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2021年3月30日(火)2時半過ぎ、養老天命反転地「極限で似るものの家」から先に進む。<br /><br />「極限で似るものの家」の先、「楕円形のフィールド」へ向かう溝が伸びており、道になっている。溝は3本の道に枝分かれし、それぞれ「しかしながらの道」、「死なない為の道」、「どんな道」と名付けられている。「死なない為の道」を辿ると「楕円形のフィールド」に登る。なお、他に「消えない道」と書かれた道もある。理解が難しいわ・・・<br /><br />「死なない為の道」を通って「楕円形のフィールド」エリアに辿り着くと最初にあるのが精緻の棟。とても細かいところにまで注意が行き届いていて、整っている建物と云うことで、絶妙なバランスで丘の上に立っているように見えるこの建物の中に入ると、この先進んでいく施設を見渡すことができる。<br /><br />「楕円形のフィールド」は日本列島をモチーフにした、短径約100m、長径約130mの楕円域で、高低差最高約25mある内部のすり鉢状の部分に「極限で似るものの家」を分割した9つのパビリオンが点在し、大小様々な5つの日本列島、さらに、対をなす丘とくぼみ、148もの曲がりくねった回遊路が造られている。<br /><br />起伏に富んだ地面が不思議な感じ(床面がいつのまにか壁面となるなど)に構成され、感覚の不安定さ・危うさを体全体で楽しむことを目的としている。こうした日常生活では触れる機会の少ない錯覚感、不安定な感覚を体全体で味わうことにより、人間本来の感覚を再確認することを主要なテーマの一つとしている。また、例えば子供連れの場合、危険そうで子供から目が離せない等、お互いの存在を常に意識しながら過ごすため、人と人とのつながりのあり方やバリアフリーについての問いかけも行われている。<br /><br />帰りに寄りたいところがあり、ゆっくりしてる時間がなかったので、フィールドの北側の高くなってるところの上を西の端の手前まで行き、すり鉢状の部分は上から見下ろすだけしか出来なかったのだが、中に入ってない「極限で似るものの家」とかも含めて機会があればもう一度ゆっくり歩き回ってみたいものだ。かなり掛かりそうなので、時間たっぷり取らなあかんな。<br /><br />個別に行ってないのだが、9つのパビリオンは5つが建築構造体で、4つが迷路。精緻の棟のみが外周上にあり、後はすり鉢の中にある。外周部は、楕円の上(北)半分は上を歩けてすり鉢を見下ろせるようになっている(下の写真1、2、3)が、下半分は2重の壁になっており、その間は高い壁に挟まれた通路で、半周して展望台に突き当たる。<br /><br />精緻の棟以外の建築構造体は、陥入膜の径、白昼の混乱地帯、もののあわれ変容器と想像のへそ。変なネーミングばかり。<br /><br />陥入膜の径はいくつもの傾いた壁で仕切られた細い通路で、ガスレンジ、テーブルセットなどがおかれていて、家の中を想像させるつくりになっている。白昼の混乱地帯にはソファーが無造作に置いてあるが、どれも傾いていて落ち着いて座れるスペースにはなってない。もののあわれ変容器は白と黒というシンプルな配色のパビリオン。中は一見すると平坦に見えますが、微妙な傾斜を持っており、歩くたびに少しずつ平衡感覚が奪われていく感じに陥る。想像のへそは極限で似るものの家と同じような構造をしているが、こちらの方が傾斜がきつく、転びやすくなっている。<br /><br />4つの迷路は、運動路、宿命の家、切り閉じの間、地霊。運動路には低い壁やソファーやキッチンが無造作に配置されている。宿命の家の屋根も「極限で似るものの家」と同じように岐阜県の形をしており、ガラスの中にキッチンや家具などが閉じ込められている。切り閉じの間は暗闇の迷路になっていて、光が差し込む場所で上を見上げると日本地図を見ることができる。地霊も真っ暗闇の洞穴。ここにも日本列島が隠されている。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7002539919815972&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />養老公園の観光終了。大垣に戻るが、続く

岐阜 養老天命反転地(続)(Site of Reversible Destiny Yoro Park, Yoro, Gifu, Japan)

