2023/02/19 - 2023/02/19
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YAMAJIさん
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日本で観察されるシダの種類は、実に1,000種類を超えると言われています。日本は山の多い国です。さらに雨が多い国で、国土の三分の二は森林です。この湿潤な森林の中には多くのシダが育っています。さらに海岸から里山、都市公園、高山まで多くのシダが見られます。日本はまさにシダの宝庫なのです。
シダ植物は、良く目にするのですが、花が咲かない、実をつけないので、雑草の一部しか見えません。ワラビとゼンマイは、山菜として気になりますが、他のシダは皆同じ・・・です。つくし(スギナ)やトクサもシダ植物で、ワラビには沢山の種類があるようです。
佐倉城址公園には40種類を超えるシダ植物が見られるそうです。確かにスダジイなどの巨木に覆われている「帯曲輪やヘビ坂」には見事なシダが沢山あります。坂田が池総合公園の「渓流の径」ではイノモトソウの群落が、佐倉西部自然公園の「五反目谷津」ではリョウメンシダの群落が見られます。
2023年2月現在、同定が済んだ72種類のシダ植物を掲載しています。
参考文献; 「くらべてわかる シダ」山と渓谷社 / 文ー桶川修・写真ー大作晃一。「シダ ハンドブック」文一総合出版 / 北川淑子著・林将之スキャン写真。
2021/11/01 第1版
2021/11/07 第2版
2021/11/17 第3版
2021/12/25 第4版
2022/01/18 第5版
2022/01/31 第6版
2022/02/14 第7版
2022/03/13 第8版
2022/05/02 第9版
2022/05/07 第10版
2022/10/05 第11版
2022/10/25 第12版
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カタヒバです。イワヒバ科。
苔むした岩から垂れ下がるように生えることの多い常緑性のシダです。 -
イヌカタヒバです。イワヒバ科。
沖縄、東南アジア原産ですが、園芸種が各地で野生化し、石垣などに見られます。 -
イヌカタヒバの葉です。
腹葉と背葉の2形となり、秋に枝先に無性芽を付ける。カタヒバより小枝が混みあっている感じ。秋~冬に紅葉する。 -
イワヒバです。イワヒバ科。
やや乾燥した岩上に生えることの多いシダで、枝葉は檜に似ている。葉のように見えるのは枝と葉の集合で、この枝が集まってロート状に開き、根元には担根体や根が絡まりあって仮幹をつくる。 -
丸まったイワヒバです。
乾燥すると葉状の枝は内側に丸まって乾燥に耐える姿になる。 -
トクサです。トクサ科。
山地の沢筋など湿った所に群生することが多い常緑性のシダです。 -
トクサの茎です。
地上茎は分岐せず、二形とはならない。茎には珪酸が蓄積してぎらつき、紙やすりのように物を磨くことができることから砥草の名がついた。 -
スギナです。トクサ科。
日当たりの良い路傍や山野に多く、水田の脇などにも生育する夏緑性のシダです。
地上茎は葉緑素を持たない胞子茎と緑色の栄養茎に分かれ、地下茎でつながっている。 -
スギナの胞子茎です。
スギナの胞子茎が、春の山菜として親しまれている「つくし」です。 -
フユノハナワラビです。ハナヤスリ科。
明るい草地や林下に生える冬緑性のシダです。
直立しているのが胞子葉で、地面側に展開しているのが栄養葉です。 -
フユノハナワラビの栄養葉です。
栄養葉はやや立体的に荒れた感じで、不規則な鈍鋸歯縁です。 -
フユノハナワラビの胞子葉です。
