輪の跡がくっきり。

金谷港に着いたのは、１４時半過ぎ。
干物、日本酒とお土産を買って、帰りは東京湾横断コース。
都内城南地区への所要時間は陸路とほぼ同じながら、運賃は安価です。

※１５時２０分の便は、窓側の席が程よく埋まる程度で、中央の席はガラガラな乗船率でした。

東京湾フェリー (金谷港発) 乗り物

出航前から船内売店で買ったビールとイワシバーグで船旅満喫。
車じゃないから出来る楽しみです。

久しぶりに来た鋸山。
十分堪能させて頂きました。