◆色付く磐梯吾妻スカイラインと魔女の瞳 Part１(一切経山編)

2021/10/04 - 2021/10/04

☆今年も紅葉狩りシリーズの第一弾は磐梯吾妻スカイラインと魔女の瞳からです。
実は8月下旬～9月下旬まで出かけた旅行記が未完のままなのですが、
順序良く投稿していったら紅葉シリーズは来年になりかねないので
一旦、晩夏分は後回しにしてでも、
まずは旬ネタから先にご覧いただくことにしました。

福島県中通り南部の我が家近辺で一番早く紅葉するのが磐梯吾妻か那須岳なので
基本的には毎年どちらかが第一弾になることが殆どです。
今年は10/3(日)10/4(月),10/5(火)と3日連続の晴天予報、
でも渋滞や混雑が大嫌いなので日曜日は端から選択外。
特に10/4は晴天微風の予報、『魔女の瞳』の水鏡が期待できそうなので
10/4に磐梯吾妻、10/5に那須岳と２日連チャンで紅葉のハシゴを決定。

紅葉Maxには少し早い気がしましたが水曜日以降は天気が崩れそうなので
少しでも紅葉が進んでいることを期待してHere We Go!!
果たして魔女の瞳は微笑んでくれたでしょうか？

エリア 福島市(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

☆磐梯吾妻地域Map

※自然公園財団の地図に加筆
http://www.bes.or.jp/joudo/blog/detail.html?id=12352

我が家から浄土平へは東北道とスカイラインを利用して
約1時間半。

☆浄土平/一切経山/魔女の瞳トレッキングMap

※自然公園財団の地図に加筆
http://www.bes.or.jp/joudo/blog/detail.html?id=12352

☆磐梯吾妻　浄土平＆魔女の瞳＆鎌沼俯瞰図

※Google Earthに加筆

今回歩いたルートをマーキングしました。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～つばくろ谷＆不動沢橋(標高1200m)

06:26AM
福島西ICを降り順調に車を走らせ、
山岳観光道路の磐梯吾妻スカイラインに乗り入れ
不動沢橋で小休止。(道中唯一の無料トイレあり)
この辺りの紅葉はようやく色付き始めたばかりです。

平成25年7月25日を以って、観光有料道路として親しまれた「磐梯吾妻スカイライン」「磐梯山ゴールドライン」「磐梯吾妻レークライン」の３ラインは、福島県へ移管され、一般県道として無料で通行する事ができるようになりました。
平成23年7月より、同ラインでは、東日本大震災の観光復興策により無料通行が可能でしたが、今後は県道として無料通行が可能となりました。
また、今まで親しまれた3道路の愛称は、定着していることもあり、今後も同じ名称で呼ばれることとなりました。

福島県道路公社のＨＰ
http://www.dorokosha-fukushima.or.jp/

☆色付く磐梯吾妻スカイラン～天狗の庭 (1340m)

天気予報通り空はスカッ晴れ、最高の紅葉狩り日和です。
天狗の庭は紅葉のビュースポットですが
浄土平(1560m)より標高が低いので紅葉はまだまだです。

☆色付く磐梯吾妻スカイラン～天狗の庭 (1340m)

天狗の庭ビューポイントから少し進むと前方に吾妻小富士(1707m)の
一部が見えてきました。

☆色付く磐梯吾妻スカイラン

標高1400m辺りになると大分色付きが良くなってきました。

☆色付く磐梯吾妻スカイラン

☆色付く磐梯吾妻スカイラン

天狗の庭周辺は標高１４００ｍほど、
標高差の大きい磐梯吾妻スカイラインは浄土平周辺から少しずつ紅葉が降りてくるので、全線がいっぺんに見頃にはなりません。
言い換えれば長い期間、どこかで見頃になっています。

