
2021/03/27 - 2021/03/27
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ウェンディさん
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この旅行記のスケジュール
2021/03/26
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下田を愉しむ1日目は爪木崎→恵比須島→ペリーロードで海底火山が作り上げた地形とレトロな町並みを愉しむ
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弓ヶ浜を借景にするホテル季一遊は、大人がのんびりと過ごす宿。 ゆったりとした大浴場でリラックス。
2021/03/27
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朝の散歩は弓ヶ浜がスタートポイント
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逢ヶ浜は知る人ぞ知る奇岩ポイント。干潮から満潮時に切り替わる瞬間、不思議な音を出すスズメ岩がある
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弓ヶ浜→タライ岬への散歩は往復1時間程度。天気が良い日にはGEOI散歩にお勧め
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サンドスキーの砂丘は海風が作り上げた自然のもの。お子さんと行くならば、そりはマスト。
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竜宮窟のハートの岩は遊歩道の展望台から見下ろす時の方がハート形を時間できるかな。
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ランチは下田の平野屋にて。欠乏所の建屋をそのまま使ったレトロカフェで、内装も当時のママの部分もある
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旅の〆は海に向かう鳥居の白浜神社。海鳥居の絶景哉。
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この旅行記スケジュールを元に
三月末に家族と一緒に1泊2日で伊豆旅へ。
今回の春旅のターゲットは、南伊豆のGeographyとレトロ・カフェ。
穏やかな気候の3月の伊豆は、てくてく散策にぴったりのエリア。
断崖絶壁の先端まで歩き、透き通る青い海を見下ろしたり、
自然が作り上げたハートの岩穴を見上げたり、
海に突き出す鳥居から大地のエネルギーを感じたり…
ひたすら歩いてGeoを楽しんできました。
≪春の下田Geo散策≫
うるはしきは海♪: https://4travel.jp/travelogue/11692815
歩いてキャッチ♪幸せハート: https://4travel.jp/travelogue/11693797
- 旅行の満足度
- 4.5
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南伊豆旅初日は、朝の8時には須崎半島に到着し、爪木崎の海を堪能!
まるで南国のような透明度の高い海で水遊びをし、
日本の鎖国に終止符をうった街;下田を歩き、海の幸とレトロ・カフェを楽しんだ。爪木崎 名所・史跡
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そして、夕方は早めの15時に宿にチェックイン。
この日のお宿は、目の前に弓ヶ浜が広がる“季一遊(ときいちゆう)”。
季一遊はリピーター宿泊が多いことで有名なお宿で、部屋のバルコニーからは敷地内の松林越しに、弓ヶ浜の浜辺が見える。
部屋に入って窓を開けると、聞こえてくるのは静かに打ち寄せる波の音。
3月なので窓を開けても蚊の心配をしなくてもよいのがうれしいポイントだ。 -
部屋で落ち着いたら、まずは温泉へ。(写真は夜中の丑三つ時に、誰もいない大浴場を貸し切り状態で利用した時に撮ったもの)
大浴場には3種類の浴槽があり、外にあるのが岩風呂と石風呂の2種類で、室内にあるのが檜風呂だ。季一遊 宿・ホテル
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温泉の泉質は含塩化土類食塩泉。
“含塩化土類食塩泉”を化学的に示せば“Na・Ca・Mg-Cl・HCO3泉”。
“含塩化土類食塩泉”も“Na・Ca・Mg-Cl・HCO3泉”も文字にすると難解だが、易訳すれば、食塩などのミネラル成分をたくさん含んだお湯だってこと。
つまり、海水を含んだ温泉だ。
海の恵みの効果で、湯から上がった後も体はポカポカ。
お湯そのものも海水が混じっている割にはさらりとしていて、重さはなく気持ちの良いお湯だった。
ただ、コロナ禍ということで塩素消毒の濃度が多分プール並みで、浴槽から立ち上る湯気はかすかに塩素臭を帯びていた。
でも、これだけしっかりと消毒されていたら、浴槽水からの感染の心配はしなくてよいから安心かな。
