2021/07/17 - 2021/07/24
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ウェンディさん
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この旅行記のスケジュール
2021/07/16
2021/07/17
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飛行機での移動
女満別空港にはJALの朝1便で
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車での移動
女満別空港でレンタカーを借りる(タイムズ・レンタカー)
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黒沢のオムニバス映画「夢」の「鴉」の撮影場所の麦畑へ
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2021年の夏旅は北海道へ。
11年前に訪れた知床を再訪することにしました。
前回は知床滞在2.5日中の2日間が雨という夏の知床らしい天気で、ドライブしながら野生動物にはたくさん出会えたものの計画していたアウトドアのアクティビティの殆どが雨に濡れつつとなり、写真にも記憶にも知床の思い出はあまり鮮明には残っていません。
そこで、今年は知床滞在だけに8日間を費やすというなんとも贅沢なプランニングをしてみました(途中、1日だけ中標津にも足を伸ばしています)。
旅行記タイトルに“贅沢三昧”といれたので、どんなに旨い食事をし高級なホテルに泊まったのかと思われた方もいるかと思いますが、贅沢だったのは時間の使い方。
だってTime is Moneyですから。
Time is Money-このフレーズの一般的な意味は“時は金なり”ですが、実際は様々な意味として使われていて、人生の折り返し地点を過ぎた私たちにとっても、時間は大切なもの。
せっかく知床に行くのだったら、心いくまで知床の自然を堪能したいし、雨や霧の日には代替プランを起動して楽しみたい。
そんな風に考え、“知床only8日間”という通常の旅人ならばまさかと思うような計画を組み実行に移しました。
今年の北海道は異常気象が続いていて例年よりも気温が高く、私たちが滞在していた間も知床なのに最高気温が34℃を超えるような猛暑日もあり、さらに海霧の発生で丸3日間、海岸エリアが霧で覆われ太陽の姿が全然見えない日もありました。
そんな中、天気と相談しながら現地で旅の予定を調整しつつ、その日のベストな遊びを選択し、8日間をフルに活用し、CREWG(Climb・Ride・Eat・Walk・Gallop - 登って、乗って、食べて、歩いて、駆けて)に遊ぶ知床を楽しんできました。
☆★☆2021年7月知床旅のスケジュール☆★☆
■7/17 羽田発 JAL朝便で 女満別へ
小清水原生花園 カムイワッカ湯の滝
しれとこ村つくだ荘 宿泊
□7/18 羅臼岳トレッキング
地の涯(はて) 宿泊
□7/19 知床五湖 ガイド・トレッキング
ホテル季風知床 宿泊
□7/20 海獣クルーズ(羅臼)
地の涯 宿泊
□7/21 羅臼湖トレッキング
海中温泉 探索
らうす第一ホテル 宿泊
□7/22 乗馬(外乗)
野付半島
清里イーハトーブホステル 宿泊
□7/23 斜里岳トレッキング
ホテル山水美肌の湯 宿泊
□7/24 網走観光
女満別発 PEACHで成田へ
☆★☆2021年7月 知床8日間 CREWG旅 旅行記☆★☆
【1】贅沢三昧☆知床8日間CREWG旅
https://4travel.jp/travelogue/11703470
【2】絶景の代償
https://4travel.jp/travelogue/11704548
【3】クジラ跳ね マグロ飛ぶ羅臼
https://4travel.jp/travelogue/11705600
【4】シマウマが駆ける コロボックルの森
https://4travel.jp/travelogue/11708848
【5】ネイチャーガイドと歩く知床五湖
https://4travel.jp/travelogue/11710995
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ 徒歩 Peach
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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2021年の夏旅の計画を練り始めたのは5月のGWが終わってから。
現在開催中のオリンピックTokyo2020を本当にやるのか、中止するのかで世間では様々な意見が出ていた頃だ。
中止派の意見も多い中で政府が出した方針は、基本はオリンピックを開催するというもの。
日本政府の方向性がオリンピック開催ならば、私たちも様々なことに十分注意を払いつつ旅に出ましょう♪とプランニングを開始し、北海道への航空券を手配した。
そして、オリンピックの無観客開会式が始まるちょうど一週間前に、知床へと旅立った。 -
今回の8日間知床旅で私たちが、”出来たらよいね♪”とリストアップしていたのは、
1.羅臼岳トレッキング
2.斜里岳トレッキング
3.知床五湖トレッキング
4.羅臼湖トレッキング
5.原生花園散策
6.牧場での外乗
7.カムイワッカ湯の滝の滝遊び
8.フレペの滝の散策
9.知床岬へのクルーズ
この内、いくつ実行できたかって?
