2010/10/16 - 2010/10/16
114位(同エリア1523件中)
Decoさん
この旅行記のスケジュール
2010/10/16
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アトラス出版(出版社兼地元関係の本屋さん)
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徒歩での移動
ロープウェイと徒歩でホテルへ
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この旅行記スケジュールを元に
第一日、尾道でノスタルジックな雰囲気を満喫し、二日目は瀬戸内海を渡って松山へ。松山城に道後温泉。定番コースをめぐるDecoに、思わぬ出会いが…それは本屋さんでの出来事でした。
(2021/9/5)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 船 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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かなりお得なプランで泊まった東急イン。朝起きて、朝食を取って、出発です。昨日の尾道で早くも体力を消耗しており、はやくもバテ気味です。
広電に乗って宇品港へ。この15年前も来たことがあるけど、とてもきれいになっていました。
松山行きの快速船「スーパージェット」は所要時間は約70分。料金は\6,000なり。ちょっと高いんじゃないの、と思ったけど、フェリーは物凄く時間がかかるし、ここは仕方ありません。瀬戸内海汽船 乗り物
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高速船でのんびり瀬戸内海を見て、ボーっとしてると、松山観光港へ到着。ありゃ、こっちのターミナルもきれいになってる。
時の流れを感じたのでした…
ここから松山ですが、道後行きのリムジンバスもありましたが、あえて情緒を満喫するために、伊予鉄(松山の私鉄)高浜駅へのバスに乗車。
高浜駅は相変わらずクラシックで素敵です。
旅に出る前は、体調が優れなかったのですが、何故かここでふっと気分が軽くなります。
私は松山から南、宇和島方面が大好きなのです。のんびり、ゆったり、穏やかで優しい風土で、心も体も癒されます。高浜駅 駅
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待ち時間がちょっとあったので、「坊ちゃん」に出てくる「ターナー島(四十島)」を撮影。
四十島 自然・景勝地
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さて、そうするうちに電車がやってきました。
乗車して、電車にゆられて20分程、「松山市駅」に到着です。
【アトラス出版】
ぶらぶら歩いていると、「アトラス出版」という看板が見えます。この出版社、地方の小出版社なのですが、良い本を出しているのです。
1階が書店になってて、「郷土の本あります」という張り出し。中に入ってみると、愛媛、いや伊予関係の本がいっぱい。
思わず三冊購入。
今回の旅、宇和島の友人を訪ねるのが目的の一つなのですが、真ん中の「宇和島をゆく」の執筆協力者の中に友人の名が!
書店スペースの奥の方には、机とパソコンがあって、聞いてみると編集をしているということで、宇和島の友人のことを話すと、出版社の方は「その本私が編集したんです」
…ということで、コーヒーまで出していただき、お話させていただきました。
明日友人に会う予定だというと、編集の方は「じゃあ、遊子水荷浦(ゆすみずがうら)に連れて行ってもらったら? 段畑が素敵よ」とのことで、行先決定(笑)!
アトラス出版のお二人、お忙しい中ありがとうございました。 -
市電で大街道へ。とあるお店で和食のランチを食べました(店名は失念)。
大街道商店街 市場・商店街
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さて、松山といえば司馬遼太郎の「坂の上の雲」。元々有名ですが、この頃NHKでドラマ化されてすっかりお茶の間にも知れ渡りました。
ここ7年程松山を訪れていませんでしたが、ホテルに荷物を預け、昼飯を食べて「坂の上の雲」ミュージアムへ。
お城のすぐ下にあります。凄く立派な建物で、しかも平日だというのに人が多い! 団体も次から次にやってきます。
展示を見学していたら、団体のおばちゃん達が賑やかで。「もっくんが、阿部寛が…」としゃべりっぱなし。十分程待って見学したのでした。
でも、ラッキーだったのは、特別展が「陸羯南」だったこと。東京での正岡子規の後見人みたいな人です。気骨はあるが、優しい人で、子規が病気の痛みで苦しんでいると、手を握ってもらうだけで痛みが和らいでいたとか…
私が好きなのは「坂の上の雲」で好きなのは、秋山真之の上官・島村速雄と、この陸羯南となのです。
ちなみに、島村速雄のご子息は柳川の旧藩主・立花家に養子に入り、料亭兼旅館の「御花」の経営を立て直して今の姿にしました。その方が書かれた本の中で父・島村速雄について書かれた部分を読んだことがあり、そこが忘れられません。
島村速雄は温厚は人柄で知られ、家庭でも怒った顔を見せたことがなかったそうです。しかし、いわゆる”特攻兵器”である人間魚雷の話が出たときは、「はじめから操縦者が死ぬことを前提とした兵器などあるか」と激怒した…とのことです。
話がそれましたが、ここはしっかり一時間以上見学しました。坂の上の雲ミュージアム 美術館・博物館
