2021/8緊急事態宣言下　北海道　道北や道東ぶらり鉄道の旅

2021/08/24 - 2021/08/29

2021/8東京五輪のオリンピックとパラリンピックの谷間の時期、まだまだ緊急事態宣言は続きます。
だいぶ前に一通り手配して、新型コロナウイルスのワクチンも済み、出発前にPCR検査も予約したので、目立たないよう気を付けつつ、予定通り一人で北海道旅行行くことにしました。

北海道旅行10回目にしてようやっと道北や道東へ。
初めての北海道は道南周遊券を使い、青函連絡船で青森→函館に渡り、函館駅で駅構内を端から端まで走って札幌行きの特急北斗に乗りました。洞爺湖や登別温泉、支笏湖など道南を巡ったのはいい思い出でした。

今回は飛行機で新千歳空港発着、道内で北海道フリー切符7日間を利用

初日　 飛行機で羽田→新千歳空港　エアポート特別快速で札幌へ　特急カムイで旭川へ移動
2日目　宗谷本線（音威子府まで各駅停車、稚内まで特急宗谷）で稚内、宗谷岬
3日目　旭川ー深川へ　留萌線往復　札幌へ移動し特急おおぞらで釧路へ
4日目　釧路→根室へ　定期観光バスで納沙布岬巡り　北方領土もしっかり確認　根室ー釧路に戻り、釧網線で網走へ
5日目　網走監獄へ　網走ー（特急大雪）ー旭川ー（特急ライラック）ー札幌と移動
6日目　真駒内へ地下鉄で移動、札幌芸術の森でキース・へリング展と野外美術館　新千歳空港から羽田へ
無事旅程終了です。

エリア 稚内(北海道)

平日夕方まで仕事して、羽田空港まで鉄道で移動しました。
AIRDOなので第二ターミナルですが、空いている・・

開いているお店もありますが、17時で閉店とか、空港のショップとしてはあり得ない営業時間になってます・・

予定通りの運航です。北海道の翼AIRDOに搭乗。
もう夜なので何も景色は見えないのはわかってますが、窓際にしました。
搭乗率は半分くらいでしょうか。　

2日目。
経営の厳しいJR北海道で、冬の寒さや大雪、沿線住民の少なさで苦しい状況にある宗谷本線です。
早起きして朝6時頃の旭川始発の普通列車に乗ります。こちらの紫の車両は特別塗装で、2両目です。一両目は普通の色合いです。

三浦綾子さん「塩狩峠」で有名な塩狩駅です。
宗谷本線は単線なので、こちらで上下線が待ち合わせとなります。

これぞ北海道、という感じの車窓が広がります。

宗谷本線のメイン駅の一つ、名寄駅近くには
キマロキという有名なSLが展示されています。
名寄駅到着2分くらい前に右側に見えてきました。下車して鑑賞する時間がはないので車窓に見えてラッキーです。

北海道のローカル線らしいかわいい駅舎。

こちら、宗谷本線のほぼ中点にある音威子府駅で一度下車。

頑張れ宗谷本線　地域住民たちも応援しているんですね。熱心さが伝わってきます。

天塩川過ぎると、左手方向に美しい利尻富士が見えてきます。神々しいです。

お昼過ぎ、定刻に日本最北端　稚内駅到着です。

稚内駅前には昔の線路が残ってます。

ではバスに乗って宗谷岬へ。バスの本数は少なく、50分かかり、値段も高めなので往復利用する場合はバスの窓口で往復券2560円買ったほうがいいかも。

日本の到達できる最北端　宗谷岬です。

こちらの記念碑で撮影するため少々行列になってます。
風が強いのでストールや帽子は飛ばないよう注意しなければ。ほかにもいろいろ記念碑があります。

バスで駅に戻りました。
駅から徒歩5分くらいのところにある稚内港北防波堤ドームです。すごい大きな建造物です。
工事中でギリシャ神殿のような柱のリフォーム工事中？

宗谷岬のほかにノシャップ岬という名所もあるそうですが、時間ギリギリになりそうなので今回は辞めときます。
稚内駅構内のお店をぶらぶらして過ごし、帰りの特急に乗ります。
帰りの稚内→旭川の宗谷号からも利尻富士がきれいに見えました。そのあとは夜暗くなって車窓は何も見えなくなりました。

3日目。まず深川へ。旭川から深川はすぐ近く。頻発している特急カムイやライラックで楽々移動です。自由席も多いので、時期にもよりますが、予約なしで大丈夫な時も多いかも？