9番目の知床岬へのクルーズ船には海霧に妨げられ乗船できなかったが、残りの8つは無事にクリアし、ほぼ毎日がアウトドアな旅の日々となった。
(写真:女満別 メルヘンの丘)メルヘンの丘 名所・史跡
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羅臼岳(1661m )へのトレッキングが、この知床旅の一番の目的。
知床到着日にウトロのビジターセンターである知床自然センターへと行き、登山の情報収集をしたのだが、結局、天気だけは翌朝を迎えてみないとわからない。
特にウトロのエリアは天気予報が全く当たらない地域で、天気予報で一日晴れとなっているのに、朝からの海霧が1日中続き、終日が霧の中という日もあった。
だから、いつ登るかは出たとこ勝負の博打だったのだが、前日の夕方の天気と翌日以降の天気図を参考に7/18に登ると決定した。
この日は天気図的には快晴となる日だったのだが、1つ問題があり、それは気温。
予想されるウトロの最高気温が34℃という猛暑日で、登山向きの日ではなかったのだが、それでも私たちは登った。
案の定、山頂からの下り道の途中で熱中症気味になり、その後の2日間は熱中症の症状を抱えた状態でのアウトドア遊びとなったが、羅臼岳の山頂から眺めた風景は少しくらいの体調不良とならば交換してもお釣りが来るような絶景で、オホーツク海と太平洋の向こうには国後、択捉の山の姿が見え、最高の登山となった。
でも、あの暑さと同じ条件でもう一度登るかと聞かれたら、その答えは否だ。
(写真:羅臼岳 山頂にて)羅臼岳 自然・景勝地
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もう一つの登山である斜里岳(1547m )も、無事に登ってきた。
こちらは羅臼岳での熱中症の経験を生かして、朝4:45に歩き始めて山頂着が朝8時となった早朝登山で、斜里岳の山頂で朝食のおにぎりをおいしく食べてきた。
斜里岳は沢登りをしながら登る楽しい山なのだが、下りのエスケープ・ルートに予想外の絶景が待ち受けていたのには驚かされた。
(写真 斜里岳 沢登り)斜里岳 自然・景勝地
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知床五湖のトレッキングはガイド・トレッキング・ツアーに参加した。
知床では七月までは熊(ヒグマ)の活動期なので、個人で知床五湖のトレイルには立ち入ることはできなく、自然や熊に対する知識・経験が豊富なガイドさんと一緒に歩くトレッキング(MAX10名)しか認められない。
ガイドの予約は知床財団のホームページからのみ可能で、その費用は3時間5000円前後(ガイド会社により費用は異なる)だった。
私たちのガイドは以前は熊の研究をしていらしたという松田光輝さんで、歩きながら知床の自然についていろいろと教えていただいた。
知床五湖では運がよければ森の中の熊に会えるかと期待したのだが、残念ながら羆の姿はなく、代わりに居たのは水浴びを楽しむ親子鹿。
通常、夏の鹿は湖で水を飲んだり水浴びをするのはマレだそうで、水分は食べる草から十分に補給できるとのこと。
しかし、今年の知床の異常な暑さは鹿の生態にも影響を及ぼし、彼らは湖の水を欲するほど喉が渇いて居る状態に置かれているらしい。知床五湖 自然・景勝地
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羅臼湖トレッキングは、羅臼岳登山と斜里岳登山の日程間の足の運動的存在なのだが、トレイルヘッドへのバスが1日2本(路線バスは4本/1日だがトレッキングする場合に使えるのは2本のみ)のみの、ちょっとやっかいなルート。
さらにトレイルのぬかるみがひどく、長靴でないと歩けない・・・なんていう事前情報まであり、実際に歩けるかどうか不安だったのだが、前日に参加した知床五湖トレックのガイド氏から、このところ雨は降っていないからトレッキングシューズで大丈夫♪との情報をいただき、靴で快適に歩いてきた。
実際のトレイルもぬかるみは一つもなく、トレイルの上をなぞって歩いても靴裏につくのは乾いた土だけ。
コバルト・ブルーに輝く瑠璃色トンボが舞うトレイル歩きは、ちょっとしたよい散歩だった。
(写真:羅臼湖 四沼にて飛び交うルリイロトンボ)羅臼湖 自然・景勝地