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次いで近くの「萬翠荘」へ。昔は県立美術館の別館で無料だったのが、今は有料…
旧藩主の久松氏が建てた本格的洋風建築のお家です。萬翠荘 名所・史跡
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続いては、秋山兄弟の生家が復元されているとのことで見に行きます。
松山、「坂の上の雲」ブームです。秋山兄弟生誕地 名所・史跡
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こちらは秋山兄弟の碑文です。
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碑文の要約。
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質素な家だった…ということですが、復元された家屋は木の匂いも清々しくて新しくて、気持ち良かったです。
昔の家…という感じはあまりしませんでした。 -
スタッフの方に写真を撮影していただきました。
秋山真之像の横にて。 -
こちらは乗馬姿の秋山好古像の横で。
私は記念写真はどうも苦手なのですが、良い思い出です。 -
松山に来たからには、温泉とお城は欠かせない。温泉は夜でも良いから、とにかくお城へ、ということで、ロープウェイ&リフト乗り場へ…
乗り場もきれいになって、2階に展示室があって、ドラマの展示をやっているということで、ここでも30分程見学。ちなみにここも600円。
羽織袴の案内嬢がちょこちょこ出てきて説明。
写真は正岡子規の病室。松山城山東雲登山口~長者ヶ平ロープウェイ 乗り物
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こちらは子規の書斎。
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スタッフの方に写真を撮っていただきました。
右手に持っている小冊子は、「松山百点」という、伝統、文化、歴史、風俗などをテーマにした雑誌で、エスプリが効いていて、ユーモアがありつつも文化の香りもして…さすが俳都松山という感じで、私も一時は定期購読をしていました。
尚、写真はありませんが、お城まではロープウェイとリフトが平行して運航しています。スピードならロープウェイですが、私は臨場感があってゆっくり景色が眺められるリフトが好きです。
また、リフトに乗って良かったのは…下のネットに「松山言葉展」の入選の言葉が大きく張られていたこと。
「いいじゃないか。生きるのが下手でも」
「あんたは、あんたのままでええんじゃ」
私もこの年になって思うに、生きるのが上手な人って滅多にいないと思います。誰しも理想はありながらも、その通りに進む人なんてほとんどいないのかも。
誰しも不満はありながらも、自分の生活の中で楽しみや喜びを見つけていくことが大切なのかも知れません。 -
リフトを降りて、本丸へと進みます。
途中、いくつかの門をくぐります。松山城 名所・史跡
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こちらは第一の門、「戸無門」です。その名の通り戸はありません。ここをくぐると場内エリアに入ります。
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その次に筒井門。かなり立派な門で、実質的にここが第一の門になります。この横には隠れ門があり、戸無門をするっと抜けて太鼓門前に集結した敵を背後から襲う…なども想定さていたようです。
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この後、太鼓門を抜けて、山の頂上、本丸の広場へ。ここには売店やトイレなどもあります。尚天守閣ゾーンにはトイレはないので、要注意。
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天守閣ゾーンに近づきます。ここからは有料です。
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天守閣ゾーンに入ります。
松山城は関ヶ原の戦いの後、加藤嘉明によって築かれました。その後幕府草創期に多発した大名の転封や廃絶(!)があり、松山城も紆余曲折を経て、徳川氏と姻戚関係にある久松家が入り、明治維新まで続きました。
当初は五層五階だったそうですが、久松氏により三層三階に改築されました。しかし落雷によって焼失、明治維新も近い1854に再建されました。
松山城は現存12天守の中で最も”新しい”建築なのだろうです。
天守は大天守と小天守に二つの櫓を加えた四角形になる連立型天守。現存の大天守の他、失われた小天守や櫓も木造で復元されています。松山城 名所・史跡
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有料ゾーンに入りますが、この「筋鉄門」から内庭に入り、大天守に入ります。
松山城 名所・史跡
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大天守最上階から見た南側の眺めです。本丸の広場の先に松山市街が見えます。
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もう一枚、撮影しましたが、11年前の旅行ゆえ、方向は失念。多分、北側ではないかと…?