いい味だしてますねえ。

深川駅の駅舎でて右側に公園があって、鳥居がずらり。地域の名士の方が奉納したそうです。

遠くない将来、廃線になるといわれている留萌線です。
興味ある方は、時間のある時にお早めに。
一両で運行です。朝の列車でしたが学生さんの姿もあまり見かけず、たしかに地元民の利用は少なそう。

NHK朝の連続テレビ小説「すずらん」の舞台になった恵比島駅：ドラマの中では架空のあしもい駅となってたそうです。

留萌駅到着。
廃線間近・・なので駅の雰囲気暗いかなあと思ってたら、この数の子キャラ「KAZUMOちゃん」が明るさ、かわいさを振りまいています。

かつてはすずらんという列車もあったらしい。

留萌駅に到着した列車は10分弱で折り返しになるので慌てて写真撮ったらすぐにまた列車に戻ります。石狩沼田駅で数人乗降がありました。

深川駅では、特急に乗り継ぎ。札幌に向かいます。
いいタイミングでやってきた特急オホーツクに乗ります。自由席利用。

1時間ちょっとで札幌到着。
道北の力強い自然の姿を堪能してから札幌に来ると人工的なものばかり驚くほどです。

30分ほどで釧路方面の石勝線・根室本線経由の特急おおぞらに乗り換えます。
JR北海道の特急列車は車内販売や自動販売機もないので、事前に飲み物や食べ物を必ず確保しなければ。

特急おおぞら号です。
指定席とりました。

札幌大丸のデパ地下で海鮮丼のお弁当を調達。
海の幸がどっさり載ってます。1350円だったか。

おおぞら号、南千歳駅をでると次の停車駅はトマム
なんと1時間、約100㎞停まりません。北海道すごすぎる・・
途中の景色はこんなだったり。

冬になると雪深い地域なので、屋根付きのスノーシェッドという構造がいっぱいあります。

やっとトマム駅に到着。リゾート地域です。
しかし石勝線、本当に緑の中を爆走して力強いというか、飛ばしすぎというか。
あ、以前トンネル事故があったのは石勝線でしたね・・

帯広到着。この辺りでは建物も多く、都会ですね。
数年前の朝の連続テレビ小説「なつぞら」でも人気に。

釧路に近づくにつれて海が近くなってきます。

昭和のレトロな空気が残る釧路駅到着です。

記念スタンプコーナー。
ミニチュアも凝ってます。

いい感じの古さの漂う釧路駅です。

コロナ時代はあれこれお祝いの類がキャンセル続出ですが、JR北海道ではこんな記念の年なんですねえ。

釧路駅出て、お宿まで10分くらい、通りをのんびり歩きます。
釧路といえばやはりタンチョウヅルですね。ステンドグラス細工がバス停を飾ります。

お宿で一休みして、日没が18時過ぎなのでその前から街歩き開始。

美しいと評判の幣舞橋です。ぬさまいばし

幣舞橋から。
スマホや一眼レフをみな構えて日没を見守ります。

確かに美しい夕日です。

灯りがともり始めていい感じです。

4日目も早起き。
釧路から根室へ、花咲線に乗ります。

浜中町はルパン三世原作者のモンキーパンチ氏の出身地ということでルパンのキャラたちが続々と。

車窓から無理に撮ったものですが、独特の雰囲気のある厚床駅。

日本最東端の東根室駅。
根室線の終点は根室駅ですが、この東根室のほうが東になるそうです。

根室到着。
前日、根室駅発着の納沙布岬などをめぐる定期観光バスを予約したのでさっそくバス乗り場へ。
「のさっぷ号」8：00駅到着、8：15出発、あちこちめぐって10：50に根室駅に戻ってきます。花咲線11：03に接続します。おとな2600円。事前に予約して当日バスターミナル内で清算です。クレジットカードなど使えます。

バスツアーで最初に下車観光するのは明治公園　明治乳業のかつて工場があった場所が公園になっており、往時のサイロがかわいらしい姿を残しています。
いいお天気でおとぎ話のようなインスタ映えしそうな光景です。

車窓から。日本最東端の郵便局　ごようまい郵便局です。
見どころではバスの運転手さんが徐行して写真撮りやすいよう、調整してくれます。

抜群のお天気の納沙布岬に到着しました。

納沙布岬灯台も。青空に映えます。

いい天気なら、納沙布岬から北方領土が見える

今回はばっちり見えました。
ガイドさんがいろいろ説明してくれて、興味深い話もたくさん。

奥のほうに国後島の山が見えます。近いんですね・・
納沙布岬ではたっぷり自由時間とってあるので好きに散策できます。
時節柄、北方四島交流センターは閉鎖中でした。まあ仕方ないでしょう。