お風呂には大浴場以外に部屋単位で借りられる個室風呂もあり、せっかくなので個室風呂も中を見せていただいたが、やっぱり大浴場の開放的な大きなお風呂の方が温泉気分を味わえる。 -
大浴場でゆっくりとくつろいだら、お待ちかねの夕食の時間。
夕食の種類は宿泊予約の時に指定してあり、私たちは鮑+地魚の盛り合わせのコースをセレクト。
鮑は生も選べたのだが、久しぶりにバター焼きにしてもらうことに。
お刺身は鯛づくしでキンメダイ、アオダイ、マダイの3種類。
そこにサザエのお造りなど娘の好物ばかりが並び、彼女は大喜び。
これらの海産物はすべて南伊豆の海での水揚げとのことだった。 -
夕食には金目鯛の煮つけなどもあり、完食したら、もうお腹いっぱい。
質も量も大満足の夕食だった。 -
夜。
深夜に目覚めた私は部屋をそっと抜け出して、そのまま一人で温泉へ。
さすがに丑三つ時の時間帯は大浴場には誰もいなく、まるでプライベートお風呂で、3つの大浴槽を一人で堪能してきた。
そして翌朝は、部屋のテラス越しの聞こえてくる波の音が目覚まし代わり。
目覚めて窓を開けると、小鳥のさえずり、波の音、そして潮の香りが部屋の中へと飛び込んできた。
夜中に一度目覚めてしまったので朝食までに二度寝するのもよかったが、この日は娘と共に朝風呂へ。
朝の優しい光の中でそよ風に吹かれながらのんびりと入る温泉も、最高に気持ちよく気分がリフレッシュ。
朝風呂の帰りに大浴場隣の休憩スペースで、鯛の潮汁をふるまっていたので、そこで朝食前の鯛のうまみタップリの一杯のお味噌汁をいただいて、朝からご機嫌な私。
そのあとの朝食もしっかりといただいたのは言うまでもない。 -
この日は朝8時半に宿をチェックアウトして、再び下田のGEO散策へ。
朝の予定は海岸線歩きで、タライ岬までの遊歩道を歩き、海沿いの自然の景観を楽しむ。
このタライ岬歩きの情報はガイドブックなどには書いてないので、気になる方は休暇村伊豆HP↓を参照してほしい。
タライ岬遊歩道(5km 80分)
https://www.qkamura.or.jp/izu/walk/images/pdf/sizen.pdf -
朝の散歩の歩き始めは弓ヶ浜で、車は休暇村南伊豆のパーキングに駐車した。
弓ヶ浜温泉 温泉
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この日の弓ヶ浜はちょうど引き潮の時間帯。
波が引いた弓ヶ浜の海岸線の白砂はしっとりと濡れ、白い砂浜と濡れた砂、そして青い海の色とのコントラストが綺麗。 -
浜辺には、波と戯れて遊ぶ観光客の姿もあったが、それより多かったのは袋を手にした地元の人たち。
週末の自治会の海岸清掃かと思ったら、違う。
皆さん、波打ち際の水が引いた部分の砂から何かを拾い上げ、手にした袋の中へと入れていた。
そう、彼らがやっていたのは、潮干狩り。
海岸そばの海岸には「漁業権云々により、個人が魚介類を採取してはならない」との注意看板もあったが、家庭で食べる程度ならば多めに見てくれるとの解釈なのだろう。 -
弓ヶ浜から歩いて10分ほどで逢ヶ浜(おうがはま)へ到着。
ここまでの歩きは舗装道路なので、足元の心配は何もない。
(逢ヶ浜にも駐車場があるが3台分程度しかスペースがないので、弓ヶ浜に停める方が確実)
逢ヶ浜は小石や岩がベースの磯海岸で、ここからが本当の南伊豆の海岸GEO散策となる。逢ヶ浜 自然・景勝地
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この逢ヶ浜は知る人ぞ知る奇岩の海岸で、海岸線には不思議な形の岩が点在する。
1枚前の写真にあるスズメ岩(写真右の双子岩)は潮流が干潮から満潮に変わる際に、スズメの鳴き声のような音を立てるという話だったが、私たちが訪れた時は残念ながら干潮へと向かう時間帯で、その不思議な音を聞くことはできなかった。 -
三角岩の胴体に穴が開いた海蝕窟がエビ岩。
どうしてそのネーミングが海老…なのかは分からない。
GEO散歩の遊歩道は、このエビ岩脇の階段道へと続く。 -
逢ヶ浜から先の遊歩道は基本は山道。
海岸沿いの丘のアップダウンを歩く道となる。 -
山道なので海岸線は見えなくなるが、代わりに時々現れるのは春の野草たち。
3月の終わりに咲く花を見つけた。
パッと見のその姿は可愛らしいが、内向きの蕊の中に何かを隠し持つような花。
誰も見ている人がいないところで、紫の蕊がぐわっと開いて、中からいけないものが飛び出してきそうな気もする。 -
弓ヶ浜から歩き出して30分ほどでタライ岬への分岐点へと到着。
分岐から岬までは3通りの行き方があり、おすすめは、らくらくコースかな。
1.健脚コース
2.らくらくコース
3.海岸コース
健脚コースは無駄に体力を使うコースだし、海岸コースはタライ岬からの帰り道に歩く方が海がきれいに見える。 -
らくらくコースのその先にあるのは、岬に突き出したタライ岬展望台。
展望台からは弓ヶ浜の弓なりの砂浜までが眺められる。 -
タライ岬はその先端へも行けるが、岬の先には転落防止の柵はないので、小さなお子様連れの方は展望台までにしておく方が安全だろう。
でも柵がない分、断崖の先まで行くことができ、地球の丸さを感じられる太平洋の大海原を眺められるので、大人にとっては楽しい場所だ。 -
イチオシ
断崖の真下は岩棚になっていて、釣り人が釣りを楽しんでいた。
しかし、あの人たち、どうやってあの岩棚へとたどり着いたのだろうか?
