2013/07/13 - 2013/07/21
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kunyuさん
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2013年の7月にスイスに行ってきました。
目的はユングフラウとマッターホルンでハイキングを楽しむことと、スイスの鉄道に乗ることです。
日程は以下のようになりました。
7/13 土 早朝フランクフルト着。シュトゥットガルトに立ち寄った後チューリッヒへ。
7/14 日 チューリッヒからベルニナ線へ。その後氷河急行のルートを辿りグリンデルワルトへ。
7/15 月 グリンデルワルトからユングフラウ周辺を散策。
7/16 火 ユングフラウ周辺を散策後、夜の列車でツェルマットへ。
7/17 水 ツェルマットからマッターホルン周辺を散策。
7/18 木 ツェルマットからマッターホルン周辺を散策。
7/19 金 ツェルマットからフルカ山岳蒸気鉄道、チェントヴァッリ鉄道に乗りチューリッヒへ。
7/20 土 チューリッヒからリギ山に行き登山鉄道に乗り、夕方の便で帰国。
7/21 日 成田空港着。
今回乗車する鉄道路線は氷河急行のルートであるベルニナ線、ユングフラウの登山鉄道、ゴルナーグラート鉄道、フルカ山蒸気鉄道、リギ鉄道、チェントヴァッリ鉄道です。
スイスの山と鉄道を楽しみつくしましょう。
※ブログ『マリンブルーの風』に掲載した旅行記を再編集して掲載しています。
ブログには最新の旅行記も掲載していますので、ぜひご覧下さい。
『マリンブルーの風』
http://blog.livedoor.jp/buschiba/
2013年スイス旅行記目次
http://blog.livedoor.jp/buschiba/archives/52354309.html
スイス旅行記の第6回です。
3日目はユングフラウ周辺を散策します。
まずは、グリンデルワルトから登山鉄道を乗り継いでユングフラウヨッホに登りました。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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■ 3日目 2013年7月15日 月曜日
朝起きてカーテンを開けたらこの景色!
おもわず「おおおー!」と叫んでしまいました。
昨日は曇っていましたが今朝は見事な晴天です。
目の前にそびえる山は標高3970メートルのアイガー。ユングフラウ、メンヒと並び、いわゆるオーバーランド三山の一つとされています。そしてこのアイガーの北壁は幾多の登山家が挑んだ難所なのですが、こうして目の前にすると、ユングフラウにやってきたという感動が湧き上がってきます。。
今日はユングフラウ周辺を散策します。まず登るのはユングフラウ。ユングフラウ山地の最高峰で、標高4158メートルあります。
昔は登山家が苦労して登ったこの山も、今は登山鉄道を乗り継いで簡単に標高3454メートルのユングフラウヨッホ駅まで登ることができます。
下山後は周辺のミューレンやラウターブルンネン、メンリッヒェンなどを散策する予定ですが、天候次第でしょう。山の天気は変わりやすいのです。 -
時刻は6時半。山に登るには早ければ早い方がいいので、急いでカロリーメイトを食べて駅に向かいました。
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朝のグリンデルワルト。私が泊まっていたホテルが左手にあります。
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駅前には日本の団体客が集合し、出発を待っています。
私は駅に入り、今日の切符を買いました。
スイス、特にユングフラウやマッターホルンに行く旅行者の頭を悩ませるのは、「どの切符を買えばいいか」ということです。
現在地のグリンデルワルト~クライネ・シャイデック~ユングフラウヨッホまで単純に切符を買って往復すると177フラン、約18000円です。
他にもいろいろ乗りますし、普通に切符を買うと1日の交通費が2万円越えするのは間違いありません。
ところがスイス・パスやスイス・フレキシーパスを持っていると登山鉄道やロープウェーの切符が25%引きになります。この場合グリンデルワルトからユングフラウヨッホ往復で132.75フラン。これがややこしいのです。
面倒くさいからユングフラウ鉄道パスを買って乗り放題だ!