この日の紅葉は浄土平(標高１560ｍ)よりさらに標高が高い場所が見頃だと聞いていたのでこの地点ではこの程度だろうと予想通りです。

☆色付く磐梯吾妻スカイラン

☆色付く磐梯吾妻スカイラン

赤い実をつけ紅葉しているのはナナカマド。
黄色はミネカエデかな。

☆色付く磐梯吾妻スカイラン

紅葉も空が青いとより映えますね。
青空がいいのは誰でも同じですが
自分の休日と中々合致しないのが現実。
でも県内なら天気が悪ければ直ぐ中止できる利点があります。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～かもしか沢

かもしか沢から望むシモフリ山(左)＆駱駝山(右)方面。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～かもしか沢

かもしか沢から望むシモフリ山(左)＆駱駝山(右)方面。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～駱駝山方面

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～かもしか沢

かもしか沢から望む一切経山＆吾妻小富士方面。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～シモフリ山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～シモフリ山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～シモフリ沢

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～シモフリ沢

古い時代の火山活動あとの荒涼とした風景。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～シモフリ沢

今にも流失しそうな土壌に見えますが
何十万年も前の火山活動の痕跡が残っているのが不思議です。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～シモフリ山

シモフリ山の裾野を巻くようにスカイラインが走っています。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～シモフリ山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～シモフリ山

ここの落石防止フェンスは他では見られない堅牢さがあり、
人工物ではありますが周辺の景色によくマッチしています。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～シモフリ山

シモフリ山裾野は有毒ガス噴出地帯なので
駐停車は禁止されています。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～吾妻小富士

三角に見える山が吾妻小富士(1707m)
実際は真ん中の火口がある冨士山のようなコニーデ型ですが
この位置からだと富士山には見えないですね。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～駱駝山＆シモフリ山

青空に生える駱駝山(1704m)

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～硫黄平

かもしか沢を過ぎると火山性ガス噴出地帯である硫黄平で
浄土平に到るまでしばらく駐車禁止が続きます。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～駱駝山＆シモフリ山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～吾妻小富士

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山大穴火口

硫黄平から望む一切経山の大穴火口

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山大穴火口

ズームアップしてみると噴気が立ち上るのが分かります。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～硫黄平

硫黄平、一切経山方面、火山性ガス駐車禁止地域。

吾妻小富士や一切経山、駱駝山、シモフリ山などに囲まれた
火山岩がゴロゴロした比較的平坦な荒野を『硫黄平』と言います。
この辺一体は火山性ガスの怖れがあるので
『硫黄平』を貫くスカイラインは基本的には駐停車禁止で自動車は窓をしめ
速やかに通過して下さい、ということになっています。
が・・・・
実はスカイラインはバイクや自転車も通行可能なんです。
窓を閉めるわけにもいかないし、全速力で走行したとしても
自転車などはたかが知れているし
なんか安全基準がいい加減な気もしますが・・・(^_^;)。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～硫黄平

一般的に一切経山は噴煙を上げている辺りを指しますが
一切経山は幾つもの山の塊で構成され
スカイラインや浄土平からは最高地点(1949m)は分かりづらいです。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～硫黄平

一切経山の名前由来は
安倍貞任が仏教教典の一切経を山に埋めたという伝説による
（埋めたのは貞任ではなく弘法大師という説もある）。

※安倍貞任
平安時代中期の武将。安倍氏の棟梁で、奥六郡を支配する俘囚長・安倍頼時の第2子。厨川柵主として、安倍厨川次郎貞任とも。妹聟に藤原経清（奥州藤原氏初代藤原清衡の父）がおり、貞任と清衡は伯父と甥の関係にあたる。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～硫黄平

火山性ガス駐車禁止地域。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～硫黄平

火山性ガス駐車禁止地域,硫黄平から望むシモフリ山(1523m)