この断崖を斜めに歩いて降りるのは不可能ではないが、クーラーボックスなどの大きな荷物を担いで降りるのはバランスをとるのも難しいと思うのだが…。タライ岬遊歩道 公園・植物園
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岬から戻る道は海岸コースをセレクト。
海岸コースは天候が荒れているときは無理して歩かない方がよい道で、途中から波が足元に打ち寄せるエリアもあり、荒天の時などには海に引きずり込まれる可能性もある。 -
この日は天気が良かったので、凪いだ水面を眺めながらの磯散歩だった。
遊歩道はそのまままっすぐ勧めば田牛(とうじ)まで歩けるのだが、私たちはタライ岬からは弓ヶ浜まで歩いて戻ることに。
弓が浜から逢ヶ浜経由でタライ岬までのGEO散歩は歩きなれている方ならば往復1時間程度で楽しめてしまう、朝の散歩にぴったりの海岸散歩道だ。 -
イチオシ
弓ヶ浜から車で移動したのは田牛の海岸で、ここは駐車料金500円が必要な場所だ。
田牛の読み方は“たうし”ではなく“とうじ”。
田牛には15年前に一度来たことがあるのだが、その日は雨模様で景色を全然楽しめなかった。
だから、今回は15年前のリベンジ田牛となる。
田牛の海岸線は、ここもまた南伊豆の海のベストスポットで、小高い丘の上に登れば、こんなに美しい海を眺めることができる。田牛海水浴場 ビーチ
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そして、田牛を有名にしているのは海だけではなく、この白い砂浜の砂丘。浜辺の砂丘というに急すぎる斜度だが、この地形を作り出した犯人は海辺の強風。
この入り江に吹き込む海から吹き付ける強風が、この急勾配の砂の斜面を作っている。 -
田牛の砂丘はサンド・スキー(実際は砂橇)遊びの場としても知られていて、土曜日だったこの日は子供たちが橇を持ちより、楽しく遊んでいた。
娘があと15歳若くて幼稚園くらいならば、私も娘と一緒に遊べるのだが、さすがに二十歳を超えた娘は「一緒に遊ぼう♪」とは言ってはくれないので、サンドスキーは指をくわえてみているだけ。田牛サンドスキー場 名所・史跡
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その代わり、海岸線で少しだけ水遊び。
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結局、娘も私も遊びが好きってことだ。
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田牛の海岸線には飛び出した岩岬があり、その先端へも歩いて行けるのだが、その先端へと行く道は崖沿いのこんな道。
足を踏み外し海側に落ちたら、そこは背の高さよりも深い水の中。
3月の海水は足をつけるくらいならば気持ちよいが、全身の水浴びをするには冷たすぎる水温。
そんな崖路を歩いて岩岬の先端へと向かったのだが、先端付近から大勢の人の声。
どうやらかなりの人数が岩岬の先っぽ部分で集まっているらしく、密であることは確実。
岬の先端まで行けなかったのは残念だったが、密のリスクは避け、途中で引き返すことにした。 -
田牛の海岸にあるのは、美しい海やサンドスキーの砂浜だけではない。
海と風が作り出した海蝕窟もある。龍宮窟 (竜宮公園) 自然・景勝地
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この海蝕窟は竜宮窟と呼ばれ、岩穴から流れ込む海水が洞窟内に打ち寄せる、GEO好きにとってはかなり興味深い場所。
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イチオシ
更にその昔は洞窟であった海蝕窟の天井には岩が崩落した穴が開き、その穴の形がハートに見えることから幸せのパワースポットなどとも呼ばれている。
岩にハート型の穴が開いたくらいでパワースポット扱いとは…ちょっと違うのではないか・・・とも思うが、パワースポットという単語は観光客を呼び込むにはパワーワードなのだろう。
個人的には真の意味の分からないパワースポット云々と言われるよりも、波が岩を打ち抜いて開けた海蝕窟内部の壁面を天窓から差し込む太陽光が照らし出す景色、そして、かつての洞窟が今は天窓のある小さな入り江となった自然の造形そのものの方が、ずっと神秘的で価値があると思うけどね。
とはいうものの、ハートの形の愛らしさは世界共通。
洞窟天井のハート型の天窓は、洞窟を見上げる人の気分を上げてくれることは間違いないだろう。 -
