前回 https://4travel.jp/travelogue/11729744 からの続きです。<br /><br /><br />旅行10日目です。<br />以前から行ってみたかった舞洲清掃工場を見学してきましたよ。<br /><br />

11月の夏休み2021_17 夢の遊園地!?舞洲清掃工場を見学してきました

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2021/11/22 - 2021/11/22

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2021/11/22

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前回 https://4travel.jp/travelogue/11729744 からの続きです。

旅行10日目です。
以前から行ってみたかった舞洲清掃工場を見学してきましたよ。

エリア

大阪ベイエリア(大阪)

旅行の満足度: 5.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 15万円 - 20万円

交通手段: 高速・路線バス船徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

おはようございます。
旅行10日目の朝です。
朝食の時間です。

なんだかロビーが豪華に飾られていて、何かのパーティでもあるのかな？と思いましたが、全国的に吹奏楽で有名な女子高ご一行様が宿泊されていたようで、そのウエルカムセットのようです。

昨日C.I.する時に「今夜は女子高生の団体さんがお泊りになられているので、できるなら明日の朝食時間をずらした方がいいですよ。」とフロントの方に言われたのはこの事だったのですね。
朝食はごく普通のセットです。

が！例のおかずを減らさずに白飯を大量に食べまくる戦法で、ご飯を何杯もおかわりします。

何故かというと、訳あって本日は17時まで食事しないことに決めているからです。
昼食分もお腹の中に詰め込んでおきます！
10時。
ホテルをC.O.してのんびり進みます。

ホテルシーガルてんぽーざん大阪宿・ホテル
昨夜来た海遊館の前を通ります。

海遊館動物園・水族館
雨の中、大勢の方が並んでいます。

入館制限がかかっているようです。
おーさすが4連休の人が多い平日の月曜日です。
入場待ちも大変ですなー。
天保山公園前を通過します。

天保山公園公園・植物園
着きました。
天保山渡船場です。

昨日下見しておいたので、迷うことなくスムーズでした。

天保山渡船場乗り物
出航時刻になり、乗船します。

地図を見る

出航して2分。
反対側の桜島側に着きます。
雨の中、歩いてJR桜島駅を目指します。
駅に着きました。

コインロッカーに荷物を預けます。

桜島駅駅
駅から横断歩道を渡って、リーベルホテルアットユニバーサル・スタジオ・ジャパンの前にあるバス停にて待機します。

リーベルホテル大阪宿・ホテル
$舞洲アクティブバスのホテルロッジ舞洲行がやってきました。 乗り込みます。 運賃は大人1人\210-均一です。 独自の運行形態のためか、Suica等の交通系ICカードは使用できません。 使えるのは現金又は自社回数券のみです。$

舞洲アクティブバスのホテルロッジ舞洲行がやってきました。
乗り込みます。

運賃は大人1人\210-均一です。

独自の運行形態のためか、Suica等の交通系ICカードは使用できません。
使えるのは現金又は自社回数券のみです。

大阪リゾートホテル・ロッジ舞洲宿・ホテル

地図を見る

此花大橋の上から咲洲方面を。
雨で視界が悪く、ほとんど見えません。
地図を見る

目的地が見えてきました。
乗車時間7分。
1つ目のバス停「環境施設組合前」下車すると、目の前が環境局舞洲清掃工場です。

大阪市環境局舞洲工場名所・史跡
少し離れたところから全景を。
頂上部には大阪市の市章「澪標(みおつくし）」が。

向こうの方にも同じような施設がありますが、あちらはスラッジセンター(下水処理場)です。

大阪市舞洲スラッジセンター名所・史跡
改めて目の前で見ると凄いです！

方向性は全く違いますけど、見た目のインパクトという点では、東京にある「三鷹天命反転住宅」級の激しさです。

三鷹天命反転住宅名所・史跡
見学者用入口から中へ入ります。

大阪市環境局舞洲工場名所・史跡
今回の旅の計画を立てている時に、こちらの外周を見に来る予定はしていたのですが、調べているうちに平日だったら内部の見学が出来る事を知り、なんとか予約が取れて訪問しております。
係員の方がマンツーマンで案内してくれます。

エレベーターで上階へ向かいます。
外観をデザインした、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏の紹介パネルです。

「自然との調和」を目指して制作活動をされていたそうです。

ココとスラッジセンターの他、大阪では「キッズプラザ大阪 https://www.kidsplaza.or.jp/floor/4f/city/ 」、東京ではTBSの敷地内にも「21世紀カウントダウン時計 http://kaneharamiwa.club/?p=126 」等にも彼の作品がありますので、興味がある方は訪れてみてください。

キッズプラザ大阪美術館・博物館
その横の通路には彼の絵画やデザインした建物等の展示が続きます。
この画とか…
こういった建物とか…
「高速道路用レストラン」だそうです。

見ていくうちに特徴というか作風というかが、何となくわかりました。

まずは全体を知る意味で、数分間の動画を観ます。

https://www.youtube.com/watch?v=6dlX9fDGzaE
内容はほぼ同じですが、小学生の見学用に編集されている公式動画がありますので、是非ご覧ください。
その際に、立派なパンフレットも頂きました。