硫黄平に入り込んだ小動物が転がっていたことから
以前は『狐地獄』とも呼ばれていたそうです。
現在は常時火山性ガスの測定をしているので
危険な場合は即時通行止めにするので
停車程度は問題ないと思いますが
道路脇に駐停車されると火山性ガスの危険より
繁忙期は渋滞になる恐れががあるので駐停車禁止なのかなと想像します。
かといって危険地帯に駐車場を造るわけにもいかないでしょうね(^_^;)。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～涅槃坂

未だかつて通行止や通行規制に遭遇したことは一度もありません。
そもそも一切経山の噴火警戒レベルが２や３になると
高湯ゲート辺りから浄土平へ行けなくなるのだから当然です。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～涅槃坂

硫黄平を通り抜け吾妻小富士の麓の浄土平までの九十九折の坂道を
涅槃坂といます。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～涅槃坂

涅槃とは大辞林によれば

① あらゆる煩悩ぼんのうが消滅し、苦しみを離れた安らぎの境地。究極の理想の境地。悟りの世界。泥?悩ないおん。ニルバーナ。寂滅。

② 死ぬこと。また、死。入寂にゆうじやく。入滅。一般に釈迦の死をいう。


おそらく磐梯吾妻スカイライン開通時に一切経山の由来から名付けられたのでしょう。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～涅槃坂

こんな急こう配の火山の麓に有料道路を造ったものです。
ここしかルートが見つからなかったのか？
日本らしくないこの荒涼とした景色をどうしても見せたかったのか？

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～涅槃坂

涅槃坂から望む硫黄平周辺の風景は磐梯吾妻スカイラインでもっともスカイラインの名に相応しい風景かも。

オーストラリアのバイク専門雑誌 『Road Rider Magazine』で、
世界で最も美しいツーリングロード１０の一つとして
磐梯吾妻スカイラインが紹介されたんですよ。
　http://www.roadrider.com.au/

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～涅槃坂

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～涅槃坂

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～涅槃坂

日本では中々見られない荒涼としたダイナミックな景色です。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～涅槃坂

紅葉どきですが平日早朝は通行量が少ないので
路肩に寄せて撮影できますが
週末や祝日はおそらく無理だし顰蹙ものです。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～涅槃坂

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～涅槃坂

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～涅槃坂

涅槃坂から望む硫黄平、駱駝山＆シモフリ山方面。
この涅槃坂周辺は火山性ガス駐車禁止地域ではありませんが
素晴らしい景色なのに駐停車できる場所が殆ど無いのが残念です。
交通量の少ない時なら路肩に寄せて撮影できると思います。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～涅槃坂

☆磐梯吾妻スカイラン　浄土平天文台＆ビジターセンター

スカイラインは通行料は無料ですが浄土平駐車場は有料です。
(乗用車１回５００円)
通常の駐車場はレストハウス前ですが一切経山登山や魔女の瞳、鎌沼へは
浄土平天文台裏側にある臨時駐車場が便利です。
臨時駐車場ですがスカイラインが通行可能期間は常時駐車できます。
なお、浄土平駐車場も臨時駐車場は日中は(9:00～16:00)は有料ですが
早朝や夜間は無料なので魔女の瞳へ行く場合は
早朝の到着がお薦めです。
トイレはレストハウス隣りにしか無いので
済ませてから臨時駐車場に進んでください。

☆磐梯吾妻スカイライン　浄土平

07:06AM
一切経山や魔女の瞳、鎌沼方面へトレッキングする方は
一般駐車場ではなくビジターセンター裏側にある
ダートの臨時駐車場が便利です。
現在(10/4)臨時駐車場奥で工事中ですが問題なく利用できます。
ただトイレは元々無いのでレストハウス隣りのトイレ棟で済ませましょう。

この案内板がある場所から登山道がスタートします。
魔女の瞳へは以前は一切経山直攀(ちょくはん)ルートも利用できましたが、
現在は通行止めなので蓬莱山・酸ヶ平経由ルートを利用します。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～浄土平＆一切経山

威風堂々した山容の一切経山(1948m)。
実際のピークはここからは見えませんが
ほぼ同じ標高です。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～浄土平＆一切経山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～浄土平＆一切経山