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オオハナワラビです。ハナヤスリ科。
やや湿った山地の林下などに生育する冬緑性のシダです。
直立しているのが胞子葉で、地面側に展開しているのが栄養葉です。 -
オオハナワラビの栄養葉です。
栄養葉の羽片は平面的で、葉の縁には鋭い鋸歯がある。 -
オオハナワラビの胞子葉です。
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マツバランです。マツバラン科。
樹幹、岩隙などに着生していることが多い常緑性のシダです。
地上部は二又分岐を繰り返す。地下茎も叉状に分岐する。 -
マツバランの胞子嚢群です。
胞子嚢は3つが合着し、単体胞子嚢群を形成する。 -
ゼンマイです。ゼンマイ科。
やや湿った草地や林縁などに生育する夏緑性のシダです。
春の新芽は山菜としてよく利用される。 -
ゼンマイの栄養葉です。
太い根茎から葉を茂らせ、葉身は80cmくらいまでになる。 -
ゼンマイの新芽です。
高く直立しているのが胞子葉で、低いほうが山菜として摘み頃の「ゼンマイ(栄養葉)」です。 -
ウラジロです。ウラジロ科。
暖地のやや乾いた林縁、林下に群生する常緑性のシダです。
中軸は分岐せず、一対の羽片を出し、その間に休止芽をつくる。1年に1段ずつ羽片を展開し、無限成長して大きな羽状複葉となるが、下のほうの羽片は2年ほどで枯れていく。 -
ウラジロの葉裏です。
小羽片は深裂し、裏面は帯白色になる。 -
コシダです。ウラジロ科。
暖地のやや乾いた林縁、林下に群生する常緑性のシダです。
葉の中軸は二又に分岐し、分岐点は休止芽があり、1対の羽片状の副枝が出る。これを繰り返して、数回2出複葉のような形になる。 -
コシダの葉裏です。
葉は硬くて乾いた感じ、裏面は帯白色になる。 -
カニクサです。カニクサ科。
暖地の山麓や人里に多いつる状のシダで、夏緑性ですが暖地では常緑性です。 -
カニクサの葉です。
葉は中軸が長く伸び、2m以上になることもある。胞子嚢をつける羽片とつけない羽片があり、部分的に二形になる。 -
ワラビです。コバノイシカグマ科。
山麓や山地の明るい林下や草地に多い夏緑性のシダです。
春の新芽は山菜としてよく利用される。 -
ワラビの葉です。
葉は三角状広卵形で、大きい葉では長さ、幅ともに1mになり、最下羽片が最大となる。 -
ワラビの新芽です。
最もポピュラーで、長期間採取が可能な山菜のひとつが「ワラビ」です。 -
フモトシダです。コバノイシカグマ科。
暖地の林下や山麓に広く分布する常緑性のシダです。 -
フモトシダの葉です。
葉は1回羽状複葉で、羽片は20~30対くらいまで、浅~深裂する。 -
フモトシダの葉裏です。
胞子嚢群は羽片の辺縁近くにつく、全体に毛が多い。 -
イノモトソウです。イノモトソウ科。
低山の林下や山麓の路傍、石垣などに生育する常緑性のシダです。 -
イノモトソウの胞子葉です。
胞子葉は羽片の幅が狭く長く高く立ち上がる。中軸に翼がある。 -
イノモトソウの胞子葉の葉裏です。
胞子嚢群は、葉縁が折れ曲がった偽包膜で覆われる。 -
イノモトソウの栄養葉です。
栄養葉は羽片の幅が広く短く、葉枝も短くなる。上部の羽片の基部は中軸に流れて、幅の広い翼になる。 -
オオバノイノモトソウです。イノモトソウ科。
山地の林下や林縁に多い常緑性のシダです。 -
オオバノイノモトソウの胞子葉です。
胞子葉は羽片が狭長になり、葉柄が長く、背が高い。 -
オオバノイノモトソウの胞子葉の葉裏です。
胞子嚢群は羽片の辺縁につき、偽包膜で覆われる。 -
オオバノイノモトソウの栄養葉です。
栄養葉は羽片が広く短くなり、葉柄が短く、背は低い。 -
オオバノイノモトソウの栄養葉です。
栄養葉の辺縁は細かい半透明の鋸歯がある。 -