この場合はユングフラウ鉄道パスの定価が250フラン、スイス・パスやスイス・フレキシーパスを持っていると割引で185フランとなりますから、いろいろ乗れば元がとれそうです。
しかしさらにややこしいことに、このユングフラウ鉄道パスはユングフラウ鉄道のクライネ・シャイデック~ユングフラウヨッホ間が入っていません。別に切符を買わなければならないのです。ユングフラウ鉄道パスを持っていれば半額になるのでこの区間を往復する場合58フランが別途必要になります。
ならばユングフラウ鉄道も乗れる鉄道パスは無いのでしょうか。実はあります。
ユングフラウVIPパスといい、3日間有効で250フランです。このパスはスイス・パスおよびスイス・フレキシーパスを持っていても安くなりませんし、VIPパスそのものの割引率も良くありません。エリアもユングフラウ鉄道パスよりも狭いので、スイス・パスやスイス・フレキシーパスを持っている場合はVIPパスを買うメリットはほとんどないでしょう。
ちなみにインターラーケン・オストからグリンデルワルトやラウターブルンネンまではスイス・パスおよびスイス・フレキシーパスの有効範囲内なので、切符は不要です。
で、私は結局窓口でユングフラウパスをスイスパス割引の185フランで買いました。ユングフラウ鉄道の切符を半額割引58フランで別途購入しています。
駅の窓口は2つしか空いておらず、少々待ちましたが、英語は通じますし、英語をゆっくりしゃべってくれるので有難いです。カードも使えました。
※金額は2013年現在です。最新の情報をご確認ください。
ユングフラウ鉄道パスはユングフラウトラベルパスという名前に変わりました。 -
さて、今日はまずヴェンゲンアルプ鉄道のクライネ・シャイデック行きに乗り、終点でユングフラウ鉄道のユングフラウヨッホ行きに乗り換えます。山の上で散策後、クライネシャイデックまで戻って今度は西側のラウターブルンネンまで下っていく予定です。
切符を買っている間に7:19発の始発電車が出発してしまったので、次の7:47発の電車を待つことにしました。1番線にはインターラーケンからの1番列車が到着。降りた客のほとんどがこれからクライネ・シャイデック行きに乗るのです。おそらく立ち客が出るでしょう。駅の表示を見ると団体専用の列車も出るようです。 -
7:40過ぎにクライネシャイデック行きの電車が入ってきました。インターラーケンからここグリンデルワルトまでは線路幅1000mmですが、グリンデルワルト~クライネシャイデック~ラウターブルンネンを走るヴェンゲンアルプ鉄道は線路幅800mm。線路幅が違うのでお互いに直通できません。
日本の在来線より20センチ狭いので、車体も若干狭いです。 -
空いている座席を確保しました。私の後からも客が乗ってきて満席です。ガイドブックでは進行方向右側の座席がお勧めとのことです。
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電車は時刻通り発車。次のグルンド駅でスイッチバックして、逆方向に進みだしました。
朝の高原の景色を眺めつつ、高度を上げていきます。 -
やがて目の前にはアイガー北壁が見えてきました。ものすごい迫力でそびえ立っています。
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木が少なくなりました。標高は2000mに達しようとしています。
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山小屋やレストランが見えてきました。まもなくクライネシャイデックです。
この辺りのハイキングコースはとても景色がいいのだそうです。後で歩いてみましょう。 -
8:19にクライネシャイデック到着。標高は2,061mです。
反対側のラウターブルンネンからも電車が到着しており、皆ぞろぞろとユングフラウ鉄道のホームを目指しました。 -
8:30発のユングフラウヨッホ行きは座席がほぼ埋まっていましたが、奇跡的に窓側の席を1つ確保できました。線路幅は1000mm。このように線路幅を統一していないので、ユングフラウの入口であるインターラーケン・オストから2回も乗り換えが必要になるのです。
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8:30に発車。クライネシャイデック駅を見下ろすようにカーブしながら山を登っていきます。
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遠くにはラウターブルンネンに下っていくヴェンゲンアルプ鉄道の電車が見えました。
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そして近づくアイガー北壁。この電車はこの先トンネルでアイガー北壁の中に入り、ヨーロッパ最高地点の駅であるユングフラウヨッホまでトンネルの中を登り続けるのです。
トンネル内の勾配は250‰(1km進む間に標高が250m上昇する)ため、車内はケーブルカーのように斜めになります。 -
最初の駅であるアイガーグレッチャー駅に到着。この駅から先ほどのクライネシャイデックまでのハイキングコースは荒々しい氷河の跡やアイガー北壁を横目に見ながら下っていけるので人気のあるコースです。
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レストランで使われる食材をホームに降ろしていました。
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出発後すぐにトンネルに入ります。ここからは終点まですべてトンネルなので、車窓は楽しめません。
その代わり車内のモニターでユングフラウの説明や鉄道の説明などの観光案内が放映されます。