今年の大穴火口や周辺の火山活動は昨年より沈静化していました。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～浄土平＆一切経山　(※2020/9/29 撮影)

昨年は大穴火口左手斜面からも盛んに噴気が上がっていましたが
今年は上がっていませんでした。
噴気噴煙は絵にはなりますが火山活動が活発な証拠なので
入山規制になる恐れがあり痛し痒しです。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山口

浄土平のガレ場湿原を抜けると灌木の森があり
ここが一切経山＆酸ヶ平方面への登山口です。
一応登山道なのですがしばらくは川のような状態が続くので
防水対応の登山靴やトレッキングシューズが理想です。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山口分岐点

右手が一切経山＆酸ヶ平＆魔女の瞳方面。
左手が姥ケ原、東吾妻山方面。
登山道は鎌沼を周回しているので
一切経山や魔女の瞳に行かない人はどちらからも行けますが
登りは景色が開けている右側がお勧めです。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　一切経山

一切経山＆酸ヶ平登山道は酸ヶ平まで右手に一切経山、
左手に蓬莱山を見ながら登るので森の中を黙々と登るより
気分転換になりキツイ登りも少し楽に感じます。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山方面

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　ヤマハハコ

登山道沿いではヤマハハコ(山母子/キク科ヤマハハコ属)がたくさん咲いています。
この時期、花らしい花と言えばエゾオヤマリンドウは終わり
ヤマハハコくらい。
これとてドライフラワー状態なので咲いていると言えるかどうか(^^;)。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　大穴火口


浄土平のすぐ北側に聳える一切経山(1949m)は今も活動を続ける活火山。
近年も度々火山活動が活発になり
そのたびに噴火警戒レベルが１から２に引き上げられています。
直近では
2014/12 噴火警戒レベルが１から２へ
2016/10 噴火警戒レベルが2から1へ
2019/5/9 噴火警戒レベルが１から２へ
2019/9/15～浄土平駐車場駐車禁止
2019/6/17 噴火警戒レベルが2から1へ
2020/6/10 一切経山山頂酸ヶ平ルート解禁再開

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　大穴火口

大穴火口の噴煙は昨年より若干少な目ですが大きな変化は無いように見えます。

☆一切経山＆酸ヶ平登山道　大穴火口　(※2020/9/29 撮影)

噴煙自体は昨年と大差ありませんが
硫黄は昨年の方が多く噴出していました。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山

蓬莱山(1802m)の南斜面は紅葉がかなり進んでいます。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山

赤はナナカマドやミネザクラ、黄色はミネカエデやダケカンバなど。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山

蓬莱山の尾根越しに見えている山は東吾妻山(1974m)

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山

東吾妻山(1974m)はこの辺で一番高い山ですが
なだらかな山容なので2000m近い山にはとても見えません。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　一切経山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山

理想的な紅葉からは1週間ほど早いと思いますが
このスカッ晴れが1週間後に見られる保証は無いので
ある程度の妥協は必要です。
予想通り1週間後は曇天/雨になったので
この日に訪れて正解でした。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　浄土平湿原

登山道を振り返ると浄土平湿原がかなり下に見えてきました。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　ヤマハハコ

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　

酸ヶ平湿原から流れ下ってくる沢(塩ノ川の源流)

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山(1802m)

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山(1802m)

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　高山(1805m)

吾妻連峰の中で最南端に聳えるのがコニーデ型の高山(1805m)
高山の山頂には美しい山容とは対照的な無粋な反射板があります。
反射板は正式には『無給電中継装置』と呼ぶそうで電波を反射する装置だそうな。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　蓬莱山(1802m)

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　

登山道が青空に交じる先が酸ヶ平、もう一息です。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平

07:42AM
平坦な木道に出たらそこは酸ヶ平(すがたいら)
一切経山に登らなければ鎌沼を周回し浄土平へ戻れる
比較的平坦な遊歩道が続いています。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平

