2010/10/19 - 2010/10/19
206位(同エリア2168件中)
Decoさん
この旅行記のスケジュール
2010/10/19
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徒歩での移動
これ以降、「友人のTさん宅」まで移動はすべて徒歩です(宇和島市内)
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宇和島の名刹が集まる辰野川沿いを散策します。
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司馬遼太郎が愛した神田川原を歩きます。
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御通橋
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友人のTさん宅
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車での移動
これ以降、記載があるもの意外はすべてTさんの車に乗せていただき、移動
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徒歩での移動
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この旅行記スケジュールを元に
思い出の秋の旅の旅行記も五日目、終盤へ。
前日は、宇和島の友人Tさんに遊子水荷浦の段畑などに連れて行っていただき、宇和島近郊を堪能しました。
この日は、宇和島からJR予土線と土讃線で高知へ向かう予定…でしたが、思わぬ展開に。
「宇和島人の熱さ」を感じた旅でした。
(2021/9/29)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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宇和島での旧友との再会を果たし、旅は後半へ。
昨日まではハードなスケジュールだったので、今日はちょっとゆっくり。
11時半に宇和島発の列車に乗り、予土線・土讃線で高知へ抜けようと計画。愛媛の南から高知の西側へ抜けるローカルなルートで、15時着の予定です。
ホテルをチェックアウトして、列車に乗るまで2時間半ほどあるので、のんびり市内を散歩します。
宇和島には、幾つかお気に入りのお散歩コースがあるのですが、時間もあまりないので、一番お気に入りのコースを。(今回は時間がなく、宇和島城や天赦園、アーケード街などはいけませんでした)
城山の北を流れる辰野川を遡ります。最初はごく普通の住宅街ですが、町中なのに川は意外にきれいです。 -
徐々に川が深くなってきます。赤い橋の先にお寺も見えます。
このお寺は西江寺と思われます。
司馬遼太郎の「花神」や「伊達の黒船」で登場した提灯屋嘉蔵こと、前原巧山(大村益次郎と共に蒸気船を造った)の墓があります。西江寺庭園 寺・神社・教会
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渓谷の趣のある風景になってきます。
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等覚寺です。宇和島藩主伊達家の墓所があります。
この先、山沿いの道に入り、愛宕山展望台を目指しますが、七年ぶりの宇和島、道を間違えてしまいました。途中で道にいた中年の女性の方に道を尋ねると、親切にも登り口まで案内してくださいました。
なんでも、今は大阪に住んでいるが、里帰りで宇和島に帰ってきているとのこと。
司馬遼太郎の「街道をゆく」に沿って宇和島にやってきた、と言うと、「それなら、当然、大阪の『司馬遼太郎記念館』も行くんでしょ?」
今回の旅、元々体調が万全でないことに加えて風邪気味。徳島まで行って、調子が良ければ大阪までと思っていたのですが…やっぱり大阪まで行こうかな~龍華山等覚寺 寺・神社・教会
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イチオシ
愛宕山(愛宕公園展望台)にやってきました。ここからも宇和島城が見えます。
愛宕公園展望台 名所・史跡
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愛宕山展望台(愛宕公園)から神田川(じんでんがわ)沿いに歩きます(神田川原)。
司馬遼太郎が国内で好きだったのは、宇和島と島原だったと読んでことがありますが、ここ神田川原は司馬氏が宇和島でも特にお気に入りの場所だったそうです。よく手入れされた武家屋敷に川沿いの石垣に木々が生い茂る場所だったといいます(多分、1960~70年代ではないかと想像しています)。
しかし、その後護岸工事などが行われ、大きく姿を変えたようです。司馬氏もその姿を見てつらそうにしていたとか。
私が宇和島を訪れ始めたのは1990年代後半でしたが、その頃にはすでに司馬氏の文章の面影を感じるのは難しい状況になっていました。 -
「御通橋」に来ました。