イチオシ
ちなみに、洞窟の天井の穴がきっちりとしたハート型に見えるのは、洞窟を上の遊歩道から見下ろした時の方。
上から見下ろすと、ハート上部の二つの丸みがはっきりと認識できる。 -
娘が写真撮ろう!というので、海蝕窟のハシンクロシンクロするように二人で協力して手でハート・サインを作ってみた。
最近ではハートサインと言えば人差し指と親指を交差する指ハートの方がメジャーだと思うが、竜宮窟に似合うのは、昔ながらの、このハート形だよね。 -
ランチは昨日に引き続き、下田の旧市街の古い町並みの中で。
下田は江戸時代の終わりに黒船に乗ったペリーがその第一歩を踏み入れた港町で、今でも町の中に当時の港町の面影を残す建物が残されている。
黒い壁に白い漆喰の基盤目が斜めに交差する“なまこ塀”は防火性、保温性が高く、風雨にも強かったため江戸時代以降に伊豆の港町では多く見られた建築様式だそうだ。 -
ペリーロードの運河沿いにあるのは伊豆石を使った建物で、こちらはカフェ;草画房(現在は土日のみ営業)。
伊豆石には2種類の種類があり、一つは火山から流れ出た溶岩から出来る堅石(かたいし)で、もう一つは火山から噴出した軽石や凝灰岩からできる軟石(なんせき)で、南伊豆地方は軟石の産地だとのこと。
きっとこの古い建物も軟石の伊豆石が利用されtいるのだろう。ギャラリーアンドカフェ 草画房 グルメ・レストラン
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そんな昔の風情が残る旧市街を歩いてやってきたのは、洋風カフェ・レストランの平野屋さん。
平野屋を選んだ理由は、その特徴的な建物外装と内装を見たくて。
平野屋は江戸時代に舶来船の欠乏所だった建物を再利用してレストランとした建築物だ。平野屋 グルメ・レストラン
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”欠乏所”…とは私も下田で初めて聞いた単語だったのだが、在庫が乏しくなった必需品を補充する場所…という意味で、日米和親条約により下田が開港された後に、この場所で舶来船に対して、食料や水などを提供(販売)していたということだ。
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表向きは外国船に必要最小限の生活物資を援助する場所としての欠乏所なのだが、欠乏所には裏の顔もあり、実際は様々な貿易品がこの平野屋の建物の中でひそかに売買されていたらしい。
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だから、調度も立派なのだよね。
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平野屋でのランチはせっかくなので皆で違うメニューをオーダー。
パスタとチキン・カレーと牛スジ・カレー。
どのお料理もお味は美味しいけれど、量は少し控えめ。
平野屋は江戸の文明開化の雰囲気を味わいながら食事やお茶ができるが、がっつり食事をしたい方には向かないかな。 -
伊豆旅の最後に立ち寄ったのが、伊豆最古の神社である白濱(しらはま)神社。
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白濱神社は平安時代初期に起きた天変地異を神の怒りととらえた朝廷が、神の怒りを鎮めるために建立したと歴史書に名を記された神社だが、地域に残る言い伝えではその歴史はさらに古く2400年以上前からこの地に祀られているらしい。
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朱の鳥居に続く参道の先にあるのは木造の古びた社殿。
その施された彫刻は手がこんでいて、由緒ある神社であることがうかがえた。
神社の本殿はこの社ではなく山を登った参道の先にあり、私たちも参道を登りお参りをしたが本殿は写真撮影禁止であったため、写真はない。 -
白濱神社の境内には白竜のご神木があり、たしかにその姿は天へと駆け上る龍のようにも見えた。
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薬師の柏槙(びゃくしん)のご神木は樹齢2000年とのこと。
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ご神木の中心部は空洞となっていて、そこには仏様の姿。
きっと、この仏はあと数百年の内には木の体内に取り込まれ、ご神木と一体化するのだろう。 -