向こうの山は平石山(1928m),
写真真ん中辺りに黒い屋根の酸ヶ平避難小屋が見えています。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平

吾妻連峰の多くの山はなだらかな山容をしているので
この平石山も、とても1928mもあるようには見えません。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平湿原

酸ヶ平の低地部分は酸ヶ平湿原と呼ばれます。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平湿原

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平分岐

(※2020/09/29　撮影)

◎酸ヶ平分岐
直進すれば鎌沼・姥が平方面、
右折すると酸ヶ平避難小屋(トイレ)、一切経山、魔女の瞳に至ります。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平分岐

今年は昨年より5日遅い訪問ですが草紅葉の色付きが全然います。
昨年も今年も素晴らしい青空です。
草紅葉の色付きの違いが無ければ使いまわしても分からないほど。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平湿原

標高１７５０ｍほどの酸ヶ平は湿原なので高木や落葉広葉樹林はありませんが、
潅木や湿地植物の草紅葉が色付いていました。
手前の赤い潅木はクロマメノキの紅葉です。

クロマメノキ（黒豆の木/ツツジ科スノキ)は
アジア、ヨーロッパ、北アメリカにかけた北半球の寒地に広く分布します。
日本では、北海道、本州の中部地方以北に分布し、亜高山帯から高山帯の岩礫地、砂礫質の草地、湿地などに群落をつくるブルーベリーの仲間です。
名前はブルーベリーと似たような黒い果実を黒豆と見立てたようです。
食用にもなりアサマブドウの別名もあります。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平湿原

酸ヶ平分岐を右折し、一切経山＆魔女の瞳方面に進みます。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平湿原

草紅葉はやや地味な印象がしますが
クロマメノキの紅葉は草紅葉の中では抜きんでて紅いので華やかです。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平湿原

向こう左手の山は前大巓(1911m)(まえだいてん)
吾妻連峰には前大巓の他に中大巓(1963m)、東大巓(1928m)、
西大巓(1981mがあります。
巓とは山頂とか頂の意味があり大巓（だいてん）は
『大きな頂きのある山』と言うことだそうです。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平湿原

これだけ一面真っ赤なクロマメの紅葉(草紅葉)は国内有数の規模です。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山＆酸ヶ平登山道　酸ヶ平湿原

前大巓(1911m)・左や平石山(1928m)は紅葉樹は少なく
オオシラビソなどの緑が際立ち、
酸ヶ平湿原の草紅葉とのコントラストが美しいです。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～酸ヶ平避難小屋(左)＆トイレ(右)

07:42AM
浄土平～酸ヶ平＆姥ヶ原＆一切経山方面への登山道で唯一の避難小屋＆トイレ。
トイレは基本無料ですが1回100\ほどのチップBOXがあります。
昨年まではバイオトイレでしたが今年から一部水洗トイレになりました。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～酸ヶ平避難小屋内部

避難小屋の定員は一応１０人のようですが万が一の際には
ギュウギュウ詰めもあり得るのでしょうね。
あくまで避難小屋なので通常宿泊はできません。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

酸ヶ平避難小屋(1760m)から先は一切経山山頂(1949m)まで
ひたすら登りになります。
急登は無いので持久力があれば難しい登山ではありません。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

酸ヶ平湿原の先に鎌沼が見えてきました。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

なだらかな山容は東吾妻山(1974m)

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

右手の山は前大巓(1911m)

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

鎌沼の向こう中央左手の山は中吾妻山(1931m)

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

鎌沼手前は酸ヶ平湿原の池塘。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

正面のなだらかな山は一切経山(1949m)ですが
山頂はまだ見えていません。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

左、前大巓(1911m)と右、平石山(1928m)

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

一切経山登山道と浄土平からの直攀ルートの合流点。
しかし浄土平からの直攀ルートは大穴火口の火山活動が活発化以降
通行禁止になっています。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道　(2020/9/29 撮影)