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幕末四賢公の一人、伊達宗城が御殿から、四代藩主の奥方、五代、七代藩主の母君のお墓のある、法円寺に行くために、かけられた橋…と書かれていますが、それよりかなり以前の城下絵図にもこの橋が載っているそうです。
また小説などの影響で、おらんだおイネこと、楠本イネも一時期このあたりに住んでいたと思われがちですが、実際はこれより上流の勧進橋のあたりだったそうです。
以上のお話は、Tさんからうかがいました。 -
司馬氏の「花神」の主人公、大村益次郎の住居跡へ。
この看板以外には往時をしのばせるものはありませんが、のどかな住宅地で、周囲には古き良き宇和島の雰囲気が残っていました。大村益次郎の住居跡 名所・史跡
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説明です。
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この後、駅に戻る途中でTさんに昨日のお礼かたがた、ご挨拶をして行こうと電話して訪問…ですが、ここで衝撃の展開が。
高知までJRで行くと私がお話すると、
Tさん「高知との県境まで送りましょう」
Deco「ええっ、お気持ちは嬉しいけど、そこまで甘えては…」
Tさん「ご迷惑でないなら」
Deco「えっ、そんなことはありません」
ということで、急遽ドライブに変更(^^; -
Tさんのゴツイ車(今時の言葉で言えばSUVでしょうか)で、高知県高岡郡の梼原町へ向かいます。
梼原町、高知県西部の山間部、愛媛県との境に位置しており、交通の便が悪く、高知市への出張には、昔は往路だけで途中宿泊しなければならなかったとか。
町が半分愛媛県に食い込んだような形になっていて、車ならむしろ宇和島の方が便利らしいのです。Tさんには、「病院などは宇和島に行く人が多い」という話をうかがった記憶があります。
実際、方言などは土佐というより伊予風の柔らかい言葉なのです。多分、伊予から入った人が切り開いた土地ではないかと思います。
実は、この7年前(今から18年前)にも、Tさんに案内していただき梼原を訪れました。維新の群像や、龍馬脱藩の道などを見学。脱藩の道は車道から5分ほど山の中を歩いて見に行くという本格的な歴史の旅でした。今思えば、Tさんの行動力と知性と学識のおかげで、普通の旅行ではなかなか行けないような所にも行けたのだと思います。今、改めてTさんに深く感謝し、その優しさを思い出すのです。
さて、再訪した梼原ですが、観光バスが押し寄せています。あの静かな梼原が…呆然とするTさんとDeco。
ちょうどNHK大河ドラマで「龍馬伝」が放映されていた頃で、ドラマのテーマ館+土産物売場がオープンしていました(多分、期間限定で今はないと思います)。 -
物産館では、団体のおばちゃんたちが「龍馬饅頭」を手に抱えて大声で叫びまわる…
それにもめげず、「龍馬出会い博」の会場を見学しました。梼原千百年物語り資料館(梼原町歴史民俗資料館) 美術館・博物館
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梼原を出て、JRの近くの駅へ向かう予定…でしたが、ここでTさんの爆弾発言第二弾。
Tさん「よかったら、高知まで送りましょう」
Deco「ええっ、そんな、Tさん、帰りが大変じゃないですか。」
Tさん「いや、宇和島から高知なんて、Decoさんが想像するほど遠くでもないんですよ。ご迷惑でないなら」
Deco「そんな、迷惑なんてとんでもない」
(でも、宇和島から高知ってやっぱり遠いと思います)
ということで、県境の山を降りて高知県に入り、須崎の道の駅で昼食。そして、海沿いの道を走り、武市半平太の像を見学。
須崎市から高知市までは、高速か国道56号を利用するのが一般的かと思いますが、Tさんはわざわざ海沿いの横浪黒潮ライン(高知県道47号)を進まれました。武市半平太像と、土佐の海を見せたかったのだと思います。
Tさんがおっしゃるには、太平洋から上がる朝日を見て生活する土佐と、瀬戸内や宇和海に沈む夕日を見る伊予では性格や考え方も違ってくる…とおっしゃってました。
伊予(愛媛)でも、特に宇和島などの南伊予は土佐風の豪快さや熱さが感じられると思うのですが、Tさんは、根本的に違う部分があるとおっしゃっていました。武市半平太像 名所・史跡
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高知市の桂浜に坂本龍馬の銅像があり、東の室戸岬に中岡慎太郎の銅像があります。それなら土佐勤皇党を率いた武一半平太銅像がないのはおかしい、ということで、ここ須崎氏に建立されました。
武市半平太銅像、なかなかに凛々しく、美男です。
*ちなみに、さらに西の足摺岬にはジョン万次郎の銅像があります。 -
土佐勤皇党の党員の名前が記されていました。
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横浪黒潮ラインからの太平洋の眺めです。
横浪黒潮ライン 名所・史跡
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横浪黒潮ラインから太平洋岸の県道を進み、高知市内の桂浜に到達。