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原生花園の散策は何カ所か訪れたが、観光バスが立ち寄るような有名どころは微妙かな・・・という印象で、野付半島の原生花園が一番、“原生”の雰囲気を残していたと思う。
(写真:野付半島原生花園 ノコギリソウ)野付半島原生花園 自然・景勝地
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北海道での乗馬は、私のたっての希望。
私たちが訪れたのは中標津のむつ牧場。
動物研究家のムツゴロウさんが住んでいる牧場で、広大な敷地を有している。
その中をたっぷりと2時間(実際は2時間半)、森の中や牧場を歩き、草原では早駆けで走らせてもらった。
馬で草原を駆けるのはモンゴル以来なのでもう15年ぶり以上。
久々の乗馬は楽しくて、やっぱり馬は最高のリラクゼーションだなと再認識。
(写真:森の奥深く、秘密の花園を歩く/むつ牧場) -
カムイワッカ湯の滝での滝遊び。
硫黄山の麓から流れ落ちるカムイワッカ滝は温泉水が流れる滝で、7月末までは観光客も自身の車でアクセスできる。
8月からの繁忙期はシャトルバス利用のみとなるので、カムイワッカ湯の滝は、7月に知床を訪れたならばぜひ行っておきたいところだ。
(写真:カムイワッカ湯の滝) -
フレペの滝は、前回訪れたときに雨でほとんど見えなかったから、もう一度ちゃんと晴れた日に見たかったところ。
知床自然センターの裏から片道15分ほどの散策でいくことができる。
ひたすら平坦な道を歩くとても簡単なトレイルなのだが、このあたりは羆の出没が多い場所で、クマが出ると、フレペの滝へのトレイルは1日クローズとなってしまう。
私たちも初日に訪れた時はその日の朝に熊が出没したとのことで歩くことができず、2回目のチャレンジでやっとフレぺの滝へのトレイルを歩くことができた。
(写真:フレペの滝)フレペの滝(乙女の涙) 自然・景勝地
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ウトロから出港する知床岬へのクルーズは、予備日を含めて予定していた3日間が全て濃霧で欠航してしまい参加ができなかったが、その代わり、羅臼から出るホエールウォッチングのクルーズ船に乗船することに。
羅臼も港付近は多少霧が出ていたが、霧の規模は船から海獣を探すには支障がない程度。
ゴジラ岩観光所属のカムイワッカ号に乗り、マッコウクジラやイシイルカ、さらに海原に跳ねるマグロの姿を楽しんだ。
(写真:潮を吹くマッコウクジラ)ゴジラ岩観光 乗り物
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旅のポイントをざっとまとめるとこんな感じだが、これだけでは語りきれないのが私と相棒の旅。
旅行記を通して知床の密な8日間の旅を紹介したいと思う。
(写真:神の子池、知床峠など)神の子池 自然・景勝地
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知床旅の出発は7/17(土)の女満別行きの朝1便目にて。
早朝に自宅を出ても間に合う時間の便ではあったが、鉄道トラブルで30分遅延するとチェックインタイムがギリギリとなる可能性があり、余裕を持つ意味でも羽田空港近くの蒲田に金曜の夜は宿を取った。
利用したのはホテルアマネク蒲田。
比較的新しいホテルで内装もまだ汚れも少なく、快適な滞在。
蒲田駅の羽田空港までのシャトルバスのバス停までも徒歩5分強と近く、ツインルームで4800円ならばコスパも悪くはない。ホテルアマネク蒲田駅前 宿・ホテル
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イチオシ
女満別に向かう便は定刻通りの出発。
太平洋を北上し釧路上空を過ぎると眼下に見えてくるのは阿寒岳(雌阿寒岳(1499m))。
阿寒岳は現在も活火山であり、その斜面から噴煙も立ち上っているが、この山はトレッキング可能で6月7月は高山植物の姿も多く見られるという。
阿寒岳は約2万年前の火山活動で10個の山の山頂がカルデラとなり連なり出来上がった山とのことで、その形も独特。
麓の登山口からは4時間程度で往復できるとのことなので、今度チャンスがあれば登ってみたいかな。雌阿寒岳 自然・景勝地
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女満別空港に向けて高度が緩やかに下がり、屈斜路湖、阿寒湖、阿寒岳が一望!