中身は↓からご覧になれますよ。
https://www.osaka-env-paa.jp/kojo/maishima/document/pamphlet_maishima_180426.pdf

大阪市をはじめ、世界中のごみ処理プラントは日立造船が建設したものが多いそうです。
https://www.hitachizosen.co.jp/business/field/energy/garbage.html

この工場は2001年4月にオープンしたのですが、近くにあるUSJが2001年3月31日にオープンと、ほぼ同時に開業したため、当初は「あの変な建物、アレもUSJの一部じゃね？」と事情を知らない観光客の方たちが、結構な数、間違って来園(?)されたとの事です。
ここから館内の見学がスタートします。

施設内の廊下もこのようになっています。
フンデルトヴァッサー氏の「自然界に直線はない」という考えの元に建設されているので、極力直線をなくし、曲線を多用しております。
この写真は、昨日咲洲コスモタワーに行った時 https://4travel.jp/travelogue/11729580 に撮影したものですが、「自然界には直線はない」と同様に「自然界には全く同一のものは存在しない」との考えから、数多くの窓も一つとして同じものは無いそうです。

大阪府咲洲庁舎展望台(コスモタワー) 名所・史跡
ゴミ収集車が入ってくるプラットホームです。

ここで街中から集めてきたゴミをピットに向けて排出します。
クレーン操作室です。

以前はオペさんが操作していたのですが、今ではすべて全自動で運転しているそうです。
クレーンがデカいです！
あのクレーンの爪の実物が置いてあります。

高さ：約260cm
幅：約95cm
重さ：約450kg

　と書いてあります。

その辺から想像していただけると大きさが分かり易いかなと思います。
ピットからゴミを掴んで…
ホッパに向かいます。

　↓動画を撮りました。ご覧ください。
https://youtu.be/IkgWL9Wq_lM

この工場のカットモデルです。

ごみピット内から空気を吸い込み陰圧とし、外部にニオイやホコリが漏れ出ないようにしているそうです。

その吸い込んだ空気は、焼却炉内部に送り込まれ、ゴミを勢いよく燃やすために使われているそうです。
いわば焼却炉のスーパーチャージャーですね。

そうする事によってゴミも完全燃焼し、ニオイもキレイに無くなるそうです。
焼却炉です。
さすがに内部は見る事が出来ないので外観だけです。
こちらの管理室ではモニターを通して燃焼の様子等を監視・管理しています。
見学者用のモニターもあります。

上：現在稼働中の炉内
下：点検中で稼働していない炉内です。
上の写真の下側、「炉内(2号)ですが、先ほどの動画 https://youtu.be/6dlX9fDGzaE?t=250 の4:10付近～の「火格子」と呼ばれる場所なのです。

あれの動きを見て「あーコレはゲーセンにあるメダルプッシャーと同じだな」と思いました。

上から順々にゴミを下段に送りながら、火格子の間から空気を吹き出して燃焼を促進する設備です。

現在のほとんどの焼却施設はこの方式を採用しているそうです。
そして燃え切った灰をダンプに積み込む、灰ホッパ＆灰クレーンです。
現物はちょっと見づらい場所にあるので、写真が貼ってあります。
一方、焼却時に発生する熱と冷却用の水があるならば、必ず蒸気が発生します。

それを無駄にせずエネルギーに変換するのが、こちらの蒸気タービンです。

これにより発電し、自らの施設で使用して残りは関西電力に売却しているそうで、年間で約13億円の売却益を出しているそうです。
このメーターで、リアルタイムにどの程度発電しているのかが分かります。

原子力発電にしても火力発電にしても、乱暴な言い方をすれば「どうやってお湯を沸かすか」の方法の違いですものね。

ゴミ焼却発電、大変結構です。
次は粗大ごみの搬入口＆ホッパです。

見学者用にイイ具合に粗大ごみを掴んで静止させてくれています。
そしてこちらも透明板＆グレーチングで見学者用に真下のピットが見えるようになっています。
たった今、粗大ごみを満載した収集車が入ってきました。
ケツあおりを開けて、バックで所定の位置に付けます。
ダンプします！
全て落ちました。
持ち込み禁止のものが無いかどうか見ながら、少しづつピットへ落としていきます。

この後、選別・破砕等の作業を経て、鉄やアルミ等の有価金属は売却し再利用されるとの事です。
最後に庭園を屋内から見ます。
雨が降っていなければ、ここも歩いて案内してくれるそうなのですが、残念です。
最後に門までお見送りをしていただき、これで工場見学は終了です。
2時間半たっぷりと解説していただき、ありがとうございます。

いやー、大変興味深い＆非常に有意義でした。
是非また来たいです。
一日中見ていても飽きない自信があります。
最後に外周をチラッと見ていきます。

どうやらここの緑地＆遊歩道は工場見学者でなくても入れるようですが、雨で足元が悪いので、こちらは次回来た時のために取っておくことにします。
柱の形も色も全て違うようです。
いくらフンデルトヴァッサー氏設計の建物といえども、最初はまっさらな感じだったのでしょう。

しかし、時が経ち緑が増え、ちゃんと「自然と調和」したように思います。
これがフンデルトヴァッサー氏の望んだ姿なのかもしれませんね。

～18 https://4travel.jp/travelogue/11730250 に続く～