アイイノモトソウです。イノモトソウ科。
イノモトソウとオオバノイノモトソウの雑種で、旧名セフリイノモトソウです。 -
アイイノモトソウの栄養葉です。
上部の1段目の中軸にのみ翼がある。 -
アイイノモトソウの葉裏です。
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イワガネソウです。イノモトソウ科。
山地林下に生育する常緑性のシダです。 -
イワガネソウの葉です。
葉の緑色が濃く、先は徐々に細くなる。 -
イワガネソウの葉裏です。
羽脈は網目をつくり、胞子嚢群は羽脈上につく。 -
フイリイワガネソウです。イノモトソウ科。
イワガネソウの羽片表面に斑が入る。 -
フイリイワガネソウの葉です。
羽片の中助近くに黄緑色の班が入る。 -
タチシノブです。イノモトソウ科。
山地や山縁の明るい林下や路傍に多い常緑性のシダです。 -
タチシノブの葉です。
葉はやや二形となり、3~4回羽状に切れ込む。胞子葉の方が葉柄も葉身も長く繊細な感じ。栄養葉はすき間が少なく、込み合った感じです。 -
タチシノブの葉裏です。
胞子嚢群は長く、両側の葉縁が反転した2枚の偽包膜に覆われる。 -
クジャクシダです。イノモトソウ科。
山地の林下、岩礫地などに生育する夏緑性のシダです。
葉身は偽叉状に分岐して、独特な孔雀の羽のような形になる。 -
クジャクシダの葉です。
小葉はやや長い平行四辺形状で上側は浅裂~中裂し、裂片の先に胞子嚢群がつく。 -
ホウライシダです。イノモトソウ科。
水が染み出るような海岸の岩場や路傍の土塁、石垣などに生育する常緑性のシダです。 -
ホウライシダの葉です。
アジアンタムの名で、観葉植物として販売されている。葉柄や中軸は光沢のある黒紫色になる。 -
コバノヒノキシダです。チャセンシダ科。
山地や山麓の岩上、石垣などに生育する常緑性のシダです。
羽片は三角状披針形で、葉身は2回羽状複生~3回羽状複生、長さは5~20cmくらいです。 -
コバノヒノキシダの葉裏です。
中軸と羽軸の溝の中央が盛り上がり、裂片の先端は鈍頭~鋭頭となる。 -
トラノオシダです。チャセンシダ科。
低地の山野や路傍、石垣などに多い常緑性のシダです。
胞子葉は大きく、2回羽状復葉となるが、中間的なものも多い。 -
トラノオシダの葉裏です。
胞子嚢群は楕円形で、包膜に覆われ、中助寄りにやや密に付く。 -
トラノオシダの栄養葉です。
栄養葉は小さくて、切れ込みも浅く、ほぼ単羽状です。 -
イワトラノオです。チャセンシダ科。
山地の陰湿な岩上や石垣に生育する常緑性のシダです。 -
イワトラノオの葉です。
葉質は薄く草質、葉柄や中軸も細く、小さくて華奢な感じのシダです。 -
イワトラノオの中軸と羽片です。
中軸と羽軸に溝があり、羽片は短く広卵形です。 -
コウザキシダです。チャセンシダ科。
暖地の林下や岩上に生育する常緑性のシダです。 -
コウザキシダの葉です。
葉身は狭卵形で、先端は尾状に尖り、長さは20cmくらいになる。葉質は革質で、中軸や羽軸には狭い翼がある。裂片は披針形です。 -
コウザキシダの葉裏です。
胞子嚢群は長楕円形で、各裂片の辺縁寄りに1個ずつつく。 -
ホシダです。ヒメシダ科。
山野の明るい路傍に多い常緑性のシダです。 -
ホシダの葉です。
葉質はカサカサした感じの紙質で、葉の先端は頂羽片状に突出する。 -
ホシダの葉裏です。
裏側脈上には毛があり、胞子嚢群は中助と辺縁の中間につき、包膜にも毛がある。 -
ハリガネワラビです。ヒメシダ科。
山地林下に多い夏緑性のシダです。
葉柄が褐色で針金のようにピンと立っている。 -
ハリガネワラビの葉裏です。
胞子嚢群は裂片のやや辺縁よりに付き、包膜は円腎形で大きい。 -
ヒメワラビです。ヒメシダ科。