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2021/03/30 - 2021/03/30

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旅行記グループ 養老

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ちふゆ

ちふゆさん

2021年3月30日(火)2時半過ぎ、養老天命反転地「極限で似るものの家」から先に進む。

「極限で似るものの家」の先、「楕円形のフィールド」へ向かう溝が伸びており、道になっている。溝は3本の道に枝分かれし、それぞれ「しかしながらの道」、「死なない為の道」、「どんな道」と名付けられている。「死なない為の道」を辿ると「楕円形のフィールド」に登る。なお、他に「消えない道」と書かれた道もある。理解が難しいわ・・・

「死なない為の道」を通って「楕円形のフィールド」エリアに辿り着くと最初にあるのが精緻の棟。とても細かいところにまで注意が行き届いていて、整っている建物と云うことで、絶妙なバランスで丘の上に立っているように見えるこの建物の中に入ると、この先進んでいく施設を見渡すことができる。

「楕円形のフィールド」は日本列島をモチーフにした、短径約100m、長径約130mの楕円域で、高低差最高約25mある内部のすり鉢状の部分に「極限で似るものの家」を分割した9つのパビリオンが点在し、大小様々な5つの日本列島、さらに、対をなす丘とくぼみ、148もの曲がりくねった回遊路が造られている。

起伏に富んだ地面が不思議な感じ(床面がいつのまにか壁面となるなど)に構成され、感覚の不安定さ・危うさを体全体で楽しむことを目的としている。こうした日常生活では触れる機会の少ない錯覚感、不安定な感覚を体全体で味わうことにより、人間本来の感覚を再確認することを主要なテーマの一つとしている。また、例えば子供連れの場合、危険そうで子供から目が離せない等、お互いの存在を常に意識しながら過ごすため、人と人とのつながりのあり方やバリアフリーについての問いかけも行われている。

帰りに寄りたいところがあり、ゆっくりしてる時間がなかったので、フィールドの北側の高くなってるところの上を西の端の手前まで行き、すり鉢状の部分は上から見下ろすだけしか出来なかったのだが、中に入ってない「極限で似るものの家」とかも含めて機会があればもう一度ゆっくり歩き回ってみたいものだ。かなり掛かりそうなので、時間たっぷり取らなあかんな。

個別に行ってないのだが、9つのパビリオンは5つが建築構造体で、4つが迷路。精緻の棟のみが外周上にあり、後はすり鉢の中にある。外周部は、楕円の上(北)半分は上を歩けてすり鉢を見下ろせるようになっている(下の写真1、2、3)が、下半分は2重の壁になっており、その間は高い壁に挟まれた通路で、半周して展望台に突き当たる。

精緻の棟以外の建築構造体は、陥入膜の径、白昼の混乱地帯、もののあわれ変容器と想像のへそ。変なネーミングばかり。

陥入膜の径はいくつもの傾いた壁で仕切られた細い通路で、ガスレンジ、テーブルセットなどがおかれていて、家の中を想像させるつくりになっている。白昼の混乱地帯にはソファーが無造作に置いてあるが、どれも傾いていて落ち着いて座れるスペースにはなってない。もののあわれ変容器は白と黒というシンプルな配色のパビリオン。中は一見すると平坦に見えますが、微妙な傾斜を持っており、歩くたびに少しずつ平衡感覚が奪われていく感じに陥る。想像のへそは極限で似るものの家と同じような構造をしているが、こちらの方が傾斜がきつく、転びやすくなっている。

4つの迷路は、運動路、宿命の家、切り閉じの間、地霊。運動路には低い壁やソファーやキッチンが無造作に配置されている。宿命の家の屋根も「極限で似るものの家」と同じように岐阜県の形をしており、ガラスの中にキッチンや家具などが閉じ込められている。切り閉じの間は暗闇の迷路になっていて、光が差し込む場所で上を見上げると日本地図を見ることができる。地霊も真っ暗闇の洞穴。ここにも日本列島が隠されている。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7002539919815972&type=1&l=223fe1adec


養老公園の観光終了。大垣に戻るが、続く

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  • 写真1 外周路北東 奥に建つのが精緻の棟 茶色の部分は北海道

    写真1 外周路北東 奥に建つのが精緻の棟 茶色の部分は北海道

  • 写真2 外周路北中央 先に見えるのが「極限で似るものの家」

    写真2 外周路北中央 先に見えるのが「極限で似るものの家」

  • 写真3 外周路北西 右上が外壁通路の終点の展望台辺り

    写真3 外周路北西 右上が外壁通路の終点の展望台辺り

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