お天気のよい日は、こんな景色を見ることができる飛行機旅は楽しい。屈斜路湖 自然・景勝地
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女満別空港へは定刻の着陸。
荷物をピックアップした後は、レンタカーのカウンターへ。
女満別空港は到着出口の目の前に各社レンタカーのカウンターがあり、そこで受付をしてから、レンタカー事務所に向かう。
私たちが予約をしていたのはタイムズレンタカー。
空港からは道路を挟んで向かい側にレンタル・オフィスがあり、歩いても5分とかからない。
レンタカー費用は免責混みで¥30900円/8日間(じゃらんで予約)。
フルカバーの保険を追加(+8000円弱)でお願いして、準備完了。 -
レンタカーに乗り込んだ私たちが最初に向かったのは、女満別空港近くの大空町。
ここの公園の丘の上には一面のひまわり畑があるという情報を得て、やってきた。
しかし、たどり着いたそこは、一面緑の絨毯。
黄色いひまわりは、一体どこに?
緑の絨毯をよく見ると、それはこれから花を咲かせる成長途中のヒマワリたち。
花を咲かせるにはまだ早かったみたいだ。
その代わり、ひまわり畑の近くで私たちが見つけたのが、映画の撮影地だという場所。 -
イチオシ
ここは黒澤明のオムニバス映画である“夢”の中の一話である“鴉”に出てくる麦畑で、フランスの田舎のオーヴェールの風景を模して、この角度で撮影したそうだ。
鴉の撮影場所は他にもあり、有名なメルヘンの丘も映画の中に使われている。朝日ヶ丘公園 公園・植物園
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北海道独特の起伏のある丘陵地帯を斜里方向を目指して走る。
小清水で海岸沿いの国道244号に出て、小清水原生花園に立ち寄ったのだが、今年の夏の暑さのせいなのか原生花園では本来この時期に見られるはずの浜辺の植物たちの姿は少なかく、ちょっと残念。 -
それでもエゾフウロ(蝦夷風露)の姿やヒオウギアヤメ(緋扇菖蒲)の姿がちらほら。
北海道だというのに気温はウナギ登りで、野草たちもなんだか元気がなかった。 -
ヒオウギアヤメが咲いているのは海岸側ではなく道路を挟んだ湿原側で、湿原の向こうには斜里岳の姿がうっすらと見えていた。
網走国定公園 小清水原生花園 自然・景勝地
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斜里に向かう途中で道路は334号に変わるのだが、ここで、国道を少し離れて寄り道。
寄り道したのはただの道路の脇にある丘の上なのだが、ここが絶景ポイントで“天に続く道”として有名とのこと。
相棒がそういう情報を細かに調べていてくれたので、せっかくなので立ち寄ることにした。
車を走らせているとどこが絶景ポイントなのかいまいちわからなかったのだが、相棒が言うには、この道路に続く丘の上に期待して!とのこと。 -
イチオシ
丘の上で車を降り、道路の中央に立ち、車で登ってきた目の前を下っていく坂を見下ろして納得。
確かに、丘陵をいくつも越えながら続いていく1本道はどこまでも長く、まるで空の中に続いているようで、“天に続く道”のネーミングもぴったり!天に続く道 名所・史跡
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知床での滞在拠点となるウトロ(宇土口)に到着する前にオシンコシンの滝に立ち寄る。
日本の滝100景にも選ばれているオシンコシンの滝の落差は50m。
滝の前にある展望台まで跳ね返る滝のしずくが飛んできて、天然のミストシャワーで気持ち良い。
オシンコシンの滝がかっこよく見えるのは、展望台の一番上ではなく中腹からで、横広がりに分岐したその姿は迫力がある。オシンコシンの滝 自然・景勝地
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イチオシ
ウトロへの到着は11:30。
早朝便だったので、朝は空港で食べた菓子パン少々だけだったのでもうお腹が空きまくり。
この日は羅臼岳や羅臼湖、知床五湖のトレッキング情報を入手するために、知床自然センター(ビジターセンター)へ行くのが第一目的だが、腹は減ってはなんとやらで、まずは腹ごしらえ。
ウトロの道の駅の向かい側にある“荒磯料理熊の家”へ。