低山地の日当たりの良い林縁、路傍などに多い夏緑性のシダです。 -
ヒメワラビの葉です。
葉柄は淡緑色で白っぽいことが多く、葉が細かく切れ込み、繊細な印象を受ける。 -
ヒメワラビの葉裏です。
胞子嚢群は裂片の中助と辺縁の中間生で、包膜は円腎形で早落性です。 -
ヒメシダです。ヒメシダ科。
日当たりの良い湿った草地などに多い夏緑性のシダです。 -
ヒメシダの葉です。
葉は草質でやや二形となり、胞子葉は高く伸びあがり、葉身も羽片裂片もやや細くなる。 -
ゲジゲジシダです。ヒメシダ科。
低地の山野に多い夏緑性のシダです。 -
ゲジゲジシダの葉です。
細長い葉の主軸に羽片から流れた翼があって、これが左右交互のジグザグを描く。 -
ゲジゲジシダの葉裏です。
胞子嚢群は円形から楕円形で、裂片の中肋と縁の間につき、包膜はないが、胞子嚢床に毛が多い。 -
ミゾシダです。ヒメシダ科。
山地~山里近くまで、やや湿った林下にふつうに見られる夏緑性のシダです。
1本ずつ少し離れて葉が出て群生する。全体に毛が多く、葉面は暗緑色で光沢はない。 -
ミゾシダの葉です。
羽片は中裂~深裂に切れ込み、先は鋭くとがる。 -
ミゾシダの葉裏です。
胞子嚢群は葉脈に沿って伸び、線形で包膜はない。 -
クサソテツです。コウヤワラビ科。
山地のやや湿った草地や河原などに生育する夏緑性のシダです。
走出枝を伸ばして増え、群生することが多く、葉は二形となる。 -
クサソテツの新芽です。
春に出る栄養葉の新芽は、「こごみ」と呼ばれ、山菜としてよく利用される。 -
コウヤワラビです。コウヤワラビ科。
低山地や山麓の日当たりの良い湿った草原や田の周辺に群生することが多い夏緑性のシダです。 -
コウヤワラビの葉です。
明確な二形となり、栄養葉は草質で幅が広く、中軸には広い翼がある。 -
コモチシダです。シシガシラ科。
暖地の山麓のやや乾いた斜面や土壁などに大きく葉を下垂されて生育する常緑性のシダです。 -
コモチシダの葉です。
葉柄は太く長く、葉身は1m以上になることもある。葉の表面に無性芽がたくさんつき、このことから子持ち羊歯の名がある。 -
コモチシダの葉裏です。
胞子嚢群は小羽片の中助に沿った網目のなかにでき、宿存性のやや厚い包膜に覆われる。 -
ハチジョウカグマです。シシガシラ科。
崖や斜面に生える大型の常緑性のシダで、コモチシダの変種です。
千葉県、伊豆、八丈島から以南で見られ、母種のコモチシダよりもさらに大きい。 -
ハチジョウカグマの葉です。
普通でも2mを越えるものが珍しくなく、小羽片は細く先が尾状に尖る。 -
ハチジョウカグマの葉裏です。
胞子嚢群は小羽片の中助に沿って左右平行につく。 -
シシガシラです。シシガシラ科。
山地林下に多い常緑性のシダです。
名前は、葉がロゼット状に広がる様子を獅子のたてがみに例えたことによる。葉は二形となり、栄養葉は地表近くに広がり、胞子葉は立ち上がる。 -
シシガシラの葉です。
羽片は線形でやや鎌状に曲がる。(写真は栄養葉) -
イヌワラビです。メシダ科。
平地~山地路傍まで普通に見られる夏緑性のシダです。 -
イヌワラビの葉です。
葉はやや二形になり、栄養葉は羽片の幅がやや広くなる。葉身の上部は急に細くなり穂状に伸びる。(写真は胞子葉) -
イヌワラビの葉裏です。
胞子嚢群は楕円形や駒形など形は様々です。 -
ウラボシノコギリシダです。メシダ科。
暖地の山地林下に群生することが多い常緑性のシダです。
小型~中型のシダで、葉の小羽片縁部の鋸歯が顕著で、葉はやや二形となる。 -
ウラボシノコギリシダの葉です。
胞子葉は葉柄が長く、栄養葉よりも葉身と羽片の幅が狭くなる。(写真は胞子葉) -
ウラボシノコギリシダの葉裏です。
胞子嚢群は中肋近くに散在し、包膜は円腎形~鉤形で辺縁は細裂する。 -
シケシダです。メシダ科。