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イチオシ
ホントは歩いて下って「二の丸史跡庭園」でのんびり休みたかったけど、タイムアウト。
リフトで下ってホテルへ戻り、チェックインしてそのまま路面電車で道後温泉へ。
ライトアップされた姿もなかなかのもの。
道後温泉本館、内湯だけですが、やっぱり歴史ある建物で良質のお湯に浸かるのは最高です(源泉100%かけ流しのアルカリ性単純泉)。
この後、三年程前に松山を訪れましたが、このときはインバウンドの外国人客が列をなしており、とても入る気になれませんでした。
インバウンドで外国の方が日本の文化や習慣にふれるのはとても良いこと。でも、人が多くなりすぎるのは複雑です。この本館は、元々地元の方が気軽に利用していた施設ですから。
三年前、地元の方は多分別館の椿の湯を使っていたのではないかと思います。今はコロナで元に戻っているのかも知れませんが。道後温泉本館 温泉
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こちらは道後温泉駅の坊ちゃん列車。
坊ちゃん列車 乗り物
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ホテルに戻りました。本日の宿泊は「ホテル三番町」。ここは実質的に「チェックイン松山」というホテルと繋がっていて、最上階の展望大浴場も自由に利用できました。
ホテル三番街、部屋はごく普通のビジネスホテルですが、携帯の各社の充電器が備えられていたり(まだスマホが出始めた頃でした)、空気清浄機があったりで痒いところに手が届くホテル。なんと洗濯機も備え付けられていてびっくりしました。ホテル三番町 宿・ホテル
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これはユニットバスに備え付けられたスイッチですが、なんと、浴室乾燥機能もついていて、至れり尽くせりでした。
この日は本当に駆け足で松山を廻りました。子規記念博物館と、子規堂に行けなかったのが残念!
翌日は、南伊予が誇る(?)レトロタウン、大洲と宇和町(現西予市)を訪れます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- チーママ散歩さん 2021/09/05 17:25:05
- 昨年のことがすでに懐かしい
- こんにちはDecoさん。 道後温泉ですね~。
私が行ったときはシートがかかっていてプロジェクションマッピングを
していたので全体イメージが今いちでしたが。
なるほどいいレトロ感ですね。
入場制限で私も入れなかった口です。
中が見てみたいですね(#^^#)
こんなすごいのなぜ今までご披露なさらなかったのですか?
あっ。生Decoさん♪こんにちはしていましたね。
やっとイメージがつながりました。
松山の子規記念博物館も行きたかったなあ。
やっぱり行くべきでした。
お城では筒井門など知っていたら、もっとしっかり見てきたのに(#^^#)
私もリフトのネットの言葉に励まされました。(笑)
方言ってあったかいですよね。
あんたは、あんたのままでええんじゃ。だなんて。
本当にあたしこのままでいいの~?って( ´艸`)
少し前の旅行記ですが。
ネットの言葉は同じのようですね。
お邪魔しました。
- Decoさん からの返信 2021/09/06 06:13:05
- Re: 昨年のことがすでに懐かしい
- チーママ散歩さん、おはようございます。
そういえば、チーママさんも四国の旅、行かれてましたね。
確か、私がチーママさんの旅行記にコメントしたのはあれが初めてだったような気がします。
この旅行記、フォートラを始める前のものなのです。以前は古い旅行の記録を出すことは考えていませんでしたし。
この旅のスタイルが、本来の私が好きな旅の形。今から11年くらいまではこの形で頻繁に旅をしていましたが、その後我が家の人も動物も高齢化して長い旅も難しくなり、今の日帰り温泉の旅になっています(^^;
リフトの言葉、じーんときました。さすが俳都・松山。言葉のセンスが素晴らしく、そこに温かさやユーモアを込める精神があるのですね。
私も、私のままで、旅行記を書いたりしていきたいと思います。
これからもよろしくお願いしますね!(^^)!
Deco
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