桂浜 自然・景勝地
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逆光かつガラケー(デジカメのメモリーがいっぱになってしまいました)での撮影で写真は良くありませんが…龍馬像です。
隣には特設の櫓が組まれて、間近で銅像を見られるようになっていました。坂本龍馬銅像 名所・史跡
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イチオシ
海を見つめる龍馬像。
この後、Tさんに高知市内まで送っていただき、お別れとなりました。
そして、これがTさんと会った最後の日になってしまいました。
七年前もお世話になりましたが、今回はそれ以上にお世話になってしまいました。ありがとうございました。
【宇和島人とは】
司馬遼太郎はかつて、宇和島人を「古風な都会人」と表現しました。確かに、城下町であり、幕末には伊達宗城という英名な藩主の元、“蘭学は宇和島”とも称される程に文化の高い土地でした。そんな風土に育まれた宇和島の人々を司馬氏は「能力がありながらも、目立つことを避ける」と評しています。
一方、アトラス出版さんの『新宇和島紀行』では、「宇和島人は熱い」と書かれています。真面目で勤勉ながらもどこか地熱のような「熱さ」を持っているということです。
同じ熱さであっても、土佐のどこか突き抜けたような熱さとは違う。
福岡に戻ってから、アトラス出版さんに「Tさんに高知まで送ってもらいました」とメールしたら、
「宇和島らしいというか、気に入ったらとことん付き合うという感じです・・・ね。やっぱり…宇和島の人は熱い」と返信が帰ってきました。
Tさんは心に熱いものを持った人でした。
当時も私はTさんにはとても感謝していました。時間を割いて、自ら運転して案内してくださったことに対して。そして負担をかけたことにも申し訳ない気持ちもありました。
今、11年経って、それと同時に、いやそれ以上に心の温かさ、優しさ、思いやりを感じ、そうした気持ちで接してくださったことに言いようのない感謝の気持ちと、もう会えない寂しさを感るのです。
Tさん、どうぞ安らかにお休みください。ありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- yamayuri2001さん 2021/10/03 20:38:21
- 遊子水荷浦の段畑
- Decoさん、こんばんは。
私が四国へ初めて訪問したのは、愛媛でした。
その時、愛媛の人はなんて優しいのだろうと
感動しました。
その後、徳島・香川を訪問したら、やはり優しい人が多くて
感動しました。
高知の人は、いごっそうと言うイメージから、
自信家で怖い人が多いのかなと思っていましたが、
全く違っていました。
土佐の方々も、人情味のあふれる優しい人が多かったのです。
Decoさんの旅行記を拝見して、その思いを一層濃くしました。
旅先での人の優しさは身に沁みますね。
宇和島の様々な名所、ゆっくりと回りたい所ばかりです。
私は時間が無かったので、宇和島城や遊子水荷浦の段畑などの
限られたところにしか行けませんでした。
でもあの美しい海で、急な斜面で畑仕事をしていた人々と
短い時間でしたが、いろいろとお話しさせていただいて
印象に残っています。
Decoさんは、とても丁寧にゆっくりと
街を楽しまれましたね。
深い感性と知性をお持ちのDecoさんだからの旅だと思いながら
拝見しました。
旅行は、景色も食も魅力ですが、様々な土地の方との
出会いも、楽しいですね。
また、お邪魔します。
yamayuri2001
- Decoさん からの返信 2021/10/04 19:19:55
- Re: 遊子水荷浦の段畑
- yamayuri2001さん、こんばんは。
愛媛の人が優しい…私も同感です。まず、ことばが優しいですね。穏やかで角がなくて。攻撃的でない。松山で過ごしているとほっとします。
高知は、また違った雰囲気がありますね。ストレートですが、情が厚くて人が良い。
宇和島などの南予は、私の印象ですが、松山の穏やかさ・優しさと高知の情の厚さの間にあるように思っています。
余談ですが、私の宇和島の知人友人は、皆高知県人が好きなんです。皆仲が良いとか、くよくよしないで大らかだとか。それもなんとなくですがわかるような気がします。
yamayuri2001さん、遊子水荷浦に行かれたのですね! あそこは個人ではなかなか行けない。レンタカーなど車がないと難しいと思います。時間がないと言われつつも、しっかりポイントは抑えられていますね(#^^#)
深い感性と知性…過分なお褒めの言葉をいただき、恐縮です。私は結構興奮しやすいので、それでいつも失敗しては自重しなければと思っています。
>旅行は、景色も食も魅力ですが、様々な土地の方との出会いも、楽しいですね。
まさにその通りだと思います。せっかく旅に出たのだから、その土地の自然、文化や風土にふれたい。その最たるものが「人」だと思います。その上で先日の北海道の旅行記のような、心に深く響く気づきや感動が生まれれば最高ですね。
素敵なコメントをいただき、ありがとうございました。
Deco
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