低山地や山裾の小川のそばや水田の土手など、湿った場所に普通に見られる夏緑性のシダです。 -
シケシダの葉です。
葉身は柔らかい草質で、羽片は中軸に対して斜上してつくことが多い。 -
シケシダの葉裏です。
胞子嚢群はやや中助寄りにつき、線形の包膜に被われている。 -
コヒロハシケシダです。メシダ科。
フモトシケシダの変種で、葉はやや小さく、羽片の切れ込みが深い、夏緑性のシダです。 -
コヒロハシケシダの葉です。
葉身は三角状広披針形で、裂片の間はやや広くなる。 -
コヒロハシケシダの葉裏です。
包膜の辺縁は不規則な突起縁になる。 -
ホソバシケシダです。メシダ科。
山地や山裾の湿り気の多い場所に生育することが多い夏緑性のシダです。 -
ホソバシケシダの葉です。
葉は柔らかい草質で葉身は細く、羽片の先は丸いことが多い。 -
ヘラシダです。メシダ科。
暖地のやや陰湿な岩上や土壁などに細かい葉を下垂らせて群生することの多い常緑性にシダです。 -
ヘラシダの葉です。
葉は革質で濃緑色、葉縁は全縁または浅い波状縁になる。 -
ヘラシダの葉裏です。
胞子嚢群は線形で辺縁の中間につき、長さは不揃いで背中合わせのものも混じる。 -
ヤブソテツです。オシダ科。
山地・山麓の林下や路傍に多い常緑性のシダ類です。 -
ヤブソテツの葉です。
葉の数(10~20対)や葉の色(黄緑色~濃い緑色~暗緑色)、葉の光沢、葉の幅、基部の耳状の有無など、変異が大きい。 -
ヤブソテツの葉裏です。
胞子嚢群は羽片の全面に散在するが、辺縁近くに多い傾向がある。抱膜の中心部は黒褐色にならない。 -
テリハヤブソテツです。オシダ科。
平地~山地にかけて林下や路傍に多い常緑性のシダ類です。 -
テルハヤブソテツの葉です。
羽片は10~20対くらいで、暗緑色~淡緑色で、名前の通り光沢がある。 -
テルハヤブソテツの葉裏です。
胞子嚢群は羽片の全面に散在し、抱膜は灰白色で、中心部は黒くならない。 -
オニヤブソテツです。オシダ科。
海岸又は内陸の日当たりの良いやや乾いたな所に多い常緑性のシダです。 -
オニヤブソテツの葉です。
葉は濃緑色で光沢があり、革質で、縁は全縁~波状縁、基部は通常耳状にはならない。 -
オニヤブソテツの葉裏です。
胞子嚢群は羽片の全面に散在し、抱膜の中心部は黒褐色ときに灰白色です。 -
ナガバヤブソテツです。オシダ科。
オニヤブソテツの近縁種で、オニヤブソテツより内陸に産することが多い。 -
ナガバヤブソテツの葉です。
オニヤブソテツに比べ羽片が細長く、羽縁が平行に伸びる感じになり、葉質はやや薄く柔らかい。 -
ナガバヤブソテツの葉裏です。
胞子嚢群は羽片の全面に散在し、抱膜の中心部は黒くなる。 -
ヒロハヤブソテツです。オシダ科。
山地のやや陰湿な林床、特に斜面や岩場などに見られる常緑性のシダです。
羽片は2~8対と少なく、丸みを帯びた幅広の羽片と大きな頂羽片が特徴です。 -
ヒメオニヤブソテツです。オシダ科。
オニヤブソテツの亜種で、海岸の波しぶきがかかるような岩上に生育することが多い常緑性のシダです。 -
ヒメオニヤブソテツの葉です。
通常オニヤブソテツより小さく、葉身は20cm以下のものが多い。 -
ヒメオニヤブソテツの葉裏です。
胞子嚢群は羽片の全面に散在し、抱膜の中心は黒くならず、辺縁はほぼ全縁~不規則な突起縁です。 -
オシダです。オシダ科。
ブナ帯の林下に大きく葉を広げ、群生することが多い夏緑性のシダで、ときに低山でも見かけることがあります。
根茎は太く直立し、葉は大きく、ときに1mを超え、良く目立つ。 -
オシダの葉裏です。
中軸や羽軸には明るい色の鱗片が多く、胞子嚢群は中助寄りで包膜は円腎形です。 -
イワヘゴです。オシダ科。
暖地の山地渓側などのやや陰湿な林下に見られる常緑性のシダです。 -
イワヘゴの葉です。