昨年は直攀ルートの合流点近くの山肌から噴気が立ち上っていましたが
今年はすっかり治まってしました。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

一切経山登山道はご覧のような火山岩質のゴロタ石の登山道です。
登りはあまり問題ないと思いますが
下りは石車や浮石で滑り易いので要注意です。
できれば登山用ステッキを利用した方が安全です。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

なぜか峻険な山がほとんど無い吾妻連峰。
それでいて多くの山が標高1900mクラスですが
見た目にはそんなに高い印象がしません。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

この山を上り切った先に一切経山山頂が見えてきます。
険しさはありませんがだんだん息が切れてきます(^^;)。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

左手奥に霞んだ磐梯山(1817m)が見えてきました。
中間の台形の山は駕篭山稲荷神社(1786m)
山なのに神社名が付いた不思議な山。

☆雪解けの酸ヶ平＆東吾妻山　(※2018/05/15撮影)

2018/05/15 に魔女の瞳の目覚めを見に行ったとき撮影。
5月でもまだまだ雪が多く、一部は滑り止めにアジゼンが必要でした。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道　　吾妻小富士(1707m)

眼下に吾妻小富士(1707m)が見えてきました。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道　吾妻小富士(1707m)

吾妻小富士(1707m)の火口は北側に少し傾いているので
浄土平や一切経山側からでないと富士山らしい小富士には見えません。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

ようやく一切経山(1949m)山頂が見えてきました。
でもなだらか過ぎてどこが山頂か分かりづらいかも。
ようく見ると道標が少し見えています。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

吾妻小富士の右手に高山(1805m)
その奥に薄っすら安達太良連峰も見えています。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

08:29AM
一切経山(1949m)山頂に到着しました。
あまりに平坦なので山頂って感じがしません。

これが頂標かと思いきや『空気大感謝塔』とか『万邦平和生存感謝』とか書かれた標柱が立てられています。
ここが一切経山の名前由来となった塚なのかな？
安倍貞任が仏教教典の一切経を山に埋めたという伝説があります。
（埋めたのは貞任ではなく弘法大師という説も）。

☆色付く磐梯吾妻スカイライン～一切経山登山道

☆一切経山(1949m)ので頂標です。

頂標は上記の塚のすぐ隣りにあるのでどちらも標高は1949mで同じです。
お目当ての『魔女の瞳』はこの頂標から１０ｍほど北側の崖っぷちから見えます。
三角測量に用いる際に経度・緯度・標高の基準である三角点は右側にあります。


これで◆色付く磐梯吾妻スカイラインと魔女の瞳 Part１(一切経山編)はお仕舞いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。


ではまた。　j-ryu

この旅行記へのコメント （6）

• nomo1215さん 2021/10/16 09:27:17

  魔女の瞳！

  j-ryuさん　おはようございます
  魔女の瞳！って何？と、旅行記を拝見させていただきました。
  
  10月初旬でも、山々の色が綺麗に変わっていますね～
  
  磐梯吾妻スカイラン、真っ青な空と色づいた木々の画像　うっとりです
  
  旅行記を拝見した今日、外は小雨が降っています　そんなテンション下がる朝に　秋晴れの綺麗な空と秋らしい色合いの風景！
  しばし、楽しませていただきました。
  
  nomo1215
  
  
  
  
  

  j-ryuさん からの返信 2021/10/17 08:05:52

  Re: 魔女の瞳！

  nomo1215さん、おはようございます。
  
  昨日はご来訪＆コメント＆いいね、ありがとうございました。
  
  ＞魔女の瞳！って何？
  
  ≫すみません、タイトルで引き付けておきながら
  今回、魔女の瞳は登場しません。
  次回はウンザリするほど魔女の瞳ですから
  懲りずにまたお出でください。
  
  ＞10月初旬でも、山々の色が綺麗に変わっていますね～
  
  ≫福島県では9月下旬に高山から紅葉し始め
  沿岸南部は１２月上旬に紅葉するので、長期間どかかで
  紅葉が楽しめます。
  
  ＞旅行記を拝見した今日、外は小雨が降っています　そんなテンション下がる朝に　秋晴れの綺麗な空と秋らしい色合いの風景！
  しばし、楽しませていただきました。
  
  ≫こちらも朝から冷たい雨ですが
  明日だけは天気が良さそうなのでまた紅葉狩りに行こうかと思います。
  
  ではまた。　
  
  
  j-ryu
  
  
  