せっかくなので知床の海の幸を詰め込んだ刺身定食(1950円)をいただく。
丸々1匹分のツブ貝にホタテ、タコ、ソイにバフンウニ。
“ソイ”は白身の魚で本州のスーパーでは見かけることのない魚で、鯛の漁獲量の少ない北海道では鯛の代替品として食され、別名を“北海道の鯛”といわれている。
食べた感想は鯛と比べるとコリコリの食感は劣るが、淡泊な白身の中に旨味がある魚だった。荒磯料理 くまのや グルメ・レストラン
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お腹がいっぱいになったら、知床自然センターへ。
このセンターにはレンジャーの方が常設しているので、登山やトレッキングについての現在の生の情報を聞くことができる。 -
更にセンター内の掲示板には、クマの出没状況やトレイルの状態を示す掲示物もたくさんあり、知床でアウトドアを楽しむならば、ここのインフォメーションは非常に重要だ。
(写真:羅臼湖へのトレッキング情報) -
知床初日の午後に訪れようと思っていたフレペの滝へのトレイル情報もあり、この日は朝にクマがトレイル近くに居たために、フレぺの滝へのトレイルはクローズとのこと。
旅の初日から予定が崩れてしまうとちょっとがっかりだが、そんな時のためにもバックアップ・プランはいくつか準備してある。知床自然センター 美術館・博物館
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バックアップ・プランを発動する前に、知床自然センター併設のショップでお買い物タイム。
購入したのは3つで、1つは羅臼岳登山用の詳細マップ(500円)で、トレッキング・ルートに関する注意ポイントなども入っていて、旺文社などが出版している一般的な登山地図よりもその内容はかなり詳しい。
この地図は羅臼岳だけでなく硫黄岳までの縦走の情報も事細かに入っているし、表が日本語で裏が英語印刷となっていて、日本語の読めない方にも役に立つ優れものだ。 -
2つ目のお品は“知床カムイワッカの足袋”(1100円/1足)。
コチラのお品は、この日の午後のバックアップ・プラン用に購入した。 -
3つ目はナルゲンのOTF水筒(2640円)で、そのボトル・デザインが知床バージョン。
この吸い口付き水筒は別デザインを愛用していて、2本目の予備品としての購入。
知床デザインはここでしか買えない限定品だ。
ナルゲンのOTFボトルは運動しているときに片手で簡単に飲めて、運搬時に水漏れを起こしにくく、使い終わったら水筒の中までスポンジでしっかりと洗えるので、最近の水筒の中では一番のお気に入りだ。 -
買い物が終わったらバックアップ・プランの始動ということで車に乗り込み、知床五湖方面を目指す。
しかし、目的地は五湖ではなくその更に奥地。
知床岬方向へ、許可を持たない一般車両が行ける最果てまで車を走らせる。
目的地へと到着したら、ズボンを膝までまくりあげ、先ほど知床自然センターで購入したソックスを装着。
このソックスは足裏に様々な形の滑り止めがあり、これを履くと、専用シューズを履かずともアトラクションが楽しめる。 -
専用ソックスを履いて楽しむアトラクションとは、温泉水が流れる滝であるカムイワッカ湯の滝での滝遊び。
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イチオシ
滝の下流の岩場で靴を脱いだら、滝登りの開始。
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このソックスがその効果を十分に発揮するのは水の中を歩く時なので、躊躇うことなく滝水が流れる中をずんずんと岩を登る。
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滝の流れは緩やかなところ、急なところとあったが、このソックスさえあれば、どこだって無敵で歩けてしまう。
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このカムイワッカ湯の滝はその名が示すように上流から流れてくるのは硫黄山から湧き出す温泉水で、温泉滝登りができる日本では珍しい滝だ。
流れ落ちる滝の水温は程よい温度で、気持ち良い滝遊びなのだが、実は、私にはちょっと辛かった。 -
どうして辛かったかって?