葉身は1回羽状複生で、長さ40~80cmくらいになる。 -
イワヘゴの葉裏です。
胞子嚢群は羽片の全面に散在し、抱膜は腎形です。葉の縁は、浅裂~鈍鋸歯縁になる。 -
オクマワラビです。オシダ科。
山地林下や山裾の路傍、石垣などに多い常緑性のシダです。 -
オクマワラビの葉です。
葉身は長楕円形で、下部羽片もあまり短くならない。中軸の鱗片は黒褐色で密生する。 -
オクマワラビの葉裏です。
胞子嚢群は裂片の中助と辺縁の中間生です。 -
アスカイノデです。オシダ科。
海岸近くの山地林下に多いが、内陸にも生育することがある常緑性の大きなシダです。 -
アスカイノデの葉です。
イノデに似るが、大きな葉はより緑が濃く、光沢がある。 -
アスカイノデの葉裏です。
胞子嚢群は小羽片の中助と辺縁の中間につき円形です。 -
ツヤナシイノデです。オシダ科。
山地の林下に生育するシダで、夏緑性だが冬枯れずに残ることがある。 -
ツヤナシイノデの葉です。
葉の表面に光沢がなく、葉身は卵形長楕円形で、葉柄は比較的短い。 -
ツヤナシイノデの葉裏です。
中軸には淡褐色の鱗片が多く、胞子嚢群は小羽片の中助と辺縁の中間につく。 -
サカゲイノデです。オシダ科。
主にブナ帯の林下に育成する夏緑性のシダです。
葉柄上部や中軸裏側の鱗片は広卵形、淡褐色で、下向きに軸に圧着する。この様子からサカゲの名がある。 -
サカゲイノデの葉です。
葉身は大きなもので1mに達し、葉の表には光沢はない。 -
サカゲイノデの葉裏です。
胞子嚢群は小羽片の中助と辺縁の中間かやや中助寄りにつく。 -
ベニシダです。オシダ科。
低山地の林下や路傍に多い常緑性のシダです。 -
ベニシダの葉です。
葉身は三角状長楕円形で、葉質はやや光沢がある。若い時には紅紫色を帯びる。 -
ベニシダの葉裏です。
胞子嚢群はやや中助寄りに付き、包膜は若い時には紅紫色を帯びる。 -
トウゴクシダです。オシダ科。
低山地の林下や路傍に生育する常緑性のシダです。 -
トウゴクシダの葉です。
ベニシダに似ているが、葉柄や中軸の鱗片が黒褐色で、葉身上部の羽片は急に短くなる。 -
トウゴクシダの葉裏です。
胞子嚢群は小羽片の中助と辺縁の中間性で、羽軸上には袋状鱗片が多い。 -
オオイタチシダです。オシダ科。
低山の林下や林縁に多い常緑性のシダです。 -
オオイタチシダの葉です。
葉身は五角状卵形~三角状卵形で、やや幅が広く、光沢があるものとないものがある。上部の羽片はやや急に短くなる。 -
オオイタチシダの葉裏です。
胞子嚢群は小羽片の中助と辺縁の中間につく。 -
ヤマイタチシダです。オシダ科。
山地林下、林縁に多い常緑性のシダです。
葉身は三角形卵形で、葉質はやや厚くて柔らかい革質、小羽片の縁は裏面に巻く込む感じになり、鋭頭で先端付近はほぼ全縁になる。 -
ヤマイタチシダの葉裏です。
胞子嚢群は中助と辺縁の中間生で、羽軸、小羽軸上には袋状鱗片が多い。 -
オオカナワラビです。オシダ科。
低山地の林下に生育する常緑のシダです。 -
オオカナワラビの葉です。
最下羽片の下側の小羽片が長く、明確な頂羽片がある。 -
オオカナワラビの葉裏です。
胞子嚢群は辺縁寄りに付く。 -
ホソバカナワラビです。オシダ科。
海岸近い山地ややや乾いた林下に多い常緑性のシダで、ときに内陸の山地にも生育する。 -
ホソバカナワラビの葉です。
上部の羽片は急に小さくなり、項羽片状になる。最下羽片の下側第1小羽片は特別に長くなる。 -
ホソバカナワラビの葉裏です。
胞子嚢群は裂片のやや中助寄りにつき、中軸や羽軸にも淡褐色~褐色の鱗片が多い。 -
コバノカナワラビです。オシダ科。
暖地の山地のやや乾燥した林下に多い常緑性のシダです。
葉はやや二形となり、胞子葉は葉柄が長くやや直立し、切れ込みが細かく、羽片がやや縮んだようになる。 -