白濱神社は伊豆で一番歴史がある宮として有名なのだが、それ以上にこの場所を有名にしているのが、海岸線の白い砂浜の先にある鳥居の景色で、海の鳥居の絶景と言われている。
海の鳥居の絶景があるのは、地図でいえば右上の海に突き出す岩の上。 -
その景色に会いに行くために、海の神域へとお邪魔をする。
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海岸へと続く赤い鳥居の先にあるのは、白い砂浜。
南伊豆の白砂は大昔にこのあたりが火山だった頃の名残で、その成分には火山灰が多く含まれている。
その火山灰砂浜の先に飛び出す岬に立つ鳥居。
そこが海の鳥居の絶景だ。 -
白波をたて打ち寄せる波と岬の先端に建つ朱の鳥居の姿は、確かに絶景かもしれない。
でも、どうして海に向けて、神の世界へのゲートである鳥居が開かれているのか。
この海に鳥居が建てられた理由。
一説によると、平安時代の神の怒りがその源であるとされている。 -
イチオシ
時は平安時代。まだ物の怪や神の存在を貴族も、庶民も、天皇すら信じていた時代。
ある日、突然、遠くの海のかなたに赤い炎が現れ、時を同じくして光を伴う黒い煙が空を覆い、太陽の光を遮った。
日中も空は薄暗く、お日様のあたたかな光は消えてしまったかのよう。
当時の人々には、怒り狂う空、赤く色を反射する雲におびえ、正体のわからぬソレを神の怒りと感じた。白浜神社 寺・神社・教会
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人々が神の怒りとしたもの。
それは、864年-866年(平安時代)にかけて起きた三宅島火山の大噴火。
空をも焦がす勢いで吹き上げた火山の噴石や溶岩の赤い色は、伊豆の高台からも見え、火山灰が空を覆いつくし夜のような暗がりが続いたそうだ。
そして、大地や海の神の怒りを鎮めるために建立されたのが、この鳥居。
その時の名残の鳥居が今なお、残っている(実際は何代も建て替えられているだろうけれども)。 -
そんな鳥居が建てられた岩へは海が凪いでいれば歩いて渡ることもでき、私たちも波の合間をぬって岩へと登り、海の神様にご参拝。
参拝者の一部の方たちは”写真映えスポット”としてふざけた写真を撮りあっていたりもしたが、鳥居の歴史を考えるとそんな気分にはなれないかな。 -
火山が作り上げた岩の上に青い空と海を背景に立つ鳥居は、エネルギッシュで神々しいくらい美しくて、鳥居に向かって手を合わせ、現在の地球規模の厄災が1日も早く収束することを大地の神、そして海の神に祈願してきた。
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自宅への帰路は予想通り渋滞突入で、のんびりとドライブ。
途中、気分転換に立ち寄った展望台から夕方の伊豆半島を眺め「伊豆はインドと同じだな」なんて呟いたりして…。
娘は”伊豆=インド”の言葉にきょとんとしていたが、インドも伊豆も地球のプレートの移動によって海底火山の島がメインランド(インドの場合はユーラシア大陸、日本の場合は本州)に衝突してできた地形だという意味。
あと100万年後の未来にこの場所に立つことができるならば、今の大島や三宅島が本州にくっついた不思議な景色が目の前に広がっているのだろう…。
前の旅行記:うるはしきは海♪
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この旅行記へのコメント (2)
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- スイカさん 2021/05/23 17:13:18
- エビはハイヒール。。
- こんにちは、ウェンディさん
エビ岩は、よく見て下さい。
頭と尻尾の先が地面で背中が上の“くの字”のエビがいますよ。
でも、ハイヒールですね、これは。。(^_^;)
スイカ
- ウェンディさん からの返信 2021/05/29 14:02:29
- RE: エビはハイヒール。。
- スイカさん こんばんは。
何回眺めてもエビに見えなかったエビ岩が、スイカさんのお陰で海老に認識できました。
ありがとうございます!
海側の着地点が二又に割れた尾で、崖側が頭で、腰を曲げている形。
かっぱえびせんのエビの形ですね。
一度、脳がそのように認識すると、確かに、そう見えてきました。
でも、岩を遠目で眺めた全体の雰囲気は、ハイヒールですよね。
ウェンディ
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