それは私がアトピー体質で皮膚があまり丈夫ではないから。
硫黄山から流れ出す温泉水の泉質は、群馬の草津の湯と匹敵するほどのピリピリ加減で、滝水に浸かる部分にあった足の傷にはかなり染みて、この日の晩に足を見たら、傷の周辺が熱を持って腫れていたほど。
カムイワッカ湯の滝で皮膚が丈夫ではない方が遊ぶならば、多少の痛みを伴う覚悟が必要だと思う。カムイワッカ湯の滝 自然・景勝地
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カムイワッカ湯の滝の滝自体は四の滝まであるが、無許可の観光客が歩けるのは一の滝まで(最初の一段目の滝まで)。
二の滝以降は岩が滑りやすく危険ということで、2021年は許可を得たガイド同伴でなければ登ることはできない。 -
通行止めのロープ越しに見える二の滝の姿。
面白そうなのに行ってはダメとは、なんとも罪深い景色だ。 -
滝は登っている時はあまり斜度を感じなかったが、一の滝の一番上から下を見下ろすと結構な岩の斜面の角度だ。
滝を下る時は、登りよりも慎重に! -
クロックスなどで滝を登っている人もいたが、途中で脱げたりすると危険。
クロックスを履くくらいならば、スニーカーがびしょ濡れになる覚悟でグリップのしっかりしたスニーカーのような靴で滝の中を歩く方が安全ではないのかな。
私達のように専用のソックスを購入するのが一番簡単で、ソックスは洗って乾かせば小さくまとまるし荷物にもならないので、おすすめだ。 -
流れが緩やかな部分には滝つぼがあり、この滝つぼで水着になって温泉を楽しむ人もいるという話を以前に聞いたことがあったが、現在は温泉の湯温があまり高くないせいか、入浴している方の姿は見られなかった。
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沢(滝)登りというにはあまりにアトラクション的なカムイワッカ湯の滝は子供でもちょっとしたアドベンチャー気分が味わえ、もちろん、おばちゃんだって楽しかった。
11年前(2010年)に知床を訪れた時は熊の出没が多く、7月-8月を通してカムイワッカ湯の滝への道が閉鎖されていて来ることができなかった場所なだけに、1時間ちょっとの滝遊びを子供みたいに堪能した。 -
滝遊びを楽しんだ後は、レストタイム。
道の駅ウトロ・シリエトクで、ご当地ソフトクリームのコケモモ・ソフト(400円)を。
ご当地ソフトは往々にしてイマイチな味のことが多いのだが、こちらのコケモモは比較的マシな味で美味しかったが、コケモモ味だけだと少し飽きるかな。
バニラとのダブルがお勧めだ。カウベリー グルメ・レストラン
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さて、知床での最初の宿は“しれとこ村 つくだ荘”(37400円/二人 1泊2食)。
つくだ荘は見た目は合宿所の様な造りだが、お料理が美味しいことで有名な宿だ。
今回は知床初日ということで奮発して、毛ガニ一杯をつけた夕食。
毛ガニは味噌がタップリで美味しかったが、実はそれよりも美味しかったのがメンメの煮つけ。
メンメは北海道の呼び名で、本州ではキンキ。
その煮物が絶品で、ほっぺたが蕩けそうなほどだった。 -
更に、つくだ荘は温泉も柔らかな良い泉質だ。
“熊の湯”と呼ばれるそのお湯は赤みがかった濁り湯で、少しトロミがある純生温泉だ。 -
温泉の泉質はほぼ中性で、重金属もそれほど多く含有せず、更にほとんど匂いもないのにこの赤い濁り湯。
もしかしたら“熊の湯”は、植物性有機物を含むモール温泉なのかもしれないが、どこにもそのような記載はなかったので、この濁り湯の秘密は私には解き明かせなかったが、とろみのある湯には体をあたため、リラックスさせてくれる効果があることは、間違いがない事実だ。世界自然遺産の宿 しれとこ村 宿・ホテル
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2021年☆知床旅行記1冊目の最後は、Smart Traveler(スマート トラベラー)のクリーニング・サービスの利用報告記事を!