コバノカナワラビの葉です。
羽片は長三角形で、基部が最も広く、先端に向かって徐々に細くなる。葉は硬く、光沢のある緑色である。 -
コバノカナワラビの葉裏です。
葉の切れ込みが深く、裂片は小さく先端は尖る。 -
ハカタシダです。オシダ科。
山地のやや乾燥した林下や崖地に生育する常緑性のシダです。
葉の表側の羽軸に沿って黄緑色の斑が入ることがあり、この様子を博多帯の模様に見立ててこの名前となった。 -
ハカタシダの葉です。
上部羽片は急に短くなり、頂羽片状になる。羽軸に沿って綺麗な斑が入っている。 -
ハカタシダの葉裏です。
胞子嚢群は裂片の中助と辺縁の中間生である。 -
オリヅルシダです。オシダ科。
暖地の低山地林下に群生することが多い常緑性のシダです。
名前は中軸が伸びて無性芽を付ける様子を、糸につるした折り鶴に見立てたことによる。 -
オリヅルシダの葉です。
無性芽を付けない葉はノコギリシダに似ており、羽片の基部上部には耳状の突起がある。 -
オリヅルシダの葉裏です。
中助の両側に1~3列に胞子嚢群が並び、中軸や羽軸に幅の広い鱗片がある。 -
リョウメンシダです。オシダ科。
山地のやや湿った林下に多い常緑性のシダで、しばしば群生する。 -
リョウメンシダの葉です。
葉身は卵状楕円形で、大きな葉では長さ60cmを超える。 -
リョウメンシダの葉裏です。
両面とも同じような質感と色をしており、このことから「両面シダ」の名がついている。 -
ジュウモンジシダです。オシダ科。
山地の林下に多いシダで、夏緑性であるが暖地では常緑になる。 -
ジュウモンジシダの葉です
葉は最下羽片が他の羽片より著しく大きく、またさらに羽状に切り込んで独特な十文字型になる。 -
ジュウモンジシダの葉裏です。
羽片は鎌状に曲がって鋸歯がある、胞子嚢群は羽片の中助と辺縁の中間生です。 -
ノキシノブです。ウラボシ科。
平地~山地の石垣・岩上・樹幹などに多い常緑性のシダです。 -
ノキシノブの葉です。
葉枝は短く、葉は厚くて光沢がある。 -
ノキシノブの葉裏です。
胞子嚢群は割と大きく、羽片の上半分につく。 -
ヒメノキシノブです。ウラボシ科。
山地の樹上や岩上に着生する常緑性のシダです。 -
ヒメノキシノブの葉です。
葉の長さはノキシノブより短く、先は円頭~鈍頭です。 -
ヒメノキシノブの葉裏です。
胞子嚢群は羽片の上部に数個につく。 -
ミツデウラボシです。ウラボシ科。
山地や路傍の乾いた岩上や土壁に生える常緑性のシダです。 -
ミツデウラボシの葉です。
葉は三又のもの、二又のもの、切れ込みのないもの等、変化が大きい。 -
ミツデウラボシの葉裏です。
胞子嚢群は円形で、中助の両側に並んでつく。 -
クリハランです。ウラボシ科。
暖地の湿った地上、岩上に常緑の葉を立ち上げるシダで、流れのそばに多い。 -
クリハランの葉です。
葉柄は長く、葉は濃い緑色で大きく、目立ちやすい。 -
マメヅタです。ウラボシ科。
湿り気のある樹上や岩上に、針金のような細い根茎を長く這わせ、群生することの多い常緑性のシダです。 -
マメヅタの葉です。
葉は二形となり、栄養葉は円形~楕円形、胞子葉は狭披針形で立ち上がる。胞子嚢群は線形で、中助の両側に並ぶ。 -
シシヒトツバです。ウラボシ科。
やや乾燥した岩上や樹幹に育成する常緑性のシダで、ヒトツバの変種です。 -
シシヒトツバの葉です。
葉の先端が帯化したシトツバで、江戸時代から園芸植物として利用されています。
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シシヒトツバの葉裏です。
胞子嚢群は赤褐色の半円形で、葉裏の一面につく。
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