お次は原野の中の北方原生花園に停車。
東屋にポニーの皆さんが集結。
暑い、日差しの強い日だったので皆さんも日陰でのんびりしてました。

次は金刀比羅神社へ。

夏らしい、風鈴の屋根ができていました。

例年ならこの豪華なお神輿がお祭りで登場するそうですが、ここ最近はお預けになっているようです。

2時間半、たっぷり鑑賞した後に駅に戻ってきました。
根室駅前には幸せの黄色いポスト。

花咲線という名前ですが、花咲駅は廃止になってしまったという皮肉・・

花咲線で釧路に戻りました。花咲線の車窓もお見事ですねえ。たまにシカの姿が見えます。

次は、釧路から釧網線で網走に移動します。

釧網線は観光需要が大きいそうで、ローカル線の中ではかなりいい扱いみたい。
駅舎も凝ってたり。
案内放送は自動で日本語・英語・中国語でした。

釧路湿原、いい眺めです。

車窓から。
カヌー乗っている人たちがみえる！

駅舎も花壇も手が込んでます

こちらの川湯温泉駅で下車した人が多かったです。

網走の少し前、オホーツク海に近い北浜駅で下車。

駅の待合室名物の名刺？切符？の壁。

オホーツク海です。
今度は流氷の季節に来てみたいものです。
では、次の列車は当分来ないので、北浜駅前から網走までバスで移動。
お宿がちょうどバスターミナル近くなので便利かも。

5日目。午前は博物館・網走監獄に行きます。
まずはお散歩で網走駅まで。

お宿の裏手から、網走川に沿って駅方面へぶらぶら向かいます。

タイル画の作品もあったり

網走監獄は天都山というかなり上ったところにあるので、レンタカーか、タクシーがよさそうです。お宿からタクシーで10分弱、1400円くらいで到着です。

入場料1100円ですが、ネットや網走市内のホテルのロビーに10％引き券があるので大抵の人は990円で入場してました。

看守さんもマスク姿ですが、マネキンです。よくできてます。

監獄とはいえ、こちらは重要文化財です。中央見張り所。
こちらから5棟の舎房が見渡せるというシステムです。

舎房はこんな感じ。明り取りの窓もあって、近代的な感じです。
美しい空間に見えます。監獄ですけど。

展示は順路に従ってみて回ると2時間以上かかりそう。
3時間あれば余裕かも。

有名な網走駅。釧網線と石北本線が乗り入れます。
駅構内には駅弁屋兼レストランがあります。駅弁はその場で作っているようで、10分かかります、とお店のおばちゃんが説明してました。おいしそうでした。

ではまた網走駅までタクシーで移動。
昼過ぎの石北線　特急大雪で旭川まで。石北線もなかなか経営が厳しそう。
車体がかなり老朽化していて少し心配になりました。

旭川で特急ライラックに乗り換えて夕方札幌到着です。

お宿で一休みしてから大通公園方面へ。なんと公園が封鎖されてます！が、緊急事態宣言の影響というよりは東京五輪のマラソンが札幌で開催され、一時的に大通公園の芝生をはがしたので現在復旧作業中とか。

すすきのまで歩いてみます。
ニッカウヰスキーの王様は健在、しかもカラフルになっている！

6日目。最終日です。札幌で。
市内は混雑しそうなので？密になりにくそうな郊外を目指します。
地下鉄で真駒内駅へ。さらにバスで10分くらいの札幌芸術の森へ。

たまたまキースへリング展やってました。ラッキーです。
しかも全作品撮影可能です。

31歳エイズで夭折したキースへリング、きっと性格のいい人だったんだろうなあ・・と感じる作品がずらり。
これは「アンディーマウス」
なるほど、です。お金のにおいがプンプンします。

芸術の森は広く、常設の野外美術館もあります。
せっかくなので入ってみます。

野外美術館というと広い場所に彫刻や石像がぽつぽつ並んでゆったりしたイメージがありますが、こちらは展示はゆったりなものの、アップダウンがきつくて日差しも強い日だったしバテそうでした。

昼頃札幌に戻り、エアポート快速で新千歳空港へ。帰りもAIRDOに乗ります。
到着機遅れで40分の遅延でした・・

でも搭乗したらあとは順調。途中、きれいに十和田湖が見えました。
水面が光って美しい。

今回買ったものの一部。
根室で焼きシシャモ　空港で開拓おかきどっさり　稚内でホタテひもやほかじゃのお得袋　セイコーマートでキャンディやどら焼き、お饅頭　機内でスープセット
網走監獄でお菓子　
持ちきれないので一度札幌からクロネコヤマトで送りました。

緊急事態宣言でしたが、一人でできるだけしゃべらない、混雑したところに行かない、を心がけて一応安全に旅行できました。

網走監獄のニポポ。