日本語の放送もあり、なんと声がアルプスの少女ハイジでした。
しばらくするとアイガーヴァント駅(Eigerwand)に停車しました。
アイガー北壁の中にある駅で、標高2855mです。 -
もちろん外には出られませんが、駅の通路を歩くと展望台があり、アイガー北壁からの眺めを楽しむことができます。下界からだいぶ上がってきましたね。晴れていて良かったです。
展望台のガラス窓はもちろん開けられません。
駅にはなんとトイレもあります。この駅では数分間停車しました。 -
アイガーヴァント駅を出発して10分ほどトンネルの中を走ると、次はアイスメーア駅(Eismeer) に停車しました。この駅でも数分間停車します。
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アイスメーアは日本語で氷の海。その名の通り駅に併設された展望台から氷河を眺めることができます。
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外は寒いのでしょうが、展望台は窓ガラスか覗き込む形になっており、もちろん開けられませんからそれほど寒くはありません。
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この駅にもトイレがあります。排水はどうしているのでしょう。
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アイスメーア駅を出発。
9:25に終点のユングフラウヨッホ駅(Jungfraujoch) に到着しました。
トンネルの中の駅で、標高3454m。ヨーロッパでもっとも高い鉄道の駅です。
ちなみに世界一標高が高い鉄道駅は中国チベット自治区にある中国国鉄青蔵線のタングラ駅で、標高5068.63mです。 -
さっそく展望台に向かいましょう。
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展望台は大賑わい。今日の定期列車は始発から数えて2本しか到着していないはずですが、団体専用列車が何本も到着しているのでしょう。
奥のカウンターでは飲食物を買うこともできます。なぜか韓国の辛ラーメンが売られていますね。こんな高い場所でそんなものを食べてどうするのでしょうか。 -
展望台からはこの絶景!
世界遺産に認定されているアレッチ氷河です。 -
駅構内は展望台など様々な施設があり、様々な展示があります。
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エレベーターに乗ってスフィンクス展望台に上がりました。標高3571m。屋外なので寒いですが、窓が無い分景色が素晴らしいです。
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目の前にそそり立つ4000メートル級の山々。この山はメンヒと言います。標高4099m。
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そしてこれがユングフラウ。そびえ立っています。
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今日は晴天に恵まれて本当にラッキーです。
はるか下、写真の中央付近にユングフラウ鉄道の起点であるクライネシャイデック駅が見えています。 -
雄大なアレッチ氷河。大自然の驚異ですね。
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アレッチ氷河を雪で覆われた山々が囲んでいます。
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再びクライネシャイデックの方向を観ます。あっちへ行ったりこっちへ行ったり、何度見ても飽きない光景です。
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ユングフラウヨッホ駅はかなり広く、写真中央付近にも展望台があります。
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クライネシャイデック駅を望遠で撮ってみました。
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本日の天候。現在0.2度だそうです。マイナスではないのですね。思ったより暖かいです。
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さすがスイス。高級時計を売るお店もありました。何も3000メートルの山の上で買わなくてもいいと思いますが。
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駅の中をうろうろします。こんなアトラクションもありました。
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ユングフラウの可愛らしいミニチュアです。
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展望台の外に出ました。ここから先ほど見たメンヒの山の中腹にあるメンヒスヨッホヒュッテまで雪原を歩くことができます。晴れていれば素晴らしいハイキングコースですが、雪や霧なら遭難の危険があって歩けません。せっかく晴れているのですから、これは行かなければならないでしょう!
もともと展望台だけをうろうろして下山するつもりでしたが、予定を変更してメンヒスヨッホヒュッテまで歩いてみることにしました。
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