  

• yamayuri2001さん 2021/10/15 14:10:53

  滝・・・

  j-ryuさん、こんにちは。
  同じ日に私は、横浜から鬼怒川にドライブしていました。
  この日は快晴でしたが、暑かったですね！
  鬼怒川の龍王峡は、全く紅葉していませんでした。
  磐梯まで行くと、紅葉が始まっていたんですね！
  
  翌日行った蔵王の紅葉は見頃でした。
  日本は狭いようで広いですね。
  隣の県なのに、紅葉の進み具合がまるで違いますね。
  勿論、標高差もありますが・・・
  
  私も滝の写真を撮ってみました。
  j-ryuさんの滝の写真とは雲泥の差でした(笑)
  
  yamayuri2001

  j-ryuさん からの返信 2021/10/15 22:14:57

  Re: 滝・・・

  yamayuri2001さん、こんばんは。
  
  本日はご来訪＆コメント＆いいね、ありがとうございます。
  
  ＞同じ日に私は、横浜から鬼怒川にドライブしていました。
  この日は快晴でしたが、暑かったですね！
  
  ≫磐梯吾妻スカイライン周辺も暑かったですよ。
  ドライブは風があり快適でしたが、登山は暑くてシンドかったです。
  
  ＞鬼怒川の龍王峡は、全く紅葉していませんでした。
  磐梯まで行くと、紅葉が始まっていたんですね！
  
  ≫一切経山とずいぶん南の那須岳の紅葉がほぼ同じなんですから
  やはり標高の影響が大きいですね。
  さらに海沿いのいわき市の紅葉は１２月上旬ですから
  同じ福島県でも約2か月の差があります。
  
  
  ＞私も滝の写真を撮ってみました。
  j-ryuさんの滝の写真とは雲泥の差でした(笑)
  
  ≫天気がいいと滝の撮影は私でも難しいので
  滝の撮影は曇天の日か、陽が当たらない早朝に撮影しています。
  
  j-ryu
  

• hot chocolateさん 2021/10/13 08:51:18

  色付く磐梯吾妻スカイライン

  j-ryuさま
  
  おはようございます。
  「魔女の瞳」とは、またミステリアスなネーミングですね。
  磐梯吾妻スカイラインの紅葉は、色づき始めたばかりとか。
  今頃は真っ赤な紅葉が見られそうですね。
  魔女はどんな魅力的な瞳をしているのでしょうか・・・楽しみです。
  
  hot choco

  j-ryuさん からの返信 2021/10/13 23:16:12

  Re: 色付く磐梯吾妻スカイライン

  hot chocolateさこ、こんばんは。
  
  いつも、ご来訪＆コメント＆いいね、ありがとうございます。
  
  ＞「魔女の瞳」とは、またミステリアスなネーミングですね。
  
  ≫正式名は『五色沼』なんですが、同じ福島県の裏磐梯にも
  五色沼があるので、今は間違わないように「魔女の瞳」と呼ぶ人が多くなりました。
  
  ＞磐梯吾妻スカイラインの紅葉は、色づき始めたばかりとか。
  
  ≫でも「魔女の瞳」周辺の紅葉は9分くらい色付いていました。
  
  ＞魔女はどんな魅力的な瞳をしているのでしょうか・・・楽しみです。
  
  ≫次回の旅行記は「魔女の瞳」だらけなのでお楽しみに。
  
  
  ではまた。　j-ryu