少し前に行われたフォートラベルの第6回写真コンテストで景品としていただいた“スマートトラベラーの洗濯バウチャー”を今回の旅で使ってみました。
私のところに“スマートトラベラーの洗濯バウチャー”が郵送されてきたのは新型コロナが流行し始めた頃で、それ以降は国内と言えども長期の旅行は難しく、洗濯物が大量に出るような旅には出られませんでしたが、この知床8日間旅で、やっと利用できることになりました。
今回は、私と相棒の登山ズボンなど衣類16枚にソックスなどの洗濯をお願いしました。
クリーニング・サービスを依頼できるのは洗濯機+乾燥機を使える衣類だけなので、旅の間に使用した衣類全体の2/3位の量程度。
その洗濯物を帰路の空港のABCカウンターに置いてくるだけなので、サービスの利用は至極簡単で、更に帰宅後の洗濯物の量がいつもの山旅の1/3程度であったのは、主婦としてはかなり楽!でした。
ランドリーサービスなので日数は1週間程度かかるのかと思っていたら、空港でお願いした洗濯物は翌日の夕方には綺麗に畳まれ、梱包され、宅急便に乗せられ、自宅に届けられたのは48時間後と、その仕事は迅速でびっくり。
洗濯物の量は2人分の衣類(写真)を詰めても、指定ビニル袋Lの半分にも満たない程度でしたので、4人家族やグループで利用するとちょうど袋一杯の洗濯物となり、利用料金も無駄なく使用できそうです。
無事に家に帰り、家族の衣類を洗って干して畳んで収納する…までが主婦(主夫)にとっての旅。
真の意味での旅は、旅行に出ている間の日数だけでは終わらないのです。
旅の終わりに家で目にする山となった洗濯物の片付けは結構重労働なので、こんなサービスがもう少しお手軽価格で利用できたら、嬉しいですよね。
続きの旅行記:【2】絶景の代償
https://4travel.jp/travelogue/11704548
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旅行記グループ
北の大地を遊ぶ
この旅行記へのコメント (2)
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- mistralさん 2021/07/29 11:35:29
- 贅沢な滞在。
- ウェンディさん
お久しぶりです。
オリンピック開催前に、飛んで北海道へ。
タイトルどおり思いきった贅沢な時間の使い方をされましたね。
旅行記最初の部分に今回のご旅程の概要が載っていますが
それから拝見するだけで充実ぶりが伝わります。
女満別、メルヘンの丘、これぞ北海道というお写真!
可愛らしい一軒家と丘がメルヘンチックです。
ご旅程の詳細はこれから旅行記で明かされるのでしょうね。
購入品の中にあった、カムイワッカの滝登り用の足袋、
かなりの優れものですね。
もう随分前に、まだ息子たちが小さい頃にその滝を訪れ、
温泉水が流れているとのことで、多分裸足で夫と息子たちは
登っていった記憶があります。
こんな足袋を履いたらずいぶん楽だったのにと思いました。
続きの旅行記を楽しみにお待ちしております。
暑さ厳しい折、どうぞご自愛を。
mistral
- ウェンディさん からの返信 2021/07/29 22:56:17
- RE: 贅沢な滞在。
- mistralさん こんばんは。
お久しぶりです。
知床だけに8日間を費やす贅沢な旅を実行してきました。
今年の擦れ床は営業している宿の数も少なく、更にせっかく予約した宿が旅の1か月前になって休業通知を出したり…とReプランニングに手を焼いた旅ではありましたが、旅を終えた今、振り返ってみると、よくもまあ、毎日アウトドア三昧で過ごしたものだ!と我ながら感心しています。
カムイワッカ湯の滝でのあの足袋ソックスは、購入前に考えていた以上に優秀な機能を発揮してくれ、足元を気にせずに滝の岩登りを楽しめました。
足袋ソックスは1足1100円と少しお高いのですが、滑り止め効果は抜群。
だから、カムイワッカの滝をおとずれる旅人の皆さんにぜひ購入を!と宣伝したいところですが、いかんせん、世の中には滝の岩登りアドベンチャーの機会って、そんなにないのですよね。
ソックス入れにしまい込んだカムイワッカ足袋を横目に、何に転用できるか思案していますが、なかなか別のアイディアが浮かんでは来ません。
良いアイディアがあれば募集中で、カムイワッカ湯の滝の口コミで、足袋とともに広報しちゃおうと思っています。
ウェンディ
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