2021/8緊急事態宣言下　北海道鉄道ぶらり旅 釧網線で網走へ

2021/08/27 - 2021/08/27

北海道鉄道旅行も終盤になりました。
JR北海道フリー切符を使いまわしてあちこちへ。釧路から根室往復、納沙布岬観光した後は釧網線で網走方面へ移動です。
本来なら夏休み期間で特別列車ノロッコ号が運行されているはずなのですがコロナの影響で運行数激減。今回は利用できません。まあ今回の旅は道北・道東は初めてなので偵察が目的。ざっくり名所を回ります。
普段なら観光客で大混雑するはずの釧網線もまあまあの人出でした。湿地もオホーツク海も車窓に楽しめる釧網線、人気あるのは当然ですね。
網走ではゴールデンカムイで人気の網走監獄へ。充実してました。

今回は飛行機で新千歳空港発着、道内で北海道フリー切符7日間を利用

初日　 飛行機で羽田→新千歳空港　エアポート特別快速で札幌へ　特急カムイで旭川へ移動
2日目　宗谷本線（音威子府まで各駅停車、稚内まで特急宗谷）で稚内、宗谷岬
3日目　旭川ー深川へ　留萌線往復　札幌へ移動し特急おおぞらで釧路へ
4日目　釧路→根室へ　定期観光バスで納沙布岬巡り　北方領土もしっかり確認　根室ー釧路に戻り、釧網線で網走へ
5日目　網走監獄へ　網走ー（特急大雪）ー旭川ー（特急ライラック）ー札幌と移動
6日目　真駒内へ地下鉄で移動、札幌芸術の森でキース・へリング展と野外美術館　新千歳空港から羽田へ
無事旅程終了です。

エリア 川湯温泉(北海道)

早起きして根室往復、根室ではバスツアーで納沙布岬など堪能して満足して釧路に戻ります。
釧路の駅構内で駅弁食べて一休み。でも旭川の駅弁でした・・根室か釧路の駅弁がよかった・・

ではレトロな釧路駅から釧網線、網走方面へ。

趣のある看板。

釧網線、観光客で結構な乗車率ですね。立っている人はいないけど。
釧路の隣の東釧路駅が釧網線の起点のようです。小さな駅舎です。

釧路湿原は観光客に人気なので、釧網線では小さな無人駅でもかなり立派。

湿原だ～

いい眺めです。ぼ～っと車窓を眺めてます。

久々の有人駅、しべちゃ　標茶です。

摩周駅です。
知り合いに摩周湖や阿寒湖はお勧めだよ！と言われても鉄道の旅では難しいかも。
でも釧路発着の観光バスがあるようで、今度行きたいです。

気合の入った駅舎ですねえ。びるわ駅。
花壇もしっかりお手入れされているし。

こちらの川湯温泉駅、乗降が多かったです。
駅舎も歴史を感じて、いいですねえ。

駅舎にはレストランがあるそうです。
川湯温泉、ぜひ行ってみたいです。

やむべつ　止別駅にも落ち着いたレストランあり。

こちらの浜小清水駅は道の駅併設で、比較的大きめ。
新しい、すっきりした駅舎でした。

ボケーっと車窓を眺めるのも楽しいです。

こちらの北浜駅がオホーツク海に最も近い、海沿いの人気の駅ということで下車。

ロケにも使われるという、非日常が漂う駅ですね。

駅の待合室には名刺やら切符やら壁面が埋め尽されており、名物となっているそうです。
カップルがちらほら撮影に来てました。

ぎっしり、みっちり。

こちら北浜駅もレストランあり。

おおお。

店内は昭和にタイムスリップしたような、落ち着く空間でした。

メニューはいろいろあって、迷うところですが、せっかくのオホーツク海沿いなのでオホーツクラーメンです。海鮮てんこ盛りで見た目すごい～
あっさり塩味、おいしいです。

ではのんびりしたら北浜駅隣の展望台へ。小ぢんまりした展望台ですが、遮るものがないのでいい眺めです。

知床連山が・・・遠くに見えます。

少しどんよりしてますが、穏やかなオホーツク海。

ではラーメン食べて、のんびり写真撮って、網走に向かいます。
次の列車まで2時間半あるので、バスに乗ります。駅舎を出てすぐ、大きな道路沿いにバス停あり。こちらの駅を利用する人は列車ではなくて車でくるみたいです。
なお、釧路方面徒歩3分くらいのところにセイコーマートが見えたので、そちらで時間つぶししてもいいかも、です。

網走までバスで30分くらい、520円。お宿はバスターミナル近くなのでそこで下車。
バスの時間は「北海道時刻表」に乗ってます。

途中、市街地や商店街を通ります。網走駅近くはとても寂しくて不安になりましたが、この辺りは活気があって安心しました。
当然ながらこの辺りは車社会、車がないと生活無理そう。

網走のお宿は網走川沿い。
朝ごはん前に網走駅の偵察を兼ねてお散歩です。

のんびり、ゆったり。犬の散歩やジョギングの人たちがちらほら。

お宿から10分くらいで網走駅到着。
有名な駅ですね。

駅前です。朝早いこともありまだ鉄道利用者は少ないですね。

北海道といえば、カーリングですね。
ではざっくり駅構内を見てからお宿に戻ります。

お宿に戻って朝ごはん。今回の旅は朝出発が早いことが多くて朝食なし、ほとんど予約しましたが、こちらは朝ごはん付きプラン。海鮮が充実、さすが北海道です。

では朝ごはん食べて、一休みしたら網走の定番・網走監獄へ。
お宿からタクシーで10分弱、1400円くらい。
バスは本数少なくてなんか不便らしい。
駅から4キロ徒歩40分とのことですがよほどの健脚でなければきつそう。天都山という山を登ったところに網走監獄があります。

タクシー降りて入場口に向かうと、蓮のおだやかな池もあったり。

切符売り場の横にはコインロッカーあり。
小さなサイズは100円で利用できます。
ロッカーの数は少ないですが、車で来る人が多いだろうから、まあ十分なのかな。

博物館・網走監獄です。
現役の網走刑務所とは異なります。

おとな1100円ですが、ホームページや、網走市内のお宿ロビーには10％引き券があるので利用して990円で入場。現金のほか、各種クレジットカードや電子マネー使えます

緊急事態宣言中なので時間当たりの人数の制限を行う、ということで9時の開館に合わせて向かいました。余裕で入場できました。
かなり敷地は広いし、感染のリスクは低そうな印象。

気合の入った門衛さんですが、マネキンです。マスクしてても迫力あります。

レンガ造りが歴史を感じさせます。

さて、もらったパンフレットには順路が書いてあり、まずこちらの庁舎からスタートです。
全体を見学すると、早回りで1時間、ゆったりめで2時間とのこと。お土産買ったり所持したり、と含めると3時間あれば安心でしょうか。

庁舎内には喫茶や売店も併設。売店の品ぞろえはお土産にしたら受けそうなお菓子などなど。

明治時代、帝政ロシアの進出に備えるために急いで北海道の道路などインフラを整える必要がありました。
屯田兵のほか、囚人労働も利用されたという状況について説明があったり

こちらは典獄という所長さん？のホログラム動画がオンデマンド方式で聞けます。
日本語以外多数の言語があって、観光需要にしっかり対応してますね。

さて、名前だけは聞いたことあったのですが、こちらの　ゴールデンカムイという漫画/アニメで網走監獄人気が盛り上がっているとか。

実在の脱獄犯など、登場するそうです。

ゴールデンカムイ人気なのか、小学生くらいの男の子たちがテンション高めに見学しているのが見受けられましたね。

さて、敷地内は広め。
一見すると緑も多くて軽井沢のような避暑地のように見えなくもないです・・

が、ここは監獄です。

1890年に網走集治監の一部として開設され、1200人の囚人たちや看守たちが移動してきたそう。

昔の看守たちの住居です。北国で木造は寒そうですが。

ほおほお。昔のテレビドラマのようです。

お隣はお休みどころ。

ゆったりした場所で休憩できます。
確かに敷地内は広く、あまりベンチなどもないのでこのようにお休みどころがあると助かります。
この日は日差しが強く暑かったので結構ばてました。

北海道といえばニポポ。大きな像です。
お顔がハート形。
刑務作業でもニポポが作られ、売店に並んでいるそうです。

緑豊かです。敷地内を散策するような形になるのでいい運動になりそうです。

釧路地方裁判所の網走支部です。こちらは比較的新しいですね。

模擬法廷が。
マネキンさんがたくさん。

網走監獄の囚人たちは道央の道路建設に動員されたとうことで、移動式の監獄を立てて寝起きしてたそうで、動く監獄といわれたそうです。

内部はこんな感じ。
冬場は寒そうです・・

163キロの道路を8か月で完成させたそう。過酷な重労働だったはず。病人、死者も多数でたそうです。

農業も行われていたので、農機具などを収める耕耘庫もありました。

昔の農具がたくさん。
こういうのを見るとあまり監獄ぽくないですね。

味噌や醤油蔵もありました。

重要文化財　急網走刑務所　二見ケ岡刑務支所です。
自給自足を目指していたとのことで充実した施設。

刑務所でも安全第一。

広々して、床がきれいに磨かれていて、刑務所というイメージがあまりないような。

食事作りの光景も。

こちらが網走監獄で一番有名かも。
舎房および中央見張所です。五翼放射状平屋舎房です。

こちらの8角形の中央見張所から舎房全体を見渡せるような作りです。

5つの棟があり、凶悪犯用の独房や、大部屋など226房、最大700人収容とのこと。

天窓があって、明るくておしゃれ？
ベルギーのルーヴェンの監獄をモデルにしたとか。ベルギーのルーヴェン、世界遺産のベギン会建造物があるので行ったことありますがそうだったんですねえ。

愛らしい感じです。
子供たちも面白そう！と興味津々。

房はこんな感じ。
食事の出し入れ口とか。
なお看守が外から内部は見えるけど、内部からは外は見えないように、木の柵は斜めになっているそうです。

いろいろ工夫されてますねえ。

素朴なログハウスに見えなくもない？

天井に注目。脱走者がいます。

おお、こんなところにもマネキンが。
びっくりした人の悲鳴が響いたり。

もちろんこの舎房と中央見張り所は重要文化財です。このままずっと生かしてほしいです。

このように随所に説明があって、見学しやすいですね。
職員さんは切符売り場以外ではほぼ見かけず、防犯カメラで監視しているのかも。

インパクト強くて有名な入浴所。

かつての網走監獄は政治犯が多く収容されてたそうですが、その後は過酷な条件から、凶悪犯が増えたとか。

登録有形文化財のレンガ造り独房です。

確かにレンガ造りのこの狭い独房に入ったら改心するかも・・

こちらは木造の独房ですが、さらに狭い、暗い・・
閉所恐怖症の人なら発狂しそう。

重要文化財　教誨堂です。
倫理的、宗教的な指導を行う場所。

中は広くて、建物も豪華な感じ。
現在は入所者の作品の展示も行われてます。
奥には仏像があって、厳かな場所でした。

切符売り場のそばの人気の監獄食堂。
メニューはロコモコ丼とか、おしゃれ？です。
人気のお店ですが朝食べ過ぎておなかいっぱいだし、時間もあまりないので今回はパス。

監獄食堂のメニューとは思えない？

では見学終わり。
タクシーで網走駅に向かいます。2時間半くらいかかりました。満足です。
冬場来たら違う面がみられるかもしれません。
出口近くに売店があって、監獄グッズや一般的なお